ブリンディス(牛を捧げる)  


様々な登場人物が入れ替わり立ち替わり活躍してきた闘牛も、ここからは闘牛士の独壇場となる。槍や銛で牛の体力を奪い、ようやく一対一で立ち向かう準備ができたというわけだ。  

もちろん形式的なものだが、ここで闘牛士はまず主催者席の下から牛を殺す許可を請う。それから敬意を表して帽子を捧げる。これは、帽子を渡す相手に牛を捧げるという意味をもつ。

帽子を捧げる  

帽子を捧げる相手は三択。一つ目の選択肢は闘牛の主催者。牛を殺す許可をもらうのと同時に帽子を渡してしまう。これが一般的なのかな。

帽子を捧げる

二つ目の選択肢は特定の人物。身内の人だったり、恋人だったり、とにかく闘牛士にとって特別な人。観客席にいる相手に帽子を投げ渡す。  

三つ目の選択肢は闘牛場に来ている観客全員。この場合、主催者に許可をもらった闘牛士はまっすぐアレナの中心へ向かう。そこで帽子を取って客席全体に向かって挨拶。そして帽子を肩越しに放り投げる。  

この帽子が落ちる向きがポイント。上下逆に落ちた場合、それは悪運を示すものとなる。天気を占うために靴を放るのと同じ。逆向きに落ちるのを嫌って最初から静かに帽子を置く闘牛士もいる。  


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