|
カラカラカラカラカラ。 ココココココココココ。
文字ではどう表現してもしっくりこないのだけど、最近道を歩いていて耳に付くの
が、洗濯機のダイヤルを回すかのような、このような音。
どうも、コウノトリの鳴き声らしいのだ。
コウノトリといえば、思い出すのは子供の頃に読んだアンデルセンなどの絵本。赤
ちゃんを運んでくる渡り鳥というイメージで日本人にも馴染みがあるが、日本ではま
ず見かけない。鳥の生態には詳しくないので断定はしないが、まあ日本でその辺の
屋根や空を見回してご対面できる大型の鳥は凶暴なカラスくらいのものだろう。
今私の住む村にはコウノトリの巣が至る所にある。教会の屋根に少なくとも10箇
所。その他普通の家の屋根、崩れかけた遺跡の塔・・・とにかく腐るほどあるのだ。
で、古びた村にはよく似合うのだ、これがまた。そして、たくさんのコウノトリさん
がどこからともなくやってきて、あちこちで一家団欒をしている姿を最近よく見かけ
る。初めて旅行でスペインに来た4年前、アビラの城壁の上にたくさんのコウノトリ
の巣があるのに感激し、写真を撮ろうとしばらく見張っていた記憶があるのだが、こう
までウジャウジャいると、新鮮味も感動も遠い昔である。
ひとつ屋根の下、なんて人気ドラマが日本では数年前に流行ったけれど、コウノト
リの場合、ひとつ屋根の上に、いくつもの巣。1つの巣の数メートル横には違う巣が
あったりして、ちゃんと自分の巣を覚えてるのかなぁ、間違えてお隣さんに入っ
ちゃったりしないのかなぁ、近所付き合いとかあるのかしら、などといらぬ心配まで
してしまう。
コウノトリは、近くで見るとなかなか大きい。鳴き声も体に比例するのか、これま
たでかい。コウノトリ、っていうくらいだから、“コォー、コォー”みたいな鳴き声
かと思っていたのだが、実際は・・・上記の通り。最初は何のモーターが回ってるん
だ?と辺りを見回してしまった程。それとも何種類か鳴き分けるのかしら。
ちなみにコウノトリはスペイン語ではシグエニャ(cigu"en~a)、uの上に2つの
点々が付いて、さらにnの上にはニョロリと波線がついた、スペイン語を知らない人
には非常に見慣れないアルファベットである。
でも日本語の「コウノトリ」も負けていない。この文章を書く途中、漢字で書くと
「鸛」だということを初めて知った!読めない、滅多に使わない漢字も変換できてし
まうPCの凄さにあらためて感心してしまったのだ。
|