スペイン援助

スペイン 2012/10/24(水) 04:14:04
ユーロ圏のスペインへの財政援助に関して教えてください。
この援助金は返済が必要な貸与金ですかそれとも無償援助金なのですか？

歩世 2012/10/24(水) 07:54:51
EU中央銀行の貸与金です。
スペイン政府が借り渋っている主な理由は、この救済を受けると貸与金申請時に提出する財政赤字削減計画内容が適格に実行されているかどうか３ヶ月毎に監査を受け、実行できていない場合は軌道修正するよう勧告を受けるだけではなく、ともすれば緊縮政策の強化強制といった一種の内政干渉にまで及ぶ可能性があるからです。

スペイン 2012/10/24(水) 08:20:02
歩世様　有難うございました。
何年以内での返済とか期限は決められているのでしょうか。

公務員の友人が暮れのボーナスカット、賃金カットとかで、
緊縮財政の影響を受けているみたいです。

歩世 2012/10/24(水) 11:00:52
返済条件はまだ定められていないと思います。政府は返済条件をも含めた貸与条件を見た上で、借りるか否かを決定したいといっているようですが、欧州中央銀行側では、貸すことは貸すがスペインから正式に申請が上がってきた段階で条件を検討すると言っているようです。

スペイン政府が申請と共に提出しなければならない最も重要な条件はいかなる緊縮策を講じて２０１４年末に財政赤字率を国内総生産比で３％以内に持っていくかということですが、
現状を見ているとこの目標達成は極めて困難だと有識者たちは見ています。

その理由の一つとして、銀行救済資金借り入れ金利や今までの赤字国債発行に対する高額金利などが挙げられますが、こうした支出によってとても２０１４年末までに財政赤字率を国内総生産比３％以内に収めることは出来ないとみているのです。

というのは、既にほぼ可能な緊縮政策は実施しています。例えばスペインさんのおっしゃるように公務員のボーナスカットや給料カット、消費税の増税、年金生活者医療費の有料化等々ですが、この緊縮策によって経済はリセッションに落ち込み、中小企業の倒産増加、それに伴い失業者も増加、その結果税収や年金積立金も激減するという悪循環に落ちっているからです。

今日の新聞を見ると、銀行救済支援によりスペインの財政赤字はギリシアのレベルまで落ちたとあります。ということは、今後借与金を申請しなくても、財政赤字率を２０１４年末までにＧＤＰ比３％以内に収めるためにはギリシアと同様の緊縮策を強いられることを覚悟しておく必要があるということに繋がるということです。

追加発言は締め切られました。