● マドリードとアランフェス、チンチョン ●
マドリードでちょっと小腹が減ったらバール、しっかり食べるならレストランを探せば良い。バールのカウンターから零れ落ちるのではないかと思うほど並べられた多数のタパスを見るだけですっかり満腹してしまうかもしれない。「ア・ラ・マドリレーニャ(マドリード風)」と尾鰭がついた料理もいくつか見つかる。 個人的にこのマドリード風とかいう言葉にどうも弱い。カジョス(牛の臓物の煮込み)、カラコレス(かたつむり)などがそうだ。 ジャガイモ・キャベツ・ガルバンソなどの豆や野菜と、肉類・腸詰め類をふんだんに使って作る伝統的な煮込み料理であるコシード・マドリレーニョも是非試してみたいがレストランなどで予約しないと食べれない場合が多い上、想像を絶する量であるから全部平らげるには胃袋の準備も必要になる。先ず一皿めとして、煮込んだスープに細いパスタを浮かせたものが出される。その後に煮込んだ後の野菜類・肉類が運ばれ、好みで酢とオリーブオイルで食べる。コシードはスペインでの煮込み料理の原点で各地方によってバリエーションがあり面白い。
少しマドリードから足を伸ばして、アランフェスやチンチョンにも行ってみたい。アランフェスには確か「イチゴ列車」なるものが運行していたと思う。列車の名前から想像出来るように、ここはイチゴの産地としても知られているだけでなく、時期が良ければ新鮮なグリーンアスパラや雉の赤ワイン煮にも出会える。
アニス(ういきょう)とニンニクの産地、チンチョンには夕方の散歩がてら立ち寄るのも良い。町のいたるところにニンニクは吊るしあげられているが不思議と匂いは気にならない。この小さな素朴な町では、アサド(炭火焼肉)の他、フディアス(豆の煮込み)、ロスキージャス(アニス酒入りのお菓子)などの素朴な味に触れられるかもしれない。もちろん、食後にはアニス酒をお忘れなく。スペイン人に混じってカラヒージョ・デ・アニス(アニス酒入りコーヒー)を試してみてもよい。但し、日本で言う、“ウイスキー入りの紅茶”感覚でいると驚いてしまう。ドバッと気前よく入れられるアニスで“コーヒー入りアニス”になってしまったのに気づく。
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*カラコレス(かたつむり) スペインでのかたつむりの消費量はフランス・イタリアに次いで第3位、殻から引き出して身の白い部分だけを食べる。かたつむり自体はカロリーは低くダイエット向きである。
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(↑)(↓)コシード

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*雉の赤ワイン煮 赤ワインでじっくりと煮込まれた肉は柔らかく美味しい。残ったソースもしっかりパンに浸していただきたい。
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(↑)チンチョンのニンニク
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*フディアス インゲン豆を総称してフディアスというがスペインでは各地方で独自の種のインゲン豆料理があり、家庭でも少なくも週に1度は食卓に上り、この地方を含み厳しい冬に耐えるための大切な栄養源である。
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*ロスキージャス バタ−ではなくラードで作ったクッキーで、アニスが散りばめてある。アニスは胃腸に良いとされている。
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