ちょっと前のわたしたち

【No.309】10月9日 Meche * 【No.310】10月16日 Maki
【No.311】10月23日 Maki

 

No.311

10月23日 Sara (グラナダ)

こんにちは。
グラナダの石川です。
今週、今月は、いっぱい、いっぱいの私、です。(いつもか?)
以前に営業していたバール(居酒屋)の件で、今頃、契約違反がどうの、ってことで、家主さんともめているし。これは、頭痛い。なんせ、自国の日本に居たって、裁判沙汰なんて頭痛いだろう。もう海外のスペインで、なんて考えられない!でも、まあ、悩んでもしかたない、お金と時間が解決してくれる、と、自分でも、皆からも、励まされて生きてます。とほほ。

反対に、ポシティブなことは“里帰り”。
この十何年のなんとなくの里帰り、をちょっと変更して、今年から、ちょっと積極的な里帰りにしてみよう、と思います。何が積極的、かというと、日本でのフラメンコのアーティストと知り合う機会を作ったり、最初に習った舞踊クラスの先生のところに戻って活動したり、教授活動ができるならばやってみようということです。こちらでお子さんを生んだ日本人のお母さんたちも、自分の親に会ったり、スペインで育っていく子供に日本の文化や言葉を教えたい、とがんばってる方たち、たくさんいますよね。

私自身、テクニカルな踊り手ではないと思うけれど、私が経験してきたスペインでの10数年は、日本のフラメンコとは概念みたいなものが確実に違う。どちらが、正しい、正しくないというのではないけれど、せっかくなら、私の良いところを伝えられたほうがいい。そして、その私の伝えたいことを伝えてもらいたい、と思う人がいればいいなと思っている。

私のフラメンコは私のフラメンコだ。でも、スペイン人と、ロマ族(ジプシー)の間に挟まれた日本人としてなんとかその壁を越えて活動してきた私にとっては貴重な10数年だった。せっかく根が生えつつある日本でのフラメンコを“流行”で終わらせないためには、彼らの真似をやめて、逆にどこが違うかを見つめることをはじめないといけないような気がする。全ては真似して学ぶことから始まる。でも、そこから、どうしても違いに気がつくはずなのである。その違いに気がついたときに、まず初めに日本の音楽とフラメンコをフュージョンさせるのも手かもしれないが、また、それもかなり、高度な技と音楽を理解していないとできないと思う。今回は12月の初めに四国でワークショップをできることになった。初めてのことなので、大変楽しみである。どうか、私の伝えたいこと、良いところが伝わりますように!

そして、初めていく、四国のおうどんも楽しみだし、もちろん、日本の秋の味覚や、紅葉なんかにも出会えたら最高である。

そして、できるときにしかできない、親孝行ってやつもできるだけやってきたい。

また、帰ってきたら、報告します。

      グラナダ Sara Ayako Ishikawa

No.310

10月16日 Maki (横浜)

 先日、毎年恒例の大学のゼミOB・OG会のお知らせメールが届いた。

これは、在学中からいつも毎年11月後半に、ゼミの教授であるF先生の誕生日祝いを兼ねて現役学部生と院生が開催しているもので、F先生を慕ういろんな世代のOB/OGが集まる。昨年はF先生の還暦祝いも兼ねて盛大に行われた。

私も、恩師であるF先生が大好きで、同期の友人(参加するメンバーはほぼ決まった数人だけなんだけど)にも会いたいので、毎年できるだけ参加するようにしている。

そして、今年のお知らせメールを見てちょっとびっくり。この11月から、F先生が大学の学長に就任されるとのこと。

卒業して早11年。
当時、“おじいちゃん教授”が多かった私の学科では“若手”の教授だったF先生。その後、学科主任になり、数年前からは学部長。いずれは学長になることはわかっていたけど、いよいよだ。恩師の“出世”ニュースは、とってもおめでたい。

ただ、そのために来年度からは講義もゼミも担当されないとのこと。それを知って、おめでたいけれど、ちょっと寂しい気持ちになった。だって、F先生の講義は本当に面白く、興味深いテーマばかりで私は大好きだったから。

私がスペインにはまるきっかけになったのもF先生の授業だった。F先生のゼミに入りたくて、かなり変則的な時間割をこなしたことを覚えている。ゼミも、指導は厳しかったけど、学生のやりたいことを伸ばしてくれるものだった。今でも先生の講義のノートは大切な宝物だ。

今後、後輩たちがそんな先生の授業を受けることができないなんて・・・。学界の未来の大きな損失だ!・・・というのは大げさかもしれないけど、本当に残念なことだと思う。

でも、授業がないことを一番残念に思っているのは、卒業生でも現役生でもなく、F先生自身のような気がする。数年前に学部長に就任された頃、F先生は「学部長なんて、余計な事務仕事ばかり増えて、授業の準備やゼミの指導の時間がなくなるし、自分の研究や執筆なんて全然できないんだから。」とボヤいていた。それを聞いたとき、なんだかF先生らしいなと思った。誰よりも授業や研究に熱心で、若い学生たち以上に好奇心や探究心に旺盛なF先生だから。

卒業のとき、F先生からこんな言葉をもらった。「学ぶ心と好奇心は、いつまでも持ち続けて下さい」

私がスペイン留学を迷っていたとき、年賀状にはこう書いてあった。「今しかできないことに挑戦しなさい。君にはその力がある」

私が入院して長期リハビリに苦しんでいた時期にはこう言ってくれた。「ゆったりと、地中海ペースでのんびりリハビリして下さい、スペイン人のようにね」

先生からもらった様々な励ましやアドバイスは、全て私の人生の中でいろんな勇気となって心に残っている。そんなF先生に出会えて、先生の貴重な現役時代に授業を受けることができて、人生に大きな影響と指針を与えてもらえた私は、本当に幸運だったと思う。同じようなことがほかにもあった。私は数年前に入院して大きな手術をしたが、その主治医であり執刀医であるK先生はすごくいい名医で、K先生の人柄と腕を信じて安心して手術に臨めた。今でも定期検診で会えるのが楽しみであり、その都度たくさんの勇気をもらっている。

そんなK先生は、私の入院時は副院長だったが、その翌年から院長になって、手術や外来の担当日も減ってしまった。そして、あと数年で定年退職となる。

このK先生に関しても、出会えて、貴重な現役時代に執刀してもらえて、同じく人生に大きな影響と指針を与えてもらえた私は、やはり幸運だったと思う。


だから、いつも「一期一会」の思いで、すべての出会いを大切にしていきたい。あらためてそう思った。とりあえず、来月のゼミ会でF先生と楽しく杯を酌み交わすとするかな。

No.309

10月9日 Meche (京都)

 食欲の 秋 です。

◆ 栗 ◆
栗 が好きな私の寒い時期のスペインでの楽しみは“焼き栗”でした。
寒い季節になるとどこからともなく現れる“焼き栗屋のおじさん”
大学からの帰り道、熱々の 栗 は冷え切った体を温めてくれた。
“焼き栗屋のおじさん” 元気かなぁ・・・。
いつもおまけしてくれてありがとでした。

そんなことを思い出しながら、母が持ってきた 栗 で “栗ご飯” を炊いてみた。
美味しかった。

◆ 洋梨 ◆
日本ではまだまだ 洋梨 が高かった頃、あたりまえだけど、
スペインでは 洋梨 が安かったので、洋梨 好きの私は 生の洋梨 はもちろん、
ジュースにジャムといろんなタイプの 洋梨 を食べた。 ほんと幸せでした。

そんなことを思い出しながら、ケーキ屋さんで “洋梨のタルト” を買った。
これもとっても美味しかった。

◆ 蛸(たこ) ◆
ガリシアの友達の家に遊びに行ったら、ママが「日本人って 蛸 好きなんだよねっ!」と大きな 蛸 を丸ごとゆでて、吹きだすぐらい沢山の “Pulpo Gallego・ガリシア風ゆで蛸”を作ってくれた。 自家製のワインといっしょに食べた 蛸 の味は忘れられない。

そんなことを思い出しながら、関西人の私は“たこ焼き”を買った。
やっぱり美味しかった。

魚もきのこも野菜も、これから美味しいものが目白押し。
スペインも日本もいい季節です。
¡ Que Aproveche ! どうぞ召し上がれ!

 

 

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