テルシオ・デ・バンデリージャ  


ピカドールが退場すると、バンデリージャ(飾りの付いた銛)を持ったバンデリジェロの出番。右回りと左回り、交互に回り込みながら一対の銛を牛の背中に打ち込む。「チョウのように舞い、ハチのように刺す」のがバンデリジェロ。正面に回り込み、体を牛の角の間に入れて刺すのが正式なやり方。  

エル・フリやエスプラなど自分でバンデリージャを刺す闘牛士もいる。

バンデリージャを刺す

ピカドールに槍で刺され、精神的にまいっている牡牛をもう一度元気付ける役割があるって言われているけど、これは単に伝統の名残なのではないかと思う。

ピカドール ピカドール  


中世のエストレマドゥラ地方では結婚式に牡牛を走らせる儀式が行われていた。アルフォンソ十世が編纂させた『聖母マリア賛歌集』に描かれたこの場面にはバンデリージャのような武器アルポンが雨のように降り注いでいる。これがバンデリージャの原型なのではないだろうか。  

ゴヤの時代には、このバンデリージャに花火が仕込まれることがあった。

バンデリージャには赤と黄色、緑と白などスペイン国旗、アンダルシア州旗と同じ色が使われる。一度しか見たことがないが、とんでもなく悪い牛に対して黒いバンデリージャが打たれることがある。これはその牛を送り込んだ牧場主にとって非常に不名誉なことだ。


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