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スペインでは、クリスマス、それと1月のレイエス・マゴスと呼ばれる三賢人の日(公現祭)でたくさんのプレゼントが行き交う。商店やデパートは国民そろってプレゼント買出しで大混雑となる。国民総出でプレゼント買出しに奔走するのだ。決して大げさでなく。
この時に多くプレゼントされるのが、ペットだというニュースを聞いた。実際、犬の散歩に出かけると、1月を過ぎてから、やたらとかわいらしい子犬の姿と子供連れの姿が目に付くようになった。たぶん、子供たちがレイエス・マゴスへお願いして、それがかなえられたのだろう。
日本では小さいときにしか犬と共同生活したことがなかった私だけれど、こちらに来て、今の同居犬と暮らし始めて4年。スペインのペット事情もわかるようになってきた。
日本と比較してシステム的に進んでいるというか、開かれていると言われる欧州のペット事情だけれど、その欧州標準にスペインはなかなか追いついていない、ということをつくづく感じる。
イギリスなんかに行くと、ちょっとしたパブや昼食を取りに入った店の中に、どーんと大きな犬がカウンターにいたり、客席に座っていたり、足元に寝そべっていたり、ということがままある。犬嫌いにはあまり好ましくないのだろうけれど、私にはとてもほほえましい光景。犬もきちんとしつけが行き届いていて、お客に恐怖心を与えたりすることはまずない。
スペインの場合、人間とペットの間の線引きがかなりはっきりしている。まず車がないと、ペットの移動に困る。たいがいの猫はバスケットなどに入れて公共交通機関に人間と一緒に乗ることができるが、ほとんどの犬が当てはまる「4キロ以上の動物」はいくらケージに入れていても公共交通機関で人間と同じ車両には乗れないのだ。つまり別に貨物扱いする必要がある。
あとは、宿泊施設。一般のホテルでペットは禁止、というのはわかるが今はやりの休暇を過ごすためのカサ・ルラル(田舎の家風の宿舎。家を1軒丸ごと借りるというシステムも多い)なんかでも、「犬がいるけれど」というと「犬は受け容れていません」と返答のあるところが半分以上ではないか。
街中のレストランにつれて入れないことは当然としても、田舎をつれて歩いても、食事するところにも気を遣う。せっかく犬と小旅行を楽しもうと思ってもなかなか楽しむことができない壁にぶち当たるのだ。
そのためか、バケーションのシーズンになると捨て犬、捨て猫が急増する。特に捨て犬。アクシデントで生まれてしまった子犬を放置するのではなく、成犬をもてあました飼い主が遠くの町まで捨てに行くのだ。私も今までに3度そういう犬を拾ってしまったことがある。
最近散歩でよく見かける、まだ足を絡めながらよぼよぼ走る子犬と、それを可愛くって仕方ないと騒ぐファミリーに出会うたび、ほほえましくも、今までの夏の経験をいつも思い出してしまう。バケーションで犬をもてあましても、決してその子たちを見捨てないでね、と。
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