ちょっと前のわたしたち

【No.266】7月4日 Norie * 【No.267】7月11日 Taka
【No.268】7月18日 Meche

 

No.268

7月18日 Meche(京都)


さて問題です。
あっつ〜い夏の京都に、家族が集合。お父さん、お母さん、お姉ちゃん、妹。 でも、この4人、ホントは4人じゃないよ。
な〜んでだ?

 答えは
妹の中にもう1人ちっちゃい子がいるから。

 「ここだよ〜!」と、妹のお腹で“ポッコリ”居場所を主張してるその子は、たまにグリグリ動きながら、ママ(妹)の国にやってきた。 初めての日本。 パパは韓国でお留守番。

 歩いてる妹、お腹は“ポッコリ”。 電話してる妹、お腹は“ポッコリ”。 夜中に目が覚める、隣のベッドで大の字で寝てる妹、暗闇の中でもやっぱりお腹は“ポッコリ”。 この前会ったときはなかった“ポッコリ”。 ちょっと衝撃。そこにいるんだよね。 分かっててもとっても不思議。

 妹は毎日毎日よく食べた。 つわりでほとんど何も食べれなかったことへのリベンジなのか、朝も昼も夜もたっぷり食べた。 つられて私も一緒に食べた。 私のお腹が心持ち“ポッコリ”してきた頃、妹のお腹は来たときよりももっと“ポッコリ”。 うれしい衝撃。 やっぱりそこにいるんだね。 日本のご飯いっぱい食べたね。 おいしいかった?

 さて問題です。
“ポッコリちゃん”にとって私は・・・そう“叔母さん”です。 スペイン語で言うと・・・“Ti'a・ティア”。 では、“ポッコリちゃん”が暮らす韓国では、“叔母さん”はなんて言うでしょう?

 答えは
“イモ”。

 これは妹の“ポッコリ”以上の衝撃。
妻にも、もちろんママにもなってない私は、この秋“イモ”になります。 まさに旬です。

 

No.267

7月11日 Taka(東京)


夏ですね。ついに1年の折り返し地点にたちました。

いつもどこかせっかちな私は、
年明けの15日になると、つまり1月15日を迎えると同時に、
“あー、もう1年の24分の1が過ぎてしまった。 あと23回、同じ時を流せばもう正月ではないか!"
そう考えて、しみじみとしてしまう。
ましてや下半期に突入してしまったとなれば……

さて。最近の私といえばかなり低迷していて、
心の中で泣き叫びたいような不安定な気持ちをイヤというほど味わってきた。
というのも、片付けなければならない仕事が山ほど待ち構えているのにやる気がない、とか、
何をやっていてもうわの空になってしまう、とか。

きっと原因があるはず。
そう思って探してみてもわからない。
終いには、自分自身のことがさっぱりわからなくなってしまったり。
あれ? 私って何が好きで何がやりたくて、どんな風に生きたかったっけ?とか。

とりあえず、責任のある仕事だけはこなさなければ、と、終わらせはするんだけど、
終われば終わったで、途端に途方に暮れはじめる。

これって、鬱? 更年期障害?
いろんなことを考える。何か、病のせいにしたいのだ。
だって、考えても原因がわからないんだもの。no fumador

そんなうだうだした日を過ごしていたある日。
いろんなことがイヤになったついでに、
喫煙家である自分のことが無性に腹立たしくなってしまった。

仕事で徹夜をする日が続くと、灰皿なんぞあっという間に山。
どこに行っても隅に追いやられ、
喫煙天国だと思っていたスペインでまで、あれれあれれ。
Fumadorはあっちの隅で! なんてこって、端っこに追いやられる始末。

外に出ればいっぷくしたいがためだけにCafeを探し、
なければ最悪の気分に陥ってしまう。病気じゃん!

そこでついについに始めてしまった禁煙。
思い立った瞬間に灰皿もライターも煙草も全部、捨ててしまった。

何かが変わるかな? そう期待して。

でも、わかってる。
煙草を止めたぐらいで何が変わるってわけではないってこと。

そして今日、相変わらず、もんもんとした気分で仕事を進めていたが、
あまりの集中力のなさに、急遽、行きつけの薬局へ向かった。

「集中力がUPする特効薬はありません?」

前回、その薬局を訪ねたときは、“歯が痛くて仕事に集中できない"が理由だった。
前々回のときは、“睡魔が襲って仕事に集中できない"だった。

店のおばちゃんに、
「今回はなんで集中できないの?」
と聞かれ、かれこれしかじかと話をする。

すると。
「あなた、たまには歌ってみなさい。1歩進んで2歩下がる〜♪って」
と。

ハテナと思いながらも涙目になる私に、
「たまには1歩進んで2歩下がったっていいじゃない。人はそれでも進んでいくものよ」

おばちゃーーーーーーーーん。

気休めかもしれない。 それでも体中の力みがスーーーッと抜けて、「グラッシアス、おばちゃん!」そのままUターン。

最後におばちゃんは言いました。
「あー、それからね、
前向きな1本の喫煙は、いいんじゃない?」

人って不思議。
いつ、どこで、誰から元気をもらえるかわからない。

私も、いつか誰かに、元気が与えられる、そんな人になりたいな。

 

 

No.266

7月4日 Norie(バリャドリード)

 早いもので、今年の9月から息子は学校に通う。数年前から、3才からの幼児教育が無償(教科書や教材費など一部は各自が負担する)になったので今年は2003年1月から12月に生まれた子どもたちの多くが通い始める。 いわば準義務教育。

 学校は、公立だと自宅、もしくは勤務先の近くから選べるらしい。 公立といっても、英語とのバイリンガル教育に力を入れている指定校があったり、給食があるところ、ないところなど時間割すら学校によってさまざま。 人気校は入学試験などはないものの、定員が決まっているので希望しても入れないことがしばしばなんだそう。

 我が家は、学校の友だちと家に帰ってからも気軽に遊べるのが一番だし、送り迎えも楽なので、子どもの足でも徒歩5分くらいの一番近い公立校を第一希望とした。 スペインでは、「就学のお知らせ」なーんて親切な葉書は来ないので、近所の人の口コミに頼り、学校の秘書に直接質問に行き、結局、毎日犬の散歩がてら、学校に張り紙が出てないか見に行った。 その学校も定員25人で、わりと人気があると聞いていたので、願書を出したあとも、入学できるのかどうか、また毎日のように張り紙を見に行くことになった。

 結果、無事に希望の学校の張り紙に名前があってほっとした。 しかし、驚くべきことに、「学校に近い」「兄弟がその学校に通っている」「親の収入」「大家族」「ハンディキャップの有無」などの条件が点数化され、学校の玄関に堂々と張り出されていたのだった。 つまり、道行く人に我が家の経済状況などは丸見え。個人情報を大切にする、などという考えとは無縁というか、粗野というか。 ま、スペインらしいというか。

 それから三冊ほどの教科書の指定を受け、宗教か平和教育かの選択ができますよ、と説明される。 スペイン語が苦手な言葉の遅い息子のことを相談すると、移民も多いし、全くしゃべれなくても大丈夫、問題があるときは、心理士と言語聴覚士のチームもいるから、とのこと。 さすがヨーロッパ大陸。

 子どもが何かトラブルを抱えていると、親は自分のときと照らし合わせて子どもの将来について悲観したり、悩んだりしがちだけれども、もともと子どもは親とは全然違う人生を歩むものなんだから、そんな悩み方はあまり役には立たないよ、と、何度も自分に言い聞かせてるのだけれど、わたしと息子の場合、ほんとに環境も全く違うものね。どんな学校生活を送るんだろう。

 何はともあれ、明るく楽しく、子どもと一緒に成長していきたいものだ。
(スペイン語も息子の教科書で、一からやり直そう〜!)

 

 

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