ちょっと前のわたしたち

【No.154】10月6日 Maki * 【No.155】10月15日 ICHI
【No.156】10月20日 かおる * 【No.157】10月27日 Taka

No.157
10月27日 Taka(東京)

 もう10月も終わり。あれ? 春は? 夏は? 今年はなんだか、季節を感じながら過ごした記憶がない。なんだ、もう冬じゃないか! 「2003年は充実した年にするぞ!」と抱負を立てた新年からはや10ヶ月。あらららら……。仕事の山をこなすだけで精一杯の10ヶ月だった。とはいえ、そういえば6月にはキューバに行ったじゃないか。もう、遠い昔のことのように感じられるけど。たぶん、あれがなかったら本当に今年は何も残らない1年だったのかも知れない。

 いや、でも、まだ2003年が終わったわけではない。12月には久しぶりのスペインに行く予定もある。キューバから戻ってきてすぐに立てた計画だ。マドリード、マラガ、アリカンテ、バルセロナ……。随分とご無沙汰している友人を訪ねるだけの旅になりそうだが、それもいい。時間に余裕があったらイタリアにいるキューバの友達も訪ねたい。

 しかし……。私の旅行計画はいつも困難がつきものだ。「……ちょっとまった。それを引き受けると、私の12月はどうなる? 12月8日にはスペイン行きますよ」 仕事場で声を荒げて叫んだのは1ヶ月前。「いやあ、もう年内は諦めてもらわないと……」とは、仕事場の人。いま、目の前でガラガラガラ……と音を立てて崩れそうなスペイン旅行計画。上手く調整しなければ、誰にも何の迷惑もかけない……わけにはいかなくなりそうだ。

 仕事仲間が数人、この秋、スペインへと旅行に行ってきた。皆、初めてのスペインだった。そして帰ってきたときに口々に言った。「素晴らしかった。また行きたい!」 それを聞いて、とても嬉しく思った。「生ハムが美味しかった」「どうしてフラメンコはあんな遅い時間に始まるの?」「空が青かった」「革が安くてビックリした」「思ったほどカッコイイ男の人がいなかった」「いや、老人はみんなカッコよかった」「みんな親切だった」 人の感想は実に面白い。行かなくちゃ、スペイン。あらためてそう思った。

 そういえばもうすぐ、スペイン好き仲間たち『サラピパス』が企画・運営しているイベントが東京・芝で開催される。期間は11月13日〜15日までだ。今年のテーマは『スペインワインと食』。スペイン好きなら誰でも熱く語ってしまう『食』がテーマだけに、興味深い(詳しくはホームページを参照してね: http://nsi.2y.net/salapipas )。

 まあ、何はともあれ、12月はスペインへ行こう。たとえ、3歩譲って出発日を3日遅らせても、10歩譲って10日延ばしても、とにかく行こう。クリスマス時期のスペインは初めてだし、冬には冬の興味深いスペインを体験しなくちゃ。となると、もう仕事どころではない。カレンダーとにらめっこ、それをしばらくは私の仕事として集中しよう。

No.156
10月20日 かおる(マドリード)

 暑い、暑い夏がようやく終わったかな?と思うと急に寒さが駆け足でやってくる、ほんとうに春秋の短いスペイン内陸部の気候。
 何年経験しても、衣替えは必要に迫られて慌てて行うことになる。半そでを夏物の衣類箱に入れてしまったと思ったら、コートを引っ張り出さなくてはいけないのだ。

 そんななか、9月に1ヶ月遅れの夏休みを過ごした人たちも完全に職場復帰し、クリスマス前、年内に終えなければいけない仕事の慌ただしさに突入する月・・・それが私にとっての10月。
 夏のうだるような、なにもする気の起こらない暑さが一段落したら、季候が少しよくなったらやるぞ!と思っていた、部屋の模様替えやその他もろもろ・・・・そんなものにかまっていられなくなってくるのだ。おまけに9月の半ばに新学年を迎えるこちらでは、秋は気分的にスタートの季節。気分だけは、なにか始めるぞ、といきまいているのに仕事に追いやられると、できないことが欲求不満になってたまってきて、精神衛生上よろしくないのだ。先週はなんだか気分的に参ったなー、疲れたなー、という1週間だった。

 そんな折、友人が山歩きのお誘いをかけてくれた。本当は気分的に低調だったので、出て行くのも億劫。なーーんにもしない怠惰な1日を過ごそうかな、と思っていた。でもそんなときには思い切って出かけて体を動かしたほうが、来週も元気に過ごせるってもの・・・と考え方を変えると、なんだかとっても楽しみに。広々したところへ長らく連れて行っていない、愛犬にも存分に遊ばせてあげようと、わくわく。ところが一夜明けてみると・・・なんと大雨。

 そう、スペインの秋は雨の季節でもあるのだ。恨めしいけれど、仕方がない。秋の雨は夏に干上がった貯水池や河川を潤してくれる。異常な暑さが続いたこの夏、大汗をかいて干上がってしまった大地もしっかりと水分補給が必要。そう考えると下り坂になりかかっていた気分は上昇に向かう。じゃあ、私も気分をまた変えて映画にでも行こうかな。

 スペインをこの時季に訪れる皆さん、私の気分がジェットコースターのごとく上がったり下がったりするように今の時期のスペイン、寒暖の温度差が激しいです。調節できる服装でお越しください。それと雨に対する心積もりも。

 

No.155
10月15日 ICHI(マドリード)

 欧州に住んだことのある人ならば、いや住んだことがなくても知っている人は多いと思う、ユーロコネクタという存在。

ユーロコネクタ

 なんだ、それ?というと、テレビ、ビデオなどの ビジュアル機器に使われているコネクタ、接続口のことである。写真を見て貰えればわかるが、四角の口に20個のピンが付いている。日本で普通に使われているのが ジャックに差し込むタイプで、写真だと赤、白、黄色で色分けされたコード。これならば見たことあるという人も多いはず。

 スペインで売られているテレビ、ビデオはすべてこの大きな四角のユーロコネクタという接続口でつながれるようになっている。

 それにしても、20個のピンって多くないか。日本はたったの3本、この違いは一体なんなんだって思いますよね。

 いや、僕は最近まで、なんて大げさな接続口だ、コネクタだと思っていたのです。もっと控えめに小さくできないのかとね。だって、例えばスペインの電源コードの差し込み口、コンセントも、かなり大型で、3つ4つのコンセントを差し込むとなると、ド〜ンと場所を取られてしまいますから。

 先日、日本から持ってきたテレビとスペインで購入した機器を接続しようと、片側にこの大げさなユーロコネクタ、もう一方に日本的3本ジャックの接続口を持つアダプタを購入、その時にやっとユーロコネクタの大きさの意味が解明。

 ユーロコネクタは信号の入り口側、出口側とそれぞれに結線済みだったのですね。つまり、日本的なケーブルで6本分がすでに一つのコネクタに組み込まれている。何本もケーブルをつなぐ必要が無くて、1本で済むというわけだ。

 これは、使う方から見るとなかなか楽です。場所を取るのも許せるという気になってくる。しかし。。。まだまだピンが余っている。残りの14本のピンは何のため?

 う〜む、なかなか簡単にはこの大きなユーロコネクタ、許容できそうもない。
 もっと、小さくなれぇ〜。



No.154
10月6日 Maki(横浜)

 先週末、2泊3日で兵庫県西宮市の友人宅へ行ってきた。訪ねたMちゃんは、私と同じインターンシップのプログラムでスペインに滞在して、この夏に帰国したばかりだ。インターンに行くかどうか決めかねていた彼女が、当時スペインにいた私のHPを見てメールをくれたのが最初の出逢い。同い年ということはもちろんだけど、スペインインターンという同じ立場で同じような喜びと悩みを経験してきたことが、やはり私たちの心のつながりとなっている。

 交通手段はバーゲンフェアで安く買えたのでJAL。羽田から大阪伊丹までわずか45分足らずのフライトとはいえ、8ヶ月ぶりの飛行機。そして、春に足のオペをした後初めての飛行機の旅でもある。杖を持っていたので空港の係の人は色々と気を遣ってくれた。空港で荷物さえ預けてしまえば飛行機の旅は快適だ。伊丹に降り立つと、暑いほどの日差しだった。

 現地では車であちこちを訪れた。初日は日帰りで有馬温泉へ。日本最古の温泉地と聞くが、平日で人も少なくあまり観光地という感じはしない。良く言えばこじんまりとした、悪く言えばさびれた感じだった。夕食は自宅でお好み焼き!

 翌日もピーカンの好天。彼女の友人と一緒に4人で淡路島に渡った。真っ青な空と海、そして田畑の中をどこまでもまっすぐに延びる道路など、のどかな田舎の風景が車窓に流れる。まずは腹ごしらえ!と淡路牛の石焼きステーキを食べる。友人いわく「神戸牛より絶対美味しい」という。本当にとってもやわらかくて、普段あまりステーキを食べない私も大満足だった。
 お腹いっぱいになったあとは、コアラのいるファームへ。肝心のコアラはほとんどが爆睡中だったけど、ほかの動物と遊んだり、植物園を見たりと緑の庭園を楽しんだ。そして次は島で一番の高台かと思う山のてっぺんにある、「淡路花さじき」という広い広い公園へ。海を見下ろし、牧草地と花畑が一面に広がる、言葉では表現できないほどの素敵な景色。花と戯れて写真を山ほど撮っていたら、とても綺麗な夕陽が沈む瞬間に出逢えた。山の稜線を照らす神々しいほどの夕焼けを、みんなでため息をついて見つめた。

 夕食は神戸の中心街である三宮で。何食べよ?と迷った末、4人とも行った共通の国ということで(?)ピンチョスが話題のスペイン料理のお店"Las Ramblas"へ。あまりスペインっぽくないモダンな内装の店で、料理は美味しく値段も手頃。スタッフの対応も親切で、最近人気があるというのも納得だ。夕食後は異人館めぐり。幻想的にライトアップされた夜の異人館はまたステキだった。
 そして最後は六甲山の山頂まで夜景を見に行った。神戸から大阪の湾岸に沿ってオレンジ色の街の明かりがゆるいカーブを描いて、光がキラキラしてる。こんなに綺麗な夜景を見るのは久し振りだ。

 パック旅行と違って、友達の案内で気ままにのんびり知らない町を散策するのは楽しい。もし訪ねる友達がいなかったら、きっとわざわざ来なかったと思う。完全なひとり旅をするのなら、たぶん外国のほうがずっと楽だし、楽しいと思う。目に入るものすべてが珍しい外国旅行と違って、国内だからこそ、ひとり旅は淋しい。だから、こうして違う地方に訪ねる友達がいるということは、とても貴重で素晴らしいこと。
 今回、そんな 「友達を訪ねる旅」ができたことが、何よりも嬉しかった。

 

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