ちょっと前のわたしたち

【No.192】8月3日 かおる * 【No.193】8月9日 Taka  
 【No.194】8月16日 Meche * 【No.195】8月23日 Maki



No.195
8月23日 Maki(横浜)

 最近、夜中にテレビを見ていることがすっごく多い。

 というのは、オリンピック。 時差があるのについつい生中継で見ちゃうから、気が付くと夜中2時とか3時にテレビに釘付け。 朝のニュースで見れば済む事なんだろうけど、やっぱり話題の競技はLIVEで見たいのだ。

そういえば、4年前のシドニーの時はスペインにいたからやっぱり時差があって、なかなか見られない上に、スペインじゃ新聞にはスペイン選手のことしか載らないし、日本の活躍については専ら家族からのメールが便りだったなぁ・・・。 まあ、とにかくこんなにじっくりオリンピックを見るのは久し振りなのだ。

 とにかく今回のオリンピック、日本の活躍がすごい。 メダルもじゃんじゃん取るし、日本新、自己新の記録もばんばん出てる。 「なぜ今回の日本はこんなに強いのか?」「メダルラッシュの“怪”挙!」なんて感じで、スポーツ新聞の見出しではまるで超常現象扱い。

 それも、特に嬉しいのは、これまで世界に全く歯が立たなかった競技、予選を通過することすら難しかったような競技で日本選手が対等に戦って、メダルを争えるようになったこと。 そして何より、鍛え上げられたアスリートたちの姿は、肉体も、笑顔も、涙もすべてが美しい!

 谷選手や野村選手の柔道連覇を皮切りに、競泳や体操、陸上も球技も、あれよあれよと毎日メダルニュースが飛び込んでくる。 他の番組を見ていても、ニュース速報が入ってくるとついチャンネルを変えちゃう。

 これを書いている23日の時点でもうすでにメダルは25個(それもそのうち半分が金!)、なんとメダル獲得数が20個台に乗ったのは1992年のバルセロナ五輪以来だとか。 しかもまだ前半を折り返したばかり。惜しくも破れたものもたくさんあるけど、すでにメダルが確定&期待されている競技が沢山残っているから、残り1週間であと何個増えるのか、楽しみでしかたがない。(きっと、この文章がUPされる頃にはもっと取れてるよね!)

 そして前半の1週間、家族中が特のはまっていたのが競泳陣の花形スター、100mと200mで金、そしてメドレーリレーで銅と、合わせてメダル3個を獲得した平泳ぎの北島康介選手。 100mで最初の金メダルを取った直後のインタビュー、あれはよかった。開口一番、「気持ちいー!チョ〜気持ちいー!」いやぁ〜、見ているこっちも「気持ちいー!」。 日本のオリンピック史上に残る名コメントだな、こりゃ。

 なぜ家族中がこの「チョ〜気持ちいい」北島選手にはまっているのかには、理由がある。 実は、私の義兄が、自他共に認める北島選手の超そっくり!なのだ。

 昨年だったか、北島選手が世界選手権で優勝してめきめき有名になってきたとき、家族中がテレビの映像を見て「そっくり!」と同時に叫んだほど。 義兄の会社でもそのそっくりさんぶりは有名で、今回の100m優勝後には上司から「よっ、金メダルおめでとうっ!」という冗談まで言われたらしい。 この1週間、テレビを見ながら勝手に「コースケどうなった?」「おっ、コーちゃん出るよ!」などと馴れ馴れしく呼びかけ、時には義兄の名前で呼んでたりして、勝手に北島選手に親近感を覚えている我が家であった・・・。

 


No.194
8月16日 Meche(京都)

 「これ早急に見ておいて」とディレクターから渡されたビデオは、スペインの映画“El espinazo del diablo(邦題 デビルズ バックボーン・悪魔の背骨)”。 “ヨーロッパ最恐の怨霊ホラー”といううたい文句に、「お願い、ぼくの怨みをはらして…」なんて、どうだ〜怖いだろ〜的なキャッチーなコピーまで付いてる。

 そのビデオを渡された日はちょっとヘンな日だった。 DJをしてるラジオ番組の企画で、ラテン人と自分達の心霊体験話をしたんだけど、放送終了後ディレクターが「スタジオの外を小さな女の子が通った」と言い出した。 まっそんなこともあるでしょう。なぁ〜んて思ってたら、番組の同時録音テープの録音ボリュームが、心霊体験のコーナーからなぜか下がってしまってて録れてなかった。 あはは・・・やっぱりねぇ・・・。

 そんなこんなで、ちょこっとテンションの下がった私だったけど、どうしてもその日の深夜にしかビデオを見る時間が無かったので、気持ちを奮い立たせてがんばる(?)ことにした。

 “El espinazo del Diablo”の監督・脚本・製作はメキシコ出身のギジェルモ・デル・トロ、そして製作はスペインのペドロ・アルモドバル。 2001年に撮られたものだけど、日本での一般公開はまもなくなんだって。

 舞台になってるのは、1930年代後半の内戦下のスペイン。 両親を失って、孤児院に連れて来られた少年カルロスは、頭から血を流す少年の幽霊に悩まされるんだけど、その幽霊は、カルロスが来る以前に行方不明になった少年サンティで、彼の存在を感じることのできるカルロスに「お願い、ぼくの怨みをはらして…」と自分の復讐の手助けをたのむ。 しかも、実は孤児院は、ファシストと戦いを続ける共和国・人民戦線の隠れ家で、院長はその活動資金を持っていて・・・。 とストーリーは進んでいく。

 “ヨーロッパ最恐の怨霊ホラー”といううたい文句に果敢に挑んだ私だったけど、見終わったとき心が痛くて涙が止まらなくなった。 いい人も悪い人も、やれない人もやっちゃう人も、登場する人物それぞれに複雑な想いを抱えてて、とてもとても、とっても切なかった。

 タイトルに使われた“El espinazo del Diablo 悪魔の背骨”は、作品中あまり登場しないし、強く打ち出される事も無いけど、“El espinazo del Diablo”について語られる台詞が忘れられない。 眼に見える部分だけで判断するんじゃなくて、その背景に隠されているものに、もっと眼を向けられる自分にならなきゃなと思った。

 ヨーロッパ最恐の怨霊ホラーとうたわれている“El espinazo del Diablo デビルズ バックボーン”確かに怖いシーンもグロテスクなシーンもあるけど、もし良かったら見てくださいね。 私はいい映画だと思いました。

 



No.193
8月9日 Taka(東京)

  ちょっと前から日本では、エルブジの影響もあってか、ベッカム率いるレアル・マドリード人気の影響か、一部ではスペインラッシュとも言われるほどスペインが注目されています。事実、東京にはスペイン料理のバールやレストランがいっぱい増えました。何人かの、カマレロだった友達も自分の店をオープンさせたりして、私としてはフラリと立ち寄れる気軽な店が増えたのは嬉しい限り。

 とはいえ、一般的な認知度はまだまだのようで、何気に「ピンチョス食べに行こうか」なんて言うと、通じなかったりします。「は? 何それ?」と。いまだに「スペイン料理って何があるの?」と聞かれることもあり、そういうときにはとりあえずパエジャと答えるんだけど、「あー、あれってスペイン料理だったんだ!」と、いまさらながら驚かれることもしばしば。

 スペインを意識しながら生きているから、しっかり世間はスペインブームって気がするけれど、残念なことに、いつもよりちょっとスペインブームってぐらいで、まだまだなんだなぁ〜、と思うこの頃。

 それよりも、いま日本では韓国が空前の大ブームとなっています。それも、純愛を描いた韓国ドラマ「冬のソナタ」が人気の火付け役となってのことなんだけど、巷では結婚するなら韓国男子!なんて声もいっぱい。ついでに韓国語の語学学校の生徒数もうなぎ登りで、また、韓国への旅行者も急増とか。その経済効果とやらは数百億円にも上るらしいから、恐るべし、純愛!です。ちなみに、「冬のソナタ」の生みの親、脚本を書いた女性たちが、この純愛ドラマを書くにあたって参考にしたのは日本のアニメ「キャンディ・キャンディ」だったとか。

 いっそのこと、スペインのドラマでも放送してくれないかなぁ〜、そうすれば、一気にスペインに対する様々な認知度もUPするんだろうなんて思うけど。しかし、どうやらスペイン人のお顔は日本人からみると濃いというイメージが強いみたい。まぁ、一部の女性たちの話ではあるんだけど。

 先日、レアル・マドリードのラウルをカッコイイと叫んだ私に、仲間たちが、「相変わらず濃い顔が好きだね」と言いました。私としては、うっそでしょ、ラウルのどこが濃い? 薄いじゃん! と思ったんですが、どうやらその感覚は一般的ではないらしい。

 ちなみに、スペイン人ではないけれど、同クラブのフィーゴについて聞いてみたところ、一斉に「きゃ〜!」と叫ばれて、その真相は、怖いほどに濃いということでした。まぁ、薄いとは思わないけれど、個人的には最もカッコイイ男性の一人だと思っていたので、それは混乱を避けるためにも内緒にしておきました。まぁ、濃いも薄いも好きならどっちでもいいんだけどね。

 さて、立秋を迎えたとはいえ連日猛暑となる真夏日が続く東京です。なんでも、観測史上初めてとなる連続真夏日の更新日まであとわずか。そんななか夏の風物詩でもある、夏の甲子園も始まりました。まもなくアテネでのオリンピックも始まります。観戦したいものがいっぱい〜! 全国の皆さん、暑さにメゲず、スポーツ観戦でもしながら元気いっぱいに夏を楽しみましょうね。

 

No.192
8月3日 かおる(マドリード)

 バケーションの月がやってきた。

 昔は「マドリードに人がいなくなる」といわれた8月だが、今は15日に分けて休みを取る人が増えたり、8月の混雑時を避けてバケーションをとる人(結構こういう人たちは、職場的に、地位的に恵まれている人が多い)も増えて8月といってもマドリードの町がからっぽになってしまうほどの事態は今ではもうお目にかかれない。。

 しかし、週末と8月の始まりの重なった今年は明らかに駐車スペースにはっきりと「7月まで」と「8月」の差がみられた。いつもは仕方なく駐車しなくてはいけない日向のスペースには車はまず止まっていない。

 ところが、このバケーションでの楽チン駐車事情、場所によってはそうもいかない。マドリードで市民の10%に達しているといわれる移民たちだ。彼らはバケーションといってもどこかに裕福に遊びに行けるだけの経済的余裕もない。そういう移民系の人たちが集まるゾーンはいつもと同じ、びっちりと車が止まったままで駐車スペースを見つけるのも難しい。おまけに8月は交通量の少ないことを理由にあちこちで道路工事が繰り広げられる。その工事スペースでいっそう駐車が困難になるくらいだ。

 そういえば、私の近所の人たちも「バケーションといってもお金もないし、どぉこにも行けないよ。「せいぜい、田舎の親戚の家に世話になってくるかな」という程度だった。が!今年はキャンプ場に設置したキャンピングカー内で楽しむらしい。移民の増加でスペイン人の失業を心配したりするような人たちだったが、十分に生活は向上しているのではないかな。

 私はといえば相変わらず貧乏人かつ日本人生活。なんとか顧客もみんなほとんど動きのなくなる(しかも日本もお盆休み)8月のど真ん中に休みを取ろうとした。(というか無理に休む宣言をした)バケーションでいけるようなホテルは満席か、3泊4泊のちまちました予約は入れてくれない。最低でも7泊とかいう数字がずらずら並ぶ・・・はぁ〜、お金も、時間も工面できない〜。ゆっくりしたリゾートホテルでくつろぐ夢は、あえなく消滅。しかたないが、まだ諦めがつかず残ったところを物色中。残り物にあたり!はあるのかもしれない。

 みなさんは素敵なバケーションをお過ごしください。

 

ちょっと前のわたしたち

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