ちょっと前のわたしたち

【No.10】 11月6日(Maki) * 【No.11】 11月13日(Kaoru)
【No.12】11月20日(Taka) * 【No.13】11月27日(Sara)

No.13
11月27日 Sara (マドリード)

 “サリータの日本旅行記
マドリードのサリータです。10・11月と、法要の為、日本に帰国していました。 楽しい思い出をちょっと振り返ってみます。

 “スペインMLの皆さん
 関東組の皆さんと、遊んで頂きました。 フットワーク軽く、底抜けに明るく、個性的な朝まで隊達です。 日本に弾きに来ているギタリストのビセンテとも一緒に過ごすことの出来た夜は 素敵な音のプレゼントを貰いましたねっ。 次回は、パラグライダーで、”空”を体験しましょうね。

 “クララとイサックの来日
 私のスペインでの先生、クララと、その長男のイサックが来日。 仕事の合間を縫って、皆で行った浅草が忘れられない。 私は“寿司Tシャツ”“着物”“てぬぐい”を購入。イサックは日本刀を購入。 天麩羅・すき焼きを食し、デザートは、芋羊羹と抹茶ね。

 “日本の秋・味覚の秋・恐るべし瀬戸内海
 ドイツの松島さん一家(@Spainスタッフ)と共に帰国し、訪れた京都・奈良。 金閣・清水寺・東大寺・四天王。奈良公園の鹿君。 さんざん歩いたあとの宇治金時のかき氷の味は格別ね。 そして、母と訪れた紅葉の箱根。裸天国、露天ばんざい!

 パラグライダーの大会で訪れた広島は、殻つき牡蠣の季節。 ちゅるっと食べた後の殻に日本酒を注ぎ、ぐびぐびっと。 広島は、国産の”まったけ”(松茸)の名産地。 松茸の土瓶蒸し・殻つき牡蠣・河豚の刺身・ひれ酒・オコゼの揚物…。 これが一度に出てきてびっくり!
“どーだ、地中海に負けとらんでっ!かっ、かっ、かっ〜(笑)” と得意気の広島人。ほんとだ。

 “パラグライダーとハンググライダー
実は、飛ぶのは2年ほど休業するはずだった。 あぁ、しかし、私の尊敬すべき空の先生は、大会の手伝いの後、 車で下山しようとしたら、パラグライダーを用意していてくれた。 先生は何も言わなかったけど、”空を忘れられないでしょ?忘れないでね” と言う代りに、パラを用意してくれたのかな。

 結局、滞在中、日本選手権に顔を出し、 広島の平和カップでは、オープン参加で、28人中9位。 初の入賞ね!かっかっか〜(笑)

 そして、この、広島の平和カップの行われた“神の倉”って山が凄いんですよ。 ここの人々は、限りないラテン気質を備えつつ、日本人のわび、さびって奴を 併せ持ってる。そして、体力と知力も! そして、山は美しく、お好み焼きもうま〜い。

 “死ぬまでラテン!
 ハンググライダーの草分け的存在の方との出会い。 そして、日本のトップのコンペティター達との出会い。 皆、しっかり仕事。しっかり飛んで、とことん宴会っていう方々。 日本の空関係者で、“強くなろうにっぽん!”と硬く熱い契りを交わした。 しかし、その裏には、 “日本全国ラテン化計画”という脈絡も。 合言葉は、“Latin!Hasta la muerte!” 死ぬまでラテン! ラテン根性死ぬまで! ラテンは死ななきゃ治らないっ!???

 “来年はスペインの空が熱いっ!
 来年は、空のオリンピック(エアー・ゲーム)がスペインで、行われます。 パラグライダーは、6月にグラナダはシェラ・ネバダにて。 ハンググライダーの世界選手権も7月にカディスにて。 これも何かの人の縁。 私の知力と体力を振り絞って、日本チームをサポートすることを お約束です。 皆さんも、日本チームの動向に乞うご期待をっ!

 マドリードの皆さん、留守の間、ありがとう!もうすぐ帰ります。

Sara Ayako Ishikawa

 

No.12
11月20日 Taka (日本)

 昨夜は東京・渋谷のとあるスペインレストランに行った。最近ではすっかり『土曜の夜のいつもの場所』として私の生活に定着している。早い時間に到着したので誰もいないかな? と思っていたがたくさんの客の中に見慣れた顔も一つカウンターにあった。 ワインのシェア仲間でもあるスペインMLメンバーの一人だ。早速1本 目のボトルを2人で頼みメニューを覗いた。するとマスターが、 「まだウチのカジョスを食べたことないでしょ!?」 と鼻を膨らませやってきた。
 カジョス:Callosは牛の胃袋の煮込みだ。マドリードの郷土料理として有名だが、その昔、私はそれが 嫌いだった。マドリードのレストランではよく間違えて注文したものだ。そしてその都度、しまった! 臓物系 は嫌いなのに…と後悔した。でも、何度かスペインへ足を運ぶうちに、そして何度も、なんて私はトンタ(ア ホ)だろう? と、間違えて注文したそれを後悔しながら食べるうちに、気がつけば大好きなメニューの一つと なっていた。
 昨夜は久しぶりに、その大好きなカジョスを食べた。一口食べて、「ウォーーーッ!」と叫ぶ。コシネロ(料 理人)は、私のウォーが美味しい! の意味だと悟ってか終始調理場でニコニコしていた。カウンターの中から はカマレロ(ウェイター)が、 「僕はいつも、オイシイとイヤシイを間違えて使ってしまうんだ。まだ時々よくわからないね!」 と、愛らしいけどへんてこりんなことを言ってきた。だから、 「このカジョスはおいしい、一緒にいる私の相棒はイヤシイ」 と教えてあげた。隣で食べていた相棒の耳にその言葉は届かなかったようだ(笑)。
 私たちが夢中でそれを食べていると今度は隣で立って飲んでいた客の一人が、 「私は生まれてこのかたカジョスを食べたことがないのよ! どうしても食わず嫌いでね!」 と言ってきた。私は、 「なんて不幸なんでしょう!」と、  その昔自分が言われてきた言葉を真似て返した。すると、 「みんながそう言うけれどダメなのよ。それでも私は正真正銘のエスパニョラ(スペイン人女性)よ!」 と、慌てて付け足し笑った。
 とにかく、そのカジョスはとびきり美味しかった。一滴のサルサ(ソース)も残さずパンをこすりつけて食 べ、おかげでワインがなくなるのもアッという間のことだった。店にはいつの間にか仲間も増え、そして2本目 のボトルは3人で、3本目のボトルは4人でシェアして飲んだ。4本目は記憶にない。
 たとえ初めて会う人とでもワインをシェアしながら語りあえるこの空間に、妙な居心地の良さを感じるこの 頃。カジョスやワインを美味しく飲み食いできるのも、スペイン好きという共通点を持つ気さくな仲間たちとの お喋りがあってこそ! そう、しみじ〜みと感じている。

 

No.11
11月13日 Kaoru (マドリード)

 秋が深まってきた。
 そうすると、街角のあちこちに登場するのが恒例の焼き栗屋台。 ドラム缶に石炭を入れた上に栗を並べ、じっくり焼いている。 急に寒さが増したこのごろ、新聞紙にくるんでもらった、1ダースの栗は手に暖か く、ついつい買い食いしてしまうもの。
 そんな焼き栗屋台に、バタタと呼ばれるサツマイモが混じっていることも少なくない のだが、これは日本の石焼き芋のようにほっくりしているわけでもなく、今一つ。 で、今年は新たな新顔が登場しているのを見つけて、思わずうれしくなった。 なんと、焼きとうもろこし。一瞬、え?と目を見張った。
 というのも、スペイン人は普通、とうもろこしを炭火で焼いて食べる、という感覚は 持っていない。数年前になるが、キャンプをした辺り一面がとうもろこし畑だった。 これはバーベキューにいいぞ、と思った私は近くの農家のおじさんに数本失敬するこ とにしたのだが、不思議な顔をされた。バーベキュー?と。ついでに言われた、「い いけれど、おいしくないぞ、牛の食べ物だしな。」
 スペイン人の友人は変な顔をしながらも、でもおいしい、と評判だったが、全員、焼 いたとうもろこしを食べるのは初体験とのことだった。
 とうもろこしが新大陸からスペインに入ってきて、数百年。食にかなり保守的なスペ イン人にはなかなか受け入れられなかったとうもろこしの食され方ではあるが、おそ らく、急激に増加している中南米の移民がこういった食習慣にも影響してきているの だろう。
 日本にはどうやって焼きとうもろこしが登場したのだろう?日本の夜店の屋台で食べ たとうもろこしが懐かしい。
 スペインの屋台の焼きとうもろこし、ぜひ試してみようと思う。

 

No.10
11月6日 Maki (ピエドライータ)

 早いもので、クリスマスまであと2ヶ月足らずとなった。
 日本では、12月25日を過ぎた途端にクリスマス一色だった 街中が年末年始一色に変わってしまう。ツリーが取り外され、 門松が取り付けられる。だがそれもまた日本らしくて面白い。 スペインでは、クリスマスは12月25日だけの行事ではない。 12月に入れば着々とクリスマスカードが届き始め、20日前後 には学校も会社も休暇となり、クリスマス当日はみな家族と 過ごし、1月6日の公現節(ロス・レイエス・マゴスの日、 エピファニアともいう)まで続く、一連の祝祭期間なのだ。 私はクリスチャンではないが、クリスマスはロマンティックで 心温まる、子供の頃から大好きな行事である。

 日本ではクリスマスといえばサンタクロースとクリスマスツリー。 スペインでも最近はこれらが増えてきたが、まだまだ伝統的な クリスマスの祝い方が主流。サンタではなくロス・レイエス・マゴス、 そしてツリーではなくベレンである。年配の、特に敬虔なカトリックの スペイン人の中には、サンタやツリーを嫌う人も少なくない。

 ロス・レイエス・マゴスとは、キリスト降誕を暗示する星に導かれて 1月6日にベツレヘムの家畜小屋を訪れた東方の三博士、 メルチョール、ガスパール、バルタサールのことである。 三博士が幼子イエスへの贈り物を持ってきたことに由来して、 スペインではこの日、三博士に仮装した大人がお菓子を配ったり、 子供達はクリスマスプレゼントをもらうために三博士へ手紙を書く。 他の西欧諸国でもこの日は子供達のための様々な祭りがあり、 ギリシャ正教の国々ではキリスト降誕祭が行われているという。

 ベレンとはベツレヘムのスペイン語読みで、キリスト降誕の場面を 表現したクリスマスの飾りのことをいう。 幼子イエス、マリア、ヨセフ、東方三博士、天使、羊飼い、動物などの 人形を1つ1つ飾りながら、みなクリスマスを楽しみに待つのである。

 私の住むアビラ県では、とあるアビラの銀行主催で12月初めに 手作りベレンのコンクールが行われる。今、私は全部折り紙で ベレンを作って応募してみようと目論んでいる。 コンクールの賞金はなんと1等が25万ペセタ、2等15万、3等10万。 もちろん賞が取れるなんてこれっぽっちも…思ってないわけでは ないけど、まあ記念に研修先の学校に飾ってもらえれば充分と思い、 目下思案中である。マリアとホセ、天使、動物は折り方の本がある のでそれを少し工夫しようと思うのだが、イエスと三博士はどうしよう? 大体私、本や博物館でしか本物のベレンを見たことがないんだけどね。

 もし賞が取れちゃったりしたら…ふっふっふ、賞金、何に使おう? クリスマス宝くじも買ったことだし、今からわくわくのクリスマスである。 (わくわくする前に、本当に作れるのか?!)

 

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