ちょっと前のわたしたち

【No.75】3月4日 Maki * 【No.76】3月12日 ナオミ
 【No.77】3月18日 むく  * 【No.78】3月25日 Meche

No.78
3月25日 Meche(京都)

 春眠暁を覚えず。

 すごいね、昔の人は。ホントその通り!春はとっても眠〜い。いつも、13時間は眠る私でさえ、この時期はベッドがまるで愛しい恋人のよう。あまーい夢を見ながら思う。「ずっとあなたと一緒にいたい(ハート付き)。」

 そんななんだか“かったるい”春に、すべてが新しくスタートする日本は、世界の中でも珍しい。たいていの国は9月スタート。スペインはもちろん、同じアジアのお隣の国、韓国ですらそうらしい。で、「面倒くさいね。日本も変えちゃえばいいのに・・・。」外国人スタッフと仕事をする私たちは、ちょっとぼやいてみたりする。

 でも一歩外へ出ると、この時期に新しく始めようとする日本人の気持ちがわかってくる。京都を囲む山々は、とてもやわらかな若葉色で埋め尽くされ、あっという間に散ってしまうちょっと寂しい桜の花も、街のあちこちをピンクに染めてる。ウグイスもスズメも虫たちも、おじさんもおばさんも子供たちも、みんながみんなウキウキしてる。厳しかった冬はもうおしまい。たくさんの新しい命の匂が「さあ、スタートだよ!」と優しく背中を押してくれる。

 そこで、あくびが止まらない私も、やっとスタートに向けて準備に入る。とりあえず4月の番組改編も無事に乗り越え、これまでどおりレギュラー番組をキープした私。「う〜ん、これでまたお酒が美味しく飲めちゃう。」と安心したのも束の間、プロデューサーからのお呼び出し。「今後の課題はスペイン語ではなく、日本語ですね。」なっ何て!?この歳まで日本人として生きてきて、この程度しか喋れないものを、今さらどうしろって言うの〜?4月までもう1週間ないのに、今から日本語のお勉強したって、間に合うはずないじゃない・・・う〜ん・・・まぁ、いいっか・・・な?春だもんね。目覚めのコーヒー飲んで、深呼吸して、私もとりあえずスタート!

 

No.77
3月18日 むく(マドリード)

 早いものでもう3月も後半に入った。非常にあわただしかった1月に比べ2月は比較的に落ち着いていたと思ったら、3月に入ってからまたあわただしい日々が続いている。

 ひょんな事で歌手のぼろさんと知り合い、わずか3日間のお付き合いだったけれど非常に濃いお付き合いをさせていただいた。寒さと雨で予定していたアルメンドラの花見オフが中止となり、急遽我が家でオフをすることになったのが2週間も前のこと。たった2週間前の事がはるか昔のことに思えてくる。

 その後バルセロナでの展示会のために5日間の出張があった。展示会期間中に週末がはさまれていた。久しぶりの好天気に恵まれたマドリードでは1週間の順延となった花見オフが開かれている。暑いほどの日の中での花見の様子を聞きながら、当方は屋内で日曜日のお客が殆ど来ない暇をもてあましていた。

 展示会では具体的な商売の話をすることは殆どないが旧知のお客が訪ねて来てくれたり、電話だけであったお客と顔を合わせることが出来る。その他の訪問者も色々である。展示会にはお客に出すためのスナック類をテーブルに出しておく。通りすがりの何も関係ない人がそれを見てスナック類をつまむためだけに立ち寄ったり、飾りに置いておいた品物を黙って持って行ったりと、信じられないような事も起こる。

 展示会が終わってマドリードに戻ってくると日本に帰国する家族との夕食会、日本からきた人との食事会、と一息入れる暇もない。今日は日本に帰国される日本人学校の先生方を見送りに空港に行ってきた。学校の行事やソフトボールなどで親しくなる人も多い。毎年何組かは交代されるのでその度に見送っているがいつも感傷的にさせられる。

 明日からは2週間のメキシコ出張である。中南米全体会議出席のためであるが、この会議で自分の転勤が具体的に議論される予定である。家庭の事情から単身での赴任となる予定であるが、まぁ頭の痛い問題が色々出てくることであろう。

 

No.76
3月12日 ナオミ(日本)

 先週の木曜日、国立西洋美術館で開催されているプラド美術館展へ行ってきた。開幕早々、新幹線に乗って、地方からはるばる訪れた。なんて言うと、もしかして、すごい美術好き?と思われるかもしれないけれど、とんでもない。たまたま東京へ行ったから、というだけ。残念なことに、わたしには絵画鑑賞の趣味がない。マドリードに行っても、美術館に足を運ぶことはほとんどない。だいたい、一番最近、プラドに行ったのっていつだっけ?と考えてみると、なんと8年前だった。

 それでも、日本で、これだけたくさんのプラド美術館所蔵の作品を見ることができる機会はそうあるものではないから、東京行きの時期と重なってよかった。

 平日だったので、館内はそれほど混雑していなかった。人の頭で絵画が見えない!なんて事態にはならず、チビのわたしとしては一安心。入り口では音声ガイドシステムを有料で貸し出していた。こういうのはきっとわたしのようなドシロウトのためにあるに違いない、と思って借りてみた。「イキョウ(異教)」がどうしても「イチョウ」に聞こえてしまって、一人で苦笑いしてしまったけど、役に立った・・・と思う。

 少しでも知識をもっていると、絵画の印象は大きく変わる。何も知らずに絵を見ることが苦手であるくせに、いつも勉強不足なわたしは、今回は、ほんの少しだけ予習をしてみようという気になった。このプラド美術館展をきっかけに、いくつか本が出版されたのでとりあえず買ってみた。実際に読んだのは復刻版の「プラドで見た夢」(神吉敬三著)だけだったけど、これは本当に読んでよかったと思う。

 今回、この展覧会に行ってみて、絵を見ることがちょっと面白くなってきた。いろいろと知りたいことも出てきたので、これから復習でもしたいところ。でも、あまりハマると大変なことになりそうだからほどほどにしておこう、っと。


【プラド美術館展】 2002年3月5日(火)〜6月16日(日)、国立西洋美術館
http://event.yomiuri.co.jp/2002/S0126/main.htm

 

No.75
3月4日 Maki(横浜)

 金曜日の夜、パソコンがおかしくなった。
 原因は、ウイルス駆除ソフトのオンラインアップデート不良。パソコンの起動と同時に機能するスタートアッププログラムに入っていたため、Windowsが立ち上がる前にエラーを起こしてしまい、再起動せざるを得なくなる。でも、再起動しても、同じように起動したとたんにエラー。ウイルス駆除ソフトを止めたいのに、Windowsに入れない。あちこちいじるうちに「一般保護違反」やら何やら違うエラーメッセージも出るし、もともとPCにそんなに詳しくないので、どうすればよいものやらわからず、パニックになった。

 スペインMLでの友人の一人でプログラマーでもあるMさんにとりあえずTELで助けを求め、「セーフティモード」とやらで立ち上げて、エラーを起こしたソフトをストップすればいいのでは、というアドバイスをもらう。しかし、説明書にはそのやり方が載っていない。いや、載っているのかもしれないが、どこのどれだかちっともわからない。ノートPCはメーカーや機種によって仕様や扱い方の違いが顕著であるし、PC実物も説明書も見ずにTELで説明してもらうというのは非常に難しく、結局、翌日カスタマーサービスに問い合わせた方が確実だろう、ということになった。

 すぐ直るかもしれないが、修理に出すことになるかもしれない。その時間や手間、費用はもちろん頭の痛いことだが、それよりも心配なのはデータだった。
 原因は特定のソフトとはいえ、Windowsシステムやハードディスク本体にまでエラーが起こっていたら、OSの再インストールをせざるを得なくなるかもしれない。PC内には、MLの友人たちからは散々忠告を受けていたものの、忙しさと知識不足・機器不足にかまけてバックアップをとっていなかった大事なデータがたくさん。これが全部消えてしまったら、と思うと・・・その日の夜は、はっきり言って眠れなかった。崖からおっこちそうな気分だった。
 どちらにしても、仕上げねばならない課題に追われて、寝る暇はなかったのだけど。

 翌日土曜日、朝10時を待ってカスタマーサービスに電話。状況を説明すると「ああ、それですか。最近多いんですよ。すぐ直りますよ」とのこと。泣きそうになって電話した私が馬鹿らしくなるほど、あっけらかんと返事が返ってきた。結果としては、セーフティモードで起動して、エラーを起こしたソフトを削除して、OK。
 もちろんウイルス駆除ソフトは新しいものを入れ直さなくてはいけないが、とりあえず PCには問題なし。崖っぷちから生還!という感じ。

 何でも、最近のコンピュータウイルスの横行で、ウイルス駆除ソフトに気を遣う人が増えたものの、最新版のアップデートができないソフトに、無理にアップデートを行うと、こうしたエラーが起こるらしい。私のソフトは、PCを買った時にすでに入っていたプレインストール版で、その後何回か更新はしていたのだが、どうやら最新版には対応していなかったらしい。はっはっは〜。そんなことも気づかずに、バックアップもろくに取らずに、PCで色々なデータを扱っていたなんて。「保険に入らずに車乗ってるようなもんだ」と別の友人から言われたが、ほんと、そのとおりかもしれない。笑い事ではないが、実際は、あまりPCに詳しくない女の子なんてそんなものよね。(これでも、学生時代の友人の中では一番PCに詳しい方なのだ!)

 家にはもう一台古いPCがあって、とりあえずインターネットは使えるし、会社でも使えるので、今回のPCはきちんとデータ整理をしてから新しいウイルス駆除ソフトを入れようと思う。だって、今の私のPCにデータ容量の大きい最新駆除ソフトを入れるなんて、ぐちゃぐちゃに散らかった狭い部屋に、大きいベッドか何かを突っ込もうとしてるようなものだしね(笑)。

 

 
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