|
レホネオス(騎馬闘牛) 一風変わった闘牛、それがレホネオス。闘牛士は地面に足をつけることなく馬上から牛を捌き、トドメを刺す。本来、闘牛とは貴族が行うレホネオスが主流だった。18世紀以前に行われた闘牛の絵にはほとんど例外なくレホネオスが描かれている。 騎馬闘牛士のことをレホネアドールと呼ぶ。
彼らはマタドールとは違うカテゴリーに属する。 手綱から両手を離して銛を打ち込むのは高等テクニック。 巧みに馬を操り、牛の攻撃をかわす。
レホネオスはお祭りの連日興業のなかで一回行われるかどうかというくらい頻度が少ない。例えば、三月のバレンシアの火祭りでは最終日19日の正午にのみ行われる。他は全て普通の闘牛、つまりコリーダ。この騎馬闘牛はどちらかというとポルトガルのほうが盛んなのかな。 |
|
Corrida Portuguesa ポルトガル闘牛 闘牛が行われているのはスペインだけではない。フランス南部、中南米、そしてポルトガルでも闘牛は行われている。 ポルトガルの闘牛は、現在少し変わった形式で行われている。その特徴は、騎馬闘牛(レホネオス)が盛んなことと闘牛場の中で牛を殺さないこと。 闘牛場内で牛を殺すことはポルトガル王によって1928年に禁止されてしまった。ここで、最後はどうなるのかという疑問が残る。牛を殺さない代わりに行われるフィニッシュがこれ。 闘牛が佳境にはいると、カジェホン(通路)で準備体操が始まる。 それから闘牛場に飛び出し、一列に整列。先頭が腰に手をあて見栄を切りながら牛に近づく。 突進してくる牡牛を角を抱え込むようにして受け止める。みんなで突進を止める姿はアメフトのよう。
最後は尻尾にぶら下がる。尻尾とじゃれる犬のようにぐるぐる回ることになる。 |
|
Sustitucio'n de toros 牛の交替 牛にも善し悪しがあって、使いものにならない牛が登場することもある。これが思ったより頻繁にあるんだな。一日のうちに二回も交替があることもある。 悪い牛ってのは大雑把に言うとまっすぐに走らない牛。やる気がなかったり、怪我をしていたり、片目が不自由だったりとその理由は様々なんだけど、素人に見分けられるはずはないので気にしなくていい。まっすぐ突進してこない牛はダメ牛。これさえわかってれば十分。 一番まずいのは転ぶ牛かな。前足をついて前のめりに転んでしまうのは、相当やばい。考えればわかるでしょ? 闘牛士の横を通る度に転ぶ牛相手にリズム感溢れる美しい闘牛を行うことなんて不可能さ。 で、闘牛の最初の場面からそれが悪い牛で使いものにならないとわかった場合、緑色のハンカチを振りかざし、「パン、パン、パン、休止、パン、パン、パン、休止、・・・」というリズムで手拍子が打たれる。緑色のハンカチと手拍子は観客の抗議を意味している。つまり、ブーイングと同じ。 そして場内がブーイングの嵐に包まれると、主催者席に緑色のハンカチが掲げられることがある。これが牛の交替の合図で、去勢された牛の一群が場内に放たれる。 使いものにならない牛は群れる習性を利用して場外に連れ出す。
一度使った牛は二度と闘牛では使えないから、交替させられた牛は殺されて肉屋に運ばれる。 一回の闘牛毎に予備の牛が二頭用意されてるから、牛が使いものにならない場合は交替させられるのだ。ただし、欠陥をもった牛だからって、必ずしも交替させられるわけではない。牛一頭で数十万ペセタもするんだから、主催者としては替えたくないのが当然。欠陥牛でもそのまま続行なんてのは日常茶飯事。そんな場合は運が悪かったと諦めるしかない。また、バンデリージャを打ち終え、闘牛士がブリンディスしてしまうと、それ以降に牛が交替させられることはない。 |
|
Aficionados 観客達 闘牛場にいる観客たちも、ある意味では闘牛の主役たち。観客の反応がなければ、闘牛場に巻き起こるあの一体感は存在しない。「トレーロ、トレーロ」の大合唱を聞けばあなたも感動のあまり涙がこぼれるはず。 闘牛を見に行ったら、周りの人を観察してみて欲しい。「これ食べなさい」とボカディージョやワインのお裾分けをもらえることもある。そんなときは遠慮なんかしないでいただいちゃおう。 マドリードの闘牛場ラス・ベンタスで一番うるさいのがテンディード7の客。口うるさすぎると言って嫌う人もいるけど、見ていてこれほど面白い人たちは珍しい。悪い闘牛(悪いのが牛にしろ闘牛士にしろ)に当たると、彼らはすぐにブーイングを始めるのだが、いい闘牛となると我を忘れて歓声を送る。彼らを熱狂させる闘牛なんて滅多に見られるものではないけどね。 警備のおっちゃん。 97年、バレンシアの火祭りのときに、前に座っていたお兄ちゃん。 闘牛の間(約2時間半)、ずっと飲み食いしてた。宴会しに来たの? お祭りのときには衣装を着た綺麗なお姉さんもちらほら。(バレンシアの火祭りにて) |
|
Toreros 普段の闘牛士 闘牛士といえど普通の人間。素顔の闘牛士もけっこう魅力的。もちろん人によるけど・・・(^^; テレビのワイドショーにかなりの頻度で登場するところをみると、彼らの私生活がいかに注目されているかがわかる。
町中に貼られていたリベラのポスター。ジーンズの広告。 子供を抱きかかえるホセリート。
|
|
|
|