母国語・外国語




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ふと 2016/12/06(火) 19:36:00
言語について皆さんの意見お聞かせ下さい。

私の母国語は日本語で、ここ○年スペインで生活をしていています。

思考はどの言語にも寄らず、概念的にしているように感じ、
また発言についても、日本語からの訳ではなく直接それぞれの言語(スペイン語・英語)で発していると思うのですが、

3ヶ国語になったことにより、日本で生活をしていた時よりも、思考能力が日に日に弱くなったような気がします。
勉強をするにも、仕事をするにも、母国語のみでした方が思考能力が高まるものなのでしょうか。

加えて、日々3ヶ国語を、相手によって使い分けていると、
その時々に誰と話すかによって瞬時に発言言語を変えるため考えをまとめて話出すのにワンテンポずれるのを感じます。
話し出して少し経つとズレもなく気にはなりませんが、ちょっとしたやり取りだけの場合、なんだか歯がゆいまま終わってしまう感じです。

皆さんは、同じように感じられることはありますか?
特に、どこかに行き着くような質問でもありませんが、この何とも言えない感じを共有できればと思います。

もしかしたら 2016/12/06(火) 20:49:25
参加国後になったことで思考力が弱まるということは無いような気がします。

ふと思ったのですが、それはただの加齢によるものではないでしょうか・・・・・・

もしかしたら 2016/12/06(火) 20:50:04
参加国後ではなく三か国語 でした。

わたしも 2016/12/06(火) 22:07:42
私も日本語母語話者以外と話すことのほうが多くなって早10年、年々同じように感じることが多くなっています。受身の情報(読んだり聞いたり)はどれも違和感なく入ってくるのに、能動でとなると、一瞬、さあどの言語で話すか、と考えてしまいます。考えないと、いつも使い慣れてる言葉(現在はスペイン語)で出てしまうので、恥ずかしい思いをして困るので。これがトピ主さんのいうワンテンポずれる、という事かと思うのですが、私は思考能力とが衰えたというより、言語能力が落ちたと思っています。日本語単語も英語単語も、もちろん頭に入っているのに(以前一度は頭に入っていたのに)出てこないのでうまく言えない話せない、これはやはり能力が落ちたんじゃないかと。それぞれの言語にしかない絶妙な言い回し(すっきり訳せない表現)など、一つの言語で頭に浮かんでもそれをほかの言語で言えない時に、母語を含め言語能力が衰えていると実感します。ただ、これが単なる自分の努力不足なのか、言語に関係ない加齢によるものなのか(例えば、日本語しか話さない日本の高齢者でも、ほとんど名詞や形容詞を使わないで、”やっぱりあれはそうよね”などと話しているのをよく聞くし…)は分かりません。

同感です 2016/12/06(火) 23:05:51
私もスペインに住んで長いので、ふとさん、わたしもさんの言われることが良くわかります。ふだんはほとんどがスペイン語なので、今年日本に帰国した時、日本語が出てこないことがあって自分でビックリしました。
家族や友人と話している時も、スペイン語が混ざることがよくありましたよ~。スペイン語が混ざらないように意識すると、テンポがずれたりして、変な日本語話してました…。

たしかに 2016/12/07(水) 20:35:44
考えを深める、という余裕がなくなってきたかも。

加齢なんていう結論出さないでください!それは悲しいです。

でも、相手によって言語を変えないといけないヨーロッパ生活では、相手の語学力によっても相互理解の度合いも変わってくるし(お互い母国語でない場合も多いですね)正しい情報のやり取りや意志の疎通をはかるだけでもけっこう気をつかうので、脳の仕事が増えますよね。

疲れることは多いけど、深めてないなと感じます。

バイリンガルレベルになってしまえばいいのだろうけれど、長く住んでも本物のバイリンガルにはなれないらしいので(どうしても主従がある)意識的に時間を使わないと「思考」しないかもしれません。

言語 2016/12/07(水) 23:25:03
学術的には9歳までに習得した言語は母語として脳に定着するとされています。痴呆になったときも消え去らない言語です。
現地語で思考することにタイムラグを感じ始めたと50年近くヨーロッパで生活されてた知人の日本人ご夫妻が、70代にして日本への本帰国を決断されました。

私もスペイン人の夫と家族をもっていますが、今後スペイン語ネイティブの家族たちと言葉の障害が(再び?)生じるのかと不安に思うことがあります。

老化と同じく避けられる問題ではないので、なるようにしかならないと腹をくくるべきでしょうね。

メホル 2016/12/08(木) 08:24:01
やっぱりただ単純に「簡単に用を足す」以上に差し迫られるような感じで言葉を使って考えなければ思考能力が弱くなっていくのかなという実感はあります。

日本語とスペイン語と英語の3つの言語を行き来する形で仕事をするようになってから、やはりできるべきことができなくて大変なこともありましたけれど、この大変さがなかったら行き来することがやはり面倒くさく感じてくるようになっていたかも、と後から思い返すことがあります。

私は話すよりこれらを読んで書くことが多いのですが(日常はスペイン語です)、時間があれば積極的にブログなどで日記とか、あるいはスペイン語で日本の情報を書いたり、日本語でスペインの情報を書いたり、意識的に書く、ということをした方がいいかもしれません。いっぱい話すということも重要だと思いますが、これは相手がいなければできないことなので、SkypeとかLineとか?何か使えるといいんでしょうかね。

慣れ? 2016/12/08(木) 09:00:26
いろいろな原因があると思います。

私もこちらに住んで、○十年。
どっちかの言葉ばかり話していると、どちらかが出にくいことはありますが、また話し出すとすぐ戻ってきます。
同感です、さんのおっしゃっていることは、どちらかというと、それではないかと。

私はたぶん加齢によって、言葉が出にくくなっているのがあると思います。
悲しいこと、ですが、それはしょうがないんです。
日本語でも、「あれ」と言ってしまい、単語を言わなくなってます。
世のおばさんたちの話を聞いて、「あれ、では分からんよ」と思っていた自分が、
つい「あれ」を連発しちゃうんです。完全に加齢です。

また、言語さんがおっしゃってるように、こちらで痴呆になった方が、最後は日本語しか話されなくなりました。
周辺の環境は完全にスペイン語Onlyであるにもかかわらず、です。
年を取って覚えた言葉は忘れていくかもしれないんです。

もう1つ。長くこちらに住んでるにもかかわらず、スペイン語の衰えを最近、感じます。
これは「慣れ」によって、普段、適当にスペイン語を話しているからに違いないと思います。
スペイン語能力が高いとよく昔から言われてきたし、
昔はよくスペイン語で本も読み、文章も書いていました。

今はネットがあり、日本語を読む機会の方が増えてしまいました。
新聞は読んでいますが、スペイン語の本を読まなくなったと先日ぼっと考えていました。
がんばらなくてもスペイン語が通じてしまうので、
人の話の相槌ばかりうち、適当に口を挟んでも、話が通じる能力を身につけたがために、
長い文章を書いたり作ったりするスペイン語能力が失われた気がします。

メホルさんと同じように、スペイン語を書いたり、積極的に発信していこうと思ったところです。

加齢 2016/12/08(木) 11:00:57
加齢のファクターはあると思います!!
多言語だから思考に影響が出るなら、より多言語のスイスとかどうなるんですかね。でも彼ら平均して頭いいですよね、、、
認めたくなくても加齢ってのはあると思いますよ。

上の方の意見、昨日主人と同じことを話しました。
ネット社会、SNSの蔓延で短い記事しか読まなくなった結果、
脳が長く複雑な文章や思考をしなくなってきている、というのは事実です。

痴呆はNG 2016/12/08(木) 14:40:24
何人かの方が【痴呆】という言葉を使われてますが、今の日本では【痴呆】は使わない、使うべきでない言葉になっています。
認知症と言いましょう。

自分もそうですが、海外生活が長く日常的に日本語を話さなくなるせいなのか、日本語がおかしくなってる日本人を時々見ます。
海外生活プラス加齢のダブルパンチかも知れませんが。。
私も本や書物を読むのは脳のためにいいと思います。

メホル 2016/12/08(木) 15:10:06
日本でも営業の仕事をしている人でお客さんや取引先に受けがよくて仕事の成績がまずまず良いような人でも、日本語がめちゃくちゃで時々支離滅裂なことを言う人が近年よく見受けられると思います。これは上辺だけでうまくコミュニケーションをしていて、ろくにものを考えずにビジネスだけうまくやっているということかなと思っています。

以前私は日本で劇場に勤めていたのですが、その業界のボスに「劇場に勤める人は正しい日本語を使うように」と厳しく戒めるように言われていました。言葉を使って考える、ということにおいて演劇のような活動は本当にいいと思います。文化活動というのはそういう意味でただ楽しむだけで必要なものなのかもしれないですね。

メホル 2016/12/08(木) 15:11:39
最後の一文間違ってました、ごめんなさい。


× 文化活動というのはそういう意味でただ楽しむだけで必要なものなのかもしれないですね。


○文化活動というのはそういう意味でただ楽しむだけでなく、必要なものなのかもしれないですね。

慣れ? 2016/12/08(木) 20:06:25
海外に○十年、、なので、美しい日本語までは求めないし、たぶん日本在住の方も求めてないかと。
ただ言語は変わってしまうので、使ってはいけない言語を話すというのは困りますね。
あとは、美しくなくても一般の人、若い人が使うイケナイ言葉も含めて、人の言ってることが理解できないのは困ります。

美しい日本語を話す人には怒られるかもしれませんが、
「あけおめ」なるものも、最初に聞いたときはまったく理解できませんでした。
(あけましておめでとう)

イケメンも「いけてるメンツってことかな?」と思ったのですが、
ハンサムと言ったら、「ハンサムは死語。今はイケメンだ」と言われた時も軽いショックでしたね。
ディスコも「今はクラブという」と言われたら、スペインではいまだにディスコでいいんだと言い訳したりして?

トピずれ失礼しました。

でもSNSで長い文章が読めなくなっているという意見にも同感です。
自分は長い文書もまだ読める人間だと思っていましたが、そういえばFacebookに長い文章を書く人を見て、
「長い。読みたくない」と思ってる自分が最近います。
本読まないとダメですね。

私の考え 2016/12/09(金) 11:49:03
スペインに住んでもう十数年になります。スペイン語能力はC2、現在はスペインにいながら英語のやり直し学習をしている状況です。

そんな私が常日頃感じているのは、日本語は私の母語なのでその運用には何の障害もなく(それでも凝りだせばいくらでも凝れることはもちろんですし、そんなことをいえば限がありませんが)、内容にのみ気を使えばいい、つまり上ですでに『たしかに』さんがおっしゃっているように話の内容と深さにその重点が100%いきます。それに対してスペイン語だと日常生活には何の問題もないほどのスペイン語力を身につけたとしてもとうてい母語と同じというところまでは行きません。そのために、話の内容と同時にスペイン語の運用そのものにもまだまだ気を使う必要があります。そしてそれが思考能力を100%発揮されないというもどかしさにつながっているのだと感じています。

なかには日本語が出てこない、とおっしゃっている方もいらっしゃるようですね。私よりスペイン在住暦が短く年齢も下のひとでもそういう人がいるのを見てきました。なかには加齢が原因でそうなっているひともいるでしょうが、これはもともとの言語能力と子供のころからどれだけいい本を繰り返し繰り返し読んできたかということが関係すると私は感じています。

思考能力全開の日本語を使うのも一種の頭の運動ですのでその能力保持の努力が要求されますが、私たちのように海外にいてはなかなかそういう場も限られてきてしまいます。いい本を選んで読むとか、そのぐらいしか出来ない気がします。私の場合は英語を勉強しなおしていますのでいい英文を、たんに英文の文法的分析だけでなく、内容にいたるまでの日本語の解説つきの本を読んで、自分でもその内容について思考をめぐらせるということを普段からしています。たとえば『英文標準問題精講』、『英文解釈考』や『スーパー英文読解』のような。

とても興味のあるテーマですね。

加齢 2016/12/09(金) 13:32:38
すごく気になったのですが、言語は運用するものではなく使用、とかなのでは・・・
すみません。
おっしゃられることは(少し句読点が少なくて理解しづらいものの)わかる気がします。

日本語教師 2016/12/09(金) 15:25:38
加齢様、言語を使用することを言語学では言語運用と言うので、少し専門的な用語かも知れませんが「言語を運用する」は間違った使い方ではありません。

私の考え 2016/12/09(金) 20:52:45
先の私自身の書き込みに関しての追加考察です。

思考能力が本当に100%必要とされる場は、おそらく日本でも限られていると思います。普段の会話はそこまでの能力を必要としないものがほとんどでしょう。ですから、上で「私たちのように海外にいてはなかなかそういう場も限られてきてしまいます」と書きましたが、それは結局のところ個々人の頭脳労働の所産であり、海外にいようとも日本にいようとも思考能力を鈍らせないためにできることは同じなのではないかと思います。そういう訓練を一人で地道に続け、こちらの言語の学習も続け、こちらの言語の運用能力が母語に近づいてくればくるほどそのギャップが少なくなっていき、思考能力をこちらの言語でも母語に近いレベルで発揮できるようになるのではと考えます。

生まれながらの日本語ネイティブの間にも日本語能力の違いは厳然として存在します。それはどの言語が母語であっても同じことだろうと思います。したがって言葉がすぐに出てこなくなる原因は様々であろうと思われます。いずれにせよ「もともとの言語能力と子供のころからどれだけいい本を繰り返し繰り返し読んできたかということ」が一番大きな要因である私は感じています。

つまるところ、読み捨てるような内容のない本ではなく、熟読玩味が必要な本、こころの滋養になる本を読んでおのれの血肉とせよ、ということではないでしょうか。

たしかに 2016/12/09(金) 21:43:30
「思考」の話かと思っていたら「物忘れが増えた」にシフトチェンジ?
思考自体は加齢でできなくなるというよりは、より深い考えをめぐらすことができるのが本来だと思っていますが、名前や単語が出なくなって「あれがその」となるのは加齢で増えますね。
人によって気にしていることが違っていて反応が違っているのだと思いますが、ふとさんの疑問は解決したのでしょうか。

私は3か国語以上使うようになって脳の能力が反射の方にとられてじっくり使う余裕がなくなっているな、と共感したつもりでしたがそれも違うのかな。

さらに横になりますが、私も言語は単に使用するというよりも運用の方がピンときます。

ちょっと散漫になりましたが、いろいろ拝見して脳の運動にはなりました。

ふと 2016/12/11(日) 01:13:07
[[解決]]
皆さんありがとうございます。

色々なご意見、興味深く読ませて頂きました。

皆さんのお話を聞いて、自分を振り返ったのですが、
私の場合は、加齢というよりは深く考える機会(余裕)の問題かと思います。

日常生活は深く考える必要なく過ぎていってしまいますし、
一方で、思考の機会がある職場では、その場に応じて3言語で対応していると
日本語で仕事の内容だけに集中していた頃と比べた場合、
今は思考に使う時間が少なくなってしまうのかと思います。

言語能力がもっと上がると、慣れた分、思考の余裕も出てくると思うので
そのレベルまで、地道に努力を続けるのが良いですね。

ワンテンポずれるのは、一旦話し出すと気にならないので、
言語をかえる度に、言語の引き出しを変えるのに時間が掛かる状態なのかと思いました。

加齢で、一旦身につけた言語能力が落ちる点、
認知症になると、母国語しか話さなくなる可能性がある等も、
考えたことがなかったので、大変興味深かったです。

皆さん、コメント頂きありがとうございました。

けいご 2016/12/12(月) 17:25:47
締め切り後の投稿すみません・・・気になってしまったもので。

トピ主さんの感覚、私も感じます。
暗算で計算するときは母国語の日本語の数字に直さないとピンときません。なのでワンテンポ遅れる感じ。馴れですかね。

そして日本語での問題が敬語。久々に改まった場所で敬語を必要としたとき、詰まることさえあります。前はもっとスラスラ出てきた気がするのですが・・・。

頭の中の言語を占めるスペースが限られていて、それ以上覚えると今までのものがこぼれ落ちるのじゃないかという気さえしてきます。

横で失礼いたしました。


追加発言は締め切られました。
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