今月のお題

読者のみなさんからの投稿コーナー。
あなたの見た感じたスペインを教えてください。


2003年9月のお題

「お祭り」

 8月と9月の初めはスペイン各地で夏祭りが催されます。有名なブニョル市
のトマト祭り、サン・ロケの祭り。マドリードでも8月はサン・ロレンソ、パロマ
のお祭り。9月にはマドリード近郊の町で牛追いなども行われています。
あなたの好きな、お気に入りのスペインのお祭りを教えて下さい。




*投稿記事の発表は、一週間ごとを予定しています。
*お題に関係ない投稿は掲載できない可能性があります。
予めご了承ください。






2002年1月のお題
「もう一度食べたい」
Norie(バリャドリード 女性)

 バリャドリードは羊が美味しい。 まだ、お母さんのお乳しか飲んでいない赤ちゃん羊を大きな釜戸で丸焼きにしたものも有名だけど、串焼きにしたものは程良く脂も落ちて、羊独特の臭みもなく、肉の味わいがあって美味しい。(詳しくはこちら→ http://arrobaspain.com/tokusyu/tokusyu1.shtml

 セゴビアの子豚の丸焼きやサラマンカの生ハムなど、内陸のカスティージャ・イ・レオン地方は肉が美味しいのだけど、わたしがもう一度食べたいのは実は留学生時代に友だちだったコックさんとキャンプ場で食べたパンセタ(脂身が多くて厚切りの豚バラ)の炭火焼き。

 ダイエット中の人でなくとも初めて生のパンセタを肉屋で見た日本人なら、「う。 なんだコノ脂身の多さは・・・」と引いちゃいそうなくらい、脂の割合が多いこの肉は、値段も安いし、フライパンで焼いて、塩とワインビネガーをかけるだけで美味しいのだけど、青空の下、お腹をすかせながら炭火でじっくり焼いたものとは比べ物にならない。 脂も適度に抜けるからだろう。

 あ、どうやらわたしの好みは、この「程よく脂が抜ける炭火焼」にポイントがあるらしい。 そう言えば、こちらでお祭りのときに出る屋台で焼くイワシの炭火焼も大好物。

ロンダ(日本 男性)

 何回かスペインに行きましたが、なぜかいつも太って帰って来ます。(笑) 年を追うごとに飛行機に座るのが辛くなる、、、

 そのうちエコノミーのシートピッチじゃダメになったりして。

 さて本題。

1:マドリッドの海老専門のバル(el abuelo)。 マドリッドに行ったら必ず寄る店です。

2:サンセバスチャンの旧市街のバル。何処に行っても美味しい。 15年以上前ですが未だに記憶に焼きついてます。 特にチビロネス・ス・チンタが忘れられない。

3:マラガの海岸通のレストラン。 フリトスの美味しい記憶が忘れられません。

4:シッチェスのレストラン。 メインの海岸通にいつも混んでるホテルのレストラン。 安くてうまい。

 これ以上書くとまた行きたくなるので止めます。(笑)

CHATA(バレンシア)

 心に残るスペイン料理というと、それぞれの料理に思い出があるものだ。 最初の頃はガイドブックを片手にレストランを探し料理を選ぶ。 実際に料理が目の前に出されるまでの心地よい緊張感が、出された料理を何倍も美味しく感じさせてくれたのはいうまでもない。 それにも増して、料理に一味加えてくれるのは人々との触れ合いである。 レストランでどの料理にするか迷っていると隣の席の客が自分の食べている料理を ”美味しいからどうぞ!” と試食させてくれたこともあった。 レストラン側でデザートを少しずつアラカルトに盛った特別メニューを用意してくれたこともある。 市場では”まあ、食ってみな”と出されるつまみ。 通り掛かりのバールで”これはオマケだよ!”とサービスされるタパス。 こういったスペイン人ならではの温かさが私にとってのスペイン料理に対する思いに影響していることは確かである。

 今もやはりそうなのだが、奇麗に着飾ったスーパーリッチな生活とは縁遠い私である。 スペイン留学と称して遊学していたある時、住む場所がなかったものだから、一日800ペセタで裸電球の付いたホスタルに部屋を借り家探しをしたことがあった。 洗面所は共同で湯はもちろん出ない。 電球はあるにはあるがかろうじて手元が見える程度のささやかなものなので、夜明けと共に外に出て、眠る為だけにホスタルに戻るという生活である。 バールでの立ち食いですら超高級料理に思えたその頃だったが、ある日 ”今日はゆっくりと座って食べよう!” とレストランを探したことがあった。

 財布の中の小銭達と相談しながら中心街から少し奥の細道に入ったバール兼レストランを発見した。 ショーウィンドーからは艶々の魚介や肉が手招きしている。 (ここなら!)ととっさに野生の勘が働き、次の瞬間にはもう中に入ってしまっていた。 とりあえずグラスワインを飲みながらメニューを見るが、やっぱり高い! いや、それほど高くはないのだが、私にとってはゼロを一つ外して欲しいというのが本心。 (これ、食べちゃったら明日から野宿だよ・・・)という思いがカウンターの中にいたオヤジさんに通じたのか、そんな私に助け船を出してくれた。

「今からオイラたちも晩飯なんだが、ちょっと食べてみるかい?」
返事は当然
「シー!(勿論!)」
である。 かくして目の前に運ばれたものは、キラキラ光る焼き立てのイワシだった。
レモン汁をたっぷりとかけて両手に持ってかぶりつく。
「美味しい!!」
すかさず出されるキリリと冷えたビール。
「注文してないよ?」
「おごりだよ!」
「ありがと!」

 この後、実はいくら払ったのか、どうやってオスタルにもどったのか全く覚えていな
い。 覚えているのはその店が私のとっておきの場所になったということだった。 イワ
シを自分で焼くようになった今でも、あの時のイワシの映像はくっきりと頭の中に
残ってる。

レオ(スペイン 女性)

 念願叶ってスペインへ再留学した時。

 夏の暑さで食欲がなかったのに、一日中歩き回っていました。 それでも午後の4時にもなると、さすがに疲れて、冴えないバルの2つしかないテーブルに。

 その時何気なく頼んだトルティージャとピカ(炭酸レモン割りビール)の美味しかったこと!

 改めてスペインの土地を踏んだ喜びを噛みしめたのを覚えています。

 因みに、それを奢ってくれたスペイン人と結婚しそうな今日この頃。 その時は、そうなるとは夢にも思っていなかったのに、人生って不思議です。

k(スペイン 女性)

 最初のスペイン旅行で最初に口にしたものが私の「もう一度食べたい」。

 86年12月マドリード。クリスマスの飾りつけがきれいな町中を昔スペインに住んでたという人に案内されて歩きまわり、入ったバルで食べたエンサラディージャ・ルサ。 ロシア風サラダというのだよ、などと講釈をききつつコーラとともに(そのころはまだ酒が飲めなかった私だ。 遠い昔・・・)食べたそのひとくちのおいしかったこと。 あれはどこのバルだったんだろう。 下町、ソルより南の地区なのはたしかだけど、ホテルのそばだったのか、ラストロの近くだったのかも覚えていない。 スペイン人のおじさんばっかの小汚い、どこにでもあるようなバル。 でもおいしかった。 お代わり頼みたかったくらいに。

 その後も、なに食べてもおいしかった。 魚のフライ。 いわしの酢漬け。 プリン。 ゆですぎたスパゲティ以外は全部私の口にあった。

 翌年留学しにやってくるのを決めたのには、食べ物のせいもあったかもしれない。

 スペイン料理が私の口にあったのは幸いだったのか、不幸だったのか。 20キロ太った私は考えるのでした。

Maki(日本 女性)

 私が忘れられないスペインの味の1つ、それはホストファミリーのバカシオネスに便乗して、Valenciaのビーチの1つ、Las Palmerasで食べたMejillones(ムール貝)!

 ママ(といっても私と大して年は違わないので姉のような存在)のAnaは、料理大好き人間。 作るのも、食べるのも、新しいレストランを開拓するのも大好きで、食べず嫌いの多いスペイン人の中では珍しく他国の料理にも好奇心旺盛。 普段は毎日Mercadoに行ってその日の食事に必要な分だけ買い物をし、必要な分だけ食事を作るけれど、バカシオネス中は違う。 何せスーパーに行くのも時間がかかるビーチで1ヶ月過ごすのだから、買い込みもするし、外食も多い。 私が一緒だった1週間は、昼も夜も海辺のレストランで外食することがほとんどだった。 こんなに毎日外食で、お金大丈夫?と心配になったものだ。

 そんなレストランの1つで食べたMejillones。 日本でもよくPaellaや魚介類のパスタなのに入っているが、見た目ばっかりであまり美味しくないという印象だった。 でもこれは違った。

 手早くさっと火を通して、レモンをたっぷりかけただけの飾りっ気も何もないものだったが、そのシンプルな味がたまらず、臭みもなく、身は柔らかく、こんなに美味しいMejillonesは食べたことない!とその時は感動してしまった。

 あとあとから考えれば、別に特別びっくりするほどの美味というものではなかったのかもしれない。

 でもMejillonesと聞いただけで、あの熱く照り付ける真夏の日差しと、アジアを彷彿とさせるゴザで葺いたようなレストランの屋根の隙間から時折流れ込む涼しい風、眼前にはどこまでも澄んだ真っ青な空とエメラルドグリーンの地中海・・・そんな風景までが鮮やかに蘇る。 もう一度あのビーチでMejillonesを食べたい!

テック(マドリード 男性)

 もう一度食べたい! そりゃ、その料理そのものは食べようと思えばいつでも食べれるのだけどね。 食べ物って、その時の雰囲気とかの影響ってあるでしょう。 だから、その料理はいつでも食べれるけど、あの時の味、その瞬間の雰囲気というのがどうしても味わえないのだな。

 あの時の味、それは初めて食べたアロス・コン・ボガバンテ。 なんだその料理はっていうと、ようするにロブスターの雑炊、海老雑炊というしろもの。 ボガバンテ(ロブスター)をバンバンッと殻付きのまま切り割って、そのまま鍋に放り込んでご飯と共に雑炊にしてしまう。 ボガバンテ以外に余計な物はいれず、最後に溶き卵を流し込んで出来上がり。 日本人好みだよねぇ。

 あつあつ雑炊を フウフウしながら食べる、これが美味い! 海老のうま味、出汁がしっかりカルド(スープ)に出て、それがご飯にも染みこんで、染みこむ染みこむ...

 このアロス・コン・ボガバンテという料理、初めての食べたレストランでも、その他のレストランでも何回も食べている。 しかし、最初に食べたあの時の感動と美味さが、2回目からはなかなか得られない。 食べるほどに、料理に対しての期待度が上がっていってしまうのだろうな。 何時食べても美味いけど、どうしても最初に食べたときの味と感動は得られない。

 悔しい限りである。




過去のお題

2001年12月のお題 「スペインの香りの思い出
2002年 1月のお題 「もう一度食べたい
2002年 2月のお題 「素敵な村
2002年 3月のお題 「おみやげにするなら
2002年 4月のお題 「この音を聞くと
2002年 5月のお題 「夢のバカシオネス
2002年 6月のお題 「和食みたいな食べ物
2002年 7月のお題 「日本で見つけたスペイン
2002年 8月のお題 「スペインで、あれば良いなと思うもの
2002年 9月のお題 「これは便利
2002年10月のお題 「スペインのスポーツ
2002年11月のお題 「お酒
2002年12月のお題 「カルチャーショック
2003年 1月のお題 「子どものおもちゃ
2003年 2月のお題 「カーニバル
2003年 3月のお題 「春の予感
2003年 4月のお題 「バールでできること
2003年 5月のお題 「病院事情
2003年 6月のお題 「おまけ
2003年 7月のお題 「ここが嫌い
2003年 8月のお題 「夏休み
2003年 9月のお題 「お祭り

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