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1年間のスペイン滞在から帰国して1ヶ月半がたった。
やはり最初は街中の雑踏に馴染めず、日本人だらけ、日本語だらけという「当たり前」のことがとても奇妙に思えた。慣れなくちゃと思う一方で、慣れたくないという気持ちがあったのも事実。もともと日本人なのだから、日本の生活に再適応するのは
時間さえあれば簡単。でも慣れれば慣れるほどスペインから遠ざかっているような、スペインで生活していた自分の1年間が夢のようになってしまうような、そんな気がしてならなかった。(要するに、あきらめが悪いタイプなのだ。)
まあ、そんなネガティブなことばかり言ってられない。だだっ子のようにスペインの空気を求めていた私も、さすがに日本の生活に慣れた。日本在住のスペイン好き仲間とスペインの話をする時が、今の私にとってのささやかなミニ・スペインである。そして、まだまだ遠い道程だけれど、1年間のスペイン滞在経験があってこその新たな目標を確信することもできた。(もともと、目標がないとやる気がでないタイプなのだ。)
そんな中で、2人の大事な友人が新しい道へ出発する。
1人は、大学時代の一番の親友。大学4年間ほとんどの授業を一緒にとっていて、どんな走り書きでもお互いのノートは解読できるという仲(笑)である。彼女を含め4人の仲間で行った大学卒業旅行が、記念すべき私のファーストスペインだった。人生観を変えたあの旅行からはや5年。今や私はスペインにどっぷり浸かった人生を歩み、彼女はフラメンコにどっぷりである。そんな彼女が、仲間の先陣を切ってこの6月に結婚する。1年前の今ごろには、「誰かいい人いない?運をわけて〜」なんて言ってたくせに、「彼氏ができた」報告の後はあれよあれよとスピードゴールインである。
もう1人は、私のスペイン行きを精神的に助けてくれた人。新卒で働いていたころの職場の先輩の女性だ。先輩といっても、派遣社員さんだったので私より先に職場を去ってしまったのだが、いつもいろいろなことを教えてもらった。仕事を辞めてからもメールで連絡を取り合い、留学やボランティアなど海外経験の豊富な彼女から、時には優しく時には厳しく、たくさんのアドバイスをもらった。そんな彼女がこの5月末、以前留学していたというオーストラリアに行く。昨年知り合ったオーストラリア人の彼との結婚準備だそうだ。彼女いわく、「不思議なもので、オーストラリアに住みたい、英語を使って働きたいと切に願っていた頃にはチャンスが全くなくて、そんな事を考えていない時に限ってその機会が訪れました。人生ってそんなもの?」
きっと、そんなものなのかもしれない。本当に、そう素直に思うようになってきた。人との出会いも、仕事も、将来も、夢は自分次第できっとかなうもの。あとは運命の巡り合わせなのだろう。あせらずに、一歩一歩、夢を持って素敵に生きていきたいなと思う今日この頃である。30歳になっても、50歳でも、80歳でも、素敵に生きていたい。
もちろん、スペインへの情熱は冷めることはないのだ。
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