スペインの音楽教室について




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ムジカ 2017/11/21(火) 15:07:19
スペインにお住まいで、お子さんもしくはご本人がこちらの音楽教室に通ったことのある方のご意見をお聞かせください。

うちの子(7歳)が学校のExtraescolarでmúsicaとある楽器をやり始めたのですが、内容やレベルが気になっています。
私自身も日本のヤマハ音楽教室ですが、幼稚園のときから長年やっていた経験があり、小さいうちから聴音、初見、アレンジなど多くのことを教わり、今でもたいへんよかったと思っています。
学校のExtraescolarに来ている学校も評判が良くかなりのレベルのところらしいのですが、正直実際このまま続けてちゃんと聴音ができたり、上手に弾けるようになったりするのか、気になっています。
日本とスペインではこのくらいの違いがあるのが当たり前なのでしょうか?
1つの楽器を選ぶのもPrimariaに上がってからが良いと言われ、そうしたのですが、私は早かったほうがよかったのではとおもったり。
このまま続けても大して弾けるようになったり、聴音ができて自分で耳コピしたり作曲できたりすれば、音楽をやってた甲斐があるとおもうとおもうのですが、中途半端ならやる意味があるのかと感じたり。
個人の先生に自宅に来てもらったほうがいいのかなと最近は考えています。その辺ももし経験のある方がいらしたら、アドバイスいただけますでしょうか。
どうぞお願いします。

Deportes 2017/11/21(火) 16:44:17
スペインでは小さい頃から、音楽よりスポーツを習うのが一般的ではないでしょうか…?
サッカー、水泳、テニスのレベルは、小学生が通う地元のクラブでもなかなかのもので、日本より力を入れていると思います。
ですが、音楽に関してはどうでしょうか…?以前、義理の妹(スペイン人)が子供用のバイオリンをもらったとかで、個人の先生を探しましたが、あまりにも授業料が高くてやめたそうです。スペインでは、日本と違い音楽を習う需要がないので、レベルがいまひとつで料金も高いと聞いています。
お子さんがまだ小さいので、本人がやりたいなら続けさせてあげることが、大切だと思います。上手になるかはそんなに重要ではないのでは…?

ヤマハ音楽教室2 2017/11/22(水) 00:06:12
私はわが子に音楽をさせたくて調べた経験と周りに音楽をやっている子が多いといういうことで書き込みますね。
なので、実際お子さんがやっている方の書き込みがあればそちらを優先させてください。

まずはExtraescolarでmúsicaがあるとすれば通常私立学校だと思います。もし、公立だったらなかなかすごいです。
1コマ何分で週に何時間ですか?それによって本気度がわかると思います。

>>1つの楽器を選ぶのもPrimariaに上がってからが良いと言われ
これはスペインでは極々普通の見解だと思います。
というのもconservatorioなんかでもすぐに楽器を触らしてくれず、年齢にもよりますが、まずは
一年か二年はlenguaje musical というソルフェージュのようなものをしなくてはいけないからです。
おすすめ開始年齢は何歳だったか忘れてしまいましたが、その年齢+lenguaje musical を足したら間違いなく7歳以上になります。

もしかしたら、都会かそうでないかで別れるのかもしれませんが、私のイメージではすごくお金持ちか、ガチでプロにならせたい
というご家庭は個人の先生というふうに感じてます。

>>スペインでは、日本と違い音楽を習う需要がないので、
私はこれにはちょっと違う意見で、conservatorioなどを見ていると質はともかく(先生による)お値段はやはり日本に比べると
お安いですし、一回1、もしくは2時間?を週に2回、これを7年ぐらい?通って、試験を通って、その後毎日半日ぐらいx二年、
そして、大学の集中講義を三ヶ月受けて小学校や中学校の音楽の先生の免許が取れると聞き驚きました。
こういうシステムが公立(国立?市立?)であるということは曲がりなりにもヨーロッパなんだなと感じました。

でもオチがあるのですが、自分が住んでいる市のオケの定期演奏会に行ったら意識を失うくらいのダメっぷりでした・・・。
下手したら日本の中学校のブラバンのほうが上手かったかもです。

コンセルバトリオ 2017/11/22(水) 00:39:01
クラシックの音楽教育なら日本のような民間教育ではなく、コンセルバトリオに通わせるのが一番じゃないでしょうか。ソルフェもきちんと面倒見てくれるので、8歳くらいから始めた人でもきちんと音感を身に着けている人もたくさんいますよ。意外と早期教育でなくてもある程度のレベルには到達可能なんだなと、小さいころからヤマハに通っていた私からすると思います。もちろん本人次第のところはありますが、順調に進めば音大に当たるスペリオールへの道も開けますし。

スペインの音楽教育の特徴としては、地域によっては伝統音楽教育が充実しているところが挙げられると思います。私はガリシア在住ですが、クラシック音楽教育よりも伝統音楽を習わせて、その過程でソルフェを補うパターンの人の方が圧倒的に多い気がします。

ビーゴには著名なトラッド・ミュージシャンを多数輩出している市立の伝統音楽院などもあってとても有名です。ここでは伝統音楽を中心にしながらも、ソルフェも学べる小学生向け入門コースもありますし、その他にも民間の伝統音楽学校がほぼ各県に1つくらいはあるようです。最近ではアストゥリアスのオビエドにある伝統音楽学校も有名ですね。

コンセルバトリオでもソルフェなどのクラシックの基礎的な知識習得と同時にガイタなどの伝統楽器も学べるので、伝統音楽学校で習ってから、もっと幅広く深く勉強したければコンセルバトリオに行く、あるいはダブルスクールする、といったパターンが一般的でしょうか。伝統音楽は学校も個人の先生のレッスンも安いし、クラシックと比べるとあまりお金がかからないところも敷居を低くしているように感じます。

このあたりのことはスペインと言えども地域によって大きく事情が違うので、ムジカさんのお子さんにピッタリの選択肢が見つかればいいのですが。

ムジカ 2017/11/22(水) 11:49:47
Deportes様
確かにスポーツ系がよくありますよね。
おっしゃるとおり本人が楽しめればというのは根本的なところです
実は先日ひとつ上の子で、同じ楽器をやっている子が遊びに来たときにうちで弾いてもらったのですが、正直私としては「このレベル?!」という印象でした。一年多くやってもそのくらいにしかならないのかと少しがっかりしてしまったんです。
が、でも費用はかかっているわけだし、せっかくやるのなら多少はできるといえるようなレベルになってほしいとおもうのが正直なところです。

ヤマハ音楽教室2様
Extraescolarでは私立の音楽学校が来ていて、週一回lenguaje musicalを一時間、楽器の個人レッスンを30分やっています。
やっぱり早々から楽器を特定してやることはあんまりないんですね。私もそんな印象を受けてはいましたが、もしかしたらこの学校だけそういうやり方だったりするのかとおもったりしていました。
私はべつに音楽の道に進んでほしいとかではなく、音楽を楽しめるほどのレベルになってほしいなとおもっています。なので、中途半端に弾けるだけではなくて、聴音や作曲(簡単なレベルでOK)ができて、まあまあ上手に弾けるようになってほしいのです。費用もかかっていますし、それでいまいちなレベルにしかならないのなら(個人によるのはわかっています。)、もう少しお金を出してでも違うところにいくか、個人の先生といってもプロフェッショナルという意味ではなくて、学校に属していない先生や学生さんに見てもらったほうがいいのか悩んでいます。

コンセルバトリオ様
コンセルバトリオというと、私にはなんだか敷居の高いイメージで、別に将来音大などにすすんでほしいわけではないしということで、除外していました。
別に飛びぬけてできる子でないと入れないとかついていけない、とかそういうところではないのでしょうか?
ガリシアでは伝統楽器教育が充実しているとのこと、素敵ですね。私が住んでいるところは大きな都市で、伝統楽器は??というかんじです。伝統楽器だと学費が安いというのは惹かれます。
実はうちの子が、もうひとつ楽器を平行してやりたいといい始めたので、その音楽学校のdirectoraに問い合わせたところ、まだ一つ目の楽器を始めたばかりだし、それがちゃんとできるようになってからにしなさいといわれました。
本人がやりたいといっているのだし、せっかくなら二つやってみて気に入ったほうだけを今後やるというのでもいいのではと私はおもっているのですが。

など音楽学校の教育について、日本の私が知っているものとは違い、戸惑っています...

みかん 2017/11/22(水) 15:21:59
コンセルバトリオでもたいしたレベルではない子供さんを知っています。
本人はやりたがってるから良いんだそうです。
コンセルバトリオでもレベルは場所によるかもしれませんが、
それほどレベルが高いイメージではありません。

私は学校のExtraescolarは楽しむ感じであり、レベルを求めるというイメージではありません。
スポーツにしても、音楽にしても、日本の部活のレベルにはいかないです。
特に音楽はみなさんがおっしゃってるように、やってる人が少ないと思います。

もうちょっとしっかりやってほしい人は、学校以外のところに習わせにいっています。
個人の先生についてる方もいるし、探せば個人の先生もピンキリである気がします。
楽器によるかもしれませんが、日本の個人の先生よりは高くない場合もあります。

かかし 2017/11/22(水) 17:55:33
コンセルバトリオの教師をしています。なのでこの件についてはきりがない位話したいことはあるのですが、ムジカ様の相談に絞って考えてみました。
日本のヤマハの幼児教育は、特に「耳を育てる」ことに関して特に優れています。うまく身につけば、将来演奏、作曲、教育などあらゆる音楽の分野で非常に役に立ちます。ただ、ムジカ様が聴音と呼んでいる、このことの大切さを認識している音楽の教育家はこの国では見つけることは難しいです。作曲家、または作曲を志した人で、子供の興味とやる気を引き出せる先生がいて、なおかつムジカ様が子供に身につけてほしいことを伝えることが一番理想的です。
音楽教育は基本マンツーマンであるべきものです。ところが集団教育の方が経営側としては効率がいいので、特に私立ではどうしても楽器の教育が手薄になります。ここスペインでは楽器を始める理想年齢は八歳前後という認識です。これはピアノやヴァイオリンでは遅い感じがするし、金管楽器には早すぎる印象があります。
ただ、音楽を楽しむことに年齢制限はありません。また、楽器を学ぶ速さややり方なども人それぞれですし、子供の個性に合わせるべきです。楽器を学ぶ上で一番基本の活動は、練習です。ここが、スポーツ関係のアクティビティと一番違うところです。もし学校の宿題が大変でなく、無理なく練習時間がとれるなら、複数の楽器をするのもいいと思います。また、特に子供が小さいうちは、親のサポートが如実に反映されるのも音楽です。
一般レベルではスペインは日本に比べ物にならないくらい低い音楽教育の世界ですが、超一流となると違いがなくなります。スペインにはブラスバンドが盛んな地域がたくさんあります。そういったところでは、管楽器をやると、アンサルブルを楽しむ機会がたくさんあるでしょうし、将来音楽家にならないにしても、趣味として楽しめる活動はいろいろあります。

ムジカ 2017/11/24(金) 12:33:44
みかん様
コンセルバトリオはそんなにおもったより敷居が高いというわけではなさそうですね。だれでも入れるということなのでしょうか??
おっしゃるとおり、私もスペインのExtraescolarは日本の部活とは日にならないレベルだと思っています。本当に。。。
ただ今回の音楽のクラスに関しては、私立で評判のよい学校が来るということで、期待していました。実際の音楽学校でのクラスの内容と、Extraescolarでやってるクラスのレベルを変えてたりするんでしょうか。。。

かかし様
コンセルバトリオの教師をされているとは!すごいですね。
ご回答の中にある、日本では耳を育てることに力を入れるが、スペインでは重要視していない、ということ、納得できました。
実は旦那家族も音楽一家(と家族が言っています。)ですが、誰一人として聴音できません。楽器はそれなりにみんな弾けるけど、作曲というレベルは不明で、これで音楽をやっていた、もしくはできるといえるのかとおもっていました。
楽器を弾くことを楽しむというのが一番ですが、それがよりできるようになるためには、聴音や応用が利かせられることだと思っています。
まさにうちの子はピアノとバイオリンに興味を持っているのですが、もう7歳。音感も身につけられれば、将来もっと楽しめるようになると思うのですが、この年齢でどのくらいのレベルになれるのか、というかんじです。。。

ムジカ 2017/11/24(金) 12:36:40
[[解決]]
皆様のご回答を読んで、やっぱりスペインと日本では音楽教室の内容やレベルにかなり差があるようだとおもいました。
なので、あまり期待しないように、そしてまたこの音楽学校とはもう少し会話してみて、少しでも私が思うようなものにしてもらうようにしてみようかなと思います。
それでもかなりの開きがあるようであれば、コンセルバトリオも見てみて、また今後考えてみたいと思います。
どうもありがとうございました。


追加発言は締め切られました。
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