スペインの街づくり




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ユニバーサルデザイン 2011/09/19(月) 04:08:48
初めて投稿させて頂きます、ユニバーサルデザインというものです。
この度、スペインへ1週間の旅行をすることになりました。
今回の旅行は休暇という意味もあるのですが、それ以上に視察という面が私にとっては大きいです。

今回の旅行で見てきたい点は、@スペインの街並みから日本に活かせる材料を探すA移民が多い国の中で如何にユニバーサルデザインが進んでいるのかを見るB障害者への配慮が高いと言われているヨーロッパの現状を知るです。

もちろん、スペインに行ってから自分の目で感じてくることは重要なのですが、1週間という限定的な時間では感じられることも限定的であるということは間違いありません。そこで、スペインに住まわれているみなさまに、上記の3点について日頃感じていらっしゃることを教えて頂ければと思っております。どんな事でもかまいません。「障害者はよく街中で見かけるな〜」ということでもOKですので、是非みなさんの経験をシェアして頂ければと思います。

どうぞ宜しくお願いします!!

P.S. 
今回私が訪れるのは、マドリード、トレド、グラナダの3箇所ですが、それ以外の地域の情報でも構いませんので、宜しくお願いします。

なな 2011/09/19(月) 07:10:53
「障害者をよく街中で見かけるな〜」は日々実感です。
空港、駅には障害者をアテンドする専任のスタッフもたしかいたのではないかな。

公共施設 2011/09/19(月) 09:34:46
マドリーの話ですが、市バスには車椅子用の電動式スロープがついています。
公園や公共施設の階段のあるところもスロープあります。
建物によっては、入り口に車椅子用の電動エスカレーターがあることもあります。
一方でメトロのエレベーターはあったりなかったり。

また、犬を連れたり白い杖を持ったりして一人で歩いている視覚障害者の方も街中に普通にいます。
日本では一人でというのはあまり見なかったように思います。
出歩きやすい環境、サポートが整っているからかもしれません。

思いつくことを書いてみました。

ランパ 2011/09/19(月) 10:21:13
昔からあるバルやレストランにはないところも多いですが、新しい飲食施設などには、車椅子が入りやすいようにスロープがついていたり、車椅子が入れるトイレがあったりするところが多いです。
詳しくは調べたことがないのでわかりませんが、新しくオープンするための設計条件だったりするようです。

当方マラガの海岸線、いわゆる観光地在住ですが、友人がバルを出すときになかなか車椅子可のトイレを作れるスペースがなく、
「でもこれがないと営業の許可がなかなか出ないのよ」と言っていたのを思い出しました。

公共施設、個々の施設の環境は整っているほうだと思いますが、歩道が壊れていたり、マンホールがずれていたりと危険で通りにくいところも多いですね。

バルセロナ在住 2011/09/19(月) 10:27:07
バルセロナもマドリー同様、市バスには車椅子用の電動式スロープがついています。
車椅子用の電動エスカレーターがついているレストランもいくつか見かけます。洗面所が地下や階上にあるところも多いですからね。
地下鉄やRenfeの各駅では車椅子用の幅広の改札が少なくともひとつはあります。
歩道と車道の段差をなくす工事を家の近所で見ました。見た目もすっきりしてとても良いですね。
恐らくスペイン人は日本人ほど障害者を特別視していないですね。
我が義父も電動車椅子で物怖じせずどこにでも出かけます。

たばこやゴミのポイ捨てや、歩道を塞いでおしゃべりに夢中、歩きながら大手を振ってのたばこといった「スペインの教育どないなっとんねん!」と言いたくなる反面、年配者やベビーカーの階段の上り下りを手助けするのは実にさりげなく自然にしていますね。 

主婦 2011/09/19(月) 11:51:27
この夏、公営プールで知能と身体障害のある青年をみんなで車椅子から降ろして、子供プールに入れ
水を掛けて遊んでいる姿があり、本人もとっても嬉しそうだったのを見て
「どんなに障害があっても、人生を楽しまなくちゃ」そんな感じが伝わって来て感動しました。
毎朝同じバスに電動車椅子で乗ってくる人は堂々としていて少しも卑屈になっていないんです。
気持ちいいですよ。周りの人に家族の写真とか見せて。私も見せてもらったことがあります(笑)
視覚障害の方のためにバス停には音声での、バス案内もされています
ただ、せっかく車椅子用、視覚障害者の設備が整っているのに、道路の敷石が外れていたりで、ガタガタなのが気になります。

東京出身マドリー在住 2011/09/19(月) 11:57:56
1年ちょっとですが、住んでみて感じていることは日本とあまり変わらないということです。むしろ、住居に関しては日本より住むのが大変じゃないかと思っているのですが・・・。というのも、エレベータ設置もままならないような古いピソが多いし(改装するのは家の内部がほとんど)、障害者や高齢者にはつらい家が多いと思います。新しく購入した(改装したという意味)友人宅へ行って狭い階段しかないと、老後や車いす生活になったらどうするんだろうと、勝手に心配してます。日本と同様に5階以上(?)の建物にエレベータは必須と聞いたことがありますが、実際費用やスペースの問題で設置できていないピソが多いそうです。

町の印象も日本と大体同じです。信号は音が出るし、入口の段差を上る車いす用の機械も大体設置されていますし。日本よりも困難そうだと思うのは、駅やデパートなどの入口。こちらは駅やデパートのドアがたいてい引くか押すかの開閉式で、尚且つ強風対策で非常に重い(わたしでもかなりの力が必要)ので、改札やドアが自動の(もしくは開けてあることが多い)日本よりずっと大変そうだと思って見ています。改札も狭いので、車いすやバギーを持った人はいちいち改札横のカギがかかった通路を開けてもらわなきゃいけません。駅構内のエスカレータが途中で止まっていることもしょっちゅうです。

マドリーでは、中心部のチュエカという地区に目の見えない人の施設(ONCE)があるのでその辺りには目の見えない方が多くいらっしゃいます。駅や道の視察など、その辺りを見学されると短い滞在期間中では効率的なのではないかと思います。

余談ですが、同じピソに全盲のご夫婦が赤ちゃんと一緒に住んでいてよく3人で歩いているところも見かけるのですが、他の人と同様に何不自由ない様子で行動していらっしゃって、人間の力はすごいなぁと感心していると同時に、彼らをとても尊敬しています。

アンダルシア 2011/09/19(月) 12:33:07
上に書かれてる方々の同意見の他、私が感心したのは、ビーチに車いすの方用専門デッキがあること。車いすだから砂浜に行けない、水着になれない、日光浴ができない・・・なんてことはないんです。家族の絆が深い国、障害者への気遣いができる国ならではかなと思います。

BCN 2011/09/19(月) 13:58:50
ちょっと説明しにくいのですが、バルセロナのバス停では、バスに乗るために列をつくるべきスペースが縦じまの入ったゴム地になっています(縦じまというのは色ではなく、表面が縦じまに凸凹になっているということです)。これは、目の見えない人が杖でバスのり場を認識できるようにとの配慮の様です。
また、横断歩道のある部分の通り、つまり歩道から横断歩道のある車道に入る部分ですが、段差がなく、歩道の横断歩道につながる部分の敷石にはやはり目の見えない人が杖とかで認識できるよ様に、縞が入っています(やはり表面が凸凹になっており、他の部分との違いが認識できるようになっているということです)。
多分、全部が全部ではなくここ数年間に整備しているところに限られるとは思います。

そうかなあ 2011/09/19(月) 16:51:12
スペインってそんなに障害者に優しいですか。
ビーチの話は、ビーチの価値が、日本より高いからではないでしょうか。
(ビーチへ行くのが日本よりずっと一般的なレジャーになっている)

東京以外の都市や地方のことはよくわからないのですが、
都内なら最近はたいていの駅にエレベータ―が設置されていますし、
都バスは乗降口が低床の車両が基本です。
ターミナル駅のバス停や幹線道路のバス停に、交差点には、
点字ブロックがついているのも当たり前です。
都内近郊線なら、自動でない車いすの方が乗下車するときには、
ちゃんと駅で駅員が待ち構えて手伝っていますし。

でも、小さな地方都市までそうかと言われると、そのへんは定かではありませんし、
スペインでも、障害者が動きやすいよう環境が整備されているのは、
大都市と観光都市だけじゃないかと、なんとなくですが想像します。

トータル的にみて、スペインも日本も、あまり変わらないんじゃないかと思います。
障害者への配慮が高い国って、南欧じゃなくて、ドイツとかスイスとか北欧諸国とか、
その辺の国のイメージじゃないでしょうか。

主婦 2011/09/19(月) 17:28:32
昨年久しぶりに里帰りして(東京)「車椅子移動の方が、或いは視力障害者が一人で行動している事が
マドリッドに比べて少ない」って感じました。
大都会は、たとえ整備が整っていても「人の目、人の心が身障者の方たちを家の中に閉じ込めてしまうのかな」
なんて穿った考えを持ってしまいました。
自宅近所の大型スーパーでは、私が知ってる限りでも4人の方が車椅子で一人で買い物に来ています。
高い所の商品は勿論手が届きません。でも、みんなの目が優しいのでしょうか、周りのみんなが見守っています。
障害者への配慮って設備だけではなく、いい意味でのおせっかいごころが人にないと、
身障者の方たちは一人行動の勇気が出ないんじゃないでしょうか。
スペイン人はそういう面では暖かいですよね。

青空 2011/09/19(月) 19:26:43
私も皆さんと同じように考えてはいますが、根っから野外でわいわいが大好きなスペイン人と、家で過ごして静かな日本人という性格の違いも多少あるように思います。
車椅子の人に限らず、普通のご老人もスペインの方がよく外に一人で出歩いてます。「電車に老人が多い!日本より絶対に多い!」と日本の友人が言っていました。

ピクトグラム 2011/09/19(月) 23:27:50
 ノンバーバルコミニケーションに関して調べていたときにピクトグラムに関しても調べまして、そのときにユニバーサルデザインという言葉に行き当たりました。

3都市を1週間というのは随分と早足でのご旅行ですが、ヨーロッパの他の国はご存知でしょうか? 障害者への配慮が高い。。と仰っていますが、正直ヨーロッパという捕らえ方は大雑把すぎて
逆に視点がぼやけてしまうかもしれませんね。

正直に申しまして私もスペインが特に障害者にとって暮らしやすい場所とは思いません。東京とさして暮らしやすさは変わらないのではないかと思います。

私はマドリッド在ですが、確かにほぼ全てのメトロにエレベーターやエスカレーターがありますが、故障していて使えないという事も
良くあります。特に週末は修理する係りが休みなのか月曜まで使用できない事も多々あります。それでもエスカレーターがあるだけバルセロナのメトロよりはマシかな?と思います。バルセロナのメトロは無駄に段差や階段が多い気がします。

また移民の多い国ではありますが、正直ピクトグラム・非言語表示に関しても正直スペインが優れているとは思いません。 スペイン人って効果的な表示を効果的な場所に設置するというような工夫と想像力を要する作業に弱い気がします。

この表示が違うところにあればな〜という残念な所に適当に設置されていたり、もしくは表示が何かに隠されていたり・・。元々は
何か効果的な事を目的として作られたものでも、その合理的な使いかたを知らなかったり、維持・管理ができていなくて効果を発揮しきれていない事が多いです。そういう意味でもエレベーターがしょっちゅう故障しているというのもその現象の一つですね。
そういう意味では東京の方が工夫はされていると思いますが、東京は正直情報過多すぎて肝心な情報を殺していますね。
スペインはそのような情報過多というような事とは縁遠いです。

ただし、その必要な表示や情報が欠如している事の裏返しとして
一般的な市民の自発的な行為というのは東京とは比べ物にならないと思います。皆さんが仰っているように困っている人がいたら
皆即座に行動します。誰かを助けるという行為が素直に好きなのかな?と思います。
カトリック教国として善行を行うという事に対する絶対肯定もありますが、ラテン人ってとにかく自分と違う人に対して良くも悪くも
好奇心が旺盛なので、知らん振りしていられないというのもあるでしょうね。

長々と書きましたが、実際にご自分で見られるまではピンと来ないとおもいますが・・。有意義な滞在になると良いですね。

ユニバーサルデザイン 2011/09/20(火) 16:59:50
[[解決]]
ご解答頂きましたみなさま、まことにありがとうございました!!
みなさんのご経験、本当に勉強になりました!!

ユニバーサルデザインというハード面も重要な一方で、その街の人々の優しさというソフト面もとても重要な気がしました。
私は、1年ほど米国に在住していたことがあり、その際に大学校内で多くの障害者を見かけることにとても印象を受けました。よくよく考えれば、ハード面では日本とさほど変わりはないのかもしれません。しかし、人々(大学内なので特に生徒)がとても温かい目で彼らを見守ってくれているような気がします。全盲の友人が、日本は米国より整備されているけど人々の接し方が違った、と言っていたのは、みなさんがスペインで感じられた日本人の無関心さに通ずるのだと思いました。

みなさんが仰っていたスペイン人の心。それを1週間の滞在で見られればと思います。

何名の方が仰っているように、スペインだけでなく北欧も見てみる価値があるのだと感じています。スウェーデンやノルウェーといった福祉大国の街づくりは、自分にとってとても興味のある事項です。また、イギリスやドイツも、北欧同様ユニバーサルデザインが進んでいるのだと聞いたことがあるので、是非自分の目で確かめてみたと思っています。

今回の旅行では、みなさまから頂いた注目するべき点を中心に観光が出来ればと思っております。

そして、障害者との距離がとても遠い日本の人々が、どのようにスペイン人のような心を持つことが出来るのか。難しい課題かもしれませんが、その答えの鍵になる何かを今回のスペイン旅行で得られたらと思っております。

最後に、帰国後、私自身が何を感じたのかということは、是非ともこの場でお伝え出来ればと思います。

本当にありがとうございました!!

そうかなあ 2011/09/20(火) 19:07:21
閉めた後ですが…

>障害者との距離がとても遠い日本の人々が、どのようにスペイン人のような心を持つことが出来るのか

これって、障害者との距離じゃなくて、他人との距離の問題なんだと思います。
また、コミュニケーーションの考え方の違いとも言えるでしょう。

日本では、スーパーでいきなり見知らぬ人に声をかけて、「これ、おいしいかしら?」なんて話しかけませんよね。
スペインではこれが日常茶飯事です。スーパーだけでなく、いろんなところでこういうことが起きます。

または、旅行者が道で地図をみていたら、「どこへ行くの?」と声をかけてきたり。
相手がスペイン語が通じるかなんておかまいなしで、話しかけてきます。
また、こちらがどう思うと、ジロジロと視線を向けたりするのも当たり前。

知らない人に話しかけたり、好奇心から見つめてしまったりすることを、
失礼なことだという価値観はないのだと思います。

こういうコミュニケーションの取り方が、町中で障害者への声かけや介助につながっていると思います。

それを、障害者に温かい心だ解釈するかどうかは、人それぞれだと思います。

クズ 2011/09/20(火) 23:13:36
障がい者をバカにするスペイン人、何度も見たことありますよ。
少数派だと思うけど、絶句してしまいました。

わんこ 2011/09/20(火) 23:55:19
>クズさんに便乗 

私の周りで、障害者を馬鹿にする人、少なからずいます。そういう人は人種差別も露骨です。 

>@スペインの街並みから日本に活かせる材料を探す
 日本では現実的には凄く難しいけれど、せめて狭い地域でも町の色をそろえるとか。 屋根の色とか壁の色とか。
ヨーロッパのいいとこととは別にして、あらためて、純日本風がかっこいいというのを再認識していただくのもありかと・・・。

>A移民が多い国の中で如何にユニバーサルデザインが進んでいるのかを見る

ユニバーサルデザインってどんなデザインの事をいうんでしょうか? 

部屋の形が四角いとか? どの国の人にも共通して快適なデザインってことなんでしょうか? 

わからないのでパス。

>B障害者への配慮が高いと言われているヨーロッパの現状

ヨーロッパは古い町であればあるほど、石畳だったり、段差があったり、道幅が狭かったりとかなり不便な場所が多いと思います。 
景観を守るために、近代化できないのが裏目にでてるのもヨーロッパの現実です。トレドの旧市街では車いすでの移動はとても大変です。狭い階段を通らなければいけない道もあります。 (もしかしたら、エスカレーターがあったかも・・・。うる覚えです)
マドリッド地下鉄では、エレベーターなどはほぼ無縁でエスカレーターさえない場所が沢山あります。 
体の不自由な人だけでなく、スーツケースを引っ張って地下鉄利用する旅行者にすら厳しい状況です。
ハード面ではヨーロッパより、日本のが進んでいると思います。

そうかなあ 2011/09/21(水) 15:59:23
マドリッドの地下鉄って世界に誇れるレベルだと思ってました。
地下鉄やバス内はかなりの昔から車椅子用のスペースは必ずあるし。
駐車場には必ず車椅子専用があるし。
唯一車椅子の人に不便なのはATM機の高さです。

ATM 2011/09/21(水) 17:54:43
>唯一車椅子の人に不便なのはATM機の高さです。
近所の銀行CajaMadridが改装して、新しく設置されたATMがまさに車椅子にぴったりな高さです。
そうか、そういう目的で作られたんですね。
こちらでは車椅子マークをたくさん見かけるので気にも留めず...今やっと気づきました(汗)。

ユニバーサルデザイン 2011/10/02(日) 17:57:50
こんにちは!以前投稿させていただいた、ユニバーサルデザインです!!!

1週間のスペイン旅行が終わりまして、今回、自分が1週間で気づいたことや感じたことをまとめてみました。1週間という未時間期間でしたが、とても刺激的で勉強になりました。ただ、あちらで出会った日本人の方に、裏はとても深いのだと聞かされたとき、1週間で感じられることの限界、そしてスペインという国の事情のオモテ面しか見られていないのだろうと思いました。

そこで今回の感想に、みなさまからの意見がございましたら、お聞かせ頂けると幸いです!
みなさまの貴重なお話、楽しみにしています!!
(自分への教訓も記載されているのですが、そこは無視して下さい笑)

<街づくり>
@ マドリードの空港は確かに車椅子の人々にも適したように広く、設備も整えられていた。ただ、あまり日本と変わりがないのではないか?というのが率直な感想。どの地下鉄もエレベーターが設置されているようであったが、それは日本でも同様。綺麗さを考慮すれば日本の方が優っているのでは?と思うところも。

A 街では落書きが多く見られた。トレドも街は世界遺産の中に登録されているので、そこまで落書きが目立ってはいなかったが、マドリードとグラナダはどんな所にも落書きが見受けられたのが残念だった。また、マドリードの大学都市では特に汚く、落書きやゴミが散乱しているキャンパスは、勉強を出来る環境には到底思えなかった。

B 首都マドリードであっても、道が石畳である箇所があり、歴史を感じさせてくれた。ただ、石畳はガタガタするために車椅子の人には大変そうに思えた。

C スペインの地形上、坂が多いと感じた。

D スペインの歩道は日本と比べて広いと感じられた。これは首都であっても同様であった。そもそも車道が歩道にくっついているという感じがある。日本のように車道ありきの歩道ではなくて、スペインは歩道ありきの車道のように感じられた。

E ワシントンDCのようにレンガ造りの歴史を感じさせてくれる建築様式が目立った。法で規制されているのかまでは不明だが、少なくとも新しそうな建物もレンガで作られていた。

F トレドは坂や石畳が多く、車椅子の人や目の見えない人には辛いように思えた。

<経済>
@ 路上でドラッグを売る人や駅構内で物品を販売する人々を見ると、何かこの国の経済状況を感じることが出来た。

A 日本車は米国よりも少なく感じられた。それでも多かったのはトヨタだった。

B NYのように電車まで入ってきてお金を乞うということはなかったが、それでも数的にはNYやDCに匹敵するほどの数を目撃した。

C 駅員や清掃員は黒人ではなく、白人。

<文化>
@ スペイン人かどうかはわからないが、全体的にタバコを吸う人が多いように感じられた。それは男女問わずだ。また、歩きタバコを日常的にしているので、歩きタバコをあまり見ない東京の日本とは異なるのだと感じた。

A 地下鉄では優先席は存在するが、日本のような色を変えて目立たせる工夫はされていない。これはスペイン人が優先席というものがなくても席を譲る心の広さを持っているということなのか、それともそういうことに気を使っていないだけなのかは不明。

B 日曜日はショッピングをする通りのお店が閉まっている(セラーノ通り)。したがって、もし家族で日曜日に何かしようとすれば、公園や家で過ごすしかなくなる。ヨーロッパの家庭を大切にする心はこういう所から来ているのかもしれない。

C グラナダの建物はトレドやマドリードのとは違っていた。イスラム教の文化が混ざっているからであろうか?

<その他ー自分が感じたこを交えながら>
@ スペインでは地下鉄が駅を離れても通話が可能であったのは驚きだった。日本のように駅のホームに近づかないと携帯電話が使えない状況を考えると、とても便利。(ただ、車内での通話が良いか否かという議論はあるだろう)

A ピカソのゲルニカを見て・・・ビビっと電気が走り、5分間その場から動くことが出来なかった。戦争の悲惨さを伝えるだけではなく、それ以上のもっと深い要素が含まれた作品だと感じた。「ラファエルのように描くのに4年かかった。しかし、子供のように描くためには一生かかるだろう。」という言葉は、既存のやり方を壊し、自分の方法論を確立していく(新しいことに挑戦していく)大切さを学んだような気がした。また、子供っぽく描くことで、子供の無垢な心が感じることを表し、それを見た者たちが、見た者たちの感覚で捉えることが出来るようにしたのだと思った。

B 建物は広ければ良いというわけではない。広い美術館では道順や見取り図を明確に示しておくべきだと感じた。でないと、そこにいる人はただ疲れを感じるだけだろう。終わりが見えないというのは人にとって辛いものなのである(まぁ、自分自身が美術品にあまり興味がなくつまらないだけで、興味のある人には終わりがない方がいいのかもしれないが・・・)。

C こちらの人はドアを押さえて待っているという習慣があまりなのだろうか?米国のように、ドアを押さえて後続者に渡すという光景を見ることが出来なかったし、してもらえなかった。

D電車は日本のものよりも狭い。故にスーツケースを置くと、通るのに大変。

E 朝の通勤アワー(7時から8時)は日本の山手線のようだと思ったが、実際はそうではなく混んでいてもソル駅だけであった。これは、ラッシュアワーが日本と異なるからなのか、それとも働いている人が少ないからなのかは不明。

F 世界中に広まっているキリスト教。各地に教会が建立されているわけだが、なぜ世界平和という考えは流布しないのだろうか。流布しているとすればなぜ争いは絶えないのか。宗教との違いはなんなのだろうか。
G通りの名前が、日本同様、道路に記載されていないので、自分の位置を特定するのに困った。

H マドリードの地下鉄は必ずと言っていいほど、警備員がホームなどにいる。これにより、安心感を感じることが出来た。

I マヨール広場の隣にあるガラス張りの市場はとても綺麗だった。中は、食べ物を購入し、そして中で食べられるようなスペースが設けられていた。日本のデパ地下のような所に、食べるテーブルを作ったイメージだ。日本にも同様のものを作ったら面白いのにと思わずにはいられなかった。1階は食べ物を購入できる場にし、2階をオープンスペースとして、自由に食べられるようにしてもらう。

J 自分の欲求によって相手の時間を取ってもらう際には、しっかりと感謝することと、時間を提供したことに対する対価を示さなければいけない。自分中心になってしまった人は、人に好かれることはないだろう(You are happy, I’m happy)。

田舎町住まい 2011/10/02(日) 19:06:53
観光地とそうでない場所、都会と田舎町では町の事情も違います。

少しだけ私の意見を。

【歩道】
私が住む地中海岸の田舎町は、わりと歴史のある町です。古い旧市街がありますが、歩道が一部異常に狭いです。ベビーカーも通れない幅だったりします。段差も多く、車いすでの移動は不可能ですね。また犬の糞が多く、これまた車いすの人は不便だと思います。

【車内での物乞い】
5回に1回は見かけます。

【歩きたばこ】
確かに多いですね。ポイ捨ても。去年からだったか屋内の公共の場(バルやレストランを含む)で禁煙が義務付けられたので、歩きたばこも増えたかもしれません。

【通りの名前】
たいてい四つ角に表示されていますよ。慣れると見つけられるようになります。

地域性 2011/10/02(日) 22:20:34
ひとつ気になったので・・
地域によっていろいろな事が違いますので「スペインの・・」とひとくくりにしない方が良いと思います。
地形や建築様式、経済状況はその土地の産物・季候・風土・文化によって変わります。
日本でも沖縄と北海道では違うようにスペイン南部と北部、都市部と地方では違います。
行かれた「マドリードでは」「トレドでは」とおっしゃった方がよろしいかと。

通りの名前 2011/10/03(月) 02:47:21
通りの名前はたいてい、四つ角付近の建物の壁にプレートが貼ってあり、そこに書いてありますよ。
番地は片側が奇数、反対側が偶数で並んでいるので、日本と違って、地図さえあれば位置確認は非常に楽ですよ。

バルセロナ 2011/10/03(月) 09:34:41
バルセロナでは、古い車両を除いて、ほとんどの地下鉄車両、バスの優先座席が色分けされています。席を譲る意識も日本より高いと思います。
私が女性であるからかもしれませんが、男性にドアを開けてもらう、ドアを押さえて待ってもらうということはよくあります。第三国からの移民の人たちはそういう意識がほとんどないので、地下鉄の乗り降りでもマナーが悪かったりしますが。

街の落書きに関しては、政治的な落書きが多く、日本のように卑猥な落書きは見かけません。
GLAFITI(グラフィックデザインの落書き)も非常に多く、時には景観と融合していることもあります。

わたしも感想 2011/10/03(月) 14:09:45
トピ主さんの事後報告と皆さんの書き込み(フォロー)を読んだ上でいくつか個人的に気になったところを・・・。(私は在マドリー)

「電車の中に入って物乞いする人はいない」というのはたまたま目にしなかったのだと思います。ほぼ毎日電車内に物乞いが乗っています。単に紙コップを差し出して一人ずつの前を乞う人、車両のみんなに病気の子供がいる状況などを説明して寄付を募る人、それから音楽などを演奏して寄付を募る人。

道の名前に関しては確かに建物の角にプレートなりタイルなりがはってあるのですが、一つのブロック(次の道までの建物の塊)の端と端にしかないし、さらに稀にプレートがない場合もあるので、ブロックが長い場合、次の角まで行くまでわからなかったり、確かに不便なこともあります。スペインに限ったことではなくヨーロッパ(とアメリカもそうなのかな?)全体でそうだと思いますが。道の名前すらわかればあとは番号順なので簡単ですね。ときどき道がぐるっと建物を一周していることもありますが。

落書きは、スペインでも卑猥なものもあります。メトロの入口とか、ちょっとした壁とか・・・さすがに人の家のシャッターなどにされてしまってる落書きは絵とかロゴのようなものが多いですが・・・

グラナダ 2011/10/03(月) 14:36:35
グラナダでは歴史建造物に対する落書きや絵が問題になって、躍起になって犯人探しをしているようです。

http://www.fotolog.com/anusquecus/61044051

http://www.elninodelaspinturas.com/ 

El niño de las pinturasなんていう有名どころもいます。

でも、どんなに上手でも、やっぱりどこにでも描いてほしくないですね。

観光客かなんだかしれませんけれど、ミラドール デ ラ ロナ近くのムラヤに日本人の落書きを見つけてとても残念に思いました。 モラルの無い人ってどこにでもいるものですね。


追加発言は締め切られました。
WwwLounge Ver2.16

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