ちょっと前のわたしたち

【No.21】2月5日(Taka) * 【No.22】2月12日(Sara)
【No.23】2月19日(Norie) * 【No.24】2月26日(むく)


No.24
2月26日 むく (マドリード)

 日本人学校のT先生の送別会を行った。

 日本人学校の先生の任期は原則3年になっている。マドリードは生活も しやすく、それこそ3年なんてあっという間に過ぎてしまうのだが、 もっと劣悪な環境にある日本人学校の先生にとっては3年は非常に長く 感じられるのだろう。そのようなこともあって任期が3年と決まって いるのだそうだ。

 3年前にT先生と初めてあったのは春のソフトボールの監督者会議の時 であった。直立不動で挨拶をしてくれたのを覚えている。ソフトボール の実行委員という事もあり、色々と付き合いが増えたのだが、妙に馬が あったのだろう。よく誘い合って食事に行ったものだった。 1週間のうちに食事に行った先々で3度も会った時は、お互いにびっくり したり、あきれたりもしたなぁ。

 4月になって新しい先生が来られたらすぐに春のソフトボールの準備が 始まる。今年は何チームが参加するのだろう。

 僕がスペインに来た当初は参加チーム数は18チームくらいだった。 ある日系企業のグラウンドを借りたり、それ以前には日本人学校の グラウンドで大会を行っていた。1面しか取れないので予選だけで1ヶ月 かかり、その後に大使杯、領事杯を二日、日曜日を使って行っていた のである。実行委員はその間毎週日曜日がつぶれてしまったものだった。

 今のグラウンドを借りられるようになってからは、2面取れるので大幅に 日数が短縮されて、2週間で大会を行えるようになった。ところが最近は 参加チームが少なくなってしまい、わずか一日で終了してしまうように なってしまった。実行委員の負担は減ったが、これ以上チーム数が少なく なってしまうと、大会を実行できるどうか、別の心配が出てきてしまった。

 なんせ日系企業がことごとく撤退してしまったり、人員削減しているから なぁ。あれほどあった日系企業のチームはゼロだし、参加チームのうちの 一つはスペインのファミリーチームだし(これがまた強い)。

 まぁ、出来るだけソフトボールの火は消さないようにしよう。

 

No.23
2月19日 Norie (バリャドリード)

 とある友人に頼まれて陶器の買い付けに行ってきた。マドリードの南、 トレド県にあるタラベラ・デ・ラ・レイナは、白地に青やピンク、緑、 黄色などの鮮やかな彩りの陶器で有名な町。わたしたちには目当ての 窯元があるので、もう少し東にあるエル・プエンテ・デ・アルソビスポ という、ここもまた陶器で有名な小さな村まで足を伸ばした。

 他人のための買い物だけど、陶器をたくさん買うのは楽しい。点描画の ような細かくて華やかな絵付けの陶器に囲まれて興奮気味になる。 機械的に注文の品をピックアップしてまわるダンナの目を盗んで、 自宅用のコーヒーセットを品定めしていたのだけど、何しろ家族経営の 小さな窯元なので、在庫が少なく、目をつけたコーヒーセットは友人用に ピックアップされてしまった。

 わたしがガッカリしていると、おばあちゃんが「これはね、先週息子が 作った花瓶だよ、ほ〜らキレイでしょう?それはね、わたしが絵付けを した大皿。重いから腕が痛くなるのよ。」それもこれも欲しいんだけど、 一番欲しいのは、あのコーヒーセットなの、おばあちゃん。「こういうのを 作ってくれ、と予め連絡してくれれば作っておくから。」単品で売られていた コーヒーポットを片手に、似た感じのカップやミルクピッチャーを ウロウロ探していたわたしに、ご主人が嬉しいことを言ってくれる。

 玄関に傘立て用の大きな壷を置いて、絵皿時計をサロンに飾って、 パティオには植木鉢と絵皿。コーヒーカップとお揃いのピッチャーから 注ぐ暖かいミルク。夢のような光景だ。

 頼まれ物が揃わなかったので、他の窯元へ。どこも個性があって楽しい。 12歳からロクロを回していたというおじさんは、魔法のように次から次へと 灰皿、花瓶、水差し、と作り出す。お店にいたときは無口だったのに、 工場に入ると急に生き生きと工程を語ってくれる。お店から工場に行くとき 通った自宅やパティオは、ついさっき、わたしが夢に見た光景そのもの。

 興奮気味のまま、村にある唯一のオスタルに帰って、そこの陶器売り場を 覗いてみた。と、目が妙に離れていて厚い唇の魚形の鍋。マズイ。 ダンナは大喜びで、「お前にそっくり〜」

 結局、自宅用に買ったのは、魚形の鍋。なんか、わたしの夢と大分違う。

No.22
2月12日 Sara (マドリード)

 “友情と愛情”

 “しけてるぜっ!”
 1月6日のロス・レイエス・マゴスの日を過ぎると、なんか世の中しけてくる。 年末年始、わ〜いと楽しくお金を使い、使い…。懐は淋しい。 これは私と私の周りだけなのか?
 次の標的は4月のセマナ・サンタ(聖週間)に合わせる。 それまで頑張って働きましょう〜!!! と、思うが矢先。 ええ〜〜〜っ 減給〜〜〜???
 週末、いつものバルに行くと…店長が変わったぁ? そう、いつもの奢りのセルベッサ(ビール)も無い。友人たちも景気悪いって 言ってたっけ。誰も出歩いてない。
バルを出ると、雨。寒いよお。お家に帰ろう。ううっ…しけてるぜっ!!!

 “失恋”
 いつの季節も失恋は嫌だけど、こんな時にやってきた。相手は良い友達だから、 友達以上になるのはやめようよ。って話したけど青春映画みたいにはいかない。 (笑)
 2人はいつも笑ってた。今年に入って、彼の仕事の事情も変わった。
割りの良い仕事ができたから、長い事マドリードから居なくなるかもと打ち明けた。 それでも2人は笑ってた。稼いで帰ってきたらどうのとか。そんなに長い事あえな いんじゃ、お互い顔を忘れるねとか。
 ところが、ここ最近、何故か2人は笑わない。そして、はじめての大喧嘩になった。 いつもなら途中でふきだしちゃう喧嘩なのに。そして、私の“口”という生き物 は、他の生き物のように冷たく彼を罵った。私も泣いたけど、彼も泣いていた。 彼は言った。“あんたの事は一生知りたくも無い、顔も見たくない”と。 私だっておんなじだ。

 “性格@悪”
 1週間も泣けば泣き飽きる。私は再び元気を取り戻そうと毎日過ごす。
 そんな時、別の友人から電話が。彼は友人に私がどうしているのか尋ねたそうだ。 “顔も見たくないって言い出したのは、彼の方よ”という私に、友人は始めた。 “2人の喧嘩の事は良く知らないし、間に入るつもりもないけどね…” 問題は私の性格だそうだ。私は人を傷つける。
 彼がマドリードをもし離れたら、逢いに来てくれるかって聞いた時、私は笑った。 “そんなお金あったら、キューバに旅行に行くわね。だいたい、あなたは毎日仕事。  ご飯作って待ってるなんてね、退屈だし、やる事だって沢山あるもの。” いくら事実でも、やむを得ず行かなくてはいけない人に、どうして 嘘でも、“貴方に逢いにいくわ”の一言が言えないの? と友人。 だいたい、顔も見たくないって言ってるけど、彼の方はちゃんとあなたがどうし てるか聞きにくるのに。彼だって、がっくりしてたよ。どうして傷ついてる人に 優しくできないの?何があっても友達で居たいって言ったよ。
 そうか。冷静なふりをして、パニックして、ヒステリ女になってるのは私。 そう、“口”のせいにしたけど、汚いセリフを吐いたのは全部私の心。 恐ろしい。

 私は女にも男にも惚れやすい。人が好き。 でも、深入りするまい、自分が傷つくまいと防御してしまうのか。
 人に言われたことは素直に聞こう。これから暖かい女になれるよう、努力もする けど、見守ってね。
 そして、性格悪が出た時には、きっと、貴方に、忠告して欲しい。
そんな辛口の友人達を大切にしたい。

Sara Ayako Ishikawa

 

No.21
2月5日 Taka (日本)

 誕生月が2月の私は自分のためのイベントをこの2月に組み込むのが好きだ。 過去を振り返ってみても誕生日旅行と名づけてはスペインへ行ってみたり、スペイン長期滞在の出発日を誕生日の翌日にしたりしている。 歳をとったからと何が変わるわけでもないけれど、自分が一番好きな場所で新しい歳の生き方を考えるのが気に入っているのだ。

 とはいえ今年は珍しく何の計画をたてる間もなく迎えてしまった2月。 仕事で明けてくれる…そんな誕生日にだけはしたくない! それが唯一の希望といえば希望だったのだけど、ありがたいことにスペインML仲間たちが一緒に誕生日のカウントダウンをして過ごしてくれることになった。 踊り始めたら止まらない、飲み始めても喋り始めても止まらないスペイン人よりスペイン人らしい!? 彼らに囲まれて迎えた歳は幸先良し。

 幸せに浸っていると店のセニョールが言う。 「スペイン式誕生日だと歳の数だけ耳を引っ張られるって知ってる? それが祝福の証しってこと!」と、言うやいなや私の耳をグイグイと引っ張りはじめた。 「そんなことは聞いたこともない!」と叫ぶ私の悲鳴も「ならば28回でやめといて!」と切願する声も、聞こえたのか聞こえなかったのか。 しっかりその数33回! 痛い祝福を受けました。 おかげで歳の自覚はできたってもの。 彼の誕生日にはしっかりお返ししてあげなくちゃ!

 ところでこの “スペイン式誕生日は耳を引…“の習慣については、詳しい説明を聞き損なってしまったのだけれど、誰か知っているかな? まぁ次の機会にはちゃんと聞こうと思う。 なにはともあれ、この夜もスペイン好きな人々で渋谷のスペインレストランはパワー炸裂! 場所をサルサクラブに移動しても、それがたとえ六本木でも気分はひたすらにスペインなのだ。 朝まで踊って解散して、「さてと仕事に戻るかな?」とふと現実に戻る私。 でも気分はここでもスペイン。 man~ana sera’ otro di’a(明日は明日の風が吹く)。 33歳はコレで行くのも悪くないかも!

 

ちょっと前のわたしたち

2008年2008年9月2008年8月2008年7月2008年6月2008年5月2008年4月2008年3月2008年2月2008年1月

2007年2007年12月2007年11月2007年10月2007年9月2007年8月2007年7月2007年6月2007年5月2007年4月2007年3月2007年2月2007年1月

2006年2006年12月2006年11月2006年10月2006年9月2006年8月2006年7月2006年6月2006年5月2006年4月2006年3月2006年2月2006年1月

2005年2005年12月2005年11月2005年10月2005年9月2005年8月2005年7月2005年6月2005年5月2005年4月2005年3月2005年2月2005年1月

2004年2004年12月2004年11月2004年10月2004年9月2004年8月2004年7月2004年6月2004年5月2004年4月2004年3月2004年2月2004年1月

2003年2003年12月2003年11月2003年10月2003年9月2003年8月2003年7月2003年6月2003年5月2003年4月2003年3月2003年2月2003年1月

2002年2002年12月2002年11月2002年10月2002年9月2002年8月2002年7月2002年6月2002年5月2002年4月2002年3月2002年2月2002年1月

2001年2001年12月2001年11月2001年10月2001年9月2001年8月2001年7月2001年6月2001年5月2001年4月2001年3月2001年2月2001年1月

2000年2000年12月2000年11月2000年10月2000年9月

トップに戻る

 

 

このページはFirefox3.0 と I.E.7にて動作確認されています。
e-mail address: info@arrobaspain.com
Copyright (c) 2000-2008@Spain all rights reserved.