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私の今の職場は海外営業なので、12月に入ってから続々と各国の取引先からクリスマスカードが届いている。受け取ったカードが営業さんの机やキャビネの上に飾られているのを見るにつけ、スペイン滞在時のクリスマスを思い出す。
ステイ先でも、友人の家でも、カードが届くとすぐに玄関先の靴箱の上など家に入った時に一番目立つ所、もしくは居間のテレビの上、暖炉の上などみんなが見られるような“特等席”に飾っていた。そして、お呼ばれや食事会が多いこの時期、訪れた家に飾られたカードを見て「マアステキ」と話題が盛り上がるのである。研修先の学校でも、みんなが見られる廊下や職員室のコルクボードに貼っていた。
日本の年賀状もいいけど、元旦にどさっとまとめて届くために大抵そのまま重ねられてしまって、1枚1枚飾って楽しむ時間が少ないのは残念だと思う。その点、クリスマスカードは段々と飾るカードが増えていく楽しみ、単発ではなく長い期間の楽しみがあるから、また楽しい。
スペインではカードの絵柄もカトリック。キリスト降誕場面やらマリア様やらが殆どで、日本でよく見るサンタやツリーをモチーフにしたものは少ない。でも、とっても奇麗なものが多い。ユニセフのカードも素敵。日本でもユニセフカードは見かけるけど、国によって違う絵柄が何通りもあるので、楽しい。
それに、カードに"Feliz
Navidad y Pro'spero An~o Nuevo"など、スペイン語メッセージが印刷されているのも、日本では絶対にお目にかかれない。滞在中、カード熱に火がついた私は素敵な絵柄を見つけるたびに買っていた。それも、友人に送る分と自分のコレクションの分、両方。
私は、自分で言うのも何だがけっこう筆まめだ。スペインの友人には帰国してからもよく手紙を書いている。手紙はもちろん、誕生日やクリスマスにはカードを送る。筆無精のスペイン人からはその半分も返事は来ない。こっちが3回出してやっと向こうから1回、って感じが普通。でも、それでもいい。私が送った手紙やカードを喜んでくれて、私の事を思い出してくれれば、それが一番うれしい。
今年も、先週からせっせとクリスマスカードを書いて出している。それも、1人1人、送る相手に一番ぴったりなカードを文房具屋をはしごして探す。基本的には日本らしい和風カードなんだけど、たとえばMadridの2軒のファミリアには今年は文明開化時代の日本を描いた、ちょっとハイカラな浮世絵カードにした。大親友のPiedrahitaの先生達。音楽のNachoには、去年はピアノ、今年は聖歌隊をモチーフにした立体カード。実家で休暇を過ごすIreneには、立体おもちゃ付きなど姪っ子達が喜びそうなちょっと遊び心あるカード。絵が大好きな美術のVi'ctorには日本の名画のカード。星好きで、私の教えた七夕の伝説を語り継いでくれているAmparoには、月や星のデザインのカード。
そんな具合で選んだたった1枚のカードに、スペイン語で1人1人にメッセージを書き、サインと一緒に私の名前Maki(真紀)の「真」の字の朱印を押して、ちょっと絵手紙風。相手によっては、ちょっとしたプレゼントも添えたりする。貼る切手も凝ったものにして。だから、1通出すのに、とぉーっても時間がかかる。でも、そういう作業も楽しいのだ。
今年は、私にもいっぱい、カードが届くといいな。
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