I LOVE FUKUSHIMA




[スペイン探偵局に戻る]
バルナ 2011/03/24(木) 16:25:19
広野町の老人ホームの件で探偵局のお世話になったバルナです。

大震災以後、こちらでいろんなトピがたっています。スペイン在住の皆さんが、何か支援したい私たちにできることは募金くらい、と考え、すでに行動に移していらっしゃる方も多く、頭が下がりますが、海外にいる私たち、できることは募金以外にもあるのでは、海外にいる私たちだからこそできることがあるはず、とずっと思ってきました。

タイトルは福島(なぜかは後述)ですが、福島県の中でも震災津波の被災地であり、原発事故の影響をもっとも受けている、いわき市、双葉郡、相馬群を応援するためのトピです。この地域は震災後、日本国内で風評被害にあっているようで、援助が遅れているようです。私は双葉郡広野町の友人の母親をさがしていたときに、そのあたりの方々とコンタクトができ、情報が少しあります。なるべく多くの方に知っていただきたい。また、知らせて効果的なところをぜひみなさんに考えていただきたいと思います。

一番にお知らせしたいのは、現在原発で事故処理をなんとか行おうとされている方々のことです。ハイパーレスキュー隊のことは、よく報告されています。

隊員の方々は本当によくやっていらっしゃる。頭が下がりますが、レスキュー隊の方々と共に、数多くの現地の原発職員の方が、命の危険を犯して、作業にあたっていらっしゃいます。いわき市、双葉郡のあたりから、多くの方々が原発で働いていらっしゃいます。東電の職員ではなく、下請け、孫請けの会社の方々です。全員が残っているわけではないかもしれませんが、残っている方はたくさん、本当にたくさんいます。残念ながら、3人の作業員の方が被爆されたと今日のニュースでやっていますが、”作業員” というだけです。どこのどんな会社の人か、なぜ、何も言わないのか私には不思議です。

さらに、その家族の方の多くが、いわき市、双葉郡、相馬郡にとどまっていらっしゃいます。いわき市、相馬郡のほとんど、双葉郡の一部は避難地域の外です。

http://www.mapion.co.jp/map/admi07.html
http://jp.androlib.com/android.screenshot.app.xpqFj-wtBCA.u.aspx

そこでは、まだみなさんが生活されています。作業員の家族の方もたくさんいらっしゃるこの地域に風評のせいで援助物資が届かない、そんなことがあっていいものでしょうか。双葉郡の広野町からいわき市の平に避難している友人の話では、水道がなく、貴重なガソリンをつかって、水道局まで毎日水を取りにいっているそうです。店は、2,3日前からスーパーが食料品売り場だけ、午前中だけ開けて、今日(25日)になって、やっとコンビニが少し開いている、とのこと。スーパーに入るのに、2時間、屋外で並ぶとのことです。飲食店その他はいっさい空いていないそうです。

この地方はまだまだ寒い日が続きます。余震もときどきあります。作業員の方、そのご家族の方に、一日も早く、ゆっくりとお風呂に入っていただくために、まず、こういった情報をなるべく多くの方に知っていただきたい、と思いトピをたてました。ほかの情報、私の考え、などを続けて書いていきます。よろしくお願いします。

どうすれば・・・ 2011/03/24(木) 22:09:11
どうすれば、彼らの所にも援助物資が届くんでしょうか。
何もできませんが、とりあえず下の方に行かないようにコメント残します。

バルナ 2011/03/24(木) 22:27:13
原発で作業をされている方々と、福島県沿岸地域の避難地域外に住む方々の話をしましたが、避難地域の中にもとどまっていらっしゃる方々がいます。老人ホーム花ぶさ苑に隣接する高野病院では、20日に移動可能な患者さんは移動しましたが、動かすと亡くなる恐れの高い患者さん約35名と院長先生、そして花ぶさ苑の施設長さんが今でも残っています。

11日お昼過ぎに地震があって、その直後に津波、高野病院、花ぶさ苑、両方とも海に近いところです。津波の被害が実際にあったのかどうか確認していませんが、少なくとも入所者の方はおそろしい津波を身近に見たと思います。そして、停電、断水、電話不通、さらに余震が何日も続きます。

地震当日夜8時50分、原発から半径2kmの住民1864人に避難指示、9時23分には3km以内の住民に避難指示、10kmの住民に屋内待機の支持が出ます。翌日12日お昼過ぎの3時半ころに1号炉が水素爆発。14日午前11時3号炉の建屋が爆発。20km以内に残っていた住民600人に屋内退避が勧告されます。15日朝6時ごろ2号炉から爆発音、午後の6時頃には4号機でも爆発音、9時半過ぎに出火するも11時頃には自然鎮火、16日朝6時少し前に4号機で再び出火。8時37分3号機から白煙(http://ja.wikipedia.org/wiki/福島原発事故)

地図で見ると、高野病院と花ぶさ苑は第二原発から南に1km位のところにあります。問題の第一原発からは10km強といったところでしょう。地震当日の11日夜、あるいは翌日の朝には、職員の多くが避難したと思われます。施設長さんのご家族の友人の方からいただいたメールでは、施設長さんは、避難しろというご家族の強い勧めを断って、残ったと聞いています。翌日には、もう外には誰もいなくなってしまったことでしょう。

11日の震災後、高野病院には多くの人が運ばれたと思います。それから17日までの1週間。医療機器は動かず、水、食糧、薬の搬入は一切なく、暖房もなく、夜は屋内も屋外も真っ暗、電話も不通。そして、遠くから、第一原発の爆発の音。病院もホームも数人のスタッフだけで、施設長さんと院長先生の心労はいかほどだったか・・・ 

私はこの時期、16日朝に友人と連絡がつき、1日スカイプを使って、各地の災害対策本部などに電話をかけたり、ネットのあちこちで尋ねていましたが、誰も花ぶさ苑の状況を知る人が一人もいなくて、あのあたりはゴーストタウンになっているんじゃないか、と感じ始めていました。

17日、東電の人が花ぶさ苑、高野病院に来てくれて、電気が使えるようになります。私は花ぶさ苑の施設長さんからメールをいただき、友人の母親の安否を確認すると同時に、花ぶさ苑の窮状を知りました。

結局、花ぶさ苑、高野病院には20日に県、警察、自衛隊が救助に入り、栃木県の施設や病院に移送されましたが、移動不可能な患者さんを残すことになり、院長先生は、医師として、残って患者さんを看ると決断されていたそうですが、それを伝える前に、厚労省の役人に、全員残して逃げるんでしょう? と、まったく無礼な言葉を投げつけられたそうです。

この時期、確か、メディアでは双葉病院の職員が患者さんを放り出して避難してしまい、移動直後に何人か亡くなったと大きく報道されていましたので、厚労省のおバカ役人が、医者ってそんなもの、と思い込んでいたのかもしれません。しかし、この、普通の人だったら神経がまいっても当たり前な、辛い10日間を、責任者として人々を励まし、また、足りないスタッフの代わりに仕事もこなし、やっと救助が入った。その途端にこれだったそうです。これも風評被害のひとつでしょうか。

施設長も院長も、病院を去るのはがんばってくれた職員が全員避難した後で。とおっしゃっています。

バルナ 2011/03/25(金) 08:46:39
被災地から遠く離れた私たち、少なくとも、この厚労省の役人のように風評に流された無神経な考え、発言は避けたいものです。

海外に住んでいるから何もできない。もどかしい。と感じていらっしゃる方、そんなことはないと思います。日本にいても、被災地に住んでいなければ、家族、友人、親類がいなければ、私たちと同様、メディア、ネット、携帯を通じてしか情報が入ってきません。その結果、その気はなくても、この大災害後、命の危険を冒して崇高な仕事をしていらっしゃる方に冷たい言葉を投げつけたり、援助を必要としているところに援助がなかなか届かないという状況が起きています。

まずは、被災者の方々の現状を知る努力をしませんか。メディアが流す一方的なニュースを聞くだけではなく、このトピも含めて、いろいろなところで情報を集め、被災者の気持ちになってみる。(被災者の状況を想像することは重要です。上記の厚労省役人も、もう少し想像力があれば、あんな失言は出なかったと思います)そのうえで、被災者の方々が拡散してほしいと考えているだろうと思われる情報を拡散する、というのはどうでしょうか。

1,命の危険を冒して原発事故処理に当たっている人の多くは、東電の孫請けの地元の人たち。

2,福島県の沿岸地方には避難地域にもそうでない地域にもまだ人が残っている。早く援助を。

これをなるべくたくさんの方に知っていただけるよう、ツイッター、ミクシーHPなどで流す、というのはどうでしょうか。賛同していただける方は、ぜひ、やってみてください。

情報が混在している現在、新たな情報の拡散は迷惑だとも言われていますが、2、については、メディアも入ってきて、知っている人も増えてきていますが、1,に関しては、気がついている人は少ないような気がしています。なるべく多くの人にこの事実を知っていただき、今後、政府の援助が東電だけでストップせずに、孫請けにまでちゃんと届くように、特に1を拡散したい、と私は思っています。

はなこ 2011/03/25(金) 09:41:03
感傷的に何かを褒めたたえ、感情的に何かを誹謗する…
困りますね。
気象、そして化学または科学の引き起こした未曽有の災害に
直面しているのです。
津波による最悪の被害を受けたのは国の1部だったにしても
国民全部が大きな傷を心に受けているといわれています。
海外にいる日本人も同様だと思います。
というよりも、海外の日本人は在住している国の報道と日本
からの報道がプラスされ2重のプレッシャーを受けています。

半月経ちましたが、これから何時終わるのか先は見えません。
被害の惨状に負けてしまってはいられない、この悲劇に
なんとか理性的に立ち向かう努力をするべきなのでしょうね。

バルナ 2011/03/25(金) 10:16:55
特別に私が拡散の努力をしなくても、メディアや政府は動いている、と感じられることもあります。ネットで見ているだけで、事態は粛々と動いていることがわかります。スペイン行政の行動ののろさに慣れている私たちからみると、正に驚くような速さで動いているところもあります。

http://ameblo.jp/ikubonbon/theme-10034312733.html のページ中ほどの22日午後の日記

Wikipedia にもすでに情報がまとめられています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/福島原発事故
http://ja.wikipedia.org/wiki/2011年東北地方太平洋沖地震

バルナ 2011/03/25(金) 10:18:28
さらに、日本のメディアもこの地域のことを報道し始めています。
http://www.asahi.com/national/update/0323/TKY201103230384.html
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110321k0000e040033000c.html?inb=yt

救世主 2011/03/25(金) 10:23:32
作業員負傷とか被爆とか報道されてますが、今必死になって状況に取り組んでる報道でいうところの作業員は、わたしにいわせればヒーローたちであり、社員とかなんとかではもはやなく、きっとその道の専門特殊人員的なひとたちによるボランティアなのでは?と、思ってます。死ぬ気で戦ってくれてるんですよね。それに対して応援するような周り声が報道されないのが残念です。

バルナ 2011/03/25(金) 15:58:09
自主的に志願した専門家もいらっしゃるでしょうが、その方々の下で多くの作業員が働いています。もともと東電の孫請けなどで働いていた方々です。専門家はもちろん、東電の社員は研修も受け、原発の危険を充分に知った上での志願でしょうが、彼らの下で働く孫請け社の人、たぶん社員でもなく、パートや派遣の方が多いと思いますが、大した研修も受けず、したがって、どんなに危険なことか、充分にわかってなくても、仕事をしているのです。結果、警報機が鳴っても仕事を続けたり、充分な装備を強く要求することもなく、今回の3人の方の事故です。

私たちには地震津波の映像と共にはいってきた大災害ですが、彼らには、災害は一日のことで、家が津波でこわされていなければ、これからもまた、日常が始まる、と、少なくとも地震直後は考えていたはずです。会社のいうとおりに働かないと、仕事がなくなる、それだけで残った方もいらっしゃるのです。そして、今になって、抜けたいけど抜けられないという状態の方もいらっしゃると、私には想像できます。

彼らがヒーローでないからこそ、支援が必要です。今の時点では、全ての作業員に充分な防備服と作業時間の規制(ローテーションを頻繁にとるなどして)を、と思いますが、これはあの3人の方の犠牲のおかげで、私たちが騒がなくても、きっと早期に実現すると思います。

私たちにできることは、今後、充分な素速い保障が彼らと彼らの家族に行き渡るよう、監視していくことです。募金をされた方も集められた方も、そのお金がこれからどこに行くか、見極めていかなくてはならないと思います。

彼らのことを知ってください。

バルナ 2011/03/25(金) 17:48:19
みなさんに、原発で事故処理にあたっている方々、その家族友人の方々のことをもう少し知っていただくために、福島原発と地元のことをお話しします。

ちなみに、今の時点で、政府や東電を批判するつもりはありません。(後ではもちろんさせていただきますが)。一人でも多くの方に理解していただき、なんとかして今後につなげていただきたい、と、それだけです。

もうみなさんご存じと思いますが、福島の原発は東京圏の電気をつくっています。地元の電気は東北電力からきています。東京はその大量の消費電力を作るために、東京圏内ではなく福島を選び、福島はそれを了承しました。(うわさの又聞きですが、何期も勤められた原発慎重派の元知事を別件で逮捕して失脚させ、原発推進派に替えた、という話もあります。確かな話ではありません。詳しい方がいらしたら、ぜひお教えください)

そして、一度地元の了承が得られると、同じ場所に6基、さらにそこから10kmほどしか離れていない場所に4基(第二原発)も作ってしまいます。(この第二原発は、震災後15日に冷温停止、安全に停止しています。Gracias a dios!! 神様に感謝)

ここで大前研一氏も今後の問題点として述べていらっしゃいますが、一度地元の了承を得ると、他の土地をまたさがすのが難しいので、安易にたくさん作っていったのでしょう。(これを考えると上記の元知事スキャンダルも真実味をおびてきます)
http://www.youtube.com/watch?v=U8VHmiM8-AQ

結果、福島県の海岸地帯では就職先として、東電、東電の子会社、孫会社、それに関わるサービス業くらいしかなくなってしまいました。大学に進まない優秀な子供は工業高校を出て東電に就職、そうでもない子はその子会社、孫会社、というわけです。ちなみに、同じ福島県でもこの沿岸部と県庁所在地のある福島市の間は交通網、道路網が悪く、沿岸地域の人たちは福島市に行くよりは東京に出る方が便利なそうです。福島市にある福島大学や各種専門学校にもここからは通えず、仙台に下宿させるか、東京に出す、しかないそうです。

私の友人の子供が孫会社にしばらくいたそうです。親は特別に原発反対派でも、原発に詳しいわけでもありませんが、それでも、その孫会社では、あまりに危険な仕事をさせられるので、いくらなんでもと思いやめさせた、と数年前に聞いていました。

孫会社の人たちは研修も充分に受けてはいないだろうし、普段から装備も整ってはいないにちがいないと思うのは、この話を聞いているからです。給料、保障もいいわけがなく、多くの人が正社員ではないことは容易に想像できます。

友人は、今、いわき市平に避難していますが、いわき市に住んでいる人たちは水がない不便をものともせず生活を続けています。友人は、子供の高校の同級生の多くが東電関係に努めているので、その多くが原発に行ってるんだろうと心配してます。つまり、いわき市あたりでは、原発の職員は皆原発に行っていると考えています。ヒーローでも、専門家でもありません。

友人の同僚のおじさんは、地震当時原発にいて、あの、今では誰もが知っている原発の塔に上って津波を逃れ、それからずっと原発にいるままだそうです。家に帰ってこれないそうです。

友人の母親をネット上で捜していたとき、同じ町出身という方から、励ましのメールをいただきましたが、その方のおとうさんも地震以降、ずっと原発に詰めていらっしゃるとのことでした。

そして、今回の3人の方の事故。それまで、ハイパーレスキュー隊だ、精鋭部隊だ、と騒いでいたメディアは、”作業員” というだけで、他にはなにも言わない・・・

感謝 2011/03/26(土) 10:55:29
馬淵澄夫前国土交通相(50)が首相補佐官に起用され、
福島第1原子力発電所の対応にあたるようです。
彼のブログにコメントできるようなので、原発に関わらず、今の福島の状況も訴えられるのではと思いました。
http://mabuti-sumio.cocolog-nifty.com/blog/

遠藤行信(個人として) [E-Mail] 2011/03/26(土) 22:58:05
バルナさんの発言に同感です。アメリカのスリーマイルの炉心溶融は世界的に騒がれましたが、現在の東電第一と同様レベル5の事故でした。現在事故を起こした原子炉は廃炉にされていたと思います。処理には10日程度しかかかっておりません。第一原発も可及的速やかに廃炉に持っていくべきです。そうしなければ福島県の浜通り地区は無住の地になってしまいます。現在避難されている方は北は山形県南は大阪、九州。近間で栃木県といったところまで着の身着のままで逃げています。この方達が安心して帰ってこれる環境を整えなければ、商業・工業・医療等のサービス業はすべて働き手が無く廃業するしかありません。国としての決断を早急にして欲しいものです。

遠藤行信(医療・介護関係者です) [E-Mail] 2011/03/26(土) 23:21:10
私どもの理事長・院長からのお願いです。
「私はひっそりと、淡々と、スタッフと一緒に毎日の責務を果たしているだけで、出来ればそっとして置いて下さい」です。
さまざまな方からご支援を得ながら、失礼とは存じますが自衛隊が充分なバックアップして下さっておりますので、取材、放送などは控えて頂きたいとの要望です。くれぐれもご無礼の段ご容赦くださいませ。

バルナ 2011/03/27(日) 16:31:57
1日、このトピから離れて、頭を冷やしていました。

実は、このトピを始めた、最初の目的は

海外にいてできることは、募金と祈ることくらい、と考えていらっしゃる方々に、そうでしょうか、と疑問を提示することだったのです。

私は、募金も祈ることも大事だけれど、まずは、現地の本当の情報を知る努力をして、一人一人が、今回の大災害、そして原発事故のことを、それぞれの立場で理解し、どこに支援が最も必要か。その支援は今必要なのか、それともこれから長い期間を通して必要になっていくのかを考えていく。そうして、考えていきながら、自分にできることがあると判断された時点で、それをやる。仮に、残念ながら自分にできることは何もない という結論に達しても、今回の大災害について被災者の立場でよく考えてみた。それだけでも充分に支援になっていくと思います。

スペインの報道や日本の報道を鵜呑みにして、どちらが正しいのかと議論するのではなく、報道のどこが正しく、どこがおかしい(優先度がちがう、何かをかくしている。スペインの報道の場合は、メディアが勘違いしている 等)を自分で判断するよう努力してみる。そのために、ネットはすばらしい道具です。

ネットがあれば、被災者に特別関係のない日本在住の方々とほとんど条件は同じです。海外在住者が、遠く離れた故郷を思い涙する、ことしかできなかったのはネットがこんなに普及していなかった時代、ほんの10年前までのことですが、今は違います。

日本在住の方の中には、自分で車を出して、被災地に物資を運んでいる方もいらっしゃいます。海外在住の私たちには、確かにそれはできませんが、それ以外は、日本在住の方と同じだと思います。

募金は確かにひとつの非常に有効な支援方法ですが、残念ながら、そのお金が今すぐ支援の必要な人には行きません。集めたお金が、どこに、いつ、いくら、何に、使われていくかは募金先の団体が決めることです。募金先団体を100%信用し、おまかせするのも一つの方法ですが、お金を渡すときに一言、支援が最も必要なところに行くように、よく支援先を吟味してください。と言ってみたり、また、落ち着いてからで結構ですから、募金がどのようにつかわれたか、そして、その使用先を選ぶ基準は何だったかを教えてください。と要求するのも一つの方法だと思います。

募金をしたくてもできないという方、募金だけが支援ではありません。

募金に疑問を持っていらっしゃる方、確かに、募金だけが支援ではありません。

バルナ 2011/03/27(日) 16:51:52
さて、ずっと上で書いたように、私はたまたま福島県双葉郡に友人がいて、ネットを通じて、メディアでは流れない情報が入ってきますので、その情報をみなさんと共有したい、と思っていたら、作業員の方3名が被曝、というニュースが流れてきて、この作業員とはこんな方々なのです。ということを一刻も早く多くの方にお伝えしたいという気持ちが、タイトルを書いてから、トピ主自身が脱線していくという悲惨な結果を生んでしまいました。

このトピをお読みの方で、バルナさん、いったい何が言いたいんでしょうね、と思っていらっしゃる方も多いと思います。たいへん失礼いたしました。

スペインに腰を据えてから17年、行き来していた時も加えれば20年になります。頭がしっかりスペイン時間になっていて、考える速さが、実際の大災害後の回復の早さにおいついていないのかもしれません。(これ自体はたいへん喜ばしいことです。日本は、一度決まれば、それを実行する迅速さ、という点で世界のどの国にも負けません)

上の方で、賛同される方は情報を拡散してください などと書いてしまいましたが、お詫びと共に、撤回します。もうツイッターなどで情報を流す時期はしっかり終わっていますね。

バルナ 2011/03/27(日) 17:44:07
医療、介護関係者としての遠藤様

大騒ぎをしてごめんなさい。私たちにとっては非日常的な歴史的大災害としてメディアを通して入ってきた今回の災害と原発事故も、地元の方々には、災害の前にも後にも生活があり、それを淡々と続けていくしかない、というメッセージこそ、私が友人との会話を通じて学んだことであり、そのメッセージこそ、私が、探偵局を通じて皆様にお知らせしたいことでした。

個人としての遠藤様
コメントありがとうございました。私の友人も広野の家に早く帰りたい、早く帰れるようにしてほしい、と言ってます。

いわき市の平では、やっと水道も通り、暖かいお風呂に入ることができるようになったとのことです。コンビニなども多くが開店し始めました。が、商品はやはり少なく必要な物資はまだ不足しているようです。

広野町は避難地域に入っているのですが、車で行ける距離に避難している方は、物資がないので、必要なものを家に取りに行かれる方も多いそうです。地震で鍵がこわれたから、心配だけどと言いながら、開けっ放しのまま置いてある家もあり、友人は、他の被災者の方には申し訳ないかもしれないけど、家で片付けのできる被災者がうらやましい、と言ってます。

福島県の浜通り地区の皆さんが安心して帰ってこれる環境づくり、これを一日も早く実現してほしい。そのためには、原発をどうするか。でも、その前に、放射能漏れを一刻も早く止めること。そして、そこでは命の危険を犯して働いている方々がいる...

バルナ 2011/03/27(日) 17:51:53
連投続きで申し訳ありませんがもう一つだけ。

募金以外の支援方法もあります、と書いていますが、募金活動を否定するつもりはいっさいありません。中でも、今、募金を集めることは、災害直後の今だからこそできることで、すぐに立ち上がって行動に移されている方々の決断力、行動力は、すばらしい。頭が下がります。

医療、介護関係者としての遠藤 [E-Mail] 2011/03/28(月) 04:19:37
書き方が不充分でした。皆様が取り上げて下さったお陰で国も花ぶさ苑・高野病院に関心を向けてくれ全面的なバックアップに乗り出して下さったと考えており、非常に感謝の念を持っております。本当にありがとうございました。私の先のコメントは、充分なバックアップを得られている今現在のお話ですので、誤解なさらないでください。感謝と謝罪を込めて。

うねやん [E-Mail] 2011/03/28(月) 06:01:04
福島の方々は早く地元に帰りたいと考えておられますが、はたして可能でしょうか?過去の原発事故と比較して第一原電の現状を考えてみました。
スリーマイル島事故は1979年3月28日に発生しました。
・二次冷却水系で異常が発生、ポンプ停止。・運転員のミスで一次系冷却水のバルブを閉鎖。・原子炉耐圧容器内の水が沸騰、蒸気バルブを開き放射性物質が拡散。・水が失われ炉心溶融を起こす。この間、バルブ固着で放射性物質大量飛散。・3時間後バルブ閉鎖、水の再注入作業開始。・10時間後冷却水再注入が完了。・13日後に炉心冷却機能が正常に戻る→安全宣言発表。
・1997年に冷却された炉から冷却の完了した放射性物質を取り出し分別保存。以後そのままでチェルノブイリのような石棺化はされていません。

因みにチェルノブイリでは1986年に事故発生。
・放射能汚染がひどいので燃料棒の冷却をせずに早々に石棺化。・燃料の崩壊熱、雨水等でコンクリの劣化が進み、崩壊の危険性がある(2010年)が予算不足で再石棺化は出来ず、再飛散の恐れがある。
おわかりのように燃料棒は100℃と言いますが実際は60℃程度まで冷却してから処理しないと後々まで影響を与えます。燃料棒冷却には水冷却機能が正常に動いても20年はかかります。

今の福島第一原電の状況は放射性物質の管理が出来ていないという点ではスリーマイル島より少しチェルノブイリに近いと思います。
福島原発は廃炉は当たり前ですが、今は未だスリーマイル島の経過を期待して東電はいろいろ手だてを考え、作業しているようです。ですが放射性物質を放出し続けている限り、まずそれを止める決断が必要でしょう。手だては二つ、石棺化ですがこれは一世紀単位で子孫に負担を残すことになります。
第二は冷却機能(一次、二次系共)を何とか正常化させる事ですが、格納容器の破損が疑われ、発電施設での高放射能汚染を考えるとそれも早急には出来ません。冷却パイプの修理といっても内部に水がある限り手だてはありません。ましてバルブ交換など無理。こんな状況でどうして放射能を閉じこめることが出来ましょうか。
半減期の長い放射線が出続ける限り、人の被爆、水の汚染、農耕地の土砂汚染、干し草を食べる牛などの体内被曝(これでは放射能の高い牛乳となります)が永久に続く事になります。これでは早急に自宅に帰ることなど出来ないことが分かります。一刻も早く放射能放出を止めたいのは山々ですが、今までの考えではとても無理です。私ならこう考えます。冷却系統が働いたら原子炉建屋、発電施設(タービン建屋ともいいます)全体を厚さ2mのコンクリートで覆い、その中で多少の水漏れは覚悟しながら自動運転で燃料棒冷却を20年間続けます。空気中には放射能はでませんが、海水には放出されます。20年後コンクリを一部壊して中の放射性物質をスリーマイル島のように最終処理し、原子炉はコンクリートに覆われたまま放置する。これしか早急の手だては無いように思われます。もっと良いアイデアがあれば教えて下さい。そしてその判断は国にあると思います。

バルナ 2011/03/28(月) 18:09:48
そうなんです、うねやん様。福島の浜通り地区のみなさんが地元に帰れるのは可能か? 残念ながらしばらくの間は無理でしょう。とちょっと前まで思っていましたが、今となっては、かなりの長い期間と思います。1,2年単位ならまだしも、10年20年、あるいはもっと?

いわき市に避難している友人は、いわき市内で個人でアパートを借りるべく動いています。埼玉に親類がいるので、そこに一日も早く行くように、と説得していたのですが・・・ 

避難地域には入ってなくても第一原発から50km圏内のいわき市には、津波直後に避難された方々が続々と帰ってきています。みなさん、親類などをたよって行かれたけれど、やはり、2週間もすると自分の家に帰りたいと思うのでしょうね。その気持ちはわかるのですが、50km圏が果たして大丈夫なのかどうか・・・

友人は双葉郡の広野町からいわき市の葬儀屋さんで花のアレンジをする仕事をしていました。津波の退避命令で着の身着のまま広野町を出て、90代のおばあさんがいるいとこ一家と一緒にいわき市まで来て、友人一家は軽自動車でガソリンがあまりないので、いわき市にとどまりました。仕事先の好意で、畳の部屋もある職場に寝泊まりし、食事も会社の食堂で食べることができ、避難所よりはましな生活ではあったのですが、その代わりに仕事をしなくてはなりません。

埼玉に行きなよ、という私に、今は無理、だって仕事が、という答え。広野に帰ったあと、仕事がなくなることが一番怖いと・・・ そんな彼女に広野はもうダメだって、とはとても言えません。

90代のおばあさんを連れたいとこ一家は茨城のあたりの避難所を転々としているそうです

第一原発から3kmくらいの家では80過ぎのおばあさんが、家族の強い勧めをことわって残ったそうです。どんなにどんなに説得しても、“わしはここから動かん”と言い続けて・・・

そのおばあさんがどうなったかは誰も知りません。

バルナ 2011/03/28(月) 19:21:02

第一原発はチェルノブイリに似てきていること。そうなんです、うねやん様。
日本のメディアは気がついているのでしょうか。今では私はチェルノブイリより悪くなるのではないかとさえ思っています。だって、チェルノブイリは事故炉が4号炉一個ですが、第一原発は事故炉が4個。

私がこのトピを立てたとき、スペインでは、ショッキングな津波の映像を含めた大震災のニュースが一段落し、原発事故のニュースが大きく扱われ始めていました。福島はFUKUSHIMAとして、チェルノブイリとまったく同じ理由で世界的に有名になっていくのが悔しくて、FUKUSHIMAはチェルノブイリとは違いますと投稿しようと思いました。そのときのタイトルは、I LOVE FUKUSHIMAにしようと。そんなわけで、このトピとタイトルを決めたのですが・・・

調べれば調べるほど、また、時間が過ぎるほどに、災害規模としては、福島第一原発とチェルノブイリが似てきているのに気づかされ、ため息するばかりです。

レベル6または7
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110316-OYT1T00242.htm
http://mainichi.jp/select/science/news/20110316k0000e040037000c.html

バルナ 2011/03/28(月) 19:21:43
今回の津波は想定外だと東電は言うが
http://www.jcp-fukushima-pref.jp/seisaku/2007/20070724_02.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110327-00000062-jij-soci
http://skazuyoshi.exblog.jp/12828796

バルナ 2011/03/28(月) 20:04:49
原子力発電に対し、あまりに無知だったとも思います。
1996年http://www.iam-t.jp/HIRAI/index.html#about
1995年http://video.google.com/videoplay?docid=4411946789896689299

私にも12歳と14歳の思春期に入ったばかりの子供がいます。この子たちが安心して子供を産もうと思える地球を残していくのは、私たちの義務でしょう。世界中から原発がなくなることを強く強く望みます。

が、しかし、今は、まず福島第一をなんとかするのが先です。それにしても、日本のメディアは、ことの重大さがわかっているのか。日本人は福島第一がチェルノブイリと同じことになりそうだという認識があるのでしょうか。

地震と津波を被災された方々、まだまだ寒い東北で、たいへんな思いをしていらっしゃることでしょう。でも、災害は終わり、あとは復興あるのみです。でも、福島第一はまだ災害のまっただ中です。一刻も早くこの災害をおわらせるため何ができるか、もっともっと専門家の方は知恵を絞ってほしい。国は早く判断をして実行に移してほしい。それとも、本当に解決策はないのでしょうか。

もしそうだとしたら、FUKUSHIMAはチェルノブイリよりも悪くなり、これから何十年も、あるいは何世紀も、原発事故の代名詞代わりにFUKUSHIMAが使われることになってしまいます。

感謝 2011/03/28(月) 21:24:41
<隠された被爆労働>見ました。
・・・・ことばがありません。
ところで、私の従弟は一時神奈川へ避難していたものの、いわきで今日から仕事を再開しました。本人は-召集令状を受け取った気分だ。-と言いながらいわきへ向かいました。
とても心配です。

バルナ 2011/03/28(月) 23:11:20
おっとっと、また脱線しかけました。
このトピは、福島の浜通り地区のみなさんを応援するトピです。そこでトピ主の私が、広野町はダメなんて言っててどうしましょう。

チェルノブイリと福島第一を比べている私も、さすがに広島、長崎と福島を比べるつもりはありません。広島、長崎だって、原爆投下直後には最低70年くらいは草木も生えない不毛の地になる、と言われていました。私は昭和34年、1959年生まれですが、広島、長崎が不毛の地であったという記憶は全然ありません。

時間はかかるかもしれないけど、双葉郡は復興します。

私たちにできることは、今、双葉郡から離れさせられている方々に支援が充分に行き届くよう、原発処理が長引けば長引くほど、彼らが安心して家に帰ることができるようになるまで、声を上げ続けることです。双葉郡の方々の中には、今、第一原発で戦っている方、その家族の方もたくさんいらっしゃるのです。募金をされた方、集められた方々も、そのお金がちゃんと、行くべきところに届くように、この問題を考え続けていきましょう。

感謝様 私の友人は、このへんは案外放射能は少ない、なんて言ってます。心配で外にはなるべく出ないで、という私に、ここの人たちはのんきで、スーパーに入るために小雨でも2時間外で待ってる、なんて言うんです。心配ですよね。私の実家は名古屋ですが、もし、日本にいたら、つべこべ言ってないで、ちょっとでいいからおいで、と言ってあげられるのに・・・

遠藤です [E-Mail] 2011/03/29(火) 00:02:49
バルナ様 私がうねやんにスリーマイルの話をした趣旨は、スリーマイルでは人々が以前のように暮らしている。それは国が廃炉の方針を明確に表明し速やかに実行したからです。今の政府と東京電力はそれをしていません。状況をみると廃炉にするための準備をしているように思われます。今一番必要なのは状況の実況中継では無く国が廃炉の方針を表明することです。国民が不安を感ずるのは、ずるずると決断することのない国の姿勢にあります。これでは太平洋戦争末期の無政府状態となんら変わらないと思います。一国の総理大臣がそれをせず顔をも見せないのは責任放棄以外の何物でもありません。情報が全く入らない当地広野町に現在も残っている者として再度、国の廃炉宣言を求めます。

うねやん [E-Mail] 2011/03/29(火) 03:53:46
パルナさん、HUKUSHIMAはもう既に原発事故の代名詞として通用しています。残念ながら日本人のものの見方を変えざるを得ない情報として。日本人はよく考えて作ったから絶対安全という事を言います。今回の震災でも東北、上越新幹線を一本の脱線事故も起こさず止めた事をその例として取り上げていますが、それはラッキーだっただけなのです。もしあの時仙台駅に到着寸前の列車があれば大惨事になったはずです。アメリカ人の考えは事故は必ず起きるもの、その時どうするかを考えダメージコントロールに主眼をおいて物を設計します。この違いがスリーマイル島の事故被害を最小限害に抑え、福島第一原発、重大人災事故を招いた違いです。想定外などという言い訳は通じません。
それはそうと、とうとうプルトニウム汚染が見つかりました。微量だとか多いとかいう問題ではありません。さらなる拡散を直ちに阻止しないと大変なことになります。学者は知っているでしょうが何もマスコミの前では言いません。何故なのでしょう?パニックになることを恐れているからでしょうがそれほど重大な事象だということを政府は直ぐ知らせるべきです。原子力におくわしい、寝ているばかりのカンという人でもご存じのはず。
プルトニウム汚染は土地、水、動物、植物総て隔離保存しなくてはならないほど重大な事です。又はチェルノブイリのように立ち入り禁止にするか。このまま拡散が続くとどういう事になるかおわかりかと思います。東電はプルトニウムが存在する放射性クリプトン(FPガス)、放射性ヘリウムガス等の希ガス測定も直ちに行わなくてはなりません。これらのガスは拡散性が非常に高いですから。
最悪の事態はなんとしても避けたいです。広く日本国民全体が現実を理解出来るよういろいろ話していますがマスコミは絶対メディアに載せません。歯がゆい次第です。

うねやん [E-Mail] 2011/03/29(火) 06:25:07
先ほどの追加です。福島の事故は所、高濃度放射性物質の大量飛散には至らない(今後も)という点でチェルノブイリよりましかなとは思います。日本の原子炉は炉心溶融が起きても絶対再臨界にはなりませんのでそこは安心して良いかと思います。ロシアの原発構造とは全く違いますから。
それから先ほどプルトニウムが検出されたことについて誤解があるかもしれないので補足します。プルトニウムは高温の燃料と水が反応した時発生する水素ガスに乗り飛散します。これが恐いのですが今は外部電源である程度水冷却しているので又2000℃近くになることはまず無いかと思われます。ですが注意したいのは現状では冷却しようと水を入れると耐圧容器の圧力が上がり、水を減らせば炉心溶融が起こります。水の循環による熱の移動が出来ていないので今はあちらを立てればこちらが立たずの状況で非常に不安定です。
又3号機はMOX燃料を使っているのでさらにやっかいです。この燃料棒はプルトニウムとウランの混合燃料なので炉心溶融が起きれば容易に放射性プルトニウムが発生しますし、この燃料が水と反応すれば希ガスを発生しそれによって広範囲に拡散します。又発熱量が1号機、2号機より多いので冷却もかなり難しくなります。詳しくは「MOX燃料」を検索して下さい。
今は落ち着いているのでプルトニウムの大量飛散はまずあり得ないと思いますので先の発言を訂正します。ただ原発は非常に不安定な状況なので再度炉心溶融が起きるかどうか見張っている必要があります。
まず炉心の熱のコントロールが出来るようになることが第一、その為には@漏れ出した水をどう保管するか、A漏れた箇所をどうやって直すか、B直した後冷却システムを確立する事、が早急の課題ですが今は総て目処さえ立っていないのが現状です。これさえクリアー出来ればスリーマイル島のように安全宣言が出せるのですが。

なお 2011/03/29(火) 09:12:51
バルナさん、うねやんさんのご意見はメディアでは聞けないようなお話で真摯に受け止めてさせていただいています。ただ、夜に読むとこれからどうなるのか怖くて眠れなくなる時もあります(苦笑)。フランスに助けを求めたということですが、東電だけではもう手に負えないという状況なのでしょうか。もっと早くに支援を求めるべきだったのでしょうか。うねやんさんは、原発についてお詳しいようですが専門の方ですか?

うねやん [E-Mail] 2011/03/29(火) 10:29:37
私は仙台の大学、工学部卒で隣に原子力工学科があったのでよく潜りで聴講していました。又社会に出てから中部電力とつきあいがあり、その時原子力発電技術について学んだのです。一応物作りの技術者でしたから金属材料、機械工学、データの見方等の知見はそれなりに、です。まあいろいろな工学分野を広くある程度知っている位です。
日本の原子力産業はフランスと繋がりが深いのですが、どういう訳か東電の依頼要請に対しフランスは快諾したものの日本政府が拒否したそうです。(ソース:29日火曜の中日新聞)今更何を考えているのだか…、あきれ果てました。これじゃ救える者も助けられない。
それと他の処に解決策の案を提案していますが明日にでもまとめて載せたいと思います。今の所、無理だ、夢物語だとの意見が多いですが。

本当ですか!? 2011/03/29(火) 14:16:14
日本政府が諸外国、特にアメリカからの支援を断り続けているという報道はかなりはじめの方からされていましたが、遂に、やっと!と思っていたにも関わらず、また断ったのですか!??
ついさっき、日本在住の友人と話をした際に、フランス、そしてアメリカにも支援を要請して、それぞれ受け入れられたらしいよ、と聞いたのですが、友人の勘違いだったのでしょうか?政府はいったい何を考えているのでしょうか?もう、どうしようもないという状況にまでなっているようにか思えないのですが。
順番が逆になってしまいましたが、バルナ様の有意義なトピの提供、そしてうねやん様の専門的なお話、本当に有難うございます。

バルナ 2011/03/30(水) 00:13:54
遠藤様
--今一番必要なのは状況の実況中継では無く国が廃炉の方針を表明することです。

200%賛成です。

外から日本を見ていて、また今回の事故で人捜しで行政の方々と電話で話しをしてみて、日本は、決定さえあれば、上からこれをしなさいと一度言われれば、行動は確実で素速いというのを身にしみて感じます。

もう廃炉しかないというのは誰の目にも明白です。いったい何を恐れているのでしょう。恐れなくてはならないのは、今、現在、放射能が漏れ続けている状態です。

バルナ 2011/03/30(水) 00:57:15
首相が、廃炉決定を明確にし、情報をすべてオープンにして(専門家がわかるように、情報を解説--これはレントゲン3回と同じとか--する必要は一切ありません)全世界の原子力の専門家、大学院等に、実現可能で被害を最小限にする方法を、その実現速度、不利な点などもすべて明らかにした上で、提案するよう要請し、そこからプランB、C、D、E・・・というように、もしだめだった場合の優先順位も決め、とにかくやってみる。世界中の専門家がもうこの問題について考えているはずなので、これは素速くできるのではないでしょうか。

今回の事故がたいへんに重要なものであり、一刻も早く解決の方向にもっていかなくてはなりません。国はこの問題が収束するまでは、不眠不休で対策にあたります。国民の皆様のご理解をお願いします。くらいは言ってもいいのでは。

こんなときこそ、強いリーダーシップが必要なのに、政府もメディアも状況の実況中継と情報の解説をするだけ。心配です。

バルナ 2011/03/30(水) 01:00:40
二つ上の発言、訂正します。

今回の事故で人捜しで→今回の震災で人を捜すために

うねやん [E-Mail] 2011/03/30(水) 03:20:21
フランスへの援助について進展です。(29日AFP通信)東電からの援助依頼は汚染水の処理についてです。これに対し、早速専門家2名を日本に送る方向で調整に入っているようです。
廃炉宣言について考えていましたがパルナさんのおっしゃる通りだと思います。政府は、実現可能な方式を全世界から提案して貰い、将来にわたる安全性、実現性、かかる時間等、メリットデメリットを可能な限り明らかにした上で方針を決定した上で、廃炉宣言をすることです。そうすれば日本は一致団結してその方向に走るでしょうから(これが日本人の特長です)。
今の冷却系をどうやって直すかなどは専門家に任せておけば良いので、国はもっと大局に立った方向性を明らかにして下さい。
又一技術屋として原子炉を冷却する案を提案します。耐圧容器が破損していない場合:耐圧容器からタービン建屋にいたる配管(現在閉鎖中)を分岐し新たに火力発電所で使っている熱交換機を設置しそちらで冷却を開始する。火力発電所のA‐USC超熱交換機は原子力発電所の蒸気タービン復水器の耐圧・耐熱強度より高いので即利用可能。
耐圧容器が破損している場合:水を注入すると格納容器に漏れるので先の案に汚染水の処理(20年間以上)を追加。(専用のタンク船等) 原子炉建屋はコンクリで封鎖し漏れを防ぐ。タービンの建屋の地下はコンクリで封鎖。これが意見を募った所一番手っ取り早い方法かと思われます。

なお 2011/03/30(水) 09:24:30
ここスペインにいて、専門の知識のある方の考えを直接聞けるのは大変貴重です。
東電は、廃炉を明言しましたね。でも、5、6号機は、そのまま
起動なのでしょうか。電気の供給量と原子力の安全問題は、地震
国日本だからこそ今後深刻に考えていかなければなりません。
でも今は、この現状からどう脱するか世界の技術者に頼ってでも
うまくきり抜けてくれることを祈ります。

遠藤です [E-Mail] 2011/03/30(水) 11:28:00
今日いわきで聞いて来ました。第一原発の危険作業をしている下請けの孫請け業者が派遣する際に提示している日当は40万円だそうです。命の代償とは言え何ともやり切れません。また別の業者は人手不足を補うため日当60万円を提示しているそうです。
ヒーローと言われている人の実態を見た思いです。これに対し東電社員は安全な場所で、きれいな作業服を着てインタビューに答えている。何とも理不尽で怒りを覚えます。

うねやん [E-Mail] 2011/03/30(水) 12:04:55
東電が5、6号機をどうしたいのかは分かりませんが1〜4号機と同じ地震に遭ったのです。そうすんなりと再開は出来ないでしょう。理由は原子炉本体、原子炉建屋、タービン建屋他あらゆる施設を検査し、国民に納得いく説明が出来ない限り無理です。それからほとんど知られていませんが、原発が電源を全て喪失したのは津波到達の2分前です。津波で電源を喪失したなどというのは真っ赤な嘘です。(ジャーナリスト、勝谷誠彦氏のTV発言)地震で喪失したのです。ということは福島第1原電は耐震性が不足しているということです。5、6号機は地震直後、全電源を喪失していましたがいつの間にかディーゼル発電機が直っていました。おかしいと思いませんか?あれはマスコミの目が1〜4号機に向いている間に東芝下請け会社の人間がだんまりで直したというのが事実です。(東芝友人のリークですから表には出せません)
ですから全ての構造物の耐震脆弱性を根本的に見直し強化しない限り再開は出来ないでしょう。(東電は隠そうとするでしょうが)

うねやん [E-Mail] 2011/03/30(水) 14:30:55
誤解を招くといけないので訂正します。5、6号機は今ディーゼル発電は行っていません。燃料が無いからです。今は外部電源を使い、使用済み燃料プールの冷却を続けています。

バルナ 2011/03/31(木) 01:18:40
これですね、遠藤さん
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011032990065850.html
私は、この40万円の話し、ちょっと疑っています。この記事の中にある、

---「特別な報酬があるわけではないが、危険な作業が待っているだろう。断ったら、恐らく会社にはいられない」と半ば強制だと受け止めている。--
--- 同県田村市の男性(58)によると、第一原発で働く知人の父に、「五十歳以上の人で原子炉近くに入ってもらえる人を探している。手当は普通より多く払うからお願いできないか」という電話がかかってきたという。---

これが本当で、特別手当はもちろんあるでしょうが、40万、あるいは60万がそっくり作業員の懐に入るのかは疑わしいような気がしています。この話しは、それくらい払ってもいい、と東電の誰かが言った、あるいは、協力会社が東電に対し求めた金額ではないでしょうか。そして、協力(下請け)会社はピンハネをし、その次の協力(孫請け)会社がピンハネし・・・・・・

仮に、これが本当の話だとしても、私自身は60万でも安いと思います。現在の作業員の方が行っている作業が一日でどのくらいの放射能を受けることになるのか全然把握していませんが、仮に30日で致死量に達するとしても、1800万です。もちろん、致死量に達するまで仕事をするわけはないですが、人の命、しかも、いろんな事情があるにせよ、自分から進んでやっていただく仕事なんですから、せめて1億くらいで計算してほしい。そうすると、一日300万でしょうか。ところで、これは、何の根拠もない全くの想像による仮説です。

いわき市に避難している友人ですが、口が滑って、世界では避難地域は80kmで、外国政府はとっくの昔に80km圏から自国民を避難させている、と言ってしまいました。だって、いわきの放射能で癌になる確立はタバコを吸う人よりも低い、とか、酒飲みは放射能にやられにくい、と皆が言っていると言うんです。80kmの件は、私が言わなくても、とっくに知っているもの、と思っていました。ところが、いわき市では、あまり知られていないようで、そういう意味で私もショックでしたが、当事者の友人はもっとショックだったにちがいありません。でも、私は日本の技術を信じる、と。もう、いわき市内で引っ越し先も決め、契約もしています。そう決めたなら、応援するけど、少なくとも外に出るときはマスクと帽子くらいはやってね、と言うと、もう、みんなそんなことはやってないから、まだやってる人は、すごく神経質な人だけ、と。とてもとても心配です。

私が東電の悪口をぽろっと出すと、でも東電にもうけさせてもらったこともあるんだよねぇ、と。よく考えてみれば、福島の浜通り地区には、東電の職員の方々ももたくさん住んでいらっしゃるのでした。
http://www.asahi.com/national/update/0329/TKY201103280574.html

仕事や、他に行くところがない(あっても、もう20日になります。誰しも自分の家の方がいいに決まっています)という理由で、避難地区の周りの市町村に住んでいる人たち、本当に大丈夫なのでしょうか。私は心配です。危険度を充分に理解して、対策を講じながら住んでいるならまだしも、自分を騙しながら、こわごわと、それでも、彼らにとってはそこに住むことがベストなのです。

このトピを始めたとき、風評のせいで、福島県の浜通り地区に物資が届かないことに、大きな怒りを感じていましたが、浜通り地区の中での風評もあるのでは、と思えてきました。そんなわけで、40万の話しは、東電が、住民の怒りが東電に向かないよう、作業員の方々にあまり同情が行かないように流した風評では などと勘ぐってしまうのです。私が考え過ぎであることを祈ります。

本当にどうすればいいんでしょうか。

他のトピでも紹介した映像ですが、
http://www.youtube.com/watch?v=ry_WACFd8Ds&feature=player_embedde
http://www.youtube.com/watch?v=YYbqSr97Op4&feature=player_embedded

バルナ 2011/03/31(木) 01:19:46
遠藤さん、もう、何て言っていいかわかりません。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/accident/499796/
こんな方もいらっしゃいますが、彼は65歳です。
--福島の事故は、高濃度放射性物質の大量飛散には至らない(今後も)という点でチェルノブイリよりまし、といううねやんさんの言葉を信じて、他の皆さんと一緒に無事にそこから脱出されるか、その前に原発の放射能リークが収まるか。私も、結局は、友人と同じ、日本の技術を信じて、無事にお帰りになるのをお待ちしています。

遠藤です [E-Mail] 2011/03/31(木) 02:09:45
私は広野に住んで30年経ちますが、原発の作業者はおおむね造船業を営んでいた日立、三菱重工など関西から流れて来ている人たちが多かったように思われます。彼らは家族関係が不明で、亡くなっても連絡先さえ分からない人たちでした。稼いだ金は飲食、パチンコ、小名浜の歓楽街で派手に使いきっている人が多かったようです。孫請けでも炉心近くの作業員がその危険性から高収入をとっていました。しかし作業につくには血液検査等で一定の基準を満たさなければなりません。そこで、知り合いの病院や診療所の先生に食えなくなるから正常値での健康診断書に書いて欲しいと頼む方もかなり多かった模様です。作業員が地元の方ですと、見舞金と称して数千万円を渡し収めていたという話も何度か聞きました。今回の日当の高さは危険手当、遺族?扶養手当のようなものと思われます。この程度の金は必要経費と考えているような気もいたします。かなり重い話を書いてしまいましたが、昔の例えばアメリカのゴールドラシュのように知識の欠如から一攫千金を夢見たのかもしれません。人間の宿命なのかとも考え込んでしまいます。こんなお話をしてすみませんでした。

ナナ 2011/03/31(木) 11:56:11
この記事について教えて下さい。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110330/dst11033022350073-n1.htm
このご遺体の放射線量について、高かったとのみ記載され具体的な数値はだされていませんよね。ただ、収容できない程だったという事は、個人的には相当高かったのでは?と思うのです。
そうすると、常に第一原発にいる作業員の方々は、又5kmより離れてはいるが、未だに非難出来ない(もしくはご本人の希望で非難されていない方々)原発周辺の方々はどうなるんでしょうか?心配でたまりません。

感謝 2011/03/31(木) 13:15:31
私も心配です。
いとこが今週の月曜日にいわきで仕事を再開しました。(彼の自宅は神奈川なんです)私もずいぶん悩んだんのですが、原発の危険性を伝えたくリンクを張ったりしてメールで送ったのですが、”心配してくれる気持ちはありがたいが、もうほっといてくれ”と本人や家族に言われてしまいました。
原発周辺のまだ収容されない遺体についても、そのご家族のことを思うともうなって言ったらいいかわかりません。
葬るにしても火葬も土葬も問題あるとするとどうすればいいんでしょうか。早く安らかに眠ってほしいです。

バルナ 2011/03/31(木) 19:53:19
ナナさん

この方は地震津波の歳にお亡くなりになって、それからずっと、屋外で風雨にさらされていたのでしょう。放射能は空気中の塵にくっついて飛散すると聞いています。雨粒は確か、塵に飽和状態の水蒸気がくっつき水になる、んでしたよね。ですから、屋外と屋内では受ける放射線量はかなり違う(だから、屋内避難地区がある)。また、雨に濡れた後、すぐに洗い落とさなければ、放射線量はどんどん高くなっていく、と理解しています。結果、3週間近く雨ざらしになっていたご遺体の放射線値がすごく高くなっていったのだと思います。

原発の作業員の方は、1年間に当たってもよい限界値が決められており、それから計算して、1日の作業時間が決められています。ただ、今回の事故から4日後に政府は1年の限界値を緊急作業に従事する労働者に限り、100から250ミリシーベルトに急に引き上げました。自衛隊員、消防、警察の上限は50のままみたいです。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85

こんなことから、果たして日本政府の判断基準は正しいのだろうか、と疑ってしまうのです。

原発の作業員の方々が作業をしていないとき、また、避難地域に残っていらっしゃる方々は、普通の家屋よりは密閉性の高い建物の中で、放射線量を測定しながら生活をしていらっしゃると思うので大丈夫、と言えばそうなのかもしれませんが、実際には受けてもいい放射線量は個人によってもちがってくると思うので、もし、今後、放射線量がぐっと上がるようなことがあったら、どこを基準にして脱出を決めるのか、難しいところがあるのではと心配してしまうわけです。そうなる前に、事故処理が進み、状態が安定することを祈っています。

事故処理作業に関しては、前述のように、一人の作業員の作業時間に限界があるので、交代要員が必要になり、40万とかいう話しも出てきているわけです。

バルナ 2011/03/31(木) 20:24:42
感謝さん

どうしていいのかわからないですよね。私も、もうほっといて、という空気を感じ、毎日電話するのをやめることにしました。

危ないかも、とはわかっていても、そこに居続ける、戻るという選択肢を選んだ彼らは、自分に、これ以外にはない、と言い聞かせているんだと思います。そして、数ある情報の中でも、大丈夫だ、という情報を選んで、自分に大丈夫だと言い聞かせている。そこに、安全な場所にいる私たちが、心配だ心配だ、と言っても、わかったわかった、でも、もういいから、ということになるのでしょう。

私もとても心配ですが、なるべくそれは言わないように心がけ、しばらくは、何も言わずに見守っていようと思います。

ナナ 2011/03/31(木) 23:54:23
バルナさん、ご回答有難うございます。
そうですね、作業員の方達は放射線量を測定しながら作業や生活等をしているので、そういった意味では大丈夫なのかもしれません。(が、今日のNHKのニュースでは測定器の数が全く足りず、測定器を使用できない作業員もいると言っていました)
では、屋内避難地域にも設定されていない地域の方達はどうなのでしょう?もちろん、原発からの距離、そして風向きによって放射線量は違うでしょうが、屋内避難地域にも指定されていない地域では仕事によっては長時間野外で過ごされている方達もいるのではないでしょうか?そうすると、いくら原発から5kmの場所よりは離れていて放射線量も少ないとしても、毎日長時間浴び続けていれば大変な事になると思うのですが…。
http://topics.jp.msn.com/wadai/j-cast/article.aspx?articleid=546040
この原発問題、早く良い方向へと向かってくれと毎日祈るばかりです。

バルナ 2011/04/01(金) 00:40:28
昨日でしたか。とうとう東電が1,2,3,4号炉の廃炉を発表しましたね。今さら・・・ とか、5,6も廃炉であたりまえじゃん とか いろいろ思いますが、遅すぎても、不十分でも、一応進展ではあるかな、と思います。

そして今日は、東電がアメリカやフランスに支援要請、というニュース。これも、遅すぎ!! とは思うものの、一つの進展だと思います。

今日のスペインの新聞では、FUKUSHIMAの状況悪化 という見出しで 死に物狂いで解決策をさがす日本政府 という副題。死に物狂いというのはdesesperada、辞書を見ると絶望的、必死のとあります。英語ではdesperateですね。同様に絶望的な、手に負えないの意味、でもhopelessと違って希望はまだ少しはあるという含みをもつ、とも出ています。

政府はいったい何をしてるんでしょうか。
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110318k0000m040151000c.html?inb=yt
この記事で、14日の時点で東電は職員全員を退去させ、自衛隊と米軍に対応を委ねたいと政府に打診したが、首相がOKを出さなかった、となっています。東電はそんなこと言ってない、とも言ってるので、真相はわかりませんが、この時点で政府がリーダーシップをとっていれば、一企業の思惑に左右されることなく、もう少し早く解決策が見つかっていたのでは。私は、管さんの支持率がかなり落ちたときも、本来はできる人では、と期待していたのですが、今回の一件で、完全にこりゃあだめだわ、と感じました。

今回の東電の廃炉宣言と救援の要請、やっと東電が事態の大きさを認識した、というより、今までなんとか使い捨ての作業員を使って廃炉が避けられないかとやってきたけど、さすがに、作業員の補充がもうきかなくなり、世間に、作業員の使い捨てという日本の原子力発電の実態がだんだん知られ始めてきたので、廃炉という覚悟を決めたのではないかな、と勘ぐっています。

海外の支援を断ってきたのは、使い捨て作業員の存在を知らない海外の専門家からみれば、すぐに廃炉という結論になるのがわかっていたので、それを避けるためだったのでは?

私は、今回の事故で、実際の原発での日常作業が、主に、亡くなっても文句の出ない身よりのない人たちを、普通より少し高い給料で雇い入れ使い捨てにすることで支えられていたということを知り、驚愕しています。
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011033001000035.html

バルナ 2011/04/01(金) 00:52:47
避難地区に残されているご遺体、捜索もできず、ご家族の方々はどんなお気持ちでいらっしゃるのか、言葉がありません。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110327-00000470-yom-soci

このあたりの土壌汚染、そして海水汚染も心配です。汚染された水を玉突き移送で、船に移す、という記事は見ましたが、その後、その水はどこに行くのでしょうか。
http://blogs.yahoo.co.jp/isop18/61788220.html

バルナ 2011/04/01(金) 01:05:34
ナナさん

そうです。私も、感謝さんも、それを心配しているのです。避難地域外でも避難した人はたくさんいたのですが、現在では多くの方々がもどってきています。避難地域外は、政府が大丈夫と言っており、それぞれの理由でそこに残っている方、戻ってきた方は、政府のその言葉を信じている、あるいは信じるように努力しているのだと思います。

うねやん [E-Mail] 2011/04/01(金) 02:28:04
パルナさん
福島を始め、放射能汚染の恐怖にさらされている私たちはもう放っておいてくれというのが現状です。毎日4カ所ものソースから異なった原発や放射能の情報が流され、とうとうメディアでさえ間違った情報を流すようになりました。情報多過で思考停止した状態です。ですから外から何を言われても受け入れられないのです。政府を信じて家に戻っている訳では無いことを理解して下さい。あくまで素人判断で多分大丈夫だろうと思って帰っているのです。(放射能に詳しい一般人はほとんどいません。)
それより各国のメディアに本当の事を伝えて下さい。私も日本のメディアに対し、間違った報道についてはその都度メールで伝えています。ホンの一部ですが。

うねやん [E-Mail] 2011/04/01(金) 05:52:15
私が前から福島の現状について述べた内容の根拠資料です。良く読んで下さい。
環境エネルギー政策研究所(ISEP)の飯田哲也氏『「最悪シナリオ」はどこまで最悪か』レポート。以下、まとめ部分を抜粋します。
◦使用済み核燃料プールで燃料が溶融し,そこで原子炉臨界状態が出現するという再臨界現象はおそらくは起こらないであろう。
◦再臨界状態が起こるとすれば、その可能性は圧力容器内部の方が相対的に高い。ホウ素投入の効果はあるが、再臨界を抑止できると保障することはできない。
◦仮に再臨界が起きても、核爆発のように連鎖的・爆発的に広がるのではなく、せいぜいスパイク(瞬間的な臨界超過状態とフィードバックによる臨界の解消状態)を何度か繰り返す程度ではないか。
◦その場合、周辺の放射線量(中性子、ガンマ線)は東海村JCO臨界事故のように瞬間的に高くはなっても、核爆発のように甚大な爆発被害が広がることはありそうもない。
◦再臨界の有無に拘わらず、使用済み核燃料プールでの燃料溶融や圧力容器・格納容器における水蒸気爆発によって、これまでのベント(意図的な圧力開放)をはるかに超える放射能(核分裂生成物)の外部放出の可能性は否定できない。
◦ただし、圧力容器・格納容器の大爆発ではなく、構造上の弱い箇所の破損による瞬時放出に留まると推定される。そのため、黒鉛火災が何日も続いて放射能を大量放出したチェルノブイリ事故とは異なり、瞬時的な放出に留まると推定されるため、深刻な汚染地帯はチェルノブイリ事故よりも限定的に留まるものと推定される。
◦したがって、首都圏や仙台などの大都市の避難勧告のような事態は、おそらく避けることができるものと判断できるのではないか。
◦ただし、最悪シナリオが生じた場合に放出される放射能は、これまで一時的に放出された放射能よりも桁違いに多い可能性があるため、状況の推移によっては、現状の避難範囲(避難20km、屋内退避30km)の再検討やヨウ素剤の配布計画、広範な地域で被曝を最小限に抑えるためのマニュアルの周知徹底などが必要と考える。

ポイントは、「仮に再臨界が起きても、核爆発のように連鎖的・爆発的に広がるのではなく、せいぜいスパイク(瞬間的な臨界状態とフィードバックによる臨界の解消状態)を何度か繰り返す程度ではないか」というところだと思わます。スパイク状態というのが3月12〜14日にかけて福島第一原発で起こったことです。

北村晴彦東北大学名誉教授の主張:以下のように説明しています。
圧力容器下部の再臨界が起こった場合でも、爆発的事態は起こりえません。(再度臨界になる⇒核的出力が急上昇する⇒反応度フィードバック(臨界を抑える反応)がかかるがある程度までは出力上昇が続く⇒どこかのレベルで出力がほぼ安定する⇒燃料温度が上昇し燃料溶融が起こる⇒出力と温度がさらに上昇する⇒溶融した燃料の体積膨張が起こり反応度フィードバック(臨界を抑える反応)がかかる⇒臨界状態が解消し出力が少し低下する⇒また臨界になる)のような形で事象が推移するでしょう。もちろん極めて乱暴な推測にすぎません。しかし、即発臨界や爆発的な事象は起こらないということは言えると思います。圧力容器の中で臨界現象が起こることは、望ましくはないが圧力容器内に燃料が閉じ込められていれば事態の深刻さはチェルノブイリとは比較にならないほど小さいといっていいでしょう。

ポイントは、チェルノブイリの放射線量は半径10km範囲内で115000Sv(mSvではない)ですから今の福島とは比べものにならないということ、以前水素爆発を起こした前後と同様の汚染が今後も繰り返される可能性が十分有ると考えられることです。

反応度フィードバック(臨界を抑える反応)は減速材である軽水の減少によって生じると説明されています。(ウィキペディアより)
核分裂反応が進行し過出力になると、炉心の温度が上昇して蒸気が増加する。炉内の容積は一定であるのでの蒸気の増加分だけ減速材である軽水が少なくなり、高速中性子が熱中性子に減速されず、結果として核分裂反応の進行が抑えられる。 逆に核分裂反応が弱まり低出力になると、炉心の温度が下降し蒸気が減少する。減速材である軽水が増え、高速中性子が熱中性子に減速され、核分裂反応が進行する。

ポイントは水の存在が核分裂反応には欠かせないということ、核分裂物質間に適当な間隔と水の存在が無ければ連続的な核分裂(臨界)は起きないという事です。

ですから再臨界が起こっても核爆発のように連鎖的・爆発的に広がることはないという主張には、妥当性があると思います。それと同時に先の放射能漏れと同程度かそれ以上の放出はあり得るということです。31日までに放出された放射性物質はスリーマイル島事故の70%に達していますから再度放射能が放出されたらスリーマイル島より酷いことになります。

バスコダガマ 2011/04/01(金) 17:04:50
いわき市平競輪場に停滞する山のような物資の映像です。
政府の数多の愚行のニュースを見るたびに絶句の毎日ですが、しかしこれは、理解できません、本当に。

http://www.youtube.com/watch?v=ntXtBzWWzpU

この件に関しては梅沢富美夫さんがメディアで声を上げてくださっています。

http://www.youtube.com/watch?v=eKq33rOl-hU

私の知人のお兄さんが、現地(二本松市です)としっかり連絡を取り、現地からの要請をうけた上で福岡からご自身でトラックを運転され、物資を無事運び届けたそうです。(昨日今日福島から戻られたという状況)いわき市の平のような事態を回避するのはこういった個々のボランティアの方々が自ら動くしかないのが現状なのでしょうか。

バルナ 2011/04/02(土) 00:36:48
バスコダガマさん
物資の山の映像見ました。善意はあるのに、届かない。どうしたらいいのでしょう。

友人には、いつも、日本も海外も支援の声は高く、募金や支援物資はたくさん送られているんだけど、(とここで一息してから二人で)どこに行ってるんでしょうね〜、と話しています。

親戚も友達も他の場所に避難していて相談相手がほとんどいない友人に、役所の人に聞いてみた? と言うと、役所の人は全然当てにならない。被災者というと、避難所にいないのに? みたいな。被災者=避難所にいる=住居が必要 とそれだけがマニュアルにあるみたいで、それぞれの被災者が今必要なものは、という観点では考えてくれないようです。

ひとつだけ救いに思えるのは、上記の映像のアクセス数が非常に高いこと。30日にアップされていて、3日間で15万を超えています。コメント数も多く、怒っている人たちがほとんど、なので、この声は遅かれ早かれ、届くべきところに届くのでは、と思います。私はネットの力を信じています。一日も早く、改善されるといいのですが...

うねやん さん desesperada, desperateというのは、たぶんフランスの産業担当相が表明した”極めて危機的”という言葉だと思います。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110328-00000159-jij-int

こちらのメディアに本当のことを伝えたい気持ちはすごくあるのですが、いかんせん、自分自身が本当のことがわかっていません。うねやんさんの解説も参考にしながら、まず、自分の理解を深め、真実を見極めてたいと強く思います。

バルナ 2011/04/02(土) 01:45:39
訂正です。
見極めてたい→見極めていきたい。

訂正をもうひとつ
ずっと上の方で、原発慎重派の福島県の前知事を別件逮捕して失脚させ、原発推進派に替えたといううわさがある。と書きましたが、今の知事さんは原発推進派ではなく消極的な原発容認派だそうです。

うわさの真相ははっきりしませんが、原発を受け入れている福島県の知事職を長期間にわたり勤めている間に、(必然的に)原発に慎重になっていき、安全対策等の要求等をはっきり出すようになり、東電(そしてたぶん政府からも)うるさいたぬきおやじと思われ、もっとおとなしい新知事に替えるべくあらゆる手段を使われた、というのが、真相に近いのではと思っています。
http://iwakamiyasumi.com/archives/7682#more-7682

バルナ 2011/04/02(土) 01:49:40
うねやんさん
理解を深め、真実を見極めていきたい、と書きましたが、情報が多すぎて息切れしそうです。でも、がんばります。私にはそれくらいしかできないので。

原発作業員、それぞれの使命感
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/disaster/499999/

バルナ 2011/04/02(土) 23:56:16
いわき市にアパートを借りた友人に名古屋の実家から、せめて西日本の水でも送ってもらおうと思い、母に聞いてもらったところ、宅配がいわき方面には行ってない、とのことでした。これには、母がびっくり(私は予想していました)。西日本では普段と変わりない生活がつづいています。

どうしていわき市に行かないのか、と尋ねた母に、宅急便の人は、あの地方は緊急の物資を運ぶのが優先なので、とか、ガソリンが不足しているので行っても帰ってこれないと困る、という返事だったそうです。

もう震災から3週間です。常磐自動車道がいわきまで開通したのは20日、それから約2週間がたちます。きっと風評でいわき市の方にいく運転手がいないのでしょう。

でも、いわき市では、飲食店がほとんどあいてない、とか、コンビニの棚に品物がほとんどない、という以外は、普通に生活が始まっています。

津波直後に着の身着のままで避難してから、ずっと葬儀場で忙しく働いていた私の友人も、他の社員やパートの人が帰ってきて、やっと休暇が出ました。私も、やっとこれで、(短期間でも)埼玉にいけるね、と安堵しかけたところが、息子の仕事が始まって、やっぱりいわき市からは出られない、とのことでした。

ネットで知り合った広野町の方は避難先の家族を守るため、3月31日で退職されたそうです。

感謝さんのいとこも大きな不安を抱えながら、失職を恐れ、しぶしぶ、いわきに戻られたのでしょう。

果たして原発から何キロまでが安全なのか、50キロの地区で、仕事のため、また、他に行くところがないからという理由で、不安に駆られながら普段通りの生活をしている方もいれば、荷物を運ぶのをいやがる安全な地区に住む人もいます。大量の支援物資もいわき市の郊外で止まったままになっています。

バルナ 2011/04/03(日) 00:12:01
30kmの自主避難地域。自主避難とはいったいどういうことでしょう。

とにかく、できる限り避難してください。避難所まではバスでお送りします。

というものだったようです。でもその後どうすればいいのか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110402-00000018-maip-soci
の記事から
 市営住宅から避難した市民が、3月分の家賃支払いを求められている。半径30キロ圏付近にある同市久之浜地区では市の求めで地区ごと避難したが、市は「『自主避難』の形なので、通常通り家賃支払いが発生する」と説明する。

 子供2人と市営住宅から千葉県の知人宅に避難した木村愛美(まなみ)さん(29)は3月27日、市の担当者から「退去する場合はリフォームしてほしい」と言われたという。木村さんは「風評被害で、リフォーム業者や運送業者がきてくれるかも分からない。これでは前向きな生活が踏み出せない」と訴えている。

 4棟71世帯の市営住宅がある同地区南部は30キロ圏の外にあるが、原発建屋での水素爆発事故を受けて同13日に、大型バスに分乗して市中心部に集団避難した。

バルナ 2011/04/03(日) 00:51:51
いわき市の友人は、すぐそこに、自分の家があるのに、アパートを借りました。家賃に加え、これから家財道具をそろえなくてはなりません(果たして、売っているかも問題です)。

友人はパートのため、震災のせいで今後の収入も不安定です。上記の市営住宅の家賃は問題外ですが、”自主避難”をされた方に、一律、即金で5万円とか10万円とか渡せないものでしょうか。あの世界中から集まっている募金はどこにいったのでしょう。

また、外国人が避難地域としている80km圏では、この原発事故のせいで失職はできない。原発の放射能漏れが収まるまで、出社しないものは休職扱いとし、給与は出さなくてもよいが、これを理由にクビを切ったり、柔らかく退職を勧めてはならない。という法律を急遽つくる、なんてことは夢物語なのでしょうか。

でも、スペインだったら、やると思います。そういう国なので、経済が最悪ではあるのですが。

本当? 2011/04/03(日) 02:36:01
バスコダガマさんのいわき市競輪場に停滞する支援物資のYOUTUBE映像についてですが、大量の支援物資が届いているというだけでそれが運ばれていないという証明にはならないのでデマだという話もあります。いわき市のHPにもこの件について真実ではないと言及されています。本当なのでしょうか?物資が運ばれているといいのですが。

未曾有 2011/04/03(日) 04:02:19
今日本のツイッターで話題になっていることをご紹介します。

今から4年近く前の2007年7月15日に、テレビ朝日系「素敵な宇宙船地球号」という番組で「緊急シミュレーション 津波の恐怖」が放映されました。

残念ながら、Youtubeなどに番組そのものはアップロードされてませんが以下の番組案内を読むと、今回の震災・津波は科学的に予想されていたものであり、決して「未曾有」というものでなかったことが分ります。
http://www.tv-asahi.co.jp/earth/contents/osarai/0496/

遠藤です [E-Mail] 2011/04/03(日) 05:04:42
バルナさま いわき地区はだいぶ落ち着きを取り戻しつつあります。広野まで支援物資を届けて下さったいわき市内の病院が2か所あります。ご自分たちも大変な中、わざわざ当方の欲しいものを
確認してから届けて下さいました。いわき市はガソリン供給が震災前の20〜30%までしか戻っていませんが、だいぶ落ち着きを見せて来ているそうです。また30km以内の避難者の中でも
劣悪な避難所暮らしに堪えかねて、とりあえずいわき市に住居を求めて戻り始めているそうです。福島県も劣悪な避難所を改善すべく、各地のホテル、温泉街などに避難所の設置を求めています。広野町も3か所程度の移転先を探してもらっているとのことです。新学期を迎え困っているご家族も、かなりいらっしゃるのが気がかりです。また、元に戻ってすみませんが、いわき市でも自衛隊が物資の運搬など活躍されているようです。問題は目に見える大きな困難者が優先され、目につきにくい末端の方々まで充分なケアが行き届いているのか?ということだと思います。これはボランティアや隣組単位の小さな組織でないと無理だと思います。最後に私にとって残念なお知らせをしなければなりません。私のことを心配し、いつ休んでいるんだと思うほど励まし続けてくれた「うねやん」が体調を崩して入院したことです。場にそぐわないかも知れませんが、様々な情報を発信してくれた「うねやん」が元気で戻って来てくれることを望むばかりです。

バスコダガマ 2011/04/03(日) 23:27:04

本当?さん
確かにあの動画をもって「運ばれていないことの証明にはならない」というのはその通りかもしれません。誰それのインタビューがあるわけでもなく、撮影者の主観と言われても致し方ないコメントが淡々と表示されているのみ、撮影中物資の出入りがなされている気配がまったくない(映像も音も)とはいえたかだか6分少々の映像です。またコメント欄に撮影者のコメントとしていわき市在住の方で田村さんとおっしゃっていますが、ひどい言い方ですがそれも本当かどうか定かではありませんし。少なくともリンクを貼らせていただいた時点で、正直私もこの映像の信憑性について確たる証拠はありませんでした。

しかしながら、だからといってデマだと決めつけるのもそれはそれで乱暴な考え方なのではないか、と私は思います。本当?さんにコメントをいただいた後改めて調べてみたのですが、そう思う理由として、やはりミヤネ屋での梅沢富美男さんのコメントはもちろんですが、この方と同じように自ら物資を運んだ人たちの中に、いわき市に関してではないにしろ同じ光景を目の当たりにし、それを自身のブログなりでメッセージとして発信している方々がかなりいるということです。その中の一人清水国明さんが、物資が配られない理由についても語っていらっしゃいます。

http://ameblo.jp/kuniaki-shimizu/entry-10845688483.html

(ちなみにトピ違いですが、赤十字の義援金がすぐ使われないことに対し、このエントリーの他に4月1日付「これが炎上ってやつ?なの?」にて赤十字の広報担当との対談をアップされてます)

また、以下の記事でも同じことが語られています。

http://www.news-postseven.com/archives/20110403_16444.html

「行政の公正公平」

残念ながらいわき市もつまりはそういうことなのではないかと勘ぐらずにはいられません。が、もし仮に事実だったとしても、せめて「そうだった」つまり今は市が言っているように物資が配布されている状態であることを私も信じたいです。といいつつも、どこかのNPOでもこの競輪場の現状24時間ライブ映像をUSTREAMなどにアップしていただければ一番はっきりするのではと思ったりもしますが。。

なお 2011/04/04(月) 08:27:53
うねやんさんが入院されたと聞き、おどろきました。どうぞ
お元気になられることをお祈りいたします。
そして、また貴重な情報をお待ちしております。今は、どうぞ
ご静養ください。

バルナ 2011/04/04(月) 10:11:32
上記の、住めない市営住宅の家賃徴収の件、あまりに非常識だと思うので、(あまりに非道すぎて、この記事がデマではないかとさえ疑ってしまうほどです)いわき市役所の市政お問い合わせコーナーに以下のように質問してみました。

はじめまして。スペインに在住するxxxxと申します。

広野町に友人が住んでおり、今回の震災、その直後からの原発事故にたいへん心をいためております。3週間が過ぎましたが、いわき市役所においては、いまだ混乱状態にあり、御職員の方々はさぞかしお忙しい毎日をお送りだと思います。ご苦労様です。

さて、4月2日のヤフーニュースで、久之浜地区の市営住宅の3月分の家賃支払い、退去を希望する場合はリフォームを、自主避難されている方々に市が要求している、と知りましたが、これは本当でしょうか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110402-00000018-maip-soci

その理由が、“自主”避難だから、とありますが、避難された皆様は、あの大地震と大津波から助かった家から自分で望んですすんで避難されたわけではなく、放射能汚染を恐れ、国、あるいは自治体の命令に等しい勧めに従って、後ろ髪を引かれる思いでさまざまな不便を我慢しながら、避難生活を送られていることは、御市役所の御職員には明白なことと思います。

避難先で、たいへんな思いをしていらっしゃり、放射能の影響で、今後の収入のめどがたっていない方々も多くいらっしゃる避難住民に対し、まったく本人のせいではなく、東電、また原発建設を認めた自治体のせいで、一時的とはいえ住めなくなった家の家賃を、一番お金が必要な時に要求するとは、血も涙もない行為です。

いわき市は、日本で風評被害にあっており、震災後3週間たった現在でも宅配便も届かず、ガソリンも供給が少なく、被災地の中でも一番被害が大きい地区であるばかりではなく、放射能流出という災害はまだ終わっていません。そこで、住民の立場になって、住民のために声をあげるべき市役所が、現実から離れ、“自主”避難という言葉をそのまま受け止め、住めない家の家賃を徴収するとは、問題外の行為だと思います。

私は、海外在住ですが、ネットを通じて双葉郡の方々と交流しており、当地の窮状を知るものとして、一言要望を申し上げた次第です。

たいへんお忙しいところ、誠に恐縮ですが、御一考いただき、市営住宅に関しては、事故処理が収まり、住民のみなさまが安心して帰宅できるようになるまで、家賃の徴収をストップし、退去を希望される方にはそのままの状態で退去を認めるよう、お願いいたします。

海外メディアは現地の情報が少なく、詳細に欠けるニュースばかりですので、現地の状況を知るものとして、投書するつもりでおります。

住めない家の家賃を徴収するというあまりに常識からはずれた行為をされているという本ヤフーニュースが、間違いであることを祈ります。

本件に関して、ほんの2,3行でかまいませんので、御返答をいただけたら、幸いです。

よろしくお願いいたします。

-----

現在、市役所も大混乱でたいへんなことは想像でき、もし、ヤフーニュースが間違いだった場合、迷惑だろうなあと思いながらも、この家賃徴収の件については、我慢できない、と思い、海外からも心配している者がいることもお伝えしたく、送信ボタンを押しました。

お返事があったら報告します。

バルナ 2011/04/04(月) 10:13:55
遠藤様

うねやんさんの件、教えていただいてありがとうございます。今は充分ご静養なさって、元気に戻ってきていただけることを祈っております。

感謝 2011/04/04(月) 11:52:51
こんにちは。バルナさん、色々ご苦労様です。
ヤフーあてにもコピーとして送ったらいかがですか?
ところで、私の従弟は当初2週間は東京の本社で働かしてもらったらしいです。それだったらどうして、今の状況を察知してもう少し明るいメドがたつまで、本社で働かせなかったのかと思いました。

バルナ 2011/04/04(月) 23:18:16
本当?さん
私もバスコダガマさんと同意見。この映像は、たとえば法廷での証拠にはならないと思いますが、デマと決めつけるものでもないと思います。

バスコダガマさん
私は日本の”平等”感に以前から疑問を持っていました。みんな同じということが正しいのか、本当にみんな同じなのか。

こういうときに、思い出すのが、米国プレスインタビューでのケネディ大統領の返答です。
ベトナム戦争当時、アメリカで徴兵された兵隊が、ある者は戦争しているベトナムへ、そしてある者はNATO(OTAN)支援で戦争のないヨーロッパへ、と行く先が違うのは不公平ではないか、という質問に対し、当時のケネディ大統領が Life is unfair. 人生とは不平等なものだ。と答えた、というものです。

ものごとを平等にする、それだけのために、そのものごとの効果がなくなっては意味がありません。

スペインでも、日本だったら平等じゃない、と不平が出るだろうなと思うことがときどきあります。

省エネ援助金、電化製品をエコなものに買い換えると、政府から100ユーロくらいの援助がもらえる、というものですが、これは、予算を使い切った時点で終了です。これは私がもらい損ねたのでよく覚えているのですが、スペインの援助金は予算終了時点で打ち切りというものが多いようです。

子宮頸ガンワクチン接種も同様だと思いました。ワクチン接種により、ほとんど100%発症が抑えられるのですが、接種は性体験を持つ前に行わなければ効果がありません。そこで、政府が小学校5、6年生の女子全員に学校で無料で接種することを決めました。

私の娘はたまたまそのとき小6で、無料接種にひっかかり、ラッキーでしたが、私の友人の娘さんは14歳で、自費(500ユーロくらい)で接種しました。確か、日本では、平等にどう接種したらいいのか’決められなくて、まだ無料接種は行われていないと思います。

たくさん、本当にたくさん集まっている義援金が、”平等”に配分できるようになるまでプールされている。政府はどう”平等に”配分するつもりなのでしょうか。偽りの”平等”より、今、必要としている人たちからさっさと渡していくわけにはいかないのでしょうか。憤りを感じます。

プールされている金額の1日の利子だけでも大した額になるような気がします。

遠藤です [E-Mail] 2011/04/05(火) 10:30:25
本日は、不愉快なお話をさせて頂きます。企業の社会貢献等に鑑み、近頃私財をなげうっても被災者に寄付をして下さる方々が増えております。
先ほど電話を受けたところ、3月末の支払いがされてないがいつ払ってくれるのか?
ちょっと、サラ金のお兄さんを連想する方から電話を頂きました。
その会社は、驚くべきことに同じ被害者でもある仙台のカメイという商社でした。
たくさんの取引業者の方々からお見舞いの言葉を頂いて感謝しておりましたが、こんな会社もあるんですね。
被災地の取引先に全て、同様の電話をしているのかと思うとやり切れない気持ちになります。
願わくば、お見舞いの言葉と状況程度を尋ねるマナーが欲しいものです。
先日のいわき市役所ではありませんが、マニュアルどおりの官僚的態度は皆さんが困難に振り回されているこの時期に、いかがなものかと感じたので書いてみました。

感謝 2011/04/05(火) 13:22:56
こんなの見つけましたが・・・・
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110405/dst11040515080038-n1.htm

バルナ 2011/04/05(火) 22:49:42
今日の新聞には FUKUSHIMAが汚染された水を何千トンも海に排水 と出ています。汚染水を排水しているのは福島ではなく、東電なんですけど。うねやんさんがおっしゃったとおり、FUKUSHIMAがしっかり原発事故の代名詞になってしまいました。悲しいです。
 

バスコダガマ 2011/04/06(水) 00:52:07

感謝さん
今朝出がけにこのニュース見ていましたが改めてきちんと読み返しました。だいぶクリアになりました、「物資が停滞している!」と私も煽りに加担してしまったようで申し訳ない気持ちもあります。

ただ、どうも斜めから見る癖がついてしまったというか。というのも、この記事で競輪場のことに触れている部分はたったの5行、物資の出入りがあるのがはっきりしてそれは結構なことですが、どのくらいの滞在時間に搬入・搬出がそれぞれ何回、もし避難所以外の搬出先を確認したのであればそれはどこだったか、また幸いにも避難所への避難を免れた被災者が記者の滞在中に物資を受け取りに来たか、それは何人くらいでそれに対し適切な物資を配布していたのか、などもう少し突っ込んだ内容の記事であったならばより良かったのでは、と思いさきほど質問のメールを出したところです。何か返答があればこちらにて報告させていただきます。

バルナさん
恥ずかしながら不勉強でケネディの言葉は存じ上げていませんでしたが、私も同感です。

>ものごとを平等にする、それだけのために、そのものごとの効果がなくなっては意味がありません。

200%同感です。本末転倒この上ありません。加えて、私は行政のいう「公平・平等」は建て前でその本音は彼らの保身のためなのではと思っています。公の機関は皆に平等であるべき、もちろんそれを掲げるのは悪いことだとは思いません。ただ、今回のような非常事態でもそれを貫こうとする姿勢、どうなのでしょうか?少なくとも私にはもっともらしいことを言っているようで実は「もうなくなった!?近所の○○さんはもらえて自分はもらえないのか!ふざけんな!弁償だ!賠償だ!」などという抗議にあわないため、回避するためなのではと思えてなりません。

このビデオを見て「行政の公平公正」も根っこは同じなのではと思いました。3月19日と少し古いですが、武田先生の保安院に対する見解です。武田先生については賛否両論ありますし、私もエコの時から眉唾で話半分に聞いてきていますが、このビデオでおっしゃっていることが全面的に正しいなら、、ちょっと言葉が出ません。

http://www.youtube.com/watch?v=5EoOjWkrgwA
http://www.youtube.com/watch?v=pqNJF_jGeUE

遠藤です [E-Mail] 2011/04/06(水) 00:52:55
今この地、双葉郡では東電第一原発の放射能漏れが一番の問題となってきました。家に帰りたいけど帰れない。
実態が目に見えないだけに深刻です。
現状は漏えい放射能から見れば安定、低下しているようです。ちなみに漏えい線量の正確なデータ(公表されている物に限って)は東京電力のホームページに隠すように小さく載っています。
しかし、現実は汚染水の処理だけが少しずつ進んでいる。ということだと思います。
これは原子炉建屋内に入るための準備に過ぎず、建屋内の状況次第ではまだまだ時間がかかる可能性が大きいと思います。
人は生活するために衣食住を必要とします、国も東電も、避難民が別の地に生活基盤を築き戻ってこないのを望んでいるかのように感じられる話が垣間見られるようになって来ています。

例えば第一原発から30km以内で事業をしており、今回やむなく休業に至った会社はその従業員を事業再開に備えて自宅待機にし、待機手当を支払います。国はそれに対して補助金を支給して
援助するというのが普通の流れです。
これによって失業者の増加を抑えることができます。
ところがこの地では、東電第一から30km圏内の企業にはこの支援が得られないのです。

これは国が意図的に行なっているとしか考えられません。補助が無ければ企業は職員を解雇せざるを得ないからです。
派遣や有期雇用を利用している企業は、即解雇に走りますがこの地に密着している企業にも同様のことをしろと言っているのに等しいのです。
被災地での失業者を減らすために、職業安定所の職員を大幅に増員し対応にあたっているという記事がありましたが、当地では別なのです。
政府の切り捨ての準備かとも勘ぐってしまいます。
これからこの地域はどうなっていくのか、考え出すと
life is unfair に辿りついてしまうようです。

遠藤です [E-Mail] 2011/04/06(水) 13:46:58
訂正です。

例えば第一原発から30km以内で事業をしており⇒例えば今回の震災に会われた地区で事業をしており

バルナ 2011/04/08(金) 11:35:02
地震も津波もないのに、なぜか突然電話線が切れてしまい2日半ほど、ネットが見られない状態でした。携帯からテレフォニカ(スペインの元国営電話通信会社)に電話して聞いても、それぞれの人がちがうことを言うので、何がなんだかわからない状態。スペイン在住の方はおわかりと思いますが、こういうときは無性に日本が恋しくなります。

日本では、組織の一員は、組織全体の中での自分の役割を認識した上で、お客様第一という観念に従い、自分の職責で解決できないものは、相当の部署に電話を回してくれたり、聞いてくれたりします。が、スペインでは、自分の役割だけが自分の責任で、その部分に問題がなければ、客の問題がどこに起因しているのかと考えることさえありません。しばらく待てば大丈夫、と言われるだけで、待っても何も解決できないと、客の方が、どこに話しを持っていけば解決するのか、自分で考えてやっていかなければなりません。

ときどきはヘンな人に当たったり、マニュアル通りの接客態度に憤りを感じることも確かにありますが、一般的に言って、日本の末端従業員の接客はすばらしいと実感することは、海外に出てみると頻繁にあります。

でも、今回の場合・・・

日本政府が、どこから問題を解決していけば住民の苦境が改善されていくのか、ということを住民視線から考える、なんてことははなから頭にないだけでなく、自分の責任、つまり国全体の責任は何か、とも考えず、後から苦情が出ないよう、それだけしか見ていないような気がします。まるでスペインのテレオペレーターのように。

とりあえず、福島の方々には、全てが国の基準の中に収まっているので、
(そうではない場合は基準を上げれば収まるので)少し待てば改善する、という希望を持たせて、黙らせておこう、とでも思っているのでしょうか・・・

学校が始まりました。不安を感じている親御さんは少数派なのでしょうか。それとも口に出さないだけなのでしょうか。
http://ameblo.jp/ikubonbon/entry-10836512283.html

子供は大人よりも低い位置の空気を吸うということも考えなければなりません。
http://takedanet.com/2011/04/52_a7e0.html

それに加えて、子供だけ遠くに避難させているというご家族も多いと聞いています。原発事故は家族崩壊をも産み出しています。すべてが、“自主”避難という名称の下で。

遠藤です [E-Mail] 2011/04/09(土) 00:39:38
昨日、いわきに行ってきました。知人のところに千葉に避難させていた義母の入居する部屋を借りに行ったのです。やはり身内の家でも、気を使ったりして疲れてしまうようです。
もっとも、被災した自分の家が気になっている、というのも大き
な要因です。
ところがいわきでは今ホテルをとるのも困難、まして家を借りるにおいては、といったところです。
避難していた、双葉郡の住民の方達・仕事を失いたくないが家族は原発から離していざという時に避難しやすい場所を、ということなのでしょう。
玉突きで今、当地広野町の東電下請けご用達の旅館も満杯です。
昨日、旅館の経営者が尋ねて来て、私が知り合いのスーパーから借りている店の鍵(食べ物、飲み物で満タンになっている店です)を借りに来ました。
前もって連絡は受けていたのですが、酒類の要望が多く不足してきたからとのことでした。
これを聞くと原発周辺の仕事をしに来た職人さんたち御一行が宿泊しているようです。
多少の危険は冒しても収入が十分確保できれば、と考える人たちも多いということでしょうか?多分被爆の恐ろしさを知らない人たちを集めたのでしょうが。
話がそれて地域の現状説明になってしまいましたが、バルナさんがおっしゃっているように、確実に家族の崩壊ひいては地域コミュニティーの崩壊が進んでいます。
順応性のある一部の方達は充分新しい生活を築くことが出来ますが、少し年配で知り合いとの近所付き合いが楽しみだった方達には非常につらい出来事です。
このつらさはおそらくご自分で経験したことのない方々には到底分らないことだと思います。
従って、国も官僚も長期にわたる苦難を理解できていないのです。
今頭にあるのは、いかに安いコストで原発事故を終息させるか、いかに安く賠償額を抑えるか。ということだと思います。
政府の対策、コメントは演技をしている様にしか見えません。
これは被害者の(私の)ひねた見方かもしれませんが....

皆さんすみません、
由無し事を書くのが今の私の唯一の逃避行動なのです。

最後になりましたが、うねやん が昨日無事に退院いたしました。まだ自宅での静養はしばらく必要なようですが、喜ばしい限りです。
ご心配頂いたみなさまに うねやん に代わってお礼申し上げます。

バルナ 2011/04/09(土) 14:49:28
遠藤様
す、すみません、なんてとんでもありません。毎回、貴重なお話しをお聞かせいただき、たいへん感謝しております。これからも、ぜひぜひ書き続けてください。

このトピの目的は、福島県の浜通り地区の方々への支援方法を皆さまとご一緒に考えていきましょう、というものです。そのために、まず一番重要なのは、現地の方々の声を聞き、被災者の方々の視線で今回の人災について考えることです。そのために、遠藤さんの被災地からの直接のお声は、メディアから入ってくる情報の何百倍も貴重なものです。今後もぜひよろしくお願いします。

うねやん様。
もうお読みになっていらっしゃいますか。ご退院できて本当によかったです。お身体に支障のない範囲で、ぜひ、またご参加いただけたら、たいへんうれしいです。

バルナ 2011/04/10(日) 02:24:48
皆さんのご協力を得て、今回の東北大震災が引き金となって始まった福島第一原発事故の背景、一番の被害者は誰か、政府の対応は正しい方向で進んでいるのか、等を考えてきました。そして以下のような問題点が明らかになってきました。(リンクは1部、上のものと重複します)

1.今回の大地震、津波は想定外の規模であり、第一で事故が起きたのは災害である、という東電の主張はまったくおかしい。なぜなら、大地震以前にこの程度の災害を予測し、東電に対し質問していた人がいたが、東電はそれを無視していたから。
2007年:日本共産党、チリ級津波発生の場合、冷却水の取水が不可能になることを指摘
http://www.jcp-fukushima-pref.jp/seisaku/2007/20070724_02.html

2010年:いわき市議、佐藤かずよし氏、同年6月17日第一原発の2号炉で、発電機の故障で自動停止後、電源喪失し、原子炉内の水位が2m低下、あわやメルトダウンとなったが、東電は報道機関に発表せず。
http://tanakaryusaku.seesaa.net/index-2.html

2011年:東電によるプレスリリース、点検周期が来ていたにもかかわらず、点検が行われていなかった機器(発電機、冷却機関連の機器も含む)について、設備の不具合が発生していないので、点検は次回定期検査まで運転を継続する。つまり、定期点検を抜かしてしまったが、そのままにしておく。
http://www.tepco.co.jp/cc/press/11022802-j.html

バルナ 2011/04/10(日) 02:26:35
2.事故処理に関しては、東電が情報を出さない、日本政府が外国の援助を断る、など、初期のころ、対応のまずさがあり、それが処理を長引かせている大きな要因と考えられるものの、現在のところは比較的、安定を見せている。(どうにもならない、という状況は脱した、のかもしれないという程度)
http://yokofurukawa.wordpress.com/2011/04/06/%E9%97%8D%EF%BD%B1%E9%9A%B1%E6%A7%AB%E6%81%9F%E7%B8%BA%EF%BD%AE%E9%82%B1%E4%B8%9E%E7%B2%8B%E9%81%98%E5%A4%A7%EF%BD%AD%EF%BD%A6%E9%9A%B1%E5%BE%8C/%E5%BE%8C%E3%83%AD%E7%B9%A7%EF%BD%A4%E7%B9%9D%E2%88%9A%CE%95%E7%B9%9D%EF%BD%BC%E7%B8%B2%E9%98%AA%EF%BF%BD%E9%81%96%E4%B8%9E%EF%BD%B3%EF%BD%B6%E8%9C%B4%E6%BA%BD%E5%8C%B1%E8%8E%A0%EF%BF%BD/

3.政府は自主避難という名称の避難地域を指定することで、責任逃れを計っている。マスコミは自主避難地域に近づくことはほとんどないので、自主避難地域にいる人たち、あるいは自主避難地域からは脱出したものの50km圏あたりで生活している人たちのことは、メディアではあまり語られていない。

南相馬市長怒る
http://tanakaryusaku.seesaa.net/index-2.html

4.原発事故処理に当たっているのは、自衛官、東電職員の他に、多くの地元作業員である。地元の消防隊員なども多く原発で働いている。また、もともと東電は危険な作業をさせるために、(あとから苦情がこないように)身よりのない労働者を多く雇い入れているが、これは日本ではあまり報道されていない。

5,東電、政府、メディアの癒着が疑われる。東電が大金をはたいて、政府、メディアに、原発は安心、安全で最も効率のよい発電である、と国民を信じさせてきた。

このうち、特に3,4については、特に海外での報道は少ないような気がしています。今までは、特に日本の報道を観てきましたが、これからは、イギリス、アメリカ、スペイン、カタルーニャの報道も観ていきたいと思います。

バルナ 2011/04/10(日) 02:34:01
上記 2のリンクがおかしくなっています。

http://yokofurukawa.wordpress.com/2011/04/06/英語圏の総合科学誌「ネイチャー」の福島原発事/

うねやん [E-Mail] 2011/04/10(日) 06:40:39
こんにちは、うねやんです。私事でパルナさん、ナオさん以下多数の方々に心配をおかけし恐縮しています。元気になりましたので又よろしくお願いします。
以前、政府は原発の廃炉宣言を出せないかという事に触れましたが、やはり東電も政府も当時は今何をして、次は何をなすべきか全く考えていなかった(考えられなかった?)ことが明らかになりました。ですから道筋を明確にした廃炉宣言など出しようがなかったのです。今はアメリカ、フランスが介入してくれているので漸く道筋が見えてきたところでしょうか。もう暫くしたら道しるべを示し最終はこういう形にすると発表があるでしょう。(そこまで知恵が回るかどうかしれませんね、なにせ低濃度汚染水を海に投棄する時全世界に前もって連絡する事すらしなかった政府ですから)本当に日本人として恥ずかしい政府です。
ですが発表の裏側には注意が必要です。1〜3号機の耐圧容器には燃料棒が入っているので冷却を続ける必要があります。2〜3年と言っていますが、そんな短時間では出来ません。なぜなら冷温停止(100℃以下)になっても取り出せるにはもっと冷却が必要でスリーマイルでも冷温停止に8年以上かかり、18年後に解体が始まり漸く廃炉になったのです。事故発生から10時間後に冷却システムが復旧したスリーマイルでもそうなのです。まして今でも冷却システムが直るかどうか分からない福島第一では汚染水の排除が済んでもその後どうなるか?これが第一のポイント。
次は1〜6号機のプールに保存されている燃料棒です。これも10年程度かけて冷却が必要です。先の余震でプールの水があふれた、と発表されましたがそんな状態では覚束ないですね。今後10数年地震津波が来ないなら別ですが。これが第二のポイント。
それと汚染水の漏出の対処をどうして解決するのか、これが第三のポイント。
私は以前バイパス回路を作り仮設の冷却塔を作り冷やせ、と言いましたが漸くアメリカのアドバイスでそれを含め2つほどの案が実行に移されようとしています。これが実現すれば安全側にまず第一歩進めたと言えるでしょう。いずれある?発表の内容を良く考える事が大事です。

バルナ 2011/04/10(日) 23:30:12
うねやん 様
おかえりなさい。お身体に差し障りのない範囲で、またお話しを聞かせてください。

さて、早速ですが、事故処理の現状について、私が理解しているのは、

冷却が必要だが、冷却装置がいつ直るのかはわかっていない。冷却装置を再開させる努力をする一方で、事故以来、そして、冷却装置再開まで(いつになるかはわからないが)注水による冷却を続ける。

冷却装置が直ってからも、停止までは10年ほどかかり、解体廃炉はさらにその10年後。

ということでよろしいでしょうか。この場合、お聞きしたいのは、

1, 現在は注水を続けるめどがついた、というところで、どうしていいかわからないという時期から比べれば、少し安定した。ということなのでしょうか。

2, 冷却装置がいつ直るのか、全然予測できないのでしょうか。

3, 注水が続く限り、現在と同じように、放射能は大気中に少しずつ漏れ、また、海への排水も第2回、第3回と行われていくのでしょうか。

4,冷却装置が再開すれば、放射能漏れはなくなるのでしょうか(10年間にまた地震や津浪がない、と考えれば)

これをお聞きする目的は、現在の30km圏に家がある方々が家にもどれるのはいつごろになるのか、冷却装置が再開すればいいのか、冷却装置が再開してからしばらく(どのくらい?)すればいいのか。あと数ヶ月の問題なのか、それとも1,2年、それとも、10年、ということが、今、予測できるのかどうか、ということをお聞きしたいからです。

政府も東電も、もし今、予測しておいて、それが間違った場合は、責任問題になるので、何も言いません。この地域の人々の現在の生活について、メディアもあまりカバーしていないように思えるのは、私だけでしょうか。

メディアは、お涙ちょうだいの記事、過去ばかりを見ている記事ではなく、現在、家があるのに帰れない人たちのこれからの生活に焦点を絞った記事をもっと出してほしいものです。

そんなわけで、遠藤さんの現地リポートはとても、とても貴重です。避難先で起きている家庭崩壊、子供と一緒にいるために失職を選ぶか、仕事をとるか。仕事を選んだ方も、その仕事が果たして続いていくのか。家族を選んだ方は、避難先から家に戻ることができるのか、家族で移住を考えた方がいいのか。家族と一緒に屋内避難地域、あるいはその近くに戻った方は、いつ不安が解消されるのか。このような不安が存在している、という認識さえ、メディアは伝えていないと思います。

バルナ 2011/04/10(日) 23:34:45
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110410-00000043-jij-soci

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/disaster/500983/

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110410-00000065-mai-soci

バルナ 2011/04/10(日) 23:54:38
上のまとめで書いた4,事故処理にあたっている方々、の件ですが、昨日9日のニューヨークタイムズに出ました。
放射能の危険に立ち向かう日本の派遣労働者
http://www.nytimes.com/2011/04/10/world/asia/10workers.html?pagewanted=1&_r=1&hp

今日はもう遅いので、明日、要約をつけます。
エルパイス(スペインの主要新聞)、アブイ(カタルーニャ)には出ていません。どなたか、他の記事を見つけられた方がいらっしゃったらお知らせください。

うねやん [E-Mail] 2011/04/11(月) 12:16:36
ぱるなさん、原子炉の現状(11日)は次の通りです。
@1〜4号機共、今は外部電源ポンプで'純水の掛け流し冷却'を継続しいる。水を外に漏らさないで冷却するシステムの復旧を目指しているが、可能かどうか目処さえつかない。
A掛け流しのため漏れた水が汚染水となって床や、ピットに溜まり続けるのでそれを取り除く努力をしている段階。(プールの確保、メガフロートの調達等)11日現在排水は未実施。
★掛け流し注水なので一時的な処置です。底に漏れているので建屋からの排水と汚染水の処理が目下の最大課題です。これが完了しないと電気配線等復旧工事が出来ません。
B原子炉建屋の中にある冷却装置は動くかどうかさえ調査不可能。(放射能が高すぎるため)
★これについては以前提案したようなバイパス冷却施設の設置を専門家が検討しています。(日経新聞11日版)
★炉心は注水が続き、燃料棒が過熱して臨界にならない限り、放射能を放出することはありません。しかし2号機は格納容器が破損しているので燃料棒に触れた汚染水が漏れ続けています。
又廃棄燃料棒のプールに対する注水も同様です。ですが2号機は注水が上手く出来ないため燃料が損傷して放射能を大気、水中に放出しています。
C高濃度汚染水の海への投棄は今後一切ありません(多分)
★2号機から海へ流れ出た汚染水:Aとプールに保管していた低汚染水:Bの汚染度比較はA.6kgがB.5000トンに相当します。汚染水Bの投棄は全て完了しました。汚染水Aの処理は前書いたように大きなプールに保管することになっています。足りなければタンカーを手配するようです。
D先に書いた'水を外に漏らさないで冷却するシステム'が出来れば放射能漏れはなくなります。
★バイパス冷却システムにしろアメリカの提案する水棺で冷却する案にしろ実行するには数ヶ月〜1年以上はかかります。原子炉建屋の亀裂を確認、修理することが必要だからです。
このシステムが稼働すれば直ぐ安全宣言が出せます。

ですが汚染された土壌交換等いろいろ調査が必要ですので直ぐに戻れるかはわかりません。
今福島では自己判断で25-30km以内に避難地から帰る人が増えています。今後どんどん増える予想です。(メディアの放送)政府はそれに対し30km以内を立ち入り禁止にする予定です。
それと誤解のないように:冷却装置が直っても、停止ではなく完全冷却まで8年程度、そこから解体作業を始め、完了までに10年はかかる、です。

さっき、福島で震度6強の地震がありました。外部電源が落ち、注水が50分ほど止まりました。思わず足が震えましたが1時間程度で元に戻りました。原子炉関係に異常は無い(安全委員会発表)そうです。技術者としては眉唾と感じますが。
以上ですが何か不明な事がありましたらまた連絡下さい。

うねやん [E-Mail] 2011/04/11(月) 16:28:59
避難範囲について訂正です。立ち入り禁止区域は半径20km以内と放射線測定値を勘案し、場合によってはそれ以上の箇所もある、が正解です。
又、夜になり新たな事が分かりました。窒素を注入していた1号機の格納容器の圧力が上がらないそうです。(NHKニュースより) 考えられることはバルブ類、配管の損傷、あるいは格納容器本体の破損です。

なお 2011/04/11(月) 21:03:56
うねやんさん、ご無理のないよう今後ともよろしくお願い致します。福島では、震度3以上の余震が11日から12日にかけて一晩中続いていますね。復興への兆しが少しずつ見えてきたところにまた!と言葉も失います。

原発問題では、短期間では終結できないとわかりつつも余震とは思えない地震に作業が停止したリすると肝が冷える思いで本当に心配になります。今までの記事を見ると3号機の情報がないように思われます。今日こんな記事を読みました。ここの記事は、最悪な事態に近いこともを考慮されて、いろいろなことが書かれてあります。ご参照まで。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/2408

バルナ 2011/04/12(火) 02:57:10
福島浜通り地区で震度6の地震、しかも地面の揺れはそれから、何度も何度も夜まで続いていると聞きました。地震津波に原発事故、その後も余震がずっと続いて、1ヶ月後に震度6。余震はさらに続く。いったい、どうなってしまったんでしょうか。友人に電話をしても、かける言葉が見つかりません。がんばって、気をつけて、そのうちいいこともあるよ・・・・どんな言葉もむなしく聞こえます。

うねやん様
詳しい解説ありがとうございました。安定した、とか、安定しつつある、というのは、全然的外れだったんですね。安全宣言が出せそうな時期は、本当にわからないわけですね。浜通り地区はどうなっていくんでしょう。

地震津波のどさくさにまぎれて強制的に避難させ、少し落ち着いた人たちが家に帰ろうとすると立ち入り禁止にして、その後は、それぞれで決めてくれ。これって、あまりにひどすぎます。農業や漁業従事者は、仕事も将来も失ってしまった。子供たちの学校、失職した人たちの仕事さがし、でもその前に、誰でも自分の家、自分のスペースが必要です。被災者全員にすぐに家を、というのが無理なのはわかりますが、少なくとも、住む場所をどこにするか、くらいわかっていないと、何も始まりません。でも、それが、決まらないのです。家が無事で残っているのなら、誰しも自分の家に帰りたいのは当たり前です。そんな当たり前のことが不可能になってしまった・・・ 

今さらですが、原子力発電に強く反対します。

バルナ 2011/04/12(火) 03:03:08
http://www.nytimes.com/2011/04/10/world/asia/10workers.html?pagewanted=1&_r=2&hp

の要訳です。


4月9日 The New York Times

放射能に挑む日本の派遣労働者

福島第一原発のある地面ががくんと動いた。立っていられなかった。第3炉メンテナンスに当たっていたイシザワマサユキ氏が語る。煙突やクレーンが大きく揺れ、怒鳴り声が響いた。

55歳のイシザワ氏は中央ゲートに急いだ。長い車の列ができていた。クラクションが鳴り響く。IDカードを、という門衛の声。上司の許可は? 

何言ってんだ。イシザワ氏が叫ぶ。門衛の後ろから黒く盛り上がった水平線が見えた。津波だ!

イシザワ氏はなんとか外に出られた。彼は、原子力の専門家でも、東電の社員でもない。何千人もの契約労働者が、放射能手当を目当てに、各地に散らばっている原子力発電所で危険な仕事についている。そのために各地の原発をまわっている。イシザワ氏はその一人だ。彼らは、去年、東電社員に比べ、平均して16倍の放射能をあびている(日本原子力安全委員会)。彼らが、今回の福島原発の事故処理をになっている。

彼らは、一流企業社員と、安い給料、低い安全対策、諸手当のない派遣社員という、日本の労働者の二層構造の下の層に属す。この二層構造が、彼ら労働者の健康と日本の55機の原発を危険にさらしている、と批評家は言う。

“これが原発の隠された世界です。”慶応大学の元教授で原発労働者の労働条件の向上を訴えるフジタユーコ氏の言葉だ。“条件が悪い仕事に限って、こういった労働者が 行け と命令されます。彼らにとってはもちろん、原発にとっても危険な実情です。”

2010年度、日本にある18基の商業用原発で働く8万3千人の88%が(協力会社の)契約社員だ(日本原子力安全委員会)。福島第一では、1万303人の89%。日本の原子力産業では、東電のオペレータや東芝や日立などのメーカーの技術者はエリートで、これらの大会社の下に子請け、孫請け、ひ孫請け・・・があり、諸手当や対放射能安全装備は、階段が下がるごとに一段ずつ低くなる。

福島第一や他の原発で現在、または、過去に働いたことのある労働者たちの何人かに、インタビューを試みた結果、かれらの仕事がどんなものかが少し見えてきた。高熱の下、炉の排水溝や使用済み燃料プールの放射能をモップやぞうきんで拭き、検査官、技術者、そして東電社員にきれいな場所をつくる。また、寒さに震えながら、汚染廃棄物をドラム缶に詰める。

これらの労働者は、建設現場から来たものや、地元の農業従事者が農閑期だけ従事している場合もあるが、地域のやくざが仲介しているものもある。(これは、多くの労働者から聞いた話であるが、一人も名前を公表することを承諾しなかった)

彼らは、いつもクビになることを恐れている。そのため、小さなけがやあざは肌色のバンドエイドで隠すなどして、雇用先に知られないように努力する。

最も危険な場所では、放射線値が高すぎて、バルブを開けるという簡単な作業でさえ、交代制で行う。ストップウォッチを持った監督の合図で、数秒ごとに交代が告げられる。現在の福島第一でも同様の作業が続いていることだろう。

とにかくパンクを避けることさ。と福島第一で、今、働いている労働者は言う。パンクとは、労働者の持つ放射線測定器が一日の限度、50ミリシーベルトに達することだ。限度にいっちゃうともうあとは仕事がないからね、と。その労働者も、クビになるのを恐れて、名前は明かさなかった。

カワカミタケシ氏、64歳は1980年、福島第一の第一炉の1年毎メンテナンスで、炉を止めたとき、使用済み燃料プールの壁をブラシとぞうきんで清掃するため、炉内に入った。作業員は全員放射線測定器を携帯していた。作業時間が20分を超えることはまれだった。

“すごい辛い作業だったよ。それにマスクが顔を締め付けるんだ。すぐにふらふらし始めて、自分が何やってるのか見えないし、自分の汗でおぼれそうな気分だった”。

1970年台中頃以来、白血病や他の癌を発症して保証金を受け取った労働者は50人ほどである。原発の元労働者の中には、原発での仕事のために発症したと考えられる病気で苦しむ人たちがたくさんいるが、それを証明するのは難しいことが多い、と医療の専門家は語る。カワカミ氏は胃と腸に癌があることがわかっている。

労働者の不運は、東電が福島県に提出する安全リポートに、記録されることもある。2010年10月のリポートには、協力会社の派遣社員がタービン建屋の掃除をしているとき、タオルを顔に巻いていて、有害なレベルの放射線をあびたという報告が掲載された。その解決策は、会社が汗拭き用のタオルを支給するというものであった。

3月11日の地震と津波のあと、ほとんどの労働者は退避した。が、事故処理に残ったものは、メディアの接触から厳しく隔離されている。その多くが、記者の入れない小屋で寝泊まりしている。しかしながら、彼らこそが、今回の事故処理で大きな役割を担っているという事実を隠すことはできない。

2週間前に被曝した作業員はこういった下請け会社の労働者であった。東電によれば、4月7日までに労働者21人が緊急時に最高と定められている100ミリシーベルト以上の放射線をあびている。(先月、この値は250に上げられた)

東電は、事故以来、下請け会社の労働者が何人事故処理に当たっているか明確には言わない。7日現在、現場に残っているのは300人でそのうち、45人が協力会社の人間であると発表している。

現場での危険性が高まるにつれ、賃金が上がり、労働者は原発に戻る。原発のすぐ近くに住むイシザワ氏は地震のときに避難したが、先週、以前の雇い主から電話があり、1日実働2時間で350ドル(普段の日給の2倍)で戻らないか、と言われた。同じ班で彼と一緒に働いていた元同僚には1日1000ドルのオファーがあったと言う。金額は事故処理の進み具合と、その日の予想される排出放射線の量により変わる。イシザワ氏は今のところ、戻る気はないと言う。

長い年月の間に、労働条件はよくなったと専門家は言う。1990年代には、安全基準が改善され、労働者一人当たりの放射線受容量は下がった。しかし、2000年になると、また上がり始める。原子炉の老化に伴い、事故が増えたことも、その理由の一つであろう。上がったといえば、原発で働く労働者の総数も上がった。個人の受容レベルを下げるために、同じ仕事を多人数で行うようになったからだ。

日本海に近い小浜市にある、1200年の歴史を持つミョウツウ寺の住職、ナカジマテツエン氏は、近くに原発が建てられ始めた70年代から、労働者の権利向上を訴えてきた。現在、同じことをする仲間が15人いる。80年代の始め、日本で初めて原発労働者組合ができたとき、その立ち上げに貢献した。

組合では、労働者のために19項目の要求をした。その要求の中には、受容放射線記録を改ざんしないこと、安全のための行程について政府の監視員にウソをつくようにプレッシャーを与えないこと、なども含まれている。組合は多いときで組合員が180人にまでなったが、組合のリーダーの家にはやくざがドアを破って入ってきて、家族に害を加えるぞ、と脅したと、住職は言う。

住職はさらに、こうも言った。
“彼らが声を上げることは許されていないんです。原発プラントの中は全てが秘密なんです。”

先週、避難所の喫煙コーナーで、福島第一の労働者が、第一に戻るか避難所に残るかで、話しをしていた。なんと言っても建設現場の方が安全だよね。仕事があれば、の話しだけど。そうそう、地面に穴があっても、見えるからね。放射能は目に見えないから。と誰かが言った。

今回のインタビューでただ一人、名前を公表してもいいと言ってくれたイシザワ氏は “原発に戻る日がくるとしたら、それは、飯を買う金もなくなって、腹が減って死にそうになったときだろうね。”と言った。福島第一以外に、サーマルパワープラントや高速道路工事現場で働いたことがある。

“原発に行く気はないね、仕事は必要だけど。安全な仕事じゃなくちゃね。”

バルナ 2011/04/12(火) 23:53:05
とうとうFUKUSHIMAがチェルノブイリと同じ、7 になってしまいましたね。FUKUSHIMAはチェルノブイリとは違う、という思いこみで始めたこのトピックだったんですが・・・ しかもFUKUSHIMAはもう原発事故の代名詞になってしまった・・・ 

事故から1ヶ月以上すぎても、悪くなることはあっても、良くはならない事故処理。

さらにその上、浜通り地区では大きな余震が続いています。
もし余震の津波が来たら、今貯めている高濃度の汚染水が浜通り地方にばらまかれてしまうのではないでしょうか? 

原発避難地域の町工場に対する行政府の無策
http://news.livedoor.com/article/detail/5475214/?p=2

うねやん [E-Mail] 2011/04/13(水) 05:51:57
なおさん、ありがとうございます。
確かに3号機についての発表は少ないですね。何故かは分かりませんが、一つには監視計測機器が全部駄目になった事が挙げられます。これは2号機でも同様で、今観測されているデータから見て2、3号機はほぼ同じような状態になっていると判断しているからでしょう。3号機はMOX燃料を使っていることは事故発生から1週間位はあちこちで報道されていました。ですが燃料棒破損の程度が2号機と同様の30%程度、現在仮設とはいえ冷却が行われていることからあまり報道に載らないものと考えます。
あまり不安を煽ることはしたくないのですが、3号機の爆発は確かに1号機とは違っています。(1号機の方が純粋な水素爆発現象に近い) 今分かっていることは3号機の爆発後、この周辺での放射線量が高くなった事、タービン建屋に溜まっている水の汚染度が2号機と同じ位になった事だけです。現象から判断すれば3号機は2号機と同じ状態になっていると考えれば良いのかと思います。(2号機は燃料棒が30%溶融、耐圧容器から汚染水が漏れ、耐圧容器の破損部を通して外部に漏れている。耐圧容器の温度は不明、といった所です。)
パルナさん
福島は原子力事故の一事例として名前が知られただけでその全容は今後の調査にて明らかにされます。HUKUSHIMAはチェルノブイリとは違います。下記のリンクにフランスIAEAの発表が載っています。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110413/erp11041301390002-n1.htm (2011.4.13 01:37)
ランク7と言っても放出量は数万テラベクレル以上と規定しているだけでHUKUSHIMAは37〜65テラベクレル、チェルノブイリは550テラベクレルと汚染度、汚染面積が全く違います。今のまま燃料が順調に冷却出来れば放出量はそんなに増えません。ですから私たちは今まで通りなすべき事をしていくだけです。大急ぎで逃げ出す必要などありません。

遠藤です [E-Mail] 2011/04/13(水) 18:13:00
今日は、職員2名とともに原発事故により避難したみなさんの所へお邪魔してきました。
避難先は栃木県宇都宮市で10か所の施設に、現在35名の方が受け入れて頂いております。
3月11日の震災および原発事故で、施設は4日間の停電と家族のいる職員の避難により、3月20日の警察機動隊による避難までの間3名の職員で37名の方のお世話をしなければならなくなりました。
私も初めて直接入所者の方のお世話(主に排せつの後始末、清潔維持、着替えの援助、食事の介助など)をして、いかにこの仕事が大変かということを身をもって体験いたしました。
この間入所者の方々には充分なお世話が出来ず、心苦しいばかりでした。
機動隊のバス3台に分乗しおよそ6時間をかけての避難でした。
皆さんにとってかなりの負担であったことは言うまでもありません。
3月27日に私一人でお邪魔した時には、急激な環境の変化で精神的に不安定になっている方が見受けられ、心配しながら帰ってまいりました。
今日は、皆さん落ち着きを取り戻し疲れも取れたようで少し安心して帰ってまいりました。
皆さんにいつ帰れるの?と聞かれるのが一番辛いことでした。
なぜなら原発の放射能漏れが収まり、ある程度の安全宣言が出るまでは戻ることが出来ないからです。
現在の状況をみるとかなりの時間がかかりそうな状況にあるのは明瞭です。
この地域の8町村の方々は全員避難して苦労の絶えない毎日を送っていらっしゃいます。
職を失い、家を失い、蓄えを崩しながら必死で凌いでいる方がほとんどです。
本日の宇都宮は桜が咲いて初春の気配が強く、まるで何事も起こらなかったように平和でした。
このような地域の方には見えないところで、非常な苦労を重ねている人々が
たくさんいることを忘れないで欲しくて、雑文を書き綴りました。
皆様の精神的なご支援でも結構ですので、偏見を持たずにご支援いただければ幸いです。

バルナ 2011/04/14(木) 01:59:21
そうなんです、遠藤さん。

皆さんがいつ家に帰ることができるのか、それが一番の問題なんです。避難先は、あくまででも一時的なものです。それが1年2年どころか、10年単位になるのなら、もう”避難”ではなく、”移転”と言い換えるべきでしょう。でも、市町村単位の強制移転なんて、この21世紀に・・・ しかも家が壊れたわけではないのです。町が壊れたわけでもないのです。

皆さん、想像できますか? 30km離れた場所にある発電所が壊れてから1ヶ月後、それまで普通に住んできた家を出てどこかに行かなくてはならない。政府は計画避難地域に指定されました。というだけで、新しい家や仕事を用意してくれているわけではない。農業や畜産をずっと行ってきた方は、それを全部捨てて行かなくてはならない。保障はある、とはいうものの、いつ、どれだけ出るのかはわからない。

津波直後に避難した方は、とにかく遠くに、ということで、不便な避難所や、親類の家に、状況が落ち着くまで、ほんの2,3週間と思っていらしたことでしょう。家が壊れていなければ、家に戻りたくなるのは当たり前です。

ニュースでは首相が10年20年と言ったかどうか、が話題になっていますが、首相は原子力の専門家、言ったかどうかは知りませんが、当然考えていることでしょう。

専門家たちは、10年か20年は、あの地区は住めるようにはならない、と考えているのではないでしょうか。そう考えながら、皆さんが、自分の考えが、どこかでまちがっていることを祈っている・・・

旧約聖書の出エジプトの時代ではないのです。ナチスの時代も終わっているのです。平和が何十年も続いた日本で起きているできごとなのです。敵は、目に見えない、匂いもない、放射能です。

今回の事故は戦争に匹敵するとてつもない大事故だと私は思います。浜通り地区のみなさんが一日でも早く家に帰れるよう、と願って始めたトピックでしたが、10年も家や町が放っておかれるなら、それはもう、帰れない、のと同じでしょう。

少なくとも、帰れない可能性がある、と政府と東電は公表すべきだと思います。そして、全ての皆さんに充分な保障をする、と約束すべきです。

今は、放水による冷却が可能になったというだけで、水を外に漏らさないで冷却するシステムができるまでは放射能漏れは続くとのこと。そのシステムができるのが1ヶ月先、2ヶ月先・・・1年先、もっと先、と想定して、1ヶ月だったら、土壌汚染はこれくらいなので、住めるようになるのは、これくらい先、という計算はできないのでしょうか? もちろん”想定外”なことはこれからも起きる可能性はあるわけですが、なにか目安がほしいものです。

国民をむやみにナーバスにさせる必要はないことは充分理解できますが、それだからこそ、客観的で確かな情報にもとづいた可能性、として、発表してほしい。たまたま住んでいた場所の近くに原発があった、というだけで、家を、ふるさとを、仕事を、そして家庭も、なくしてしまう苦しみが今、実際におこっているのだと言うことを多くの方々に知って、感じてほしいと思います。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/disaster/502041/

被災者を支援するために、お花見を自粛する、とかそういうことではなく、保障がすばやく、すべての方々に行き渡るよう、また、もし、避難が移住になった場合は、保障ではなく、すべての方々が早く、安心して暮らせるようになるようなプランを出すよう、政府や東電を監視していくのが21世紀の先進国の国民の義務ではないでしょうか。

苦しい思いをしながら避難している方々に偏見なんてもってのほかです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110413-00000154-mai-soci

東京では、津波が天罰だと言った知事が再選されてしまいました。福島第一の電力は東京に送るためのものです。その行政府の長が言う言葉では絶対ありませんね。浜通り地区の方々の痛みを一番に感じ取っていただきたい方です。

遠藤です [E-Mail] 2011/04/14(木) 09:50:11
不思議の国日本。
私が感じている国の施策の異常さについて簡単に書かせて頂きます。
現在国が援助を重点的に考え補助金を出しているのは、大震災被害者とその地域に立地していた企業に対してです。
新聞報道も大震災被害者への援助の記事はトップで載せております。
翻って、大震災を起因として原発の放射能漏れが生じ、言ってみれば2重被災を受けた福島県双葉郡に対しては2つが別個の地域で怒ったような扱いをされています。
原発の放射能漏れで避難した地域の企業は、震災を被った地域と異なり雇用を守るための補助金が支給されません。
これは勘ぐれば、この地域に人が戻り経済活動が再開されることは無いと、国が宣言しているようなものです。
新聞の取り上げる記事も、まるで2つが別物であるような表現が全てといっても過言ではありません。
国と報道機関が連携をとっているといわれても仕方がない状況です。
私は先ほど首相官邸にメールを送り訴えました。
大震災の被害者の方々も辛いのは一緒ですが、2重に被災した福島県双葉郡の方達の方がもっと辛い思いをしている。
政府で広報を行うなら、双方同等に、さらに言うなら2重被害を受けた方達により手厚い支援をすべきと考える。
というものです。
現在政府が打ち出す支援策は全て大震災に会われた方々のために。という形での発表しか見受けられません。

個人的に怒りを覚え、官邸などにメールを送っていますがなしのつぶてです。

いったいこの国の政治家、マスメディアひいては国民はどうなっているのでしょうか?
日本国民として非常に情けなさを感じてしまいます。

ナナ 2011/04/14(木) 11:56:40
まだら汚染、そして政府の福島原発事故のレベル7発表に関してです。
テレビで放送されたものを、字起こしして下さったもののようです。
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid986.html

国民を守れない、というより国民のことなど考えてもいないとしか思えない政府の対応、自分達国民が選んでこうなってしまったとはいえ、怒りがこみ上げてきます。

遠藤です [E-Mail] 2011/04/14(木) 20:34:11
すみません間違って2度も同じ発言をしてしまいました。最近震災以来36日間、避難終了後26日間は一人で施設に留まり残務処理を行ってきたせいか、疲れもたまり集中力が切れて来ているのが分かります。タイプミスあり、国の無神経さへの怒りで我を忘れ等々で集中力が欠けて来ています。凡人の悲しさゆえ、としてお許し下さい。

宮城から 2011/04/14(木) 21:35:17
 遠藤ですさん、、いつも貴重な現地の様子を書いていただき本当にありがとうございます。福島の様子を知り毎日苦しい思いを
しています。 上記の遠藤ですさんの書き込みを見ました。遠藤ですさんのお怒りは非常に理解できます。私も同じ気持ちで国に対して怒りを感じています。私の実家は福島ではなく宮城で、津波被害
が甚大だった場所です。

人間というのは面白いもので、私は常々宮城の僻地の集落が時として忘れられているかのようなメディアの姿勢に不安を抱いてしました。 宮城の沿岸部の養殖や、漁業関係者の現在の不安も”今後
の事”です。津波という天災が理由である事、また海洋汚染の調査結果によっては沿岸部での養殖もままならないかも知れないという
こと。皆、今までの事業を始めたいけれども資金がない、国や県からの補助が限定されるかも知れない。そして、また津波被害にあうかも知れない。という事で大変悩んでいます。

漁業が廃れれば、町自体が消え去る事も全く不思議ではない状態です。元々が過疎化が進んだ所でしたので・・。
また、当初より避難所生活をする人は減りましたがそれでも近隣の町・市が壊滅状態のこの地域で働いていた人の多くが、職を失っている状態です。皆貯金を切り崩して生活していきます。
必要最低限の物を・・とはいえ恐ろしい程お金が無くなって行く
と皆言います。被災地から遠く後方支援をする私達も随分お金
を使っている状態です。今の所、色々な噂はありますが、具体的な
支援金のような物は一切手元には届いていません。

私がこのような事を遠藤ですさんに申し上げるのは”みな同じよう
に苦しんでいるんだから怒る必要はない”というような、意図でではありません。住む土地が破壊されたとはいえ、その土地に残ることができて、復興の第一歩をなんとか踏み出そうと思える、宮城の
人たちの情況と住みなれた土地でその一歩を踏み出す事もできない
福島原発近隣の市町村の方々の情況が大きく違う事も重々承知です。

ただ、遠藤ですさんが、ある種の孤独感を感じていらっしゃるとしたら、どうぞ孤独に感じないで下さいと申し上げたいからなのです。宮城の人たちはいつも福島の人たちの事を考えていますよ。あれだけの壊滅的な状態になりながら、やっぱりまた住みたい。海と自然があってそしてお互い顔見知りの人たちと一緒にがんばっていきたいと殆どの人が思っている土地柄は宮城の沿岸部も福島も同じ
だと思います。

避難命令が出ている人たちは、その願いも叶わず住民がばらばら
になり住み慣れない土地へと避難されている・・。住み慣れた土地への思い入れの強い私の故郷の人たちには、その辛さが誰よりも
わかると思います。自分達も全てを失って避難所暮らしでも、
それでも”福島の人の事を思うと辛い”と皆思っています。
私自身も、二重被害を受けた方々はより手厚い援助を受けるべき
という意見には賛成です。でも、金銭面での援助で全てが片付く
わけではなく、自分の慣れ親しんだ土地を離れてそれがいつまで
続くのか先行きが分からないというその喪失感を埋めることは
何にもできないとでしょう・・きっと。本当に辛い事です。

そもそもこのような限界の生活をしている人たちを不安にする
ような政府の対応の遅さ、まったく方向性が見えないことへの
不安と、怒りは宮城の人も同じように感じています。

長々と駄文を連ねましたが、私の表現不足で遠藤ですさんの
お気持ちを害する事がない事を願っております。

最後に余震が続くなか、毎日忙しくお仕事されているようです
が、お体どうぞくれぐれもお大事にされて下さい。

遠藤です [E-Mail] 2011/04/15(金) 00:55:45
宮城から さん  やさしい心を落ち着かせてくれる、お言葉の数々に癒される気持ちです。ありがとうございます。
私が怒りを感じるのは誤解を招くかもしれませんが、日本人の忘れやすさという(長所でもあり、短所でもありますが)特徴。
特に目の前にしていない方ほど顕著に現れます。
これを、念頭に置いたかのような政府なり権力者の対応ぶりに関してなのです。
例えば、ハンセン病の方達・阪神淡路震災の犠牲者の方達・原爆被害に会われた方達など1年もたたずに多くの人に忘れられ過酷な人生を歩んでこられた方達が、いつの間にか社会に忘れ去られている。
その方達を最後まで責任を持ってケアしていくという考えのないレッドテープの責任逃れを人生訓としているような国のリーダーといわれる無能の指導者に対してなのです。
我々、日本人は道徳、ボランティア精神が充分に根付いていない
(アメリカの物質万能に壊されたのかもしれませんが)国民になってしまいました。
これを変えていかない限り、明日の日本は立ち上がってこないと考えます。
駄文ばかりで恐縮ですが、このトピックスに助けられたからこそ
頑張ってこれたと考えると、感謝に堪えません。
みなさん、改めてありがとうございます。と言わせて頂きます。

宮城から 2011/04/15(金) 14:54:02
 遠藤ですさん、わざわざお返事ありがとうございます。
一ヶ月以上が経って私もますます、当事者とそうでない人
の差が広がっているようで、実は私も非常な焦りを抱いています。
一ヶ月でこのような事態であれば、一体3ヵ月後、半年後、一年後
はどうなるのか・・と。

私の周りには未だに身内の遺体を見つけることはおろか、地震後
の僅かな情報すらも手に入れられず必死になって情報を呼びかけ
ている人がたくさんいます。

twitterなどのソーシャルネットワークが発達している現在、
同じ出身、またはその町に関わりがある人同士がそういった
過酷な情報を共有しあっている反面、当事者以外の人からは
そういった過酷な情報はもう聞きたくない、というような
雰囲気を感じてしまい、私はこのような会話は、同じ境遇の人達としかしていません。

このようなソーシャルネットワークの発達は、反面、当事者を
孤立させるような形にもなっているのではないか・・とすら
感じることもありますが、大手メディアからの情報を待っていたら
大切な情報はいつまでたっても入手することはできませんので
功罪あわせもつといった所でしょう。

新聞の投書欄に仙台在住の方が書いていらっしゃったのですが、
首都圏の計画停電についてインタビューされていた子供が
”回転寿司屋が閉まっていてトロが食べれなくて困る”と
答えていたのをみて、首都圏へのエネルギー供給の為の福島
原発がこのような事態になり、多くの人が大変な情況だというの
に、敢えてこのようなインタビューを流す無神経さに
腹がたったと書いてありました。
エネルギーだけでなく、その魚や米を生産していたのは東北の
人なのですが・・。 その事に意識を向けている人はどれだけ
いるのでしょうか?? 
私は日本人に足りないのはやはり想像力だと思います。
自分の生活の先にある継続性、このようなものへの想像力
なくしては結局また、日本は同じ木阿弥に帰るのではと
恐れています。

遠藤ですさん、どうぞ現地の様子、またお気づきになった事
愚痴でもなんでも、時間と体力がある限りこちらにお書きに
なって下さい。 感謝するのはむしろ私達の方です。
こちらこそ改めてありがとうございますと言わせて頂きます。

バルナ 2011/04/15(金) 22:21:51
遠藤ですさん、宮城からさん
ありがとうございました。遠藤ですさんからは、地震直後から現在までたいへんなプレッシャーや孤独感の中で責任あるお仕事を続けながら、しかも余震とも呼べないほどの大きな地震が続いていて、ほっと落ち着く時間もない中で、いつも貴重な現地からのご報告やご意見をいただき、感謝の気持ちをどう表現したらいいのか悩んでおりました。宮城からさんのお優しい性格がこぼれ落ちるようなコメントをいただき、私自身も救われるような気分です。

大震災から1ヶ月以上が経ち、福島第一の事故評価がレベル7に上げられ、30kmより遠い飯舘村が計画的避難区域とされ、さらに、浜通り地区は10年20年単位で戻ることができないかもしれない、ということを知り、落ち込んでおりました。

けれども、ネットをあちこち見ていると、1ヶ月が過ぎた今こそ、政府の“健康にただちに害はありません”のウソが明るみに出始めています。

武田邦彦氏
http://takedanet.com/2011/04/post_0a1f.html
孫正義氏
http://www.youtube.com/watch?v=cqiqkr9JKsE
上杉隆氏
http://www.youtube.com/watch?v=O0CRuajD6C8

バルナ 2011/04/15(金) 23:27:03
また、浜通り地区は必ずしも住めなくなるわけではなく、今から放射線物質を取り除いていけば、思ったよりも早い時期に、住民の皆様が戻れる時期が来る可能性もあるようです。
http://takedanet.com/2011/04/post_074a.html

うねやんさん
福島第一の設計者、上杉春男氏が、うねやんさんと同じ、外側に冷却装置をつける案を政府に提出してあるそうです。しかも、ラッキーなことに、たまたま海外からの発注で一台手持ちがあるそうです。政府から3日に相談があり、4日にその案を提出し、枝野さんから、この方向で進めます、との返答があったということですが・・・ 上杉氏も、政府の対応にあきれています。
http://www.youtube.com/watch?v=B1aAYwCnRt8&feature=related

福島第一とスリーマイルやチェルノブイリの違いは、後者が人のミスで起こったのに対し、福島第一は、きっかけが“想定外の”自然災害であった、と思ってきましたが、いろいろなことが明らかになるにつれ、やはり福島第一も人間のミスが引き起こした100%人災であると思えてきました。
こういうことを今、多くの有識者が語り始めています。

目の前に起こっていないことはすぐに忘れてしまう日本人、あるものごとがどういう課程を経ておきているのか想像することを忘れてしまっている日本人。確かに、その通りですが、知っていれば、気づいてさえいれば、情深く、思いやりの深い日本人でもあります。こういったことを気づかせるのが、本来のメディアの役割なのですが、東電に買収され、政府発表を繰り返すばかりで、何の訳にもたっていません。

東電と政府批判は、4月に入ってから、主に海外のメディアが始めているようです。日本では、政府がネットのデマに注意しましょう、などと言ったものだから、このデマ野郎とたたかれたフリージャーナリストもいたようですが、1か月が過ぎ、国民の方も、政府の方がおかしいのでは、と思うようになってきた雰囲気も見受けられます。

宮城からさん
私の友人も、散り散りばらばらに避難しているはずの親戚がどこに行っているのか、まだわからないそうです。1週間ほど前にやっとおばさんが一人、対策本部に残した彼女の携帯の電話番号を探し出して連絡してくれたそうですが、それ以外は、どこに行ったのか・・・ でも、自分と家族の生活をやっていくだけで精一杯で・・・ と言ってます。何も助けてあげられない自分がもどかしいですが、こうやって、少しでも情報を持っている私たちが情報を出していくことで、少しでも多くの人が、ものごとの向こう側を想像して、理解しようと努力してくれるのを期待しています。

遠藤です [E-Mail] 2011/04/17(日) 11:57:42
本日、東京電力が第一原発の復旧について記者会見を行いました。
行程表と称していますが、当面の終息に半年から9カ月というものでした。
次いで経済産業相が記者会見を行い行程表を見ながら避難を見直すと発言しておりました。
事故の規模の大きさから考えるとかなり微妙な表現を使っているのが透けて見えるようです。
一見、ゴールを明示して安心には届かないけれど、なんとか凌いでみようと思わせる数字ではあります。これがゆとりを持って設定した数字なら良いのですが.....
日本人は国は災害復旧に当たっては、一生懸命やるからもっと短い期間で戻れるのでは、と希望を持たれた方が少なくないと思います。
願わくば、逃げ水のように少しずつ遠のいていくゴールで無いことを願うばかりです。
同時にこれだけの期間を取られたら、新天地を求めて離れていく若者たちが少なからず出て来ることもまぎれもない事実として、今後報道されるされないは別にして出て来ることと思われます。
何故かというと、様子見に周辺のいわき市・南相馬市・相馬市に戻ってきた若者にはまったくと言っていいほど働き口が無いからです。
これはアメリカに絶賛された自民党の小泉元首相が、日本に根付いていた終身雇用制度をなんのセーフティーネットも張らずに、派遣業界を作り、有期雇用を認め、従業員を自由に増減できるようにしたためです。
皆さん御承知のように、日本は衰退期に入って長きに亘っているため、企業は人を雇えないのです。
これは国の予算を見れば一目瞭然です、経済活動が落ち込んで税収が減っているにもかかわらず以前と同じ生活レベルを維持しようとして国債という膨大な借金をしている、言ってみれば個人ならローン地獄で破産している状態だからです。
この状態でどこまでの力(復興予算)を出せるのか。
将来に向けての不安は一向に消えません。
私の不安が杞憂に終わることを念じつつ、しっかり今後を見て行きたいと思います。

バルナ 2011/04/18(月) 00:17:04
遠藤ですさん

私も今日の日本の窮状の原因のひとつは小泉政権が派遣業界をつくったことにあるような気がしてなりません。日本の経済が頂点に達し、円高が進み、人件費が高くなり、国際競争力が落ちた。その対策として、企業が安い労働力を確保するためにつくられた派遣制度、と理解していますが、もともと日本が経済的に成功したのは、値段の安さよりも、お客様がそのとき必要としているもの、大きく力はあるが燃費の悪い車より、小さくても小回りが効き、燃費のよい車を、まあまあの値段で、デザイン的にも優れている という、市場の穴をねらったことが成功したわけです。そのような日本特有の企業努力を続けるのではなく、値段で世界と競争することにした・・・とこのへんから日本の方向がおかしくなっていったような気がします。

企業の利益追求のため、契約社員という社会階層ができてしまい、そこから上の階層に移るのは簡単ではありません。一億総中流といわれ、階層がない、あっても上に上がることはそんなに難しくなかった日本なりの”平等”社会が壊れていきました。

小泉元首相が言った”自己責任”も外国に住んでいる身には非常に寂しく感じられました。普通、先進国ではたてまえだけでも、外国にいる自国の人間をあのように切り捨てることはしません。

原発も、この事故後は、さまざまな場所で、反対の声が上がっていますが、この事故以前の原発推進勢力は巨大で、反対者にうむを言わせない雰囲気がありました。経済発展のためには安定した電気の大量供給が必至で、それは原発以外にはありえない、という推進派理論に疑問をはさむことさえおかしい、という雰囲気。

太平洋戦争で、日本政府は、広島長崎に原爆が落とされるまで、方向をまちがったことを認めようとしませんでした。今回も、福島第一で事故があるまで、原発推進派は多くの国民を騙し続けました。

福島の浜通り地区の方たちを犠牲にして、真実に気がつくことができた私たちは、浜通り地区の人たちが今まで続けてきた生活が、今、壊れ始めていることを忘れてはいけないと強く思います。

原発のこわさ 2011/04/18(月) 21:27:22
今回の地震、津波、原発事故ではじめて原発の怖さをしりました。
ただ、やはりネットのニュースなどでも表面的なニュースは知ることができても
ほんとに知りたいことがでてこない、そんな気がしています。
そうした中でこのようなトピでとても勉強させてもらっています。
私たち一人ひとりが次の時代に残してはならない負の遺産(原発)について
もっともっとよく知っていく必要があるように思います。

感謝 2011/04/19(火) 00:25:11
バルナさん、うねやんさん、遠藤さん、
こちらあきさんに教えていただきました。
是非、原子力委員会にご意見を投稿してください。
またとない機会だと思います。
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/tyoki/tyoki_oubo.htm

遠藤です [E-Mail] 2011/04/19(火) 02:32:52
感謝さん

御親切なアドバイスに感謝いたします。
ただ、日本の政治において、戦後復興のためには製造業を発展させ外貨を稼ぐことによって国力を高めて行くというコンセンサスがあり、それは残念ながら社会の変化・国際的なパワーポリティクスの変化にもかかわらず現在まで続いています。
一番日本が世界から注目を浴びたのは、敗戦国から世界第2位のGDPを持つ経済大国になった時です。
この時実権を握っていたのが通商産業省でした。
つまり長きにわたった政治主導の産業界との癒着体質は、今現在にも残っているのです。
今回の大震災、原子力発電所の放射能漏れ事故の際の国の姿勢、国の外郭団体(例えば、原子力委員会、原子力安全保安院など)の姿勢は全て、最初は情報隠しまたは見通しの甘さをみせ対応は後手後手に回って居りました。
東京電力に全て責任を押し付け、今後の終息見通しを発表させた後の、ご意見・ご要望求めます。また、検討していたけど発表していなかった、本当に国民が知るべきであった情報が山のように出て来ております。
これは私に言わせれば、自分たちはしっかり仕事をしていたのだ
というアリバイ作りに過ぎません。
実はここに至る過程で私は、首相官邸を含め様々な国家機関にメールを出しております。
その解答は「貴重なご意見ありがとうございます、今後に生かしていきたいと思います。」といった自動返信メールのみです。
どのような意見要望があったかさえ公表されません。

まことに申し訳なくは存じますが感謝さんのアドバイスは同様な
猿知恵で出て来たものと思われます。

一応要望は出してみますが、読んでいるのかさえ定かでないと思うと、空しい限りです。
私は本当に国民との対話、意見を求めるなら対面、公開の場でするのが本当だと考えております。

私のお話が感謝さんのお気持ちを傷つけるようなものになっておりましたら、なにとぞご容赦下さい。

うねやん 2011/04/19(火) 03:03:57
感謝さん、有難うございます。既に下記のように原子力安全委員会には提言しました。以下概略まで。

今ある原発の安全基準の見直しおよびそれに伴う改修工事等に関しては当然failsafeに基づいた構想が練られると思いますがFTA、FMEAなどを行う際、是非この考え方を発展させた品質工学第一人者田口玄一博士の理論を取り入れ、万が一にも漏れのない万全のものを構築して下さい。
FTAを行う際、分析に留まらずそれを回避するにはどうしたら良いかという検討にも応用出来ると思います。
それから津波の被害低減には、今回自然の堤防構造が大いに役にたったと考えます。一例としては松島の小さな無数の島嶼が津波の威力を減じた事、松並木の土手の存在により堤防が破壊されずに残った等の事です。人間の力で自然を押さえ込もうなどと考えず上手に自然の力を使って下さい。信玄堤なども良いヒントになるのではないでしょうか。
今の原発構造は外部の力に対しては力で対応するという構造です。まるで日本海軍の戦艦大和の構造に似ています。外部の力に対しては力を上手に逸らし全体で柔らかく受け止め施設全体の安全性を高める等考えが必要と考えます。案ですがサーモプラスティックとチタンなどのサンドイッチ鋼板で大きなバスタブを作り、その上に免震構造の原子炉建屋を建設すれば水漏れによる土壌汚染にも対応出来るし、万が一の時そこに水を張れば冷却にも使えます。
いろいろな方面の意見、知見を頭から無視することなく議論に載せて下さい。出来ない理由は簡単に挙げられますができる方法を考えて下さい。
要約のみ記しました。

うねやん 2011/04/19(火) 03:53:59
言葉足らずでした。題目は「原子力施設安全対策見直しに向けての意見」です。私は原子力推進派ではありません。

感謝 2011/04/19(火) 09:06:48
遠藤さん、うねやんさん。ありがとうございます。
私のやっていることは正しいことかそうでないかはわかりませんが、こんな私でも出来ることをやっているのみです。
果たしてこの原子力委員会の意見募集がどの程度の意識で効力を持つものかもわかりませんが(もしかしたらただのプロパガンダに近いものである可能性もなくはありませんが)多大の意見が集まれば、それなりの意味はなすかな、と思うのです。

バルナ 2011/04/21(木) 00:48:26
感謝さん、うねやんさん、遠藤さん。ありがとうございます。どんな人でも、自分ができること、自分がいいと思うことををやっていくのがいいのだと思います。それはすぐには効果が出ることではないかもしれません。それでも、私たちは、考えながら生きていて、それぞれが、それぞれの考えをさまざまな方法で伝えていくことが、私たちにできることだと思っています。

遠藤さん、もうご存じかもしれませんが、雇用調整助成金が原発事故は対象外とされた件について、枝野官房長官が非を認めたと出ています。遠藤さんが送られたメール、無駄にはなっていません。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110420-00000127-jij-pol
http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/yushiseido.pdf

あの日から40日が過ぎ、政府と東電の特に初期の事故に対する対処のまずさを批判する記事が増えてきました。さらに、マスコミとの癒着をあばいた記事も出てきました。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/2439

バルナ 2011/04/21(木) 02:41:03
他のトピで、原発反対派の数人がマニフェストをしていると、言われてしまいました。実は私も、このトピを続けていても、何も変えることはできない、と思うこともあります。世の中には流れというものがあって、その流れに乗れればまあまあ楽しい人生が送れる。乗れなくても、ほんの数人の力では流れを変えることはできないので、さわがないで横目で見ていて、自分は自分と考えていればそれなりに静かな生活が送れる。と思うこともあります。でも....

私には12歳と14歳の子供がいます。今、ちょうど子供から大人になる勉強をしている時期です。私はいつも、子供たちに、大人は子供と違って、いつもものごとの前と後のことを考えて行動するんだよ、と教えています。でも、そんなことを言っている私自身が原子力発電の恐ろしさを知ろうともしていませんでした。

現代の生活に電気が欠かせないことは充分理解しています。その電気を原子力発電でつくるべきかどうかで議論があることも知っていました。今回の事故の前は、私は原子力発電に対し、あまりにも無知だったので、電気は電力会社にお金を払って買うもの以外のなにものでもありませんでした。

私のような人間が大多数だったので、起きてしまった福島第一の事故、と私は考えています。


日本の原発は普段から使い捨ての労働者を被曝させながら操業してきたこと。
放射能漏れは今までにもあちこちで起きていること。
放射能は蓄積すること。
何かあったとき、原発はすぐに停止できないこと。
停止した後でも、廃炉までには何十年とかかること。

これらを、今回の事故のおかげで学びました。福島の浜通り地区の何万人という方々の犠牲の上にです。時間がもどせるものなら、もどしてほしいと思いますが、それだけは無理なので、せめて、浜通り地区の皆さんのことを想い続けることで、そして、それを語り、一人でも多くの人に、今回の事故の重大さを被害者の視点から見て、感じてほしいと思いこのトピックを始めました。

トピックを始めてから、事故レベルが7に上がり、ことの重大さは皆わかっている、とおっしゃるかもしれません。

でも、壊れてもいない家を捨てていかなくてはならない悲しみ、その先には、ちゃんとした引っ越し先も、仕事もないのです。ときには家族もばらばらになり、親戚の消息もわからず、近所の人たちもいない。お金もない。そんな状態でも、家を、町を出なくてはならない。こんな方々が何万人といらっしゃるのです。

こんなことが平和であるはずの日本で起きているのです。自主避難、屋内避難、計画避難と言葉はころころ変わりますが、この“避難”という言葉の裏にいったいどのくらいの不幸があるのか、私たちは遠く離れた場所におりますが、せめてその悲しみを想像できる人を一人でも増やしたい、と私は思っています。

私の友人のことですが、たまたま、本当にたまたまなんですが、誰にでも起こりえる不運が続いていました。離別、死別、子供の病気、親の病気。2年前に20年ぶりに会ったとき、かける言葉がなく、それでも、まだ庭付きの大きな家があるからいいじゃん、と慰めていました。それから2年もたたないうちに、その家をなくしてしまったのです。いえ、家はあるのですが、帰れないのです。

福島が殺される。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/2461

福島第一の電気を使っていた東京で、また石原知事が再選されましたが、日本人論がお好きな知事、パチンコや自販機のことよりも、東京都が率先して避難している人たちを受け入れるという発想はないのでしょうか。

隣の家に、自分の家では飼えないペットを、少しお金を払うからあずかってもらえないか、このペットは絶対に安全だからと言って預かってもらったところ、自分でも予想していなかったが、ペットが急に獰猛になり、隣の人たちが家を出なくてはならなくなった。隣の人は橋の下で雨風をしのいでいる。そんなとき、自分の家がどんなに窮屈でも、誰でも自分の家に来てくれというのが日本人ではないでしょうか。(日本人と限るわけではないですが)

もし、石原知事が、それぞれの被災者の悲しみを感じることができる方なら、東京都という大都市を率いる責任は大きいですが、それでも、なんらかの被災者救済案を率先して出していることだろうと思います。政治家も東電の経営者たちも同様です。

ニュースでは、義援金が35万に決まったとか、東電が100万出す、とか言ってますが、いわき市にいる友人には一銭も届いていません。役所に聞いてみたら、“国から何の話しもないのでわかりません”とのことです。東電や国は、視線が被害者に向いているのではなく、その他の国民に対し、私たちはこんなにやってますよ、と言い訳をしているだけのような気がしてなりません。

2011/04/21(木) 09:50:59
はじめまして。
新庄動物病院の掲示板のブログを読んで頂けますか?
(覚悟して見てください)
http://blogs.yahoo.co.jp/shinjo_ah/folder/1511653.html?m=lc&p=2
スペインに住んでおりますが、私に何かできませんか?
よろしくお願い致します。

バルナ 2011/04/21(木) 23:41:03
猫さん

新庄動物病院のブログ読みました。悲惨ですね。この子たちを手塩にかけて育ててきた方々はどんな気持ちでいらっしゃることか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110419-00000662-yom-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110415-00000112-mai-soci

世界で初めての飛行機爆撃による村の破壊をテーマにピカソが描いたゲルニカには、牛、馬などの動物たちがたくさん描かれています。残されて野良になってしまった犬や猫たちもかわいそうですが、家族と一緒に避難しているペットたちも、ペットがいるということがネックで仮設住宅に入れなかったり、親戚などの家に行けない家族も多いそうです。

政府は避難、避難と言うだけで、それぞれの家庭や職業の状況はお構いなしですものね。命のかかっている緊急事態なのでそこまで考慮する余裕がないのでしょうけど。でも、本来は、原発に何かあったときのための避難のシナリオが考えてあるべきだったとは思います。

これは真摯な京大の研究家、小出裕章先生の講演のビデオですが、チェルノブイリの事故の際、3日分の荷物を持って避難してくださいと言われたおばさんが、猫だけを持って出る写真が出ています。(29分40秒あたり)
長いビデオですが、とてもわかりやすい講演です。もしよければ全部ご覧になってください。

私たちにできること、私も具体的にはよくわかっていないんです。信頼できる情報を探して、今回の事故にどんな意味があるか、自分自身で答えを捜していき、自分の周りから原発に反対する人たちを増やしていく、ことかな、と思います。そして、情報を探す課程で、自分にできる具体的なことも見つけられるかとも思います。

遅くなってしまいましたが、原発のこわささん コメントありがとうございました。上に書きましたが、このトピが、いったい何かの役に立っているのだろうかと考えることもありますが、このように肯定的なコメントをいただけるととても励みになります。どうもありがとうございました。

バルナ 2011/04/21(木) 23:44:50
小出先生の講演のビデオのリンクをつけるのを忘れました。
http://www.youtube.com/watch?v=4gFxKiOGSDk&feature=related

うねやん 2011/04/22(金) 05:39:38
パルナさん
やはり、多数の一般人が目にする新聞の力は侮りがたいものがあります。先の花ぶさ苑、今回の雇用調整助成金の件共、東京、名古屋の新聞に載り反響が大きかったと聞きました。因みにこのI LOVE FUKUSHIMAも新聞社は知っています。ここにいろいろ書き込む事が新聞社の取材ソースを提供する意義は大きいと思います。決して役にたっていないなどと言う事はありません。
原発は漸く放射能を封じ込める第一歩を踏み出しましたがまだまだ前途多難な状態です。米、仏などの専門家が知恵を出し合っているようなので今はそれを見守るしかありません。
ただ放射能汚染状況について東電はデータを未だ隠しています。以前間違った情報を出し原子力安全委員会から注意されたので発表を控えた、など責任転嫁をしていますがヨウ素、セシウム以外にもいろいろな放射性元素が放出されています。それぞれが意味を持ち、環境、生態への影響も異なる影響を与える物質です。これらを明らかにしないといつ頃土壌が回復するか、生物への影響はどうなるのか分かりません。一刻も早くあらゆる放出物質のデータの開示を願いたいものです。

こんなことも 2011/04/22(金) 06:17:27
“福島の子供を放射能から守れ”
原子力安全会と文化科学省は子供の放射線量基準値を20ミリシーベルトに引き上げた。
説明を求める父母によって、昨日4/21に文科省と原子力安全会による説明会が持たれたが、対応に出たのは放射線管理区域、法的整合性すらまったく認識、理解していない新入官僚達、、、わが子供への放射能被曝に危機感と焦りを抱く父母の怒りは納まりません。
国民に対する官僚意識と責任感の無さには、改めて驚かされるばかりです。
http://www.ustream.tv/recorded/14169488

こんなことも 2011/04/22(金) 06:26:16
すいません、こちらのリンクの方が判り易いと思います。
必見です。どうぞ御覧下さい。
http://www.ourplanet-tv.org/

バルナ 2011/04/22(金) 16:24:35
こんなこともさん
ビデオ、見ました。涙がとまりません。こんなひどいことがあっていいものでしょうか。子供たちの命がこんなに軽く扱われていいのでしょうか。

なお 2011/04/22(金) 19:18:58
1ヵ月以上が過ぎた今、いろいろなことがかみ合わずに
福島の方たちに頭を下げれば怒りがおさまる、というような
場面を多く見ます。
将来を担っていく子どもたちに危機感のまるでない大人たちは、
今後子どもたちの人生に責任すら感じていません。
果たして自分たちがこの現状になっていたらどうなるかという
ぎりぎりの立場で考えていくべきです。

最近原発の経過情報がめっきり少なくなっているように感じます。まだまだ危機がおさまったというわけではないと思うのですが。

バルナ 2011/04/22(金) 19:39:49
あまりにめちゃくちゃな文部科学省に対し、言葉がありません。
文部科学書が児童の放射線許容量を年間20ミリシーベルトとしたということです。

この20という数値が、ICRP(国際放射線防護委員会)の声明で出されている
緊急時の許容放射線量の上限20〜100と、事故収束時での上限1〜20の間の値である、ということですが。

何をバカなことをx100万!!!!!!

まず、ICRPが出している許容値は1ミリシーベルト/年 です。

それを今回の福島第一事故に限り、普段は各国の個別事例については言及しないが、今回に限り、という前書きつきで、最終的には1ミリにするように努力する課程で、緊急時20〜100、事故収束後残った放射線については、移住を希望しない住民に対し1〜20の範囲以内で居住を認めてもいいと考える、ということです。

被曝限度量の緩和提案 国際放射線防護委、移住回避促す
http://www.asahi.com/national/update/0326/TKY201103260337.html

ICRP原文
http://www.icrp.org/docs/Fukushima%20Nuclear%20Power%20Plant%20Accident.pdf


この声明の裏には、ソ連やアメリカのような広大な土地を持たない日本での原発事故に対し、たとえば動かせば命にかかわる病気の患者さんを避難させるか、屋内で待機させるかと考えた場合、待機をとるのと同じように、国土が狭いという日本での特別な事情を考えたものではと私は思います。

と、私の考えはどうでもいいのですが、この大量移住を回避させるためにとった、ぎりぎりの緊急上限20から100と、さらに、事故収束後、つまり、その後はもう数値は下がるのみという条件で出した1から20の数値の下と上をとって、体育やクラブ活動のある学校活動を再開させる、なんて、もう空いた口がふさがりません。

ビデオの中でも指摘されていますが、事故が収束していないのに、事故収束後の許容数値の最大値を、身体も小さく、成長期という点から放射能に非常に敏感な子供たちの学校生活という日常生活の基準に、子供たちの立場から考えなくてはならない文部科学省が決める、なんて、これはもう、問題外です。

子供たちは、吸う空気も地面に近く、しかも、事故から現在までにすでに、体内被曝値は普通よりずっと高くなっているはずです。ICPRは体内被曝のことは全然念頭にありません。
http://blog.livedoor.jp/jazzim/archives/2728921.html

こういうことも全然考えず、まるで数学の試験で、問題の意味がさっぱりわからないけれど、適当に数値を足し引きして答えを出しておけばいいや、みたいなことを、この重大事に、教育をつかさどる、文部、そして、科学者を率いていく 科学 省 がやっていて、この国は本当に大丈夫なのでしょうか。

信頼できない 2011/04/22(金) 21:44:14
私もそのust観ました。

それで、はっきり確信できたのは、「役人たちは国民の安全を第一には考えていない」ということです。
これははっきりしています。

公職にありながら状況を何も把握せず、なんの興味も関心もしめさず、ただ上からの判断を上から下、右から左に流すだけ。
恐らく今でもずっとそういう体質で、自分で判断しない指示されたことだけを疑いを持たずにやる人だけが尊ばれてきたんでしょう。脳なしロボットのほうが、ずっと扱いやすいですしね。
彼らは住民に責められようが風船のようにふらふらしているだけで、何も状況は変わりません。

なので、国が基準値を上げようが、根拠を示せない以上、そんなものは意に介すべきではないし、国の決定を待たず、地域や自治体単位でNGOや研究機関等の助けを借りつつ、独自で安全対策(必要なら一時避難)をしたほうが絶対早いし確実です。
だって、政府にはその能力はないということを、あれらの会見で自ら示しています。

政府や東電は存分に責められるべきですが、一方で自分達でも自衛対策をしておかなければ、とてもじゃないけど、あの役人達が適切な安全対策のために何かの役にたつとは思えません。

トップが信頼できない以上トップダウンを待つのではなく、ボトムアップで、現場から上に必要なものを指示する心構えでいたほうがずっとましな気がします。
(きっとそれでも悔しいことにきっと上は動かないんでしょうが...)

後から「自分達は大丈夫だと言ったのに、勝手に避難した」と責任逃れをするかもしれませんが、そこで住民の安全を盾にしたチキンレースに乗ってはいけないと思います。
住民の健康や生命の安全以上に大切なものはありません。
そして、他の地域に住む我々全員が、福島の方々がこの状況の証人になって、後々やつらが責任逃れで逃げないようにしっかり目を開いておかなくては。

>この重大事に、教育をつかさどる、文部、そして、科学者を率いていく 科学 省 がやっていて、この国は本当に大丈夫なのでしょうか。

と仰っていますが、まったく大丈夫ではない!と思います。
もうずっと大丈夫でなかったのでしょうが、この非常時にはまったく大丈夫でないことはもうすでに誰の目にも明らな気がします。

本当に憤慨するほど悔しいことですが...でも、事実なので、ともかく現地にいらっしゃる方々は自分の身を守ることを第一に考えて判断してほしいと願うばかりです。
私も家族・親戚が福島にいますので...。

信頼できない 2011/04/22(金) 23:25:58
学校判断でも、PTA判断でも、保護者判断でも、ともかく子供を守ることを優先しないと!
国の判断を待ってたら、被害が拡大するばかりです!


http://twitter.com/#!/RyuichiHirokawa/status/61115699371835392

"大変です。国が福島県の学校の生徒たちに授業を続けるよう決めた数値は、なんとチェルノブイリ原発から4キロのところにある死の街プリピャチの放射線量と同じです。"
http://www.pref.fukushima.jp/j/schoolairsoil.pdf

宮城から 2011/04/23(土) 11:15:13
 こんなこともさんの貼ってくださったリンク見ました。
VOL2の途中で見るに耐えなくてやめました。ひど過ぎますね。

あれを見て今回の事故は東電の体質を変えただけでは、日本
は変わらないと思いました。官僚機構、教育システム、組織
のあり方を変えない限りは結局、同じ形でもしくは違う形で
国民の命を脅かす事態を引き起こすと思いました。

特に教育システムです。あの省庁のお役人達は日本ではそれなり
の教育を受けている人たちですよね? 
>>状況を何も把握せず、なんの興味も関心もしめさず、ただ上からの判断を上から下、右から左に流すだけ
まさに、日本の旧来の教育システムではこういう子こそができる子
になるシステムですから。

あまりにひどすぎて、もしかして敢えて省内で一番ダメな人を
送り込んで辞めさそうというそういう企みなのかも・・とすら
思いました。それくらいひどい対応でした。

遠藤です [E-Mail] 2011/04/24(日) 00:01:44
これは最近うねやんから聞いた言葉です。「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」

今の日本は、文部科学省の夢想した理想の教育システムの成果が、一番はっきりと目に見える形で現れている時代です。

学校の先生の質は低く、テストで高得点を取れば評価される。
この教育制度のもとでは、世界の状況や日本の歴史、社会の成り立ちなど、簡単にいえば世間智が全く身に付いていない人たちがエリートとして社会の指導者層に付いてしまいます。
国会議員しかり企業トップしかり、そして実行部隊の公務員しかりなのです。
彼らは世間を知りません。庶民の暮らしも知りませんし自分の世界以外に関心を持ちません。
これは一般国民にも言えることです。風評被害しかり、いじめ問題しかりです。
国力の低下は国民の能力(学力、実行力、道徳心など)の低下に
比例しているように感じます。
恵まれ過ぎるとそれが当然と考え、無駄遣いはする、傲慢になる
などの傾向が強くなってきます。
これが、自分たちの努力で手にした成果なら問題は無いのですが、実は全て先人の血と汗のもとに築かれたものゆえの問題なのです。
苦労した経験のない人は、リスクを取れない・実行力が無い・失敗を恐れる人間になってしまいます。
今回の原発事故をめぐってのドタバタは、図らずして日本人の能力を世界に晒してしまいました。
実に悲しく、恥ずかしく感じています。
しかし、日本人は再度スタートラインに立ち、国民が一体となるチャンスを得たのかもしれません。
不謹慎と言われるかもしれませんが、次代に向けて良き国日本を作るためにも、全国民が一体となって不協和音を乗り越えて、今回の大震災の復興と原発事故の終息を成し遂げることが、本当に身に付く自信と成り得ると考えます。
私は被災者の方々の理不尽な苦労を、国民全員が自分が受けた理不尽な苦労と受け止めることが国の再興の第一歩になると考えます。
このコメントに対するご批判は、甘んじて受けます。

宮城からさんそして他のみなさんも、ご気分を害しましたらお許し下さい。

バルナ 2011/04/24(日) 03:32:42
子供20ミリシーベルト撤回を要求するオンライン署名をふくろうの会がやっています。26日までです。賛同される方は、ぜひ署名してください。
http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2011/04/20-4449.html

バルナ 2011/04/24(日) 04:11:29
誰が考えてもあまりにひどい20ミリシーベルト、さすがの政府も赤面してすぐに撤回はなくとも、何らかの意思表示はあるか、と思っていたのですが・・・

この件に関して、マスコミのカバーさえ見つかりませんでした。唯一、日弁連が批判声明を出しただけ。
http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2011/04/post-cdd6.html

福島のおかあさんたち、生活上のさまざまな不便や不安の上に、さらに学校へ安心して子供をやれない、そして、それ以上に、こんな基準をつくる政府に対する不信感は、生活の全てに影響してくるでしょう。

うねやんさんが危惧していた、放射能汚染データの問題。東電は真実を出さない。安全に対する政府の判断はまったくお粗末な限り。これではいったい何を信じればいいのでしょうか?

政府は原発作業員の被曝線量もさらに引き上げようとしています。
http://www.news24.jp/articles/2011/04/18/06181199.html

”作業員の健康不安や世論の動向などを見据えながら、引き上げの時期や方法についても慎重に検討する”とありますが、一番見据えなくてはならないのは、作業員の命であるはずなのに。世論の動向? 作業員の健康、ではなく、健康不安? 

日本の行方が心配です。

が、遠藤さんの
<日本人は再度スタートラインに立ち、国民が一体となるチャンスを得たのかもしれません。>
に同意します。

以前にも少し書きましたが、今回の原発事故は、戦争と考えてもいいのではと思っています。何万人という方々が避難を余儀なくされる、なんてこと、過去に、戦争以外にあったでしょうか。

<私は被災者の方々の理不尽な苦労を、国民全員が自分が受けた理不尽な苦労と受け止めることが国の再興の第一歩になると考えます。>

そういう私自身は戦争というたとえは好きではありませんが、この危機の重大さは戦争に匹敵すると思うのです。国民全体が被災者と気持ちを同じにして、この苦境をどうやったら乗り越えられるか、被災者の生活という視点から、一人一人が自分のできることを、人に言われるのではなく自分で考えていく、ことを始めることができたら、再興のチャンスは必ずやってくると思います。

宮城から 2011/04/24(日) 16:50:34
>>ご気分を害しましたらお許し下さい。

あれ? どうして気分を害すると思われました?
私も同じような事を思っていました。
それにしても地方統一選の結果、福島での事故の事がまるで
反映されていないように思えるのですが・・。
断片的にしか見ていないので、総括することはできませんが、
推進派の現職が再選されている都市が多い気がします。

これに関しては、反対と言いたくても言えない”ムラ社会的”
作用が働いているのがよーく、想像できますが 正直とても
がっかりしています。

遠藤です [E-Mail] 2011/04/25(月) 00:09:00
今、私が強く感じているのは「日本人が自ら考えて、失敗を恐れず実行していける。徳川幕府以前の過去には持っていた、良き性格を取り戻せるのか否か」ということです。

今の政治の世界を見ていると、どの政党にも投票する意欲が湧きません。

なぜなら、この緊急事態に当たってもある政党が提案すれば他の政党が反対する。この繰り返しです。反対することに意味があるかのように錯覚した反対です。
本当にあるべき姿は、どうあるべきなのかを考えているとは到底思えません。

今やるべきことは、各党が知恵を持ち寄って真剣に国民のため、被災者のためになにをすることが一番大切なのか、という視点で議論し、早期に(1週間もあれば出来そうなことを1か月かけても出来てもいない)実行に移すということです。
枝葉末節にこだわる今の姿は「会議は踊る」の世界です。自分の力を誇示したければ、政策の立案力と実行力で示すべきです。

そういう意味で、子供の遊びのように政治を考えている幼稚な政治家、政党には投票したくないのです。

この人たちは、自分が被害者にならない限りこのまま何が起こっているのか、死ぬまで理解できないでしょう。

極めて残念です。
日本の近世の歴史をみると、庶民の力で解決された問題がほとんどだったような気がします。
歴史は権力者におもねて都合よく書き換えることが出来ますが、時間がその嘘を暴きます。

政治を志す次代の若者に期待してやまない今日この頃です。

バルナ 2011/04/26(火) 04:13:06
京都大学の小出裕章先生のインタビューです。

1,2,3で福島の状況や放射能のことをとてもわかりやすく説明してくださっています。
http://www.youtube.com/watch?v=sgXPK3yVDAI
http://www.youtube.com/watch?v=0lBvSnGHFYA&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=UNrBzVSo-eM&feature=related

バルナ 2011/04/26(火) 04:31:24
そして、この4で、
http://www.youtube.com/watch?v=oq1iXbOMTJE&feature=related

小出先生が原子力の専門家として40年間原発廃止を訴えてきたのにもかかわらず、3基から54基に増えてしまったこと。原発反対を訴えるのは、自分だけがよくて、危険を他人に押しつける、そういう社会が許せなかったこと。そして、福島の事故の後でも、まだ気がつかない人もいるけれども、原子力の問題は、根本的には差別の問題だと気がつきはじめている普通の人が他の人に伝えようと、ひとりひとりが努力をすれば、社会はにちがいないと語られています。

どんな時代も、決してよい時代ではなかったけれども、それでも子供は生まれてきて育ってきた。どんな困難の中でも、少しでもよくすると大人が責任を果たせるなら、日本だってやれますよ。とおっしゃっています。

バルナ 2011/04/26(火) 04:56:07
小出裕章先生のブログです。
http://hiroakikoide.wordpress.com/
 
市民の市民による市民のためのニュースブログ、過去30日の人気ランキング
http://www.janjanblog.com/ranking

上の発言訂正します。
社会はにちがいない→原発はとめられるにちがいない

遠藤です [E-Mail] 2011/04/27(水) 00:10:40
先日お話した、 国への支援策の回答が出ました。これが我が国の政治の実態です。ご参考までにご覧ください。

雇用調整助成金等のセーフティネットに付いて(質問)

平成23年4月27日(水)

国は自分たちが出した、避難指示等第一原発の半径30km圏内の事業所、労働者に対して、ただ避難しろとだけ指示し経済的支援策は全くとっていません。この地区の事業所も延々と、労働保険料を払い続け労働者も応分の負担をしてきました。
それに対し労働者には自分たちが納めた保険料に少しだけ上乗せ支給をして救済策をとった。としていますが人の財布から取ったお金を返すのは救済とは言いません。これは事業主に対しても同様です。事業主には雇用を守るための援助さえ無く、東電の人為的事故だと趣旨をすり替え、つぶれてしまえといった姿勢です。
そもそも、1000年に一度の地震、津波で受けた被害から生じた事故?を人為的事故というのは責任逃れの詭弁に過ぎません。
もともとは、第一原発は25年で廃炉にするという約束で建設運転されたはずです、これが現在40年の運転期間を超していること自体が問題です。
人災というなら、その責任は監視、監督権、許認可権を持つ国が起こした人災というべきでしょう。責任転嫁で、全て悪いのは東電でありそこに住んでいた企業と職員だというのは、詭弁と言われても仕方が無いのではありませんか?
まず、震災、事故発生日にさかのぼって支援策を考え実行するのが筋だと考えます。
ご返答お待ちしております。

これは私が怒りにまかせて官邸と厚生労働省に送ったメールの写しです。

結局当地、広野町は緊急時避難準備地区という名前を頂きました。以前は避難準備地区と言っていたような気がします。

この地域にある学校、病院、介護施設には何の補助も出ないことになったそうです。その理由は国の避難等の指示、指定区域だからだそうです。

避難して、雇用を守り再開を期すという考えは官僚にも国にも無いようです。

東電という私企業が起こした人災の責任を、何故国が取らねばならないのかという考えが堂々と交わされているようです。

もう何もいう気が起こりません。

もしかして? 2011/04/27(水) 04:14:42
福島に実家がある者です。

日本政府が緊急時の放射線量を引き上げたことが話題になっていますが、そもそもICRPの基準自体どうなの? もしかしてものすごいドンブリ勘定なんじゃないか?と、最近気になり始めました。
「線量は少ないに越したことはない」というスタンスで最初に基準を作っておいて、コトが起こったら、「緊急時は限度を上げてみたらどう?」っていうのは如何なものか?と思います。

軽く見積もって深刻な被害を受けるのも嫌だし、杞憂に振り回されて、福島の人たち、子どもたちへの偏見が強まるのも嫌です。
実際、私も実家のことを、「気遣いつつも敬遠する」ような言葉を、周囲の人からたくさんもらいました。
何ていうか、無知って本当に怖いものだと思う。

事実、コトは起こってしまったのだから、「この数値ならどう考えたって影響が出ない」という綺麗事レベルの数値でなく、現実的に「使える」数値が知りたいと思います。

バルナ 2011/04/27(水) 19:23:45
もしかして? さん
<無知って本当に怖い>
確かにその通りだと思います。ただ無知から有知(この言葉が存在するのかどうか知りませんが)になるには、情報を受け取って(あるいは捜して)それを咀嚼して理解して、そして自分で考える、という過程が必要だと思います。

ところが情報を覚えれば試験で良い点がとれるという教育を受けた日本人は、情報を咀嚼するという訓練をしていない方が多い。そして、今回の事故はあまりに恐ろしい事故で、情報を得ること自体が恐ろしいということを、情報を得る側の日本住民と情報を出す側の日本政府が共に感じているのではないでしょうか。

遠藤さんがおっしゃるように、国民ひとりひとりのことは全然、頭にない政府ですが、建前上、国民を守らなくてはいけない、という大前提はあって、なんらかの基準を出さなくてはならない。でも、どこをベースにしたらその基準が決められるかがわからないのだと思います。

国民一人一人の健康という点から考えれば、もちろん、1ミリシーベルト/年なのですが、現実問題としてそれを維持できない。なにしろ、FUKUSHIMAはチェルノブイリと同様レベルなんです。排出してしまった放射能量はまだチェルノブイリに及びませんが、FUKUSHIMAはまだ事故が収束していないという点で、今後はチェルノブイリよりも悪化する可能性さえあります。

チェルノブイリでは原子炉から200km以上離れた場所も避難地域になりました。これは同心円で200kmではなく、風下の地域です。風の状況によっては東京も入る可能性さえあります。こう考えると、福島の人たちに対する差別がいかにばかげたことかがよくわかるのですが、それはさておき、

基準設定のことですが、放射能と健康の関係は、どこまでが安全でどこからが危険という問題ではないようです。どんな放射能も危険である。量が少なければ危険度が減り、量が多ければ危険度が増すということだけなようです。

もともと自然界にない分子構造を持っているので、人間の身体がこれは余分なものだと認識できず、栄養は蓄積する、そうでないものは身体の外に排泄するという、普段の働きが発揮できずに、栄養と間違えて蓄積してしまうのだそうです。

海草に多く含まれるヨウ素に分子構造が似た放射能、カルシウムに似た放射能、といろいろあり、身体が勘違いして体内に取り込んでしまい、その量が増えていくと癌になったり染色体異常をひきおこす場合がある。わかっているのは、その確率で、1ミリシーベルト/年を仮に50年間受け続けると、400人に一人の割合で癌になる。20ミリだと20人に一人、5年間であれば、1ミリで4000人に一人、20ミリで200人に一人、という計算です。(これは武田邦彦氏の
http://takedanet.com/2011/04/5020_035a.html
を基に、私が、さっと計算してみたものです。小出裕章先生が、どこかのビデオでもっと簡単に説明してくださったものを観ましたが、今、ちょっとさがせません。この計算があっているかどうかは、あとでもう一度確認します)

とにかく、放射能症などという病気があるのではない、ということはつまり、治療法もない、ということです。わかっているのは病気になる確率だけ。

つまり、放射能をこれだけ受けると必ず病気になる、ということはなく(あ、もちろん、一度にすごく大量に受ければ、身体の中から火傷のような状態になり、死にます)確率的に、癌になる可能性がある。というのが、例の、“すぐには健康に害がない”ということです。

放射能とは関係なく、普通に生きていても、癌になる可能性はあるので、どこで線を引くのかは、政府のさじ加減になってしまいます。

この日本で原発事故なんか起こるわけがない、と心の底から信じて(本当に信じていたのでしょうか、それとも、最初から国民を騙していたのでしょうか?)日本での原発推進を進めていた政府は、外国での事故や実験で放出される放射能に対しては、厳しく1ミリシーベルト/年という値を選んできましたが(日本で特別厳しかったわけではないですね。世界の基準が1ミリですから)、日本国内で事故が起こると、どうやって避難させるかの問題があるので、(政府責任ですから)基準をどんどん甘くしているわけです。急に20倍、とか。

ちなみに、原発労働者で何年か後に癌で亡くなった方々の死亡原因を放射能と認めることは、現在の法律では非常に難しく、訴訟でも多くの方が敗訴しているようです。
http://www.janjanblog.com/archives/27114
こういう実績があるので、政府も、責任逃れがしやすいんでしょうね。

遠藤です [E-Mail] 2011/04/28(木) 00:45:20
余計なことかもしれませんが。

現在の放射能のモニタリングデータは東京電力のホームページ。
1年先の積算放射線量予測などは文部科学省ホームページ。
原子力安全委員会のホームページの放射能拡散予測図。
などは、データを見ることに限っては一番正確かと思います。

日本人の特徴でもありますが、隠すことによって後日の社会的制裁がより厳しくなることを感知すると、公表するデータが飛躍的に増えて来ます。

これはこれで困ったことでもあるのですが、専門知識の無い我々は信頼できる専門家を見つけ、その方の知識によって分かりやすく解説されたものを通して判断するしかないと思います。

不安感は窮地に立った人間の心を蝕み、パニック状態に陥れます。これは過去の石油ショック等にみられる集団的なパニックへとつながって行きます。風評被害はその一現象と言えるかとも思います。

評論家めいたことを書きましたが、私も実家は南相馬市・職場は双葉郡広野町とみごとに双方20〜30km圏に入ってしまいました。
実母は福島市へ、妻は彼女の母が体調を崩したという事もあり、福島市から、千葉、川口と転々とし昨日元気になった義母とともに、いわき市に戻って来ました。娘は宮城県仙台市で働いていますが震災の影響でかなり苦労はしているようです。
私はずっと広野にいましたので、家族の状況は全て風の便りで聞くばかりの毎日でした。

しかし私の場合はかなり恵まれている方だと思います。
避難所生活にしろ、身内に身を寄せるにしろ、子供やお年寄りにとっては過酷な生活です。
子供は環境の変化に付いていけず、ストレスに晒され続けていますし、お年寄りは体調を崩して悪くすればお亡くなりになる方も
増えて行く可能性があります。

不思議なことです。
避難させてしまえば自分たちの責任は全うしたと考えているのでしょうか?
もっと弱者のケアを真剣に行って欲しいと強く希望しております。

宮城から 2011/04/28(木) 22:19:41
 遠藤ですさんのひとつ前のコメントの国からの支援策に
対する回答を詳しく知りたいのですが・・

雇用調整の助成金としては、保険の掛け金+幾ばくかのお金
が国からの雇用援助で、あとは東電との個別交渉という形に
なっているのでしょうか?

復興に関しての政府の決定事項は見逃さないようにしており
ますが、見逃している事もあり詳細を知りたいと思っていた
所でした。

遠藤ですさんの知っている範囲で今、現在具体的にどのような
支援策がとられているのか(国、東電両面の)を教えていただき
たいです。宮城で起きたことは主に津波という天災被害では
あるものの、これから国がどういった姿勢で臨んでくるかを知る
意味では大変重要であり、他人事ではありません。

地震被害にあった場所でも、これからの雇用問題、事業建て直し
に関しては現在最も難しい問題です。宮城県知事が漁業・水産業
の復興の為に一時事業を国有化するという案を提出していますが、
水産庁が激しく反対しているとか・・。これとても地元の関係者
にとっては賛成、反対千差万別です。経済状況、事業規模etc...
が違うのですから当然です。

福島原発周辺の市町村の方の場合は、事はもっと複雑化している
と思います。”迅速”かつ”個別の条件に応じた”対応を
するのが理想ですが、今の所それは両方はおろか一つでも実現
されていない状況です。

人間の生活ってなんだろう?と度々考えています。
寝て起きて食べて排泄して、人間の生活というのはそれだけでは
ないでしょう。安全な場所が確保されて三食が出されるのだから
それが支援だ、といわれて納得できる人などいないはずです。

津波被害に合った人たちの口から何度も”何が悲しいといって
何の努力もしなくても、ずーっと続くと信じていた至極普通の
以前の生活をおくることが全く不可能になった事”という言葉
を聞きました。正直、この苦しみはその立場に立ったものしか
分かりえない苦しみだと思います。

現在避難指示区域に指定されている方々の一番の望み
”以前の生活をそのまま返してもらう事”でしょう。
非難されている方の数だけ、生活の形はあったはずですが
それを全てそのままの状態に戻す事です。それでも多くの方に
とって明日、元の生活を復元したのでどうぞ戻ってくださいといわれても完全に元のようには戻れない状況にあると思います。

私の知人で遠藤ですさんの勤務地のある町出身の方のご両親は
東京に避難してきましたが、あまりのストレスでお父様が心臓
を患い、緊急で手術を受けました。明日、故郷の畑が元に戻った
としても、また農業を始める事は心臓の病がある以上は無理で
しょう。

国にしても東電にしてもこういった一人一人の状況を加味して
対応するつもりでしょうか?? 
何ミリシーベルトという確たる数値をもってしてもまともな
対応ができないのに、ましてや数値にあらわせえない”生活”
という物に対する対応ができるわけがない。と思っています。
私ももっともっと真剣にケアを行って欲しいと怒りに近い
気持ちを抱いています。

遠藤です [E-Mail] 2011/04/29(金) 02:29:16
宮城からさん
ご質問の政府支援は失業者には待機期間なし(通常3ヶ月)で受けることの出来る失業給付を特例として即時に認定する。また実際は資格を喪失するところを1年間に限って被保険者として認めましょう。というものがあります。
最も最近では窓口の応対が横柄になって、そんなに金が欲しいの?などの暴言を浴びたり、たらいまわしにされている方の報告を耳にすることが増えてきています。

次に私が求めていた雇用調整助成金という制度があります。
これは職員を解雇せず、事業主が休業手当を生活費として支給した場合、厚生労働省がその8割を補助するというものです。

ここで問題なのは、国の一機関であるはずの厚労省内部で、事業者から集めて自分達の予算財源に組み込まれた資金で被災労働者に支援をするのはおかしいと発言する、幹部職員が増えているという報道(事実か否かは別として)がされたことです。
私の30km圏内の事業所でも毎年500万円程度は収め続けてきています。
しかし彼らの感覚では、被災地には事業者が居ない、失業者が居るだけだ。というようにとれる報道、政治家発言、官房長官発言をまま目にします。これはマスコミにも反映されてしまいます。

また、避難指定や勧告を受けた地域にある事業所は対象外とする。というおまけつきです。彼らは、いかにして自分達の金と誤認している、事業者・労働者から集めた金を出さないようにするかということに頭を絞っているように感じられます。

最後に原子力事故賠償制度というものが文部科学省所管で設けられています。
これは、事故終息までに被った損害を、当事者である東電に負わせる制度で国も1500億円(最近足りないということで2500億円まで増やしました)拠出しています。
しかし、この制度はせいぜい1ヶ月程度の事故の処理しか考えずに
作られたものです。
ここが最大の問題になります。なぜなら今回の事故では終息まで最低でも2年は見なければならないからです。
日本時間で4月28日に3度目の会議が持たれ保障の対象、保障の優先度などが話し合われたようです。

でも、あまりにも遅すぎるのです。事故以来49日が経過して初めて被災者に仮払金1世帯当たり単身で75万円、家族が居れば100万円という金額の申請用紙が配布され始めています。これは申請しなければもらえません。この制度を知らない方(情報を入手できない方はもらえません)は泣き寝入りになりかねません。
特に今回のように、被災者の所在も充分把握できない状況ではいったいどうなるのか?きわめて疑問を感じます。

またこの金額が、弱者(たとえば失業者)に毎月自動的に支給されなければ意味が無いのです。
日々の生活を送るのにはお金がかかります。ただでさえ避難生活で収入が途絶え、貯蓄もそこを付き始めた方達はそうしてもらえなければ生活保護に頼るしかなくなってしまいます。

まさか、全て事故の終息を待って処理するなどと考えては居ないと思いますが、いかんせん東電の資金力では到底保障は困難です。
そこで、国が考えているのは増税、当事者外のすべての電力事業者からの資金拠出、などなどでいまだ方向性も定まっていません。

私は、もう国と東電に対する損害賠償訴訟を起こすしかないのではと考えています。

いま、仕事の後始末(決算報告を県に出さなければいけません)で南相馬市で決算処理などについて打ち合わせを行っています。
むなしさを感じる仕事ですが、訴訟に向けての準備と考えしっかりした仕事をしなければと考えています。

宮城からさんのご質問に的確に答えられては居ないと思いますが
施設に戻ってから再度読ませていただきたいと思います。

ピントがはずれていたらごめんなさい。

遠藤です [E-Mail] 2011/04/29(金) 02:35:56
宮城からさん
ごめんなさい。自分のことばかり話してしまったようです。
地震による津波で被害を受けた地域は激甚災害の認定を国から受け復興資金が国費でまかなわれると理解しております。

しかし、被災者支援がどのようになされるかは、義援金以外まだ
把握しておりません。
情報がありましたら、ご連絡させていただきます。
失礼致しました。

遠藤です [E-Mail] 2011/04/29(金) 11:37:45
昨日、南相馬市の社会保険労務士に会って雑談をしていた時です、まず皆さんの助けを得て原発から20〜30キロ圏内の事業者が雇用調整助成金を貰えるようになってよかったね。
うちは外されたけど、助かった人が多ければ無駄じゃ無かったから良しと考えることにするよ。
などと話をしていましたが。
そこで、その社会保険労務士さんが(労災関係のお仕事なども多い職種です)東電の原発や火発に入っていた又入っているお客さんの話をし始めました。
まず最初に出た業者さんは、燃料棒が装荷された水槽にメンテナンスの際ボルトを落としてしまったのだそうです。
事の重大性を理解していたその方は、プールに飛び込み回収したそうです。
しかし、40歳代で亡くなられたとのことです。
仕事を失う恐怖が被爆の恐怖より強かったのでしょうか?
悲しい話です。
しかしこれは過去の話として終わってはいないのです。現在進行形です。

もうひとつの業者さんは、若い職員が多いので火力に回して仕事をさせているそうです。
ところがここに来て、原発に人を回せという話が頻繁に来るようになっているそうです。
その社長は、若い職員をやるわけにはいかないから、最後は自分がいくしかないな。と苦しげに話していたそうです。

こんな世界があっていいのか、という空しさを覚えながら帰途に付きました。

むごい世界です。

うねやん 2011/04/29(金) 14:01:55
パルナさん、フクロウの会の効果でしょうか?
放射能の上限を政府が勝手に決めているとして管内閣の参与が一人とうとう辞任しました。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011042901000684.html
子供達の被曝量についても政府を批判しています。

感謝 2011/04/29(金) 15:49:26
こんなニュースも。
予測公表自粛に反発 気象学会理事長の声明>>http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110429/dst11042919080021-n1.htm

遠藤です [E-Mail] 2011/04/29(金) 22:52:23
宮城からさん激甚災害の指定を受けた場合の援助項目です。すでにご存じとは存じますが、取りあえず見やすいものを探してみました。

http://www.hokenno.net/relate/disaster/support/2011/2011.3.11_1446_touhokutaiheiyou.htm

お知らせ願えれば直接問い合わせの上、ご連絡いたします。

遠藤です [E-Mail] 2011/04/30(土) 00:23:39
宮城からさん
こんなニュースも出て来ました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110429-00000073-jij-pol

でも時間とともに消えて行く場合が、日本の場合多いんですよね。
政治家の自己PR的なものが余りに多すぎて、結果が見える頃には忘れられているから、気を引くことが最優先といった気がしなくもありません。

バルナ 2011/04/30(土) 01:19:26
遠藤さん、宮城からさん、うねやんさん、感謝さん、ありがとうございました。

FUKUSHIMAの状況は、上の方でなおさんがおっしゃっているように、マスコミに出る頻度が減ってきたような気がします。が、調べてみれば調べてみるほど、状況は全然改善されていないとこがわかります。はたして、以前に東電が出したプラン通りに収束が進むのか・・・残念ながら私にはとてもそうなるようには思えません。私は日本が心配です。

最近、私がよく紹介している京都大学の小出裕章先生ですが、先生のブログ、というか、有志の方が、先生のご発言をまとめていらっしゃるものですが、前にも紹介しましたがもう一度紹介します。
http://hiroakikoide.wordpress.com/

この一番下にある、小出氏と推進派との直接対話、6年前の2005年に佐賀県の玄海原子力発電所に導入するかどうかで、住民の方々との対話集会という形で行われたものですが、ここで小出先生が述べられていることが、まさに、現在FUKUSHIMAで起こっていることなのです。このブログでほとんど毎日、先生がFUKUSHIMAの状況をラジオで解説されているものがアップされています。ぜひ、ご覧になってください。

私は小出”先生”とお呼びしていますが、面識はぜんぜんありません。先生の他のビデオを観て、原子力に魅力を感じて研究を始めたが、その危険性に気がつき、それから40年間も、専門家として反対の態度を貫いていらっしゃった真摯な態度に感銘し、このような方こそ、先生と呼ぶのがふさわしいと心の底から思うので、先生とお呼びしています。チェルノブイリのこともよく研究していらっしゃり、住民避難がいかに住民にとって重大なことであるかも理解していらっしゃいます。

反対する御自分の力が足りなくて、今回の福島原発事故という結果を招いてしまったことにも、たいへん心を痛めていらっしゃいます。が、しかし、起きてしまったことを感情的にあれこれいうのではなく、常に専門家としての立場から、発言をされています。

今現在、FUKUSHIMAでは、まだまだ水注入による冷却が続いていますが、水をかければ、汚染水が出るのは私でもわかります。これをどうするかの問題。

冷却を続けながら、循環できる冷却器をつける作業を進めていく。そのために必要なのはがれきの撤去等、これらは全て作業員が被曝しながら進めなければいけません。作業員の一定量の被曝をするともう作業ができなくなるので、作業員の確保が問題になるだろう、とこのこともずいぶん前から小出先生がおっしゃっています。

避難については、できれば汚染地域には誰も残ってもらいたくないが、住む土地を離れるということは、それはとても難しい問題で、基準値をつくってそれを超えたら、すぐ全員避難、というように簡単なものではない、と。

野菜などの風評被害については、もう私たちは放射能と共に生きていかなくてはいけない。放射能は10年先に問題となるものであるので、子供たちを守るのは当然だが、たとえば60を過ぎた人(ご自分のような、とはっきり言われています)は、放射能値があまり高くなければ食べてもいいのではないか。そのためにもそれぞれの食品に放射能値を明記すあるべき、とおっしゃっています。

そして、これからどんどん増えてくる汚染物、今FUKUSHIMAで行われている作業で使われている放水車や機械その他、また、周辺地区で除去された汚染土(ある幼稚園で砂場の土が除去されたようですが、持って行くところがなく、結局、園内に積み置かれたままになっているそうです)。こういうものは、原発のあたりに墓場をつくり、そこに置いていくしかないそうです。

汚染されたものを除去することは不可能と考えていいそうです。放射能が安全な量になるまで待つ、しかないが、それは、ものによっては何万年もかかります。

そして・・・

とても悲しいことですが、原発周囲はもう住めなくなるだろうとおっしゃっています。

その範囲がどのくらいになるかは、今後の収束状況によると思いますが。

たいへんつらいことですが、これは受け入れなくてはいけないことだと思います。国民は知らなくてはならないことだと思います。

バルナ 2011/04/30(土) 01:42:07
私はたびたび、この原発事故は戦争に等しいと言ってきました。敵は目に見えない、匂いもない、放射能だと。戦争は普通、領地争いで起こるものですが、原発周辺地域が、住めないだけではなく、もう入ることもできない地域になる、ということは、放射能という敵に日本の領地を取られてしまった、ということではないでしょうか。

日本のみなさんがどうして冷静でいられるのか、不思議です。

政府は今までの原発推進政策はまちがいだったとどうして認めないのか、不思議です。

FUKUSHIMAがこんな状態なのに、いや、それでも原発は必要だ と考える方がまだ多くいらっしゃることが 不思議です。そんな方にはぜひ、FUKUSHIMAに作業に行っていただきたいです。

モウ氏ではありませんが、¿Por qué?  ¿Por qué?  ¿Por quééééééé? と叫びたい。

ごめんなさい。モウ氏とはサッカーのレアルマドリッドのモウリーニョ監督のことです。水曜日の対バルサ戦のあと、なぜだ(ポルケ¿Por qué? )を連発しました。

少し前に、日本の方々は、情報を知るのが怖いのではないか、と書きましたが、観ざる聞かざる言わざる、でこの危機を乗り越えることができるのでしょうか。

孫正義氏 福島知事にケンカ腰で机を叩き泣いて訴えた
http://www.news-postseven.com/archives/20110429_18646.html

原子力発電<今、見直すとき>のトピで、孫正義氏が日本の首相だったら、という意見がありましたが、私も賛成です。孫氏が首相で小出先生が技術顧問であれば、この危機も乗り越えられると確信しています。

バルナ 2011/04/30(土) 02:18:17
が、現実はちがいます。
安全な場所にいて、避難せよというだけ。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110428-00000003-pseven-pol

子供が被曝しても、癌を発症するのはずっと先なので基準値は20でよし。政府の判断だ、原子力委員会の判断だ、と言うだけの首相補佐官。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110430-00000006-jij-pol

震災後、もうすぐ2ヶ月というのにまだ届いていない義援金
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110429-00000792-yom-soci

一方で、すばやく、個人でお金を配った行動力のある方には、トラブルの原因になると非難。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110425-00000005-jct-soci

ここには、苦情が5,6件寄せられたと書いてありますが、何万人にのぼる被災者のうちのたったの5,6件の苦情で市が困惑、とするのは、決められたこと以外はやってはいけない、迷惑になるから、と宣伝して国民の行動力や考える力を奪おうとしているマスコミの情報操作のように思えます。

遠藤です [E-Mail] 2011/04/30(土) 02:19:01
バルナさま
日本人が冷静でいることが不思議だ。と書いておられましたが、
これは、日本人と呼ばれる民族の大きな特徴から、そう見えているだけだと思います。
日本人には、「人ごと、とか対岸の火事とか、まだまだありますが」自分の身に降りかからなければ全く関心を示さない悪癖が
まだ染みついています。
それが、海外から見ると冷静な国民だ。と良い方に誤解されてしまうのだと思います。
そういう意味で、本当に今回の原発事故を真剣に考えている方は
まだ少数派に属すると考えています。
国民を一つにまとめられる指導者が、今一番必要とされています。

バルナ 2011/04/30(土) 02:37:10
国民は知るのが怖いのかもしれない、と書きましたが、情報が遅れていることで非難されている政府は、国民に、仮に情報を渡しても、自分で考えてほしくない、ただ従ってほしい。そう思っていることでしょう。政府が正しく国民を導いていけば、パニックを避けるひとつの方法としてそれもいいかもしれません。が、問題は政府自身がしっかりと、経験や調査に基づいた確固たる考えを持っていないことだと思います。

これはうちの子供たちが通っている中高学校です。ユネスコの女性の日のために学校でつくったリップダブで中東の女性と連帯して平和を訴えるものです。キング牧師の有名な演説、私には夢がある から始まり、歌詞は、平和で平等な世界の実現が私の夢だ というものです。
http://www.youtube.com/watch?v=uEr1wotlOnY

ちなみに、スペインでは、入学式も運動会も卒業式もありません。先生も含めて学校全部でつくったビデオだよ、というので、見てみたらこれでした。日本だったら、社会問題は取り扱わないとすぐに却下になるのでしょうが、平和と平等を求めることがなぜいけないのか、というところだと思います。

バルナ 2011/04/30(土) 03:02:39
スペインでも、失業率が21%、16歳までの義務教育の終了率が70%(つまり、終了しない子供が30%)と、問題は山積みですが、それでも、こんなふうに、中学生のころから、意見を表現するのは、とても楽しいことであると教えられるのは素敵だなと思います。

宮城から 2011/04/30(土) 03:08:15
 遠藤ですさん、詳しい状況ありがとうございました。
自分でも雇用調整助成金に関して調べてみました。
月500万円程払っているという事ですが、これは雇用保険
とはまた別にという事でしょうか? またこの積み立ては
任意なのでしょうか?それとも全ての事業者の義務なのでしょうか??任意の場合は、人によってはこの助成金の適応外に
なる場合もあるということなのでしょうか?

色々と細かい所を質問して恐縮ですが、私の周りの人達の状況
を見ると、現在様々な”格差”が進んでいます。

まず当然といえば当然ですが、元々の経済力の上下によって
同じ被害を受けた人同士でも50日が過ぎた現在、生活状態
にはかなりの差があります。

その他に地震保険の加入、未加入、またこういった事務手続き
ができる人、出来ない人の差が歴然と存在しています。
仮払金の申請書に関しては、ニュースで見ました。申請書の
振込み先が分らない人はどうするのだろう?
またこういった事は役人にはなかなか想像もつかないかと思いますが、こういった事務手続きが1人ではままならない人もたく
さんいます。そういった人達のフォローはどの程度されている
のだろうか?と非常に気になるところなのです。

張って頂いたリンクも見ました。現在の所、私の知る限りでは
津波の被害にあった宮城の地域では、日本財団の申請等は
始まっているものの具体的な支援金として支払われたのは、
市町村が個別に自治体の予算から捻出したお見舞金のみです。
私の家族は1人ずつに2万円の支給がされました。現在の所
はそれのみです。 その支払いに関しても県外に避難している
人達で、インターネットでの情報収集をする習慣の無い人達
は完全に口コミでの伝達になっています。不便があっても
被災地から離れたくない人の中には”情報が届かないから”
と皆いいなすが、実際にある一定の年齢以上の人は情報収集
が非常に困難だったりします。


家のローンの2重払いに関しては、具体的な事が決まっていない
以上、私はちょっと懐疑的な気持ちでいたりもします。去年
40年ローンを組んで家を建てた知人は、地震保険の支払いを
充ててもローンの半分は残る(家は全壊しています)と嘆いて
います。

遠藤です [E-Mail] 2011/04/30(土) 05:34:10
宮城からさん
断片的な情報ですみません。
企業が払う労働保険料は、仕事の危険度、労働者数などから算定され納付する、いわば税金といったところかと思います。ここに国が25%程度拠出して財源に充てています。

ここで問題は、今回のように大規模災害や事故という予想外の要因が原因で、事業を休止せざるを得なくなった場合です。

つまり予算を大幅に超過する、失業給付の申請が出て来ます。
この場合、特例の解雇という名称を付けた処置が取られます。
事業主に原因のある解雇の場合、自己都合の退職と違い、年齢・勤続年数当加味され通常のの2〜3倍の給付が行われます。
具体的には6カ月以上1年未満の労働者の場合平均給与日額の90日分を支給されます。また、特例解雇では雇用保険の資格喪失は、今のところ1年間行われません。ついでに社会保険(厚生年金、健康保険受給権)も保証されます。

これで、予算はパンクする。ということで、一省庁の手に負えることでは到底ありません。

次に2重にローンを背負ってしまうという問題ですが本日のニュースに
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110429-00000073-jij-pol

という記事が出ました。これは以前から出ていた徳政令(つまり被災者の借金を全額免除してしまえ)を実施すべきだ。という一度だけ目にした記事の延長線上にあろうかと思います。

当地広野町では、本日より役場で東電の仮払い一時金(1世帯)100万円と国からの義捐金35万円、県からの義捐金5万円の支払い請求の受け付けが始まりました。

50日を自分たちでやりくりした方達にはあんまりだ、と思われる金額ですね。

でも、動き出したという事で希望を感じている方達も増えている
のも事実です。

今後も定期的に生活支援を続けて欲しいと思います。

宮城から 2011/04/30(土) 05:51:08
>>まず最初に出た業者さんは、燃料棒が装荷された水槽にメンテナンスの際ボルトを落としてしまったのだそうです。
事の重大性を理解していたその方は、プールに飛び込み回収したそうです。
しかし、40歳代で亡くなられたとのことです


連続投稿失礼します。 本当にむごい話しです・・。

震災以降、被害地域の人を表現する言葉として”我慢強い”
”謙虚”などが使われますが、原発のある地域そして東北
沿岸部を人より知る者として感じるのは、それらの言葉の
裏側にあるのは”権利意識の低さ”であると思います。

何にもまして優先されるべきは自身の命と生活である。

ヨーロッパ暮らしが10年を超える私にとっては当然である
べき事ですが、故郷の人には何度も”それは都会人の考える
ことだよ”と言われました。

彼らのその滅私の精神を尊敬しながらも、原発のシステムその
ものが、現地の人の権利意識の低さを残酷に利用する物だったの
ではないか、と思います。

津波被災地、及び避難区域の人達は保健証がなくても医療費が
免除される、という措置は私にとっては至極当然に思えますが
私の周りでは一旦全額負担をして、保険症が再発行された後に
払い戻しをされると、信じていた人が多数います。この措置の
事を知らせると”ありがたいね、ありがたいね”と繰り返します。

”国は国民の命と健康を守る義務があるから当然だよ”と
いうとびっくりした顔をします。
バルナさんの張ってくださった孫さんの記事にもありますが
このままでは残る人は弱い人が良い人ばかり・・という言葉
良く分ります。

原発のシステムが、人の良さや権利意識の薄さをうまく利用
する物であれば、本当に許せない気持ちになります。

かんた 2011/05/01(日) 15:36:24
国際環境NGOグリーンピースが
福島沖での放射能調査の許可を
政府に申請して却下されました。


でも、それでは世界各国から非難がくるので
与えた形にして、実際は与えられていないというのが
グリーンピースの緊急会見でわかりました。
今現在は仕方ないのでとりあえず領域外から
調査を行なっているようです。

今グリーンピースホームページでは
福島沖での調査許可のWeb署名を募っているので
是非参加してください!


http://www.greenpeace.org/japan/rainbow

バルナ 2011/05/01(日) 20:17:10
宮城からさん
被災者生活再建支援制度をご存じですか?
http://www.town.watari.miyagi.jp/index.cfm/22,16595,125,html

私は広野町の友人に知らせようと、いろいろ捜していてここにたどり着きましたが、実際に避難されている方々にはこういった情報は届いていないのでしょうか。私の友人は、避難先として自分でアパートを捜しましたが、仕事を続けながらの新生活で、家財道具をそろえたり、その他、やることが多すぎてとても自分から情報を捜す余裕などありません。それどころか、食事をつくることでさえ、食器や鍋釜をそろえる余裕がなく、毎日弁当でしのいでいる、ということです。

<またこういった事務手続き
ができる人、出来ない人の差が歴然と存在しています。
仮払金の申請書に関しては、ニュースで見ました。申請書の
振込み先が分らない人はどうするのだろう?
またこういった事は役人にはなかなか想像もつかないかと思いますが、こういった事務手続きが1人ではままならない人もたく
さんいます。そういった人達のフォローはどの程度されている
のだろうか?と非常に気になるところなのです。>

おっしゃるとおり、行政は、こういった人々のことを最初から切り捨てているのか、それとも、そこまで考える能力がないのか。

こういった社会的弱者の存在を認めていないのではないか、と思います。たとえば、ゴミ捨てといった日常のことですが、日本のゴミ捨てはあまりに細かすぎると思いませんか? ゴミ選別に加え、それぞれの種類のゴミを出す曜日、時間が決められています。慣れれば多くの人には問題なくできることかもしれませんが、ご老人や病気の方、また、普通の方でも病気になったときにはどうするのだろう、と私は思っています。ゴミ屋敷やゴミマンションが存在し始めています。まだ大きな社会問題にはなっていないようですが、私は時間の問題ではないかと思います。

スペイン探偵局では、ときどき、スペイン人の民度が日本人に比べて低い、という発言を見かけますが、日本人は優秀だ、とか民度が高い、というのは、正に、太平洋戦争前にマスコミと政府が日本人を戦争に追いやるために使ったスローガンではなかったでしょうか。

原発事故は、ソ連では起きたが、この”優秀な”民族の住む日本では起こりえない、と言われ続けてきました。今でも、FUKUSHIMAは津波が原因だ、自然災害だ、とされていますが、調べれば調べるほど、これが人災だったことがわかります。

津波の危険の指摘は共産党だけでなく、国際原子力委員会も指摘していたそうですが、それは想定不能として検討されませんでした。

日本の原発をつくってきた、つまり、つくる作業をしてきた方の多く、そして操業にあたっても、多くの作業をしてきたのは、資格のある人間でも、研修を受けた職員でもなく、孫請け、ひ孫受けの契約社員、地元の農家の人たちが農閑期の仕事として、また、全国各地から集められた原発ジプシーと呼ばれる、社会の底辺の方々です。

大阪でホームレスの人が寝泊まりする公園に、いい仕事があるよ、と手配師が原発での作業員の勧誘にくるので、大阪の公園には、ここで誘われる仕事は悪魔の仕事、行くな、死ぬぞ、という張り紙があるとか。

すばらしい技術で、全ての危険を想定して設計してあるはずの原発が、実際にはそうではなかったこと。それを実際につくる方、動かす方も、専門家ではなかった。

原発の怖さを知らない方々は、防護服を脱いでトイレに行くのが面倒で、中で・・・なんてこともあったそうです。
http://www.youtube.com/watch?v=EcF_75slgwk&feature=channel_video_title

遠藤さんがおっしゃる業者さん、悲惨です。でも、誰にも知られていない、こういう方々に支えられて、3.11までなんとかやってきたのが日本の原発の実情だと思います。きっかけは自然災害ですが、事故が起こる下地は充分にあった。そして、その後の対応はお粗末な限りです。

<原発のシステムが、人の良さや権利意識の薄さをうまく利用
する物であれば、>

まさに、その通りだと思います。どうして東京の電気をつくる発電所が福島になくてはならないのか。福島だけでなく、日本の原発はすべて過疎地につくられています。

それは、国も電気会社も、本当は、原発は危険だということがわかっているにもかかわらず、国民を騙してきたわけで、もし都会につくろうとすれば、反対する都会人は政府や会社のウソをあばいてしまうかもしれないが、田舎ではもっと簡単、というのが実態だったのではないでしょうか。

さらに、過疎地にカネをばらまいて地元の人たちの了承を得るという方法ですが、
http://www.janjanblog.com/archives/29147

これで、地元も潤い、都会も潤う・・・一見そう見えますが、果たして、本当にそうでしょうか? 

私は、小泉政権のあたり、あるいはその少し前から、日本の方向がおかしくなっていったと思っています。一度、経済成長を成し遂げた後は、たくさん作ってたくさん売る、供給に合わせて需要を作り出していく、それを続けるだけで、国民の一人一人の生活のことはお構いなし。確かに、経済が成長し、国が豊かになれば国民は幸せになれた時期もありましたが、時代が変わったことに政府は気がつかないままできてしまったのではないでしょうか。

都会集中と田舎の過疎の問題は、田舎独自の産業を興す、あるいは、農業漁業でも充分な収入が得られるような政策を考えるのではなく、原発誘致しか道はないというところに追い込んだのは、政治が悪かったのだと思います。

誘致した田舎も、これで出稼ぎに出なくともすむようになったのは確かにそうかもしれませんが、そこに住む若い人たちは、職業の選択肢が原発関係に限られてしまう結果になりました。原発が田舎を豊かにしたとは、私には思えません。

遠藤さん
<本当に今回の原発事故を真剣に考えている方は
まだ少数派に属すると考えています。
国民を一つにまとめられる指導者が、今一番必要とされています。>

本当にその通りですね。でも今は少数派でも確実に増えていくよう、なんとかしたいものです。

自然エネルギーの普及阻む勢力と戦う孫正義氏
http://www.janjanblog.com/archives/37362
ここで孫氏もおっしゃっています。
「原発は国民の一番の関心事。啓蒙してゆくこと。これが王道」

バルナ 2011/05/01(日) 20:26:37
宮城からさん

被災者生活再建支援制度のリンクがうまく貼れていませんでした。
http://www.town.watari.miyagi.jp/index.cfm/22,16595,125,html

もし、これでだめなら、被災者生活再建支援制度で捜してみてください。

なぜ? 2011/05/01(日) 23:17:15
台湾で反原発のデモが1万人規模で行われたようですが、どうしてわが日本ではデモというものが大規模に行われないのでしょうか?

この1か月私なりに友達や知り合いにミクシーやフェースブックを通して原発についての自分で見つけたり、またはこのサイトを通していろいろ考えさせられた情報を貼って伝えたのですが、全く日本からの反応がありません。その反面日本人の精神みたいなものをスペインの人から褒められたとかたくさん募金してくれたみたいなことを書くと、反応が返ってきました。原発のことになると問題が大きすぎて発言したくないのかもしれないのですが。。。

「日本人が冷静でいることが不思議だ。と書いておられましたが、
これは、日本人と呼ばれる民族の大きな特徴から、そう見えているだけだと思います。
日本人には、「人ごと、とか対岸の火事とか、まだまだありますが」自分の身に降りかからなければ全く関心を示さない悪癖が
まだ染みついています。」
上記の遠藤さんのコメントを見て、なんとなく納得してしまいました。
私はどうしても対岸の火事だとは思えないのです。こちらスペインではよくデモが行われます。私の夫もごく自然に参加しています。私も日本にいるときに数回デモに参加しましたが、全く人が集まらず、紙面にも小さく取り上げられただけのことがありました。どうして日本人はデモをしないのでしょうか?
全然トピずれなのは分かっていますが、この気持ちをどこにぶつけたらいいのか分からず、書いてしまいました。

なぜ? 2011/05/01(日) 23:21:16
補足ですが
4月10日に高円寺でデモが行われたことは知っています。
でも1万人程度ですよね。もっと大規模に行われていいはずだと思うのですが。

なぜ? 2011/05/01(日) 23:21:17
補足ですが
4月10日に高円寺でデモが行われたことは知っています。
でも1万人程度ですよね。もっと大規模に行われていいはずだと思うのですが。

感謝 2011/05/02(月) 07:54:21
なぜ?さん、まったく同感です。
おまけに昨日、神奈川に住む従姉から”もう原発関係のメールは送らないで”とまで言われてしまいました。そんなことは私達も知っている。もっとリラックスしましょう・・・みたいな。

こんなことも 2011/05/02(月) 09:51:36
“福島の子供を放射能から守れ”の続編で、先程、終了した行政機関との折衝・交渉模様です。
是非とも御覧下さい。

「20ミリシーベルト」撤回要求対政府交渉「厚生労働省との交渉」
http://www.ustream.tv/recorded/14425019

「20ミリシーベルト」撤回要求対政府交渉「文科省、原子力安全委員会との交渉」
http://www.ustream.tv/recorded/14425805

宮城から 2011/05/03(火) 07:00:45
 バルナさん、被災者生活再建支援制度に関する情報ありがとう
ございました。こちらに関しては新聞等で読んで知っておりまし
たが、現在の所早い自治体で申請受付、そのほかの自治体では
申請も始まっていないと言う所でしょう。激甚災害被害の指定に
された場所程支援が必要になりますが、そういった自治体に限っ
て自治体の機能自体に被害が大きかった為、機能復活に時間が
かかり、事務手続きが遅れるというのが現実のようです。
広野町などは、町が自主避難をした人たちの把握をどの程度
しているのでしょう?

>>地元も潤い、都会も潤う・・・一見そう見えますが、果たして、本当にそうでしょうか?

私は今回何度”でも彼らだってお金たくさん貰ってきたんでしょう?”という発言をする人に反論をして来たか知れません。

そもそも農業、もしくは漁業だけで暮らしていける道を探らず
”富める都会”と ”過疎化の一途を辿る地方”の対立を
孕んだ国づくりをしてきた事こそが間違いだったのです。
私は小泉政権以前に、田中角栄時代の国土創生まで辿る方が
よりその過ちが分かりやすいと思っています。

日本の雑誌で見つけて、あまりに的確な文章に驚いたので
引用します。

高木仁三郎他共著:
”われらチェルノブイリの捕囚”より

原発の持つ反人間性、反社会性、犯罪性は無論その危険性に
あるだけではない。原発は生物とは本来的に相容れない放射
線を、絶え間なく生産し続けるばかりか、地方自治を侵害し、
民主主義を徹底的に破壊する。
さらには、下請け、孫受けの労働者を容赦なく使い捨て、
人心を荒廃させる。

かんた 2011/05/03(火) 14:55:52
なぜ?さんと同じで
私もミクシーなどで色々書いても一つのコメントも有りません。
たわいのない事を書いた日記には沢山コメントが来ます。
ここのコメントも少人数の方だけというのも気になります。
でも私も今までそうだったので、これからは自分一人でも
少しでも勉強してコメントがこなくても書いていこうと思っています。
このトピからも勉強させてもらっています。

服従は独裁を生む・・といいいますが、その通りだと思います。

かんた 2011/05/03(火) 17:17:37
既出だったらすみません。
友達が送ってくれたのではります。
広河隆一さんのインタビューよりです。


以下は広河隆一氏の音声記録です。
チェルノブイリ事故を起こした旧ソ連よりも、日本政府の対応

如何にヒドイかが、チェルノブイリ事故と比較しながら
具体的事例に則して語られています。是非お読み下さい。
-----------------------------------
「こんにちは」
(司会)広河隆一さんはチェルノブイリ事故に取材にいらっしゃ
ったのは何度くらいでしょうか?
「僕自身は勘定してないんですけれど、救援運動の知人による
と、もう50回以上になると言っています。」

(司会)チェルノブイリ事故の事故から25周年の今日、この福島
の事故について今広河隆一さんが体験していらっしゃるお仕事
について、今はまずどんな思いでしょうか?
「えーと、まず自分の迂闊さというか・・・・そういうことを
思っています。と言うのは、日本はこれだけの地震の国である
ので、そこに原発を作ると、そこに必ず地震が来るこ とにな
ることを学者達は皆予想していて、その後津波が来ることも予
測してた。それで事故が絶対起こるっていうことも、自分は雑
誌等で特集を組んでやったきたてんですけれど も。でも、実
際にそれが起こった時にどう対応するかっていうことを、何も
持ってなかったわけなんですね。例えば僕がいつもチェルノブ
イリの取材に持っていく放射線検知器が あるんですけれど。
それは100μSv/hまで計れるものなのですけれど。ところがそ
れを持って今度は福島の原発の被災地の方へ行ったのですけれ
ど。13日の午前中に行き ましたけれども、その時の双葉町と
いう一番近い町なのですけれども、そこでその検知器の針が振
り切れてしまったのですね。」

(司会)100μSv/hまでの針が振り切れてしまったのですね。

「ええ・・・・友達の持っていった1000μSv/hの針も振り切れ
たんですね。」

(司会)えっ?1000μSv/hの針も振り切れるということは・・・

「はい。僕はいままでチェルノブイリの事故現場に今まで50回
以上行ってたんですれでども、むこうではそんな事は全くなか
ったんですよね。僕は自分の検知器だけで、これ位 の放射線
はあるから、じゃあ、ここでの滞在時間はチョット短めにしよ
うとか、この場所はまだこれぐらいだからまだ大丈夫だ・・・
とか、五感で放射線は感じられませんので。 だから全部機械
を信じるわけなんですけれども。その機械が振り切れてしまう
と、自分としてはもうどうしたらいいのかと、すっごい慌てふ
ためいてしまうんですよね。そんな状 況だったんですね。」

(司会)その時はまだ双葉町までは入れる状況でしたけど・・・
その辺りの放射線とかの具体的なデーターとかを得ていらしゃ
ったのでしょうか?
「いえ、政府も電力会社も発表してなかったんですね。それで
我々もびっくりしてしまって、自分たちの機械が壊れてしまっ
たのでは・・・・?って思ったんですけれど。原発に 近づくに
つれて、どんどん、どんどん数値が上がっていきますから。そ
れである時点でむこうの役場の前まで行った時から、針が全部
振り切れてしまって全部使い物にならなくな ってしまってま
したから。ところが、我々だけじゃなく、そのことを知ずに地
元の人が自転車で走ってきましたから、また、バイクで走って
る人とかも一満いたんですよね。」

(司会)もう生活していらっしゃる普段の生活してる人とかがい
たんですよね。
「ええ、いったんは避難地域になってますねど、念のため避難
しなさいって言われてたので、そんなに大したことはないだろ
うと思って、その日は天気も良かったので。事故から 二日間
ほど経って、皆ポケットに何千円かを持って、他には何も持た
ないで出てきてたから、じゃあ貯金通帳を取りに行こうってい
うことで。あとは、ビニールハウスで花を植え てる人とかが
、水をやらないと枯れてしまうっていうことで、そういう形で
皆さん避難地域に入って来てたんですよね。で、その人たちは
被曝っていうことは全く知らされずに、 そいうい数値は全く
発表されませんでしたから、しなくてもいい被曝をしてしまっ
たという・・・そういうように私は思ってますよね。」

(司会)そのとき広河隆一は町の人たちとお話しなどなさいまし
たか?
「ええ、それで、町で出会う人をとにかく全部止めて、この数
値を示して、ここは今本当にこんなに危険な状態になっている
からと説明し、そして一旦退いて、また数値が下がっ たこと
が何かの形で連絡が入ってきてから、それからまた入って下さ
い、って御願いしました。そういう具合に町で出会った人たち
に言ってそこから出てもらうのと一緒に、僕た ちもそこから
出たんですよね。で、帰りの道を郡山まで走りながら、知らな
いから向かいからどんどん町の中へ向かって車が町に入ってい
こうとして走って来るんですよね。その 中には外国人労働者
たちの車とか、中には子ども連れの人たちなんかもいたんです
よね。」

(司会)はぁ・・・・子ども連れですか?
「はい。とにかく今はダメなんだ。ものすごい放射線が現在あ
りますから、って言って、それでその人たちを止めて、また子
ども連れの人たちには、そこの避難所に行くっていう ので、
しかも、そこの避難所にはもっと沢山の子供達がいるって言う
ので、それえ、そこの避難所に僕たちも一緒に行きました。子
どもたちがいるその避難所のある町は川内村っ ていうんです
けれども。そこでは皆にここは危険ですって言うとパニックに
なってしまいますから、むこうの責任者の副村長さんに、現在
ここはこれこれの値の数値ですからって 言って、ここの避難
所には双葉町から来てる人も多いと思いますけど、そこへ戻る
ことは今日は絶対危険ですからって、それから道には必ず検問
を置いて、今日はダメなんだ。安 全になってから通ってもい
いんだって・・・・そういうふうにして欲しいし、出来たら皆
さんもここから出て欲しいし、それが出来なかったらせめて子
どもたちと妊婦だけでもこ こかだ出してあげて下さいって、
そういうふうに訴えたんですけれど。」

(司会)その時の広河隆一の状況を毎日新聞の記者がお聴きして
、その時の政府の発表が五時間遅れだったんですよね。13日の10
時半過ぎに広河隆一さんがそういう体験をさ れて、政府が1557
μSv/hという発表をしたのが、実は午後3時頃だったんですよ
ね。だから5時間くらい政府は放置したままだったんですよね
。驚くべき無頓着さって言 いますか・・・・
「ええ。政府のほうは、とにかく放射線量が高いときに言えば
パニックを煽るから、だからそれが下がった時に、一時高かっ
たけれど、それが今は下がりましたっ、ていうふうに 言うっ
ていう、そういう姿勢で発表してたんですよね。だけどパニッ
クを煽るからって言って、状況を知らせずに、それで被爆者を
増やしてしまったら一体何のことかって思うん ですけどね。


(司会)実際にその避難所で情報を広河隆一さんがお伝えになっ
た時に、皆さんはその場でパニックになられましたか?
「いいえ。僕はむこうの副村長だけを呼んで、こうこうこうい
う状況なんですって言って説明したんですね。そしてその副村
長さんが深刻な顔をしてその放射線検知器の数値を書 き留め
られて。そして僕はそこからまた別の田村市の責任者の人に伝
えるためにまたそっちへ移ったんですけれど。二日後に新聞を
見たら、川内村の人たちは自主避難をしたって 書いてあった
ので、すごくほっとしました。」

(司会)はぁ・・・・やっぱり正しい情報を、その場に応じた方
法で、パニックにならない方法で伝えていくっていうことが難
しいことですけれど大切なんでしょうねぇ・・・・
「ええ、難しいことですけれど大切なことだと思います。だけ
ど本当に危険で大変な状況になったら、パニックになってでも
逃げたほうがいいと僕は思うんです。」

(司会)チェルノブイリでいろんな人たちにお会いになられて、
さまざまなものを見ていらしゃった広河隆一さんが、今の福島
で今後どういうことが起こるのか、今後どうなるの か、どう
考えていらっしゃいますか?
「えーと、将来の事は全く解りませんし、電力会社の人も政府
の人も全く闇の中だと思いますね。明日何が起こるか解らない
っていう状況だと思います。安心させるようなことを 言って
も、それに対する確信など、誰にも無いっていう状況だと思い
ます。ただチェルノブイリ事故の場合と比較すると、政府や電
力会社や一部の学者たちが、いやチェルノブイ リの十分の一
しか放射線が出ていないんだ、安全なんだって言うようなこと
をおっしゃってますけど、僕にとってはチェルノブイリのもう
十分の一もの放射能がもう出てしまった のか、っていうオド
ロキなんですよね。それは何故かって言うと、チェルノブイリ
の場合は、セシウムだけをとってみても広島型原爆の少なく見
積もっても500発、あるいは人 によっては広島型原爆の800発
分とか1000発分の放射能が出たって計算されていますから、で
すからチェルノブイリの十分の一っていうと、少なく見積もっ
ても広島型原発 の50発分の放射能が、もう出たっていうこと
になりますよね。」

(司会)そういう計算になりますよね。
「ええ・・・・そういうふうに考えたら、これは本当にもう恐
ろしい事態になっているんだって、そういうふうに思うんです
よね。」

(司会)広河隆一さんのディズジャパンで書かれているレポート
で非常に印象的な場面がありまして、20年前にチェルノブイリ
の被災地に行かれました時に、現地のソ連の方が 飢えて死ぬ
より、10年経って癌で死ぬほうが良いって自分に言い聞かせて
、自分たちの生産物を食べて、生きていくって、そういうふう
に言う人に出会ったって報道されてまし たけど、そういうシ
ーンが、今福島でも、何とか土地に残って生きていきたい!っ
ていう、そういう願望を持った人達が今結構多いですよね。そ
ういう福島の人たちがチェルノブ イリの人たちと重なって写
るんですけれども・・・・
「はい。チェルノブイリの現地と重なって写ることもいっぱい
ありますし、またチェルノブイリの現地ではこうしたのに、こ
ちらの福島ではできないっていうようなことも一満あ るんで
すよね」

(司会)はぁ・・・福島のこちらでは出来ないことって、例えば
どういう事でしょうか?
「それは現地では避難を言う時に、子どもとか妊婦を、先ずそ
の日の内に最優先させて避難させたんですね。まずその日の内
にですが。その避難も何回も分けて行われたんですけ れども
、10キロ圏では翌日にという具合ですけど。それから30キロ圏
の人はもう少し日数が経ってから・・・6日後くらいでしたけ
ど、そいう具合でしたけれども、6日後に 避難を発表した時に
は、とにかく子どもと妊婦を、まず先ず逃がしたんですよね。
その翌日には大人を逃がすというふうに、そういうやりかたを
取っていったんですよね。だから いつでも最優先は、妊婦と
子ども、っていうふうにチェルノブイリでは決めていたんです
よね。というのは、彼等は放射能の影響を一番受けやすいのが
、そういう妊婦と子どもた ちだっていうことが解っていまし
たから。ところが日本の場合は、全部、数値の発表にしろ、安
全の為の基準にしろ、これから影響が有りませんとうことの基
準にしろ、例に出し てくるのは、全部日本の場合は健康な大
人の人を対象にしたものばかりで、子どもも関係ない、妊婦も
関係ないっていう・・・・そういう形で言いますよね。それっ
て本当にオカ シイですよね!」

(司会)はぁ・・・・
「ですから、そういう意味では、ああいう事態は大変だったの
ですけれども、人間の生命に対する考え方は、日本よりしっか
りしていたんだなぁ、って思います。でも、ソ連の中 でも、
確かに、論争があったんですよね。これをあまり大げさにして
しまうと、原子力産業にヒビが入るっていう形で、あの頃も、
皆大勢の人を避難させてしまったら、こんなに 凄いかって皆
が思ってしまって、かえってパニックに襲われるんじゃないか
、そうなったら自分たちにとって得にならないんじゃあないか?
・・・っていう具合で。それは向こう の旧ソ連の保健省の人
たち、つまり人間の体を守らなければいけないっていう、そう
いう人たちが、そういう考えにまず反対して、それから幾つか
の科学技術部門関係の人たちと か、そういう人たちが、とに
かくこれは逃げなくてもいいんじゃないか、って言ったのに対
して、住民の人たちの代表が、本当にもう泣かんばかりになっ
て、喰ってかかって、と にかく自分たちにはこれだけの数の
子ども達がいるんだって、とにかくすぐに、この子どもたちだ
けでも避難させてくれ!って・・・・要求して、それで翌日か
らチェルノブイリ から、あるいはそのすぐ傍の地域から、翌
日に避難が決定したんですね。それでも決定は遅かったんです
ね。」

(司会:へぇ・・・・
「それでもそこの子どもたちから、沢山の甲状腺癌の子どもた
ちが、後で生まれてきますから。」

(司会:私はチェルノブイリは情報を隠すばかりで、非常に対応
が遅れていたと、思っていて・・・それに比べて日本は、まだ
ちゃんと情報が出ているのかと、思っておりました が・・・
「それは全然違いますので、僕もビックリしました。僕は自分
の目で、自分の検知器の針が振りきれるまでは、僕も半ばそう
かなって、思ってたんですけれども・・・・。なんで こんな
に恐ろしい被曝で人々に伝えないんだ?・・・・って。そのこ
とは、彼等は本当に知ってたんですからね。モニタリング・ポ
ストは停電のため、全部動かなくなっていた。 それは確かか
もしれない。しかし、僕が持っている程度の放射線検知器は、
向こうに何百台もあるわけなんですね。」

(司会)はぁ・・・・
「はい。」

(司会)チェルノブイリのさまざまな教訓の中から、今福島で出
来ることって何でしょうか?
「まず、食べ物の放射性物質の見地ですね。僕はチェルノブイ
リの事故が起こってから一年ちょっと後で、ドイツの被災地に
も行ったんですけれども、そこでは一年経っても、二 年経っ
ても食べるものは何を食べていいのか解らない状況だったんで
すよね。それで政府や業者が発表する数値っていうのを、人々
は信用してなかったんですね。それで、自分た ちの市民の手
による食品放射能検知所っていうのを作ったんですよね。各都
市にね。そこで例えばクリスマスが近づいたら、乳製品とかチ
ョコレートとか、各社の食料品を全部取 り出して、どこどこ
で製造されたものは何Bq(ベクレル)あるっていう、そういう数
値を発表したんですよね。それを見て、お母さんたちが、ここ
のものは安全だから買おう、 ここのものは買うのは止めてお
こうって決めていくっていう、そういうことがあったんですよ
ね。だから、そういうような事は、今すぐ日本でも出来ること
なんですよね。」

(司会)それから、今回は津波が想定外だったんだ!って言うふ
うに責任者たちは言っているわけなんですけれども、これにつ
いてチェルノブイリの現地を歩かれてどうでしょう か?
「ええ。岩手県の方を歩かれたらすぐに解ることなんですけれ
ども、岩手県の道路には至る所に標識が立っていて、それは立
派な標識で車からも良く見えるんですけれども、津波 浸水想
定区域ここまで!とか、津波浸水区域ここから!って、そういう
ふうに大きな字で書いてあるんですよね。」

(司会)へぇ・・・・
「それで、ここまで・・・・って書いてある、その場所から先
までは、見事に今回の津波は行ってないんですね。そこまでは
やられてはいますけどね」

(司会)へぇ・・・
「だから、今までの百年前の経験から、もう全部それは当たっ
ているんですよね。ほとんど当たってしまっているって言って
もいい。だから、その標識を作っていた人たちは、津 波がど
こまで来るかってことを想定してたわけなんですよね。だから
、地震が来て、津波が来て、何かがやられるっていうことは、
いろんな人たち、地震学者の人たちとかが想定 してましたか
ら、だからそれを伝えたんだけど、それを信じようとしなかっ
た人たちが、今、想定外だった、って言っているわけなんです
よね。」

(司会)想定外なんかではなくって、想定したくなかった・・・
・ってことなんですね。
「そういう事になりますよね。」

(司会)広河隆一さんが、今、国に対して一番求めたいと思われ
る事は、どういう事でしょうか?
「まず、とにかく、子どもと妊婦の人たちを守らなくてはいけ
ないっていう事ですね。その為には、つまらない所で線引きな
んかしちゃ、ダメなんですよね。この間だの福島県の 小学校
の、子どもたちを通学させて良い、その小学校の数値の発表が
ありましたけど。あの基準値の数値を見て僕はビックリしたん
ですけど。あの発表された数値を見て、え〜っ て思って、僕
は自分の目を疑ったんですけれども。僕自身が、あの3・4μSv/h
までは学校に通わせても良いっていう日本の政府が発表したあ
の数値って言うのは、僕がチェ ルノブイリの原発をいつも訪
ねるたびに、そこから4キロある死の町になっているプリペア
チっていう町があるんですけど、その町の中で計る数値とほと
んど一緒なんですね。」

(司会)え〜ッ!4キロ地点の町と一緒ですか!
「そうです。だから僕も最初は自分を疑って、自分の間違いか
って思って、何回も自分の計ったそういう数値を見直したり、
チェルノブイリの現地で撮影したビデオとか見直した りして
も、やっぱり、間違いなくそうなんですよね。それで、あの死
の町となっていて、誰もいないガランとして、そこの30キロ圏
に入るまででも、18歳未満は一切入っては ならないし、大人
でも特別な許可がなければ入ってはいけない、そして現在は住
むことは一切禁止されている町、そういう所に子供達を走らせ
て、勉強させているっていう、そう いう事を日本は決めてい
るっていう、そういうようなのが、今の状況なんですよね。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今ころになって「パニックを恐れて(SPEEDIなどを)発表しなか
った」と政府の高官が言ってますけど、パニックになる値だっ
たということですね。

バルナ 2011/05/04(水) 11:17:44
なぜ?さん 感謝さん、遠藤さん
<「人ごと、とか対岸の火事とか、まだまだありますが」>
東京の人たちにとってもそろそろ、対岸の火事ではなくなってきたのではないでしょうか。放射能の拡散はどんなに政府が隠しても、海外からどんどん真実が伝わってきているような気がします。原子力発電<今、見直すとき>からのリンクですが、

米国でプルトニウム、ウランが検出
http://onihutari.blog60.fc2.com/blog-entry-44.html

ドイツ気象庁による粒子分布シミュレーションの日本語訳
http://www.witheyesclosed.net/post/4169481471/dwd0329#

放射能とは、自然にはない物質で、それだから、人体が危険なものと判断できず、身体に取り入れてしまうばかりでなく、身体にいいものだと判断してしまうので、母体から胎児に受け継がれてしまうし(自然は母体からいいものだけを選び胎児に行くようにできています)、成長期の子供は大人よりももっと受け入れてしまうし、染色体にも残してしまう。

そんなものを人間がつくってしまっていいのでしょうか。

一度できてしまった放射能は、放射能自体が消えていくまで、消すことができないのです。数日で半減するものもありますが、それでも半減するだけで、消えることはありません。また、種類によっては何万年と存在し続けます。できてしまった放射性廃棄物をどうするか、その見通しが立っていないのに、原発だけは乱立している・・・

そもそも地球が生まれたこと自体が、大きな大きな原子の爆発であり、もともと地球は放射能のかたまりであったものが、何億年という歳月をかけて、現在の薄さまで薄められていったものが自然の放射能で、その自然の放射能に関しては、人間の身体は対処できている(当たり前ですよね。動物が生まれる前からずっと存在していたわけだから)けれども、
何億年の間に、地球から、放射線を出す放射性物質は消滅したかと思うと、そうではなく、ウランという鉱物が放射線を出すことを見つけたのが、ベクレルというフランス人の物理学者、そして、それが分子の問題ではなく原子の問題だと発見したのがキュリー夫妻、その後、アインシュタインと続き、原爆がつくられ・・・となっていくようです。

(放射線と放射性物質の違いはここで勉強できます。さらに体内被曝の危険も)
http://onihutari.blog60.fc2.com/blog-entry-36.html

放射能については
http://www.youtube.com/watch?v=Ny3hgBjwwxA

自然放射能はまったく安全かというとそうでもなく、普通、人間が住んでいるところに存在する程度の自然放射能は大丈夫だけれども、ウラン鉱山のように放射能が凝縮しているところでは、自然ではあってももちろん危険です。鉱山も人工的に掘り起こした場所ですが、自然の中に、自然自体が隠したウランを人工的に取り出し、集めて、人工的に放射能をつくっているのが原発です。

放射能をつくる際に大量に出るエネルギーを使って発電しているのですが、つくった放射線物質をどう処理するのか、決められないでいるにもかかわらず、原子力はクリーンなエネルギーという大嘘をついて、原発を作り続けてきて現在にいたっています。

バルナ 2011/05/04(水) 13:13:26
放射性物質を体内に取り込むと排出されることがなく、体内で放射線を出し続ける。放射能がどうやって癌を誘発させるのかは明らかになっていないようですが、10年20年先に必ず悪影響を与えること、そして、染色体異常にも影響すること。と理解すれば、一番守らなくてはならないのは、子供と妊婦、ということは明らかです。

こんなこともさん、リンクありがとうございました。あれから政府側の回答は、と捜していました。ビデオ見ましたが、文科省、原子力委員会、厚生労働省、共に、

いやあ、20ミリでいいと言っている訳じゃないんですよ。と責任のなすりあい。

結局、実際に福島の校庭で出ている3.8マイクロシーベルト/時という現実があり、それは、20ミリ/年ということなので、疎開や長期に渡る学校閉鎖を避けるため(文科省の仕事をこれ以上増やさないため)20ミリ/年という数値をとったら、反論が続出(当たり前!!!)、反論は、それまで原発推進派で、震災後内閣官房参与に任命されていた小佐古敏莊氏の抗議の辞任というところまで行きましたが、

小佐古氏の辞意表明全文
http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/200/80519.html

政府は、小佐古さん何言ってんでしょうねぇみたいなわけのわからないコメント
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110502-00000594-san-soci
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/505008/

そして、“老婆心ながら”とドスの効いた脅し。秘密をばらすなよ、と。政府って体質はやくざだったのね、と今さらながら思いました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110502-00001026-yom-soci

バルナ 2011/05/04(水) 13:15:06
情報を出さないと国際的に批判され始めていることを感じ始めた文科省は、なりふり構わず、といった感じになってきました。この20ミリの件は学術的立場からも、国際的立場からも、どこから見てもおかしいのが明白になってきています。

全米5万人の医療関係者が批判の声明
http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2011/05/post-b9bb.html

それなのに撤廃しようとはせず、ぐだぐだと言い訳ばかり。言いたいことは、つまり
“福島の学校校庭の放射線値3.8マイクロ/時というのが実際にある。これは20ミリ/年ということだが、校庭で24時間過ごすわけではないので、校内にいるとき、家で過ごすときなどを考慮すると、それぞれの子供が1年で20ミリ受けることにはならない。これが、政府が20ミリを認めているわけではないという根拠である”
ということに思えます。

まったくのレトリックで、文学者のつぶやき、というなら容認できますが、仮にも一国の政府が、こんなお粗末なことでいいのか。

もともと、実測値の3.8マイクロというのも、政府が測定した放射線の値で、同じ校庭でも測定する場所によってはもっと高いところもあるのですが、それは無視。今まで校庭の土に相当蓄積されていると思われる放射性物質、また、今までに子供たちが吸い込んで体内に蓄積されている内部被曝に関しては考慮していない。

厚生労働省においては、行政が動かないので、自主的に砂場の砂の入れ替えをしようとしている保育園に、それは必要ないという始末(幼児は砂にまみれて遊びます。砂を食べることもあります)。

http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2011/05/post-4f30.html

日本、大丈夫でしょうか。

遠藤です [E-Mail] 2011/05/04(水) 23:34:17
バルナさま
これだけ情報が出てきても、当事者以外の人々はまだ関心を示していません。
私が仕事で移動している範囲をみても福島市・郡山市・いわき市という福島県内でさえ静かなものです。
私の姉夫婦が2人の小さな娘をつれて旧西ドイツにいた時、ちょうどチェルノブイリの原発が爆発し、放射性物質がヨーロッパじゅうに飛びました。この時のドイツの対応も日本と同じで子供は外での砂遊びを禁じられ、肉類の検査が厳しくなったそうです。
もっとも子どもたちはすぐに砂遊びを再開していたそうですが。
やはり、国民の危機感と関心を集中させるのは非常に難しいことです。
テレビの報道もだんだん減って来ているようです。彼らにとっては悲惨な場面、政治家の非難合戦、東電の作業の被害者および進捗状況をいかに早くスクープとして報道するかという事にしか頭に無い状態です。
我が国のマスコミの未成熟な部分は、いかに正確に全国民に知らせるかではなく、いかにして視聴率を稼ぐかが一番に来てしまう事です。
このトピでも他のブログでも非常に重要な視点を提供して、深く掘り下げて行こうとする気迫が感じられます。
ここが最大の違いなのですが、日本では金になるかならないかがオピニオンリーダーたるべき国、マスコミ、企業などにとって最優先の課題だということです。
資本主義を履き違えています。単なる拝金主義の国になり下がっただけです。

前の方でたしかバルナさんが差別の問題だと指摘されていたような気がしますが(間違っていたらごめんなさい)根本的にはそのとおりとしか言えません。
被害を受けた人間と、受けなかった人間、このレベルでしか見ていないのです。
私が話しているのは大多数の国民に付いてであって、啓蒙に真剣に取り組んでいる方のことでは無いのは言うまでもありません。
便利な生活を享受したい、収入を増やして趣味の世界に没頭したい、あるいは単に金儲けをして有名になりたい、その為なら原発も容認しよう(自分から離れた所になら)と内心で考えている人は、アンケートを取ると少数派に入るでしょう。
または反原発の発言をしていても内心は、という人もいるでしょう。
問題は、少数派が圧倒的に社会的地位も高く、人を支配する力も強いということにあります。
まさに人間としての本性が問われているのだと思います。

悲観的なことばかり書いて申しわけありません。

しかし私はあきらめている訳ではありません。全国には水俣病、イタイイタイ病、ハンセン病、サリドマイド児、原爆被害者など国の対応の遅さゆえ救済が遅れた例には枚挙に暇がありません。

これから長い戦いが始まるのです。
そこで問題なのは、講演会やデモ風景をみていると、まるで悪いことをしているように少数で、まとまりが無いことです。
志を共にするなら、まず力(発言力、行動力)を付けなければ話になりません。
全国の原発反対の方達が全て集まって、一致団結して初めて舞台に上がれるのだという事を考えて下さい。

行動が最優先です。情報発信だけで人を啓蒙しようとしても不可能です。

私の考えを書かせて頂きました。

一生懸命情報を集め分析し提供下さっている方々には、不愉快に思われる方もいらしゃっる事は充分分かって居ります。

しかし情報、知識が力を発揮するのは皆をまとめる時、舞台に上がった時、論駁されないためのバックボーンとしてです。

日本人は、徹底的に叩かれ追い込まれてから力を発揮する国民だと思います。
故に私は、遠い将来かもしれませんが、日本が復活することには疑問は抱いておりません。

感謝 2011/05/05(木) 22:31:07
なぜさん、こんなの見つけました。
東電前アクション。
http://toudenmaeaction.blogspot.com/2011/05/611100.html

感謝 2011/05/05(木) 22:43:22
「20ミリシーベルト」撤回要求対政府交渉「文科省、原子力安全委員会との交渉」が今日また行われたと思うのですが、ビデオが見つかりません。どなたかご存知ないでしょうか。

感謝 2011/05/06(金) 00:28:30
↑すみません、1日間違えました。
今日交渉があるかと思われます。

バルナ 2011/05/06(金) 13:25:48
宮城からさん
<広野町などは、町が自主避難をした人たちの把握をどの程度
しているのでしょう?>
詳しいことはわかりませんが、友人の状況などから想像すると、町の災害対策本部に被災者自身が現在ここにいて連絡先はこれ、と登録しているように思えます。どの程度把握しているかはわかりませんが、町から離れ、ばらばらになってしまた被災者の方々自身が積極的に連絡している感じはあります。今回の震災では携帯が大活躍しましたが、2ヶ月になろうとしている現在でも、被災者の方々の連絡先は携帯がほとんどだと思います。したがって、問題は携帯を持っていないお年寄りの方がどうされているかだと思います。大多数の方は、周りの方が助けていらっしゃるものと思いますが、老人だけで取り残されてしまっているところが(避難地域の中も含め)連絡困難になっている可能性が高いと思います。

<私は今回何度”でも彼らだってお金たくさん貰ってきたんでしょう?”という発言をする人に反論をして来たか知れません。>
原発誘致を承認したのは、原発は安全だとだまされていたからです。こんな事故が起きるとほんの少しでも予測できていれば、いくらお金を積まれても承認することはなかったでしょう。現在、避難を余儀なくされている被災者の方々すべてにお金が回っていた(ので被害にあっても我慢するべき)とお考えの方は、まさかいらっしゃらないと思いますが・・・ 

この“彼ら”という言い方がくせ者ですよね。誰を指して言っているのか。ひょっとして福島県民全員を指しているのでしょうか。被災者同士でも、双葉町の人たちを指して怒っている発言もどこかで読みました。原発誘致で利益を得た人たちはほんの一握りのひとたちです。それをひとまとめにして、苦しんでいる子供や赤ん坊も含めて“彼ら”と呼べないことは明白です。

“彼ら”というのが、原発誘致のおかげで一時的にでも経済が活発化した“地元”とするなら、それは、双葉町の人たち、福島県民、東北人、関東人、そして日本人、さらには人類すべてではないでしょうか。そして、事故後の放射能の拡散は、原発は安全だとだまされていた双葉町民から始まり、だまされていた人類全体にまでふりかかっています。放射能は拡散はしても、消えることはありません。そして放射能は蓄積します。

遠藤さん
<前の方でたしかバルナさんが差別の問題だと指摘されていたような気がしますが(間違っていたらごめんなさい)根本的にはそのとおりとしか言えません。
被害を受けた人間と、受けなかった人間、このレベルでしか見ていないのです。>

はい、その通りです。差別とは、ある1部の人間をXXだ(黒人だ、とか、派遣だ、とか・・・)と決めつけ、そのXXはこういうものだ、こうでなくてはならないと、その外の人が、外の人の都合で押しつけることが差別ではないでしょうか。

原発問題が差別問題だ、というのは、

田舎人は、他に産業がないので、原発誘致で潤っている、という一方的な見方。その前に、田舎には産業がない、とする考え。“豊かな”都会の使用する電力を“貧しい”田舎でつくらせる・・・

と、ここまで言うと、都会の人が皆金持ちなんてことはない、と反論が出ると思いますが、その反論が出たらしめたもの。そうです。都会にも貧乏人はいます。田舎にも金持ちはいます。原発差別の構造は、都会の一部の金持ちと田舎の一部の金持ちが、金持ちvs貧乏という本来の差別問題から目をそらせるためにつくってきた差別問題ではないでしょうか。

<問題は、少数派が圧倒的に社会的地位も高く、人を支配する力も強いということにあります。>
そのとおりだと思います。

最後は金、原子力安全委員長、2005年
http://www.youtube.com/watch?v=uIpHqpd7BoI&NR=1

原発問題は人類全体の差別問題だとおおぶろしきを広げてしまいましたが、原発は、日本人が得意としてきた“必要なものを必要な量だけ、必要な時に供給する”というカンバン(トヨタ)方式にまったく反対するものです。原発をひとつつくって、操業が始まれば、(現在の事故でも明らかになったように、)休止させる方がお金がかかるので、膨大な電気の供給が昼も夜も続きます。結果、日本では、ここまで電気が必要か、と思うようなところまで、膨大なエネルギーが使われています。その反面、発展途上国の方たちのエネルギー使用料はほんの少し。それにも関わらず、地球環境の悪化は全人類に襲いかかっています。放射能汚染も同様です。

チェルノブイリのとき、日本もヨーロッパからの食物輸入を控えましたが、(そして、同じことが起きはじめています。日本からの食物だけではなく、工業製品も輸出が困難になっています)ヨーロッパは汚染された余剰食物を、アフリカなどの発展途上国に安価で輸出したそうです。

日本では、汚染食物、これからどうなるのでしょうか。

学校の汚染許容値をを20ミリとして、撤回しようとしない政府。この20ミリが始まりで、今後、規制値をどんどん上げていくことが予想されます。すぐに健康に影響があるわけではない、という政府のレトリック。つまり弱い人から死んでください。ということではないでしょうか。
http://takedanet.com/2011/04/post_ec43.html
http://takedanet.com/2011/05/post_7256.html
http://takedanet.com/2011/04/post_c649.html

バルナ 2011/05/06(金) 13:34:43
規制値の問題、武田邦彦氏はかなり頭にきているようで(あたりまえ)、他にもたくさん書かれています。
http://takedanet.com/2011/04/6_53a1.html
http://takedanet.com/2011/05/post_4165.html
http://takedanet.com/2011/04/post_b591.html
http://takedanet.com/2011/04/post_f0cd.html

A mi me gusta japon 2011/05/07(土) 10:40:08
あーここまでたどり着くの指がくたびれました。
しかし拝見すると、日本国民にとって重要な問題を取り上げていらっしゃるのにもかかわらず、参加者が少なくて何人かの貸切ページ状態なのは淋しいですね?

ところで、トピ主さんはI love fukushimaと仰ってますが、
このところ日本では福島への同情がかなり減ってしまったと日本の友人から聞きましたが、これについてどう思われますか?
もしこれが本当だとしたら何が原因なのでしょう。

Nos Encanta el Mundo! 2011/05/07(土) 11:54:09
この掲示板は、「スペインへの長期・短期滞在者、旅行者、スペインに興味を持っている方のための掲示板」である旨「使用上の注意」に書かれています。

今回の大震災に関して、いろいろな観点で意見交換をするのもいいのですが、あまりにも掲示板の主旨と異なる内容で、特定の人々の情報発信の場という形になると「ちょっと・・」という感じになります。

また、単にリンクを貼り続ける方ももう少しご自身の考えやご意見を添えてから書き込みをされてはいかがでしょうか?

更にご意見を述べる際に、もう少し読み手のことを考慮され、あまりにも長文で書き込みせず、要点をまとめて書き込みされるようお願いします。あまりにも長々と感情的な書き込みは「逆効果」になってしまいます。

「福島への同情がかなり減ってしまった」というご友人のご意見は早計ではないでしょうか? 今回の震災に関する復興や原発問題の対処はそんなに短い時間で済まされることではないと思います。

そうですか? 2011/05/07(土) 12:16:18
でもこれによって情報やアイデアを得て参考にしている人も多いと思いますけど。そっとしておいてもだれにも危害を加えんでしょう。私は感謝し、評価しますけど。

遠藤です [E-Mail] 2011/05/07(土) 12:17:35
A mi me gusta japon さま

このところ福島への同情がかなり減った、とおしゃっている方が増えていると解釈なさって居られるようですが、それは違うと思
います。

もともと同情して下さっていらした方は、少数派だと思います。

それでも原発事故がどのように処理されるか、自分に波及しないか。という観点で関心を持つ方が多かったと思います。

マスコミも頻繁に取り上げたのでマスコミの報道記事が独り歩きをし福島に同情が集まっているという表現になったのだと考えております。

それが、このトピでも頻繁に取り上げられた方向に進み、なんとか沈静化できるだろうという報道も増えているのが現状です。

つまり、自分の身に事故の影響は及ばないだろうと考える方が、かなり増えて来ているという事により、福島への関心が薄れて来たと言った方がよいと思います。

I LOVE FUKUSHIMA とおっしゃって下さる方は今回の震災被害地の方々と、それにともなう原発事故で避難を余儀なくされた方々、そして他県に住んでいらっしゃる被害地域を出身地とされる方達の故郷への強い思いを持っている方だけではないのかとさえ考えております。

そっけない私の解釈が、どの程度的を得ているかは分かりません。

今は補償の財源作りに国が消費税を上げるのではないかとか、電気量を上げるのではないか、といった自分の生活に影響を及ぼす方向に関心が流れているような気がします。

しかし、半径25km地点に自宅と職場を持つ身で原発を観察していると、万が一の事故の可能性は頭から排除することは出来ません。

現地にいる人間としての切実な思いです。

またこのトピに参加される方が少ない、一種の会員制クラブではないかというご指摘も、私の解釈の理由の一つになって居ります。

バルナ 2011/05/07(土) 16:32:43
原発は、都会と田舎という衣をまとってはいるが、結局のところ貧富間の差別であると言いましたが、作業員の問題ももちろん貧富の問題であることは明白だと思います。関連会社と名前を変えた孫請け、ひ孫請けから来た派遣社員、原発ジプシーと呼ばれる方々、FUKUSHIMAだけでなく、全国の原発を支えているこういった方々で被曝されている方々がもう何万人にもなっている、とどこかの僧侶がおっしゃっているビデオを見ました。どのビデオだったか、さがしてみたのですが見つかりません。すみません。

A mi me gusta japon (アミメグスタハポン:私は日本が好き)さん
<このところ日本では福島への同情がかなり減ってしまったと日本の友人から聞きましたが、>
これが本当でしたら残念です。これは、マスコミの報道のせいだと思います。東電、政府、マスコミの癒着はもうご存じと思いますが、熱くなるのも早いが冷めるのも早いという大衆の性質、また、遠藤さんのおっしゃる<対岸の火事>という自分の身にふりかからなければ関心を示さないという日本人の性質(私はこれも特別に日本人ということではなく、どこの国でも同じ、大衆の性質、と考えます)をじょうずに利用して、あの衝撃の津波シーンのあと、そろそろ、国民も情報を受け取るのに疲れてきた兆しが見えたころに、東電社長らの土下座や、詰め寄る避難民のニュースを流し、

ほら見て、謝っている人をあんなふうに扱って。避難民ってお行儀悪いねぇ〜

さらに東電が100万円の補償金仮払いをすることを 決めた ことも、

補償金もちゃんともらえてるくせに〜

と、被害者ではない多くの日本人が思うように仕掛けているのではないでしょうか。(補償金仮払いはまだ被災者の手元には届いていません。

ちなみに、この 体制に反対する一部の人を お行儀が悪い、服装がちゃんとしていない、言葉遣いが悪い、乱暴者、などと表面的なことで、その問題に対してあまり関心のない大衆を体制の側に入れていくのは、学生運動や左翼活動を沈静してきた日本の常套手段です。事故前の原発反対派に対しても政府マスコミ電力会社は同じ手をつかってきました。

他のトピでも書きましたが、原発事故の避難民のみなさんは、怒っているのです。家族が住んできた家、営んでいた農地、家族同然に大事に世話をしてきた家畜、学校、仕事場(工場、事務所、魚市場、店・・・)これらが、表面上はきちんとしているのに、捨てていかなくてはならない。その先には、お風呂のない、段ボールで仕切られただけの板の間の小さな空間。こんなところにもう2ヶ月もいるのです。30分も車で走れば、家や学校や、家畜など、すべてが何もなかったかのように残っているのにもかかわらずです。

これが、ごめんなさい、ですませられることか。誰にでも明らかですよね。

被害者の方々にとっては、今までの2ヶ月、そして、これからの・・・何ヶ月? 何年? 一生? と苦難の時期が続きますが、東電社長たちは、ほんの一日我慢して、マスコミの避難民の同情を減らすキャンペーンに乗ればいいのです。

http://blogs.yahoo.co.jp/sayuri_sas_00117/28649930.html

私は、無知から有知になるためには、情報を得るだけではだめで、得た情報を咀嚼して自分で考え、感じることができるようにならなければならない、と前に言いましたが、実情は、多くの人が、情報を得ただけで、何か知っている気分になってしまいます。そこをマスコミがうまく利用して、日本人の被災者に対する同情を減らし、将来の補償問題で政府や東電に有利になるようにしようとしているのは疑いありません。

この、少数派に対する政府、マスコミの汚いが賢く静かな対処法のせいで、お上に反対するのは何かわからないが悪いことであるという雰囲気が60年代安保反対運動が沈静化し始めた70年代からずっと続いていると私は思います。

遠藤さんのおっしゃる
<講演会やデモ風景をみていると、まるで悪いことをしているように少数で、まとまりが無いことです。>

また、最近の日本のテレビ状況は知りませんが、70,80年代の時代劇は お上=正しいというものが多かったと思います。水戸黄門、遠山の金さん、あの一休さんでさえ、将軍様のお友達です。お上に関係ない必殺仕掛け人というのもありましたが、それでも倒されるのは極悪商人で、お上にたてつくというものは少なかったかと思います。そんなことも含めて、すべて金持ち側に有利になる体制が日本ではしっかりとできあがっていると思います。

遠藤さん
<志を共にするなら、まず力(発言力、行動力)を付けなければ話になりません。
全国の原発反対の方達が全て集まって、一致団結して初めて舞台に上がれるのだという事を考えて下さい。
行動が最優先です。情報発信だけで人を啓蒙しようとしても不可能です。>

なぜ?さん 感謝さん
<この気持ちをどこにぶつけたらいいのか分からず>

確かに、情報発信だけでは、すぐには何も変わりません。さらに、情報は発信するだけではコミュニケーションは成り立たず、話しを聞いてくださる相手が必要です。

原発事故は、残念ながら、悪化の一途をたどっています。放射能は福島浜通り地区だけでなく、関東以北、日本、世界にまで広がっています。そして事故の収束はまだ先が見えていません。他人事と考えていた日本人も気がつき始めていると私は思います。
http://tanakaryusaku.jp/
http://www.youtube.com/watch?v=603JHXmNkkQ

確かに何らかの行動は必要ですが、その前に、自分が、一人一人が、政府東電マスコミに騙されていたことに気がつき、原発反対への思いを強くしていくこと。今日は一人でも、明日は二人、あさっては3人と、そういう方々が増えていけば、政府東電マスコミの狡猾な少数派攻撃も撃退できていくのではないでしょうか。

バルナ 2011/05/07(土) 22:54:07
遠藤さん
<I LOVE FUKUSHIMA とおっしゃって下さる方は今回の震災被害地の方々と、それにともなう原発事故で避難を余儀なくされた方々、そして他県に住んでいらっしゃる被害地域を出身地とされる方達の故郷への強い思いを持っている方だけではないのかとさえ考えております。>

そんなことはありません。ここに私がおります。そして、ネットの中では、多くの、本当に多くのかたが、福島の惨状を自分のことのように思い、政府東電の理不尽な仕打ちに腹を立てていらっしゃいます。

多くのかたが、何とかしたい、と思ってはいるものの、何をしていいのかわからない、というところでしょう。日本の各地で避難していらっしゃた方々が、なるべく不自由なく過ごせるようにと骨をおっている方もいらっしゃいますし、ボランティアに出かける方も多いです。日本だけではなく、フィジーだったか、ちょっと思い出せませんが、太平洋の島国でも受け入れを表明していますし、オーストラリアの小学生も、ぜひ、ボクのうちに来てくださいとの手紙が届いているとのことです。

ただ、義援金が、まだ皆様の手元に届かないのと同じように、皆様のところまで声が届いていないのです。

家族がばらばらになって、それぞれが今、避難されている場所で、今までの日常とは180度違ってしまった状況に、孤独に耐えながら我慢し、適応していかなくてはならない。さらに、余震がこれでもか、これでもか、とでもいうように起きて、震災以来一日として心の安まる日がなかったことと思います。

さらに、事故は収束に向かっていると言うだけ。そしてそれを言っている日本政府や東電に対しては日に日に不信感が増していくという、どうしようもない状況で、遠藤さんのご心労はいかほどかとお察しします、が、日本は変わりつつあると、私は信じます。

遠藤です [E-Mail] 2011/05/07(土) 23:27:56
バルナさま
私は正直なところ、原発を廃止することはかなりの困難を伴うのではないかと感じています。

なぜなら、世界中がFUKUSHIMA に関心を持って援助や
支援活動を行ってくれています。
しかし、特に先進国と言われているアメリカ、フランス、ロシア
その他IAEA参加国は善意だけで支援してはいないという事実があります。

海外でも原油高で経済活動に支障をきたして来ています。
それゆえ、今まで避け続けて来た原発建設に舵を切りつつありま
す。
概ねどの国でも国民は原発反対の意思表示をしています。
それでも国が推進を決定すれば、建設が進んでしまうのは世界共通です。

そのさなかの最悪のタイミングでの原発事故です。

それ故に今回の東電福島第一の事故は、彼ら原発推進国にとって研究対象でありシステム改良のデータ収集には絶好の機会になっています。

ここで得たデータをもとに研究開発をすすめ、万が一の天災・人災でもフェイルセーフを保てる製品を作ろうと考えているのは明らかだと思います。

建設に舵を切るのに5年程度は後れを取ったとは思いますが、その後はどのように流れるか不明といったところだと思います。

故に、原発を絶対に作らせないためには、これからの5年が正念場になると思います。

原発に代わるより優れて安全な、発電方法を作り出し実績を作るしか原発を止める決定的な方法は無いと考えます。

現在研究中でストップしている、技術の開発が急がれなければならない所以です。

感謝 2011/05/08(日) 11:09:09
やっとこれですよ、
土入れ替え 放射線量10分の1に:
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110508/t10015756201000.html

バルナ 2011/05/08(日) 12:31:09
緊急です。
本日日本時間夜8時、ということは今から30分ほどですが、スペイン時間昼1時に、1号機原子炉建家の扉を開放します。放射能が大気中に放出されます。政府は環境に影響があるほどの量ではない、微量微量、と言ってますが、本当かどうかわかりません。周辺にご実家やご親戚のある方、今日の夜8時以後は、家に閉じこもっていた方がいいとご連絡されることをおすすめします。もう遅いでしょうか?

遠藤さんはもう、ご存じですよね。

私は友人に連絡しましたが、仕事中で話しができませんでした。一応、8時からは外に出ないようにと伝えましたが、地元では特に警報があるわけではなく、いつも通りに過ごしているようです。

遠藤です [E-Mail] 2011/05/08(日) 14:44:25
バルナさま

確かに何の警報も無く、多分住民がいないから省略したのでしょうが、現在進行中だと思います。

こちらは夕方ごろから少し強い風が吹いています。

南風ですから浪江町、飯館村方面か海岸沿いに南相馬市方向に飛ばされていると思います。

これから原子力安全委員会のホームぺージで調べてみます。

バルナ 2011/05/08(日) 21:02:10
このドイツ気象庁の粒子分布シミュレーションで放射能の広がりが予測できます。クリックで地図が少し大きくなります。
http://www.witheyesclosed.net/post/4169481471/dwd0329#

Mai 5月
So日曜日
Mo月曜日
Di火曜日
時間はドイツ時間と思われますので、7時間足してください。

これによると、明日の月曜日までは風は海に向かっていますが、月曜日からは北に向かいますね。南相馬市、相馬市、飯舘村、伊達市、のあたりでしょうか。月曜日は宮城も仙台くらいまで危ないようです。

友人は、地元の新聞では8時間注意が必要とあった、と言ってましたが、8時間でいいのかどうか、政府の言うことは信用できなくなってしまいました。

友人は、でもだからといって、仕事が休みになるわけでもなく、仕事上、外にいる時間が長く、自分だけ放射能が危険なので休みますなんて絶対言えない、から、教えてもらっても・・・

ということでした。安全な場所にいながら、危険な場所で生活せざるを得ない人に助言は難しいです。友人には、教えてもどうにもできないことはわかっているし、いわき市の人たちは皆、そこで生活しているわけで、ひとりだけなんとかしするわけにはいかないこともわかっているけど、私が知っていて、あなたに教えないわけにはいかないので、教えておきます。せめて、子供たちに(20前後の青年ですが)海草を食べさせて、(ヨウ素剤は間違えて飲んでしまったので、もうない)、と言いました。

他にも少し話しましたが、広野からいわきに移り、不安なこと、わからないことがあるのに、雑談のできる友人や親類がバラバラになっていて、自分は仕事で精一杯で、いろんなことを考える余裕もない、ということです。

本当に、私には何もできません。

感謝 2011/05/09(月) 08:05:09
本当に大丈夫なんでしょうか?
利用制限解除 公園の看板撤去>
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110509/t10015770681000.html

ROM 2011/05/10(火) 02:47:17
>つまり、自分の身に事故の影響は及ばないだろうと考える方が、かなり増えて来ているという事により、
>福島への関心が薄れて来たと言った方がよいと思います。

>I LOVE FUKUSHIMA とおっしゃって下さる方は今回の震災被害地の方々と、それにともなう原発事故で避難を余儀なくされた方々、
>そして他県に住んでいらっしゃる被害地域を出身地とされる方達の故郷への強い思いを持っている方だけではないのかとさえ考えております。

>またこのトピに参加される方が少ない、一種の会員制クラブではないかというご指摘も、私の解釈の理由の一つになって居ります。

このトピに書き込みが少ないのは、原発即全廃、原発は悪、政府東電は国民をだましている、テレビの前の日本国民はバカでマスコミの情報操作を鵜呑みにしている、
福島第一の周囲住民は無垢な被害者、全国の原発所在地の周辺住民は原発を押し付けられている、という強い意見を持った数人の方々が、
お互いに「だよね、だよね」という意見の交換の場になってしまっていて、それ以外の立場の意見を書き込める雰囲気ではないからではないでしょうか。

>講演会やデモ風景をみていると、まるで悪いことをしているように少数で、

うーん、これも逆だと思います。
参加者の多少に関係なく、昔から、原発絶対反対を主張することは「善」だというイメージがあると思います。
その絶対反対意見の前には、総論賛成各論反対のようなゆるやかな意見や、最終的に目指すところは同じであっても、
その過程において議論の余地があると考える立場の人たちでさえも、何も述べることができないような雰囲気があると思います。

福島第一の現状や、日本における原発問題について関心を持っている人が少ないから、このトピに書き込みが少ないのだと、
そんな風に考えるのは間違いだと思います。

同感 2011/05/10(火) 03:42:14
ROMさんのご意見に賛同します。

>原発即全廃、原発は悪、政府東電は国民をだましている、テレビの前の日本国民はバカでマスコミの情報操作を鵜呑みにしている、
福島第一の周囲住民は無垢な被害者、全国の原発所在地の周辺住民は原発を押し付けられている

もっと言うと、このトピに頻繁に投稿されている方の主張の中には、福島の人に対しても「無垢=愚か」というある種の見下しが見え隠れしているような気がしてなりません。


「日本の衆愚の皆さんに、正しい情報をお知らせします。」という態度が感じとれる故に、立場の異なる意見を書き込む雰囲気にならないというのもあるかもしれませんね。

震災直後、海外の皆さんが「日本と共にある」と表明してくれたのは、本当に本当にうれしかった。
でも、原発事故が起こるとすぐ、海外の報道は「原発事故>津波」というトーンになってしまいました。
それは、日本国内にいる人々の気持ちと、あまりにも離れた反応だったと思います。
震災も原発事故も一大事なのはみんなわかってたけど、正直、海外の報道を見て「え?そっち?」みたいな印象を受けました。

原発事故への恐怖は、充分理解出来ます。でも、残念ながら当時の日本国民は、海外のように素早く原発事故に意識を集中できなかったような気がします。
少なくとも事故直後からしばらくは、みんな心に、憤りや悔しさ、それなりの考えを抱きながら、今はその時ではない…とその思いを飲み込んだのではないでしょうか?
それを愚かだと言われてしまえばそれまでですが。

あれから2ヶ月、日本国内の報道も原発関連がメインになっているように思います。
それも、「遅すぎ、まだ騙されてる」って言われたらそれまでですが。

同感 2011/05/10(火) 04:24:59
語弊があってはいけないので追記します。

>今はその時ではない

と書きましたが、原発事故後、もちろん、原発周辺の住民のみなさんに対して「はやく逃げて〜!!」とは誰もが思ったと思います。

でも、そのときに「原発反対!」「原発行政、おかしいよね。」と日ごろ思っている人でも、まずは、東北、そして原発周辺の被災者に手を差し伸べるのが先だと思ったのではないでしょうか?
これってオメデタイ思考回路ですかね?

でも、そんな風に考えてしまった人と、真っ先に「反原発デモだ!」と考えた人、どっちがオメデタイ人なのか、私にはわかりません。

勉強中 2011/05/10(火) 10:28:35
私はスペイン在住で両親は関西に住んでいますが、親戚や友人が東北一帯に住んでいます。そして原発についてはまったくの無知でした。
このトピでは原発について、現在の状況について勉強させてもらってます。そして生の声を聞ける貴重なトピだと思っています。
あまりにも無知なので意見を書けずにいますが大変関心を持って随時読ませてもらっています。私のような人はいっぱいいるのではないでしょうか。
なので、一部の人だけで盛り上がっている単純なものではないと思うので、このまま続けていただきたいと思っています。
原発については早く新エネルギーの研究開発を進めて転換していくべきと思います。

あと、いろいろな意見があると思いますが、反対意見はまた別トピを立ち上げてもらった方が方向性が同じ情報を一度に読めてありがたいなと思ってしまうのですが。。。

遠藤です [E-Mail] 2011/05/10(火) 15:48:07
ROMさま、同感さま
全体の流れを捉えてのご発言でしょうか?
言葉尻を捉えてのご発言のように感じられますが。
私は原発絶対反対でも、賛成でもありません。

私のコメントは30km圏内に残らざるを得ない者として感じたことを、書かせて頂いているだけです。

私が問題として発言しているのは、概ね政府の行動の遅さと情報開示の遅さ等、国としての覚悟の無さです。

また、廃炉宣言を求めたのはそうするしかない事故状況にあったと判断したためです。国がはっきり国民に知らせるべきことを知らせなかったことによる混乱を、この目で見ていたからです。

あと、ご存じないようですが福島県特に双葉郡から避難した人たちに対する、避難先の対応です。車のナンバーで福島とあるだけで出ていけと言われたり、病院等に行けば除染証明を出さなければ診察しないと言われたりという話は事欠きません。ある自治体は除染証明を出さなければ住民登録をさせないように、という指示まで出していました。

また、風評被害でハウス栽培のトマトの購入契約が一方的にカゴメから解約される。などという事も起きています。

原発から代替エネルギーに転換する研究はかなりの期間続けられて来ていますが、原油の価格が下がればブレーキがかかり。の繰り返しを我が国は続けて来ています。

安全でフェイルセーフの、手抜きの無い原発ならそれでもいいでしょう。
代替エネルギーに舵を切るのも良いでしょう。

しかしこれらは、すべて時間と痛みを伴います。産業転換とはそういうものです。

進む方向を選択したら、労働者保護のセーフティーネットを準備して工程表を作り、それに従い混乱を招かないように進めるのが行政の役割です。

パフォーマンスは必要ありません。

これが私の考えです。

バルナ 2011/05/10(火) 20:59:43
ROMさま、同感さま、コメントありがとうございました。
私も遠藤さんと同じ、何か誤解があるような気がします。
このトピは原発反対のトピではなく、原発について被災者の視点から考えてみませんか、というトピです。

<原発事故後、もちろん、原発周辺の住民のみなさんに対して「はやく逃げて〜!!」とは誰もが思ったと思います。>
そのとおり、事故が起きたときから、今でも、私は、はやく逃げて〜 と思い続けています。が、現実はそのようにいかない。被災者の方々一人一人に家族、仕事があり、離れることができない方がたくさんいらっしゃいます。

家を離れた方も、そのあと、どうしたらいいのか。家族も地域コミュニティもばらばらになり、仕事もなくなり、家もない(あるけど帰れない)。

遠藤さんがおっしゃるように、避難先の各地でも、放射能がうつると考える人がいるようで、子供がいじめられたり、宿泊するのに除染証明を出せといわれたり、そして、除染証明をもらうのに、(少し遠いとはいえ、まだ放射線値が高い時に)1日外でまたされたり、翌日になったり(家がないのに、翌日になると、その夜はどこに寝泊まりしろというのでしょうか)。この件に関して、確かに私は、無知だ、と言っています。が、原発反対ではない人のことを無知と言ったことも、考えたこともありません。

無知、と言えば、事故があるまで、原発について、知ろうともしなかった自分が無知であったと強く反省しております。私のような無知な輩が多すぎたので原発事故が起きたと思っています。

このトピを始めた頃は、私も原発絶対反対ではなく、手抜きのない、想定外なんて言葉のない原発ならあってもいいかも、と思っていました。が、調べていけばいくほど、原発はあってはいけないと思うようになりました。私はこう思うようになりましたが、人それぞれの考えがあるのは当然で、このトピは反対意見ももちろん歓迎します。

もちろん、賛成意見も歓迎ですので、ここで、反原発デモに行きましょう!と大きな声で言っていただくのも歓迎です。でも、それは、このトピを読んでいらっしゃる方全てに呼びかけているのではなく、個人の意見表明だと考えます。反原発デモに行かない人を非難しているのでもバカにしているのでもありません。少なくとも私はそう感じます。

<福島の人に対しても「無垢=愚か」というある種の見下しが見え隠れしているような気がしてなりません。>
こ、これは驚きでした。私の作文技術が悪かったでしょうか。福島の友人の話をときどきしておりますが、それは、“逃げてほしい”私が、それを伝えられないもどかしさを、自分の力のなさに落胆しながら(あなたと家族の一生は私が面倒見るから、そんな危険なところにいないで安全なこっちまでいらっしゃい、とは言えない)書いているものです。

原発に反対するだけでは、現実の問題は片付かない、これは、私が直面している問題です。原発容認の方々も、この点では意見は同じかもしれません。現実の問題とは、被災者のことばかりではなく、電力供給の問題もあります。でも、まだ事故が収束していない今の時点では、みなさん、原発や補償について、被災者ひとりひとりの生活という視点から考えていきませんか、というのが、このトピの主旨です。

ご自分もヒロシマの被爆者で、被爆者の患者さんをたくさん診てきた医師の肥田先生と、福島で自給自足の生活をしていらっしゃって(電気はソーラーパネルの自家発電のみ)今回の事故で、ご実家の岡山に避難されているママです。
http://www.youtube.com/watch?v=tCV3beH_IWI&feature=related

バルナ 2011/05/10(火) 21:30:50
8日、原発1号炉建家の扉開放に伴う、放射能大気放出の件ですが、5億ベクレルだそうですが、政府が言うような微量というわけでは全然ないけれども、現在まで放出されたとてつもない量の放射能に比べれば、今さら避難を検討するというほどのものではない、というものだそうです。

どこまで危険を我慢できるかという判断を (小出裕章先生)
http://www.youtube.com/watch?v=VEJFhnnRczg

バルナ 2011/05/11(水) 00:07:07
感謝さん
福島の子供たち、心配です。校庭の表面の土を80センチ四方にわたり・・・とありますが、深さを何センチ削るのかは言っていない。子供たちは校庭で走り回り、ジャンプし、ころびます。あの、20ミリの交渉の文科省のビデオで、文科省の人たちがいかに、現実をみていないかがわかってしまったので、余計に心配です。

子供や胎児が、大人より放射線に対して敏感だというのは、成長するということは、細胞分裂を繰り返すということですが、放射線がDNAを傷つけることがわかっていて、細胞が傷ついたDNAを持ったまま分裂すると、傷ついたDNAが増殖していくからだそうです。子供は身体が大人の半分なので、許容値は半分でよい、なんてことはありません。子供は大人より何倍も危険度が高いのです。

終焉に向かう原子力 小出裕章氏講演
http://www.youtube.com/watch?v=w4YYtHnvmcc

校庭の土をとり替えるのではなく、表面の土を掘り返して下の方の土を上にもってきたのは、汚染土を捨てるところがないからでしょうが、ビデオで福島のおかあさんが言ってました。原発の汚染廃棄物を捨てる場所が決まっていないのに、原発にGoを出したのは誰だ、と。

汚染土だけでなく、がれき、現在の原発作業に使われているさまざまな機器、膨大な数の作業服などの低レベル放射性廃棄物を捨てる場所は見つけなくてはなりません。今から、いやもっと前から、検討すべき問題です。

ところで、捨てる場所のない高レベル放射性廃棄物、使用済み核燃料、核のゴミ、のことですが、地下300メートルに埋設処分され、それから、なんと100万年隔離しなければならないのだそうです。ひ、ひゃく年ではなく ひゃくまん 年 です。100万年前、日本なんかあったでしょうか。国は、この最終処理場建設のための調査をさせてくれるだけで、その地方自治体に20億出す、斑目氏が言っています。20億でだめなら、2倍、4倍とも。前にも紹介しましたが、これです。
http://www.youtube.com/watch?v=uIpHqpd7BoI&NR=1

使用済み核燃料の問題は、福島県の佐藤栄佐久前知事が原発容認派から原発反対に変わったきっかけでした。使用済み核燃料を2001年だったかまでFUKUSHIMAで預かってほしいといわれて、その年になったら、その年からどこに移すか検討を始める、ということに変わってしまっていた。それから国に不信感を抱き、強く発言するようになったら、弟さんの収賄事件の関連で逮捕され、知事を辞職せざるを得なくなったのですが、そのときの検事が、なんと、あの、証拠改ざんで実刑になった前田元検事です。

なにかぜったいにありますよね。

結局、日本の過疎地でも受け入れてもらえないので、使用済み核燃料の処分施設はモンゴルにつくる計画みたいですね。札束にものを言わせて世界の過疎地をねらい打ち、恥ずかしいです。
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110509k0000m040142000c.html

こんなことをやろうとしたから天罰がくだった、という気になってしまいます。天罰は石原さんと、東電の偉い方々の邸宅に落ちてほしかった・・・ か、神様、まちがえないでぇぇぇええええ。もちろん冗談です。


勉強中さん
励ましていただいてありがとう。私も勉強中です。私も無知でした。一緒に勉強していきましょう。

東電のウソ 2011/05/11(水) 00:21:02
2002年4月に東京電力の17基の原発がすべて止められた。
なぜか?

東電のトラブル隠匿を、アメリカのGE社電気技術者に
より、告発されたことによる。

http://www.youtube.com/watch?v=fBjiLaVOsI4&feature=player_embedded#at=544

こんな隠蔽体質である東電なんか解体しなくてはならない。

感謝 2011/05/11(水) 10:35:19
バルナさん、ビデオ見ました。
さらに、これも
http://www.youtube.com/watch?v=Cg4MNT9dl30&NR=1
小出氏の説明が正しいとすると全てがもう遅いじゃないですか。
東京の人々まで被爆している・・・・と。

感謝 2011/05/11(水) 11:01:28
田中優氏の説明非常にわかり易いです。
http://www.youtube.com/watch?v=qwvUcLkw4t4&NR=1
国民を騙す報道のトリック、こんな形で守るべき国民を騙してなんになるんでしょう。

バルナ 2011/05/13(金) 12:31:34
東電のウソさん
東電のトラブルは、これだけではありません。原発の危険を知っている作業員は内部告発をしてきました。ところが、保安員が電力会社を監視していると信じていたので、保安員に告発したところ、東電に筒抜けで、仕事をやめさられるという事態になり、作業員の方々は、保安員の代わりに福島県に言うようになった。当時の知事、佐藤栄佐久氏が原発反対になった動機のひとつです。

バルナ 2011/05/14(土) 01:54:11
本トピの発言者が限られている、スペイン関係のテーマではない、などの御批判をちょうだいしました。私自身も、考えたことが幾度かありますが、レスはつけてくださらなくても、読んでいる方も案外多いとも感じていますし、発言者も増えてきています。

原発事故が起こった直後に始めた本トピですが、当時は事故は1、2ヶ月で収束し、福島県の浜通り地区の方々も、皆さん家に帰ることができると思っていました。ところが、そうはいかず、事故処理はながびくばかり。その間にレス数が200近くになり、トピ自体が非常に長くなってしまいました。

そこで、新たに、I LOVE FUKUSHIMA2のトピをたてることにしましたので、今後はそちらに移ってください。よろしくお願いします。

解決ボタンは2,3日後につけたいと思います。

スタッフ 2011/05/14(土) 02:58:27
申し訳ありませんが、同じ内容のトピックを2つたてることはご遠慮下さい。
ご迷惑をおかけしますが、ご了解いただければと思います。

こんなことも 2011/05/14(土) 12:48:55
しかし東電はいったいどんな人間たちが運営しているんだろうか。
起こしている事態の重大さとその責任を認識しているとは、到底思えない。
合掌。

“原発敷地内に医師不在 作業員死亡で東電”
福島第1原発の敷地内で作業していた60代男性が体調不良を訴えて死亡した問題で、東京電力は14日、作業員らが宿泊する敷地内の免震重要棟の医務室には当時、医師が不在だったことを明らかにした。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011051401000653.html

疑問 2011/05/14(土) 15:45:33
このトピへの発言する人が限られているために
一部の人しか見ていないようですが、実際私のように
発言はしなくても読んで勉強になっていると感じる人もいるかと思います。
ただ、もうレス数が多すぎて新しいレスを読むために苦労です。
ナンバー2として新たにトピを立ててもらえるといいなあと思っていました。
そういうケースでもスタッフさん、だめですか?
同じ内容のトピをたてるのは?
その理由がよく理解できません。
似たような内容のトピをたてている人はたくさんケースがあるようですが・・・。

いつまでここで続けるのか? 2011/05/14(土) 16:09:51
この掲示板はアロバスペインさんがご好意でスペインに関する事を
話し合える様に解放してくだsっている掲示板ですよね。

震災後今までの期間はもちろん問題なかったとしても
これ以上続けたいのであればなぜ他にご自分達で掲示板を作り
そちらに移ってご自分達で運営して続行されればいいのではないでしょうか?

移行先をリンクでしらせれば興味のある方はそちらを訪問される様に
なるでしょうし、、いくらでも無料の掲示板等は安易に作れるので
そちらに移られてはいかがですか?

スタッフさんに抗議するのは
お門違いな気がします。

べつに 2011/05/14(土) 16:52:18
このトピを読み続けている人は、それ相応の関心があってのことでしょうから、
レスの数が増えたからといって、読みにくいとは思いませんが。
最初から読む人は大変でしょうけれど、継続して読んでいる人は、
更新された部分だけ読めばいいわけですしね。
唯一面倒なのは、このトピックを開いたときに、カーソルを下におくる作業なのですが、
新しいトピックを立てる必要があるほど面倒なこととは思えません。

掲示板の方針とは別に、このトピックの場合、新しいトピックはたてないのがマナーだと思います。
なぜなら、スペインとは全く関係のない内容で、しかも書き込みをしている人はいつも同じ人だからです。
決まった人のための、情報交換用トピックになっているのですから、
これ以上は多くを望まず、このまま継続なさるか、このままが使いにくいということなら、
mixiやfacebookなど、個人のスペースを使ってはいかがでしょうか。

トピが無駄だと言う意味ではないです。どうぞ勘違いなさらないでくださいね。

バルナ [E-Mail] 2011/05/16(月) 01:54:22
本トピ、続けようかどうか悩んできました。

というのも、始めたときは、まさか、原発事故がこんな、最悪な展開になるとは思っておらず、避難された福島県浜通り地区の方々も、せいぜい2,3ヶ月で家に戻れると考えていて、それでも、被災者の方々のことを忘れないでいましょう。彼らの苦しみを共用するのが支援ではないでしょうか。という主旨だったので、震災直後、支援したいが何をしたらいいのかわからないと考えているスペイン在住の日本人に訴えるのは有意義だと考えて始めました。

私自身は最初から原発反対だったわけではなく、事故後、このトピを続けながら、自分なりに勉強していくうちに、こんな危険なものをつくってはならない、と考えるようになりました。

スペインに関係ない、原発反対派の数人がマニフェストしているだけ、というご批判をいただきましたが、そういうつもりはまったくありませんでした。発言しているのは限られた人たち、というご指摘は、私も感じておりましたが、発言はしていませんが読んでいます、というご意見もあり、また、他のトピでも、読んでもらっているな、と感じることもありましたので、今まで続けてきました。

トピを始めたときは、原発が収束し、浜通り地区の方々が家に戻った時点で、終わりにしよう、そして、それは2,3ヶ月先と思っていたのですが、事故の収束見通しがどんどん遠のいていき、2ヶ月と少しが過ぎた現在、避難されているみなさんが家に帰るどころか、飯舘村のみなさんが新たに避難を始めています。

原発の今後について、さまざまな論がありますが、私は小出裕章先生のおっしゃることを信じますので、そうすると、現在避難されている方はもうほとんど家にはもどれない。それどころか、今まだ避難されていない人たちを今後どう避難させるか(どこに、どうやって、誰を、いつまで)さらに、東京以北の人たち、そして、関西方面まで含めて、今後、どうやって放射能と共存していくか、の問題に変わってきていると思います。そしてそれが今後20年、30年の問題になっていくと思っています。(本当に、なぜ、こんな危険なものをつくってきたのか・・・言葉がありません)

感謝さんが
<小出氏の説明が正しいとすると全てがもう遅いじゃないですか。>
とおっしゃっていますが、小出先生の発言を追っていくと、事故の数年前から現在にいたるまで(東電が出した偽情報を基にしたものは別にして)予想がほとんど的中しています。

福島の浜通り地区の方々を支援しようと始めたトピでしたが、事故処理が長引くにつれ、この事故の責任は、東電、政府にあるものの、事故が起きるまで、原発について何も知らなかった、知ろうともしなかった電気使用者、私たちにも責任があると考えるようになり、このトピを通してみなさんと一緒に勉強していきたいと考えるようになりました。

最初から、スペインに関係ない話題を出したつもりではありませんが、興味のない方にとっては、全然スペインに関係ないと思われる方もいらっしゃるのも納得できます。やめる潮時かなとも思いましたが、続けてくださいというレスもありましたので、トピがとても長くなってしまったのと、トピの目的が最初のものとは変わってきたことを理由に新たなトピを立てましたが、@スペインのスタッフの方から丁寧なお断りのメールと一緒にかえってきました。

というわけで、ここで、まとめとして、私自身が、事故から現在までに学んだこと、と、放射能についてここ数日で調べたことを、以下に記して、本トピは終了したいと思います。ご感想やご質問がまだあるかなとも思いますので、解決ボタンは1週間ほど待ってから押します。また、メルアドをお知らせしますので、個人的にご感想やご質問のある方は、メールをいただけたら幸いです。みなさま、今まで、おつきあいいただいてありがとうございました。

今までに学んだこと

原発の操業は東電の社員ではなく、作業員と名無しで呼ばれる方々が被曝しな
がらおこなってきたこと。

原発は事故がなくても、普通の時でも少しずつ放射能を出していること。

政府は、原発が安全だと言いながら、一方で、(危険なので)原発は人口密集
地にはつくらないと決め、金をばらまきながら、過疎地に押しつけてきたこと。

それだけ危険がわかっていながら、事故が起きるという想定を、政府も東電も
用意しておらず、結果、避難指示が全然、的外れに行われていること。

それだけではなく、基準値そのものを上げ、国民の今後の健康などまったく考えていな
いと思われること。

原発は発電にあたり、それまで自然界には存在していなかった放射性物質をヒ
ロシマ、ナガサキの比にならないほどたくさん作り出すこと。

放射能は蓄積すること。
--------------------------------------

放射能について調べてみました。

放射能とは放射性物質(放射性原子)が放射線を出す能力のことです。
自然放射能とは、宇宙のかなた、あるいは地殻の底にある放射性原子から照射される放射線のことであり、平均、年間2,4ミリシーベルト(日本は1,5)になりますが、これは放射線のみ。一方、原発から出る人工放射能とは、放射性物質そのもので、それが散らばって、放射線を四方八方にまき散らしています。

放射線を大量にあびると、250ミリシーベルトで白血球減少、1000ミリでリンパ球減少、3000ミリで脱毛、7000ミリで100%死亡、と、これが ただちに起きる健康障害ですが、少量の場合は、晩発性障害といって、10年先、20年先に癌の発症が多くなります。

人間の身体も含む全ての物質が原子+陽子中性子電子でできている元素からできていますが、その元素は、たとえば、もっとも単純な水素の場合、直径1kmの球空間にパチンコ玉が2つ高速で飛び回っている状態です。ここを通り抜けるのは簡単ですが、もっとずっとパチンコの玉が多いものも、放射線は通過していきます。このときに、このパチンコ玉に放射線のパチンコ玉が衝突すると、たとえばそれが遺伝子の分子の構成元素であったとき、遺伝子損傷がおきます。

この衝突は、確率的に起きます。そのため、晩発性障害は、確率的影響、つまり、あびた量に比例して何人に一人という割合で出ます。誰に出るのかはわかりません。被害が出るのは10年後。この量以下であれば安全という量はありません。

人工放射能がつくられるようになったのは最近のことで、みなさんご存じのように、大量に被曝者が出たのは、ヒロシマ、ナガサキ、チェルノブイリです。晩発性障害は、この被害者を調査してわかってきたことです。

晩発性障害は、うけた放射能が、少なければ少ないなりに、多ければより多く、被害者を産みます。この割合ですが、研究者、研究機関により異なります。被害者の調査では、事故時あるいは爆発時、どこにどのくらいの期間いたのかを聞き取り、それから、それぞれの被害者がどれだけの放射能をうけたかを予測するので、当然誤差が出てきます。

学校の基準20ミリを決めるときに参照したとされるICRP (International Commisision on Radiologizal Protection,国際放射線防護委員会)によると
1ミリシーベルト/年=10万人あたり5.5人に致死癌を引き起こす(約1万8千人に一人)=0,11マイクロシーベルト/時
20ミリシーベルト/年=10万人あたり110人(約900人に1人)=2,28マイクロシーベルト/時
100ミリ/年=10万人あたり550人 (約180人にひとり=11マイクロシーベルト/時

BEIR Biological Effect of Ionizing Radiation (米国、電離放射線の生物影響) はこの約2倍
Gofman(米国カリフォルニア大学元教授)は約8倍。
ECRR(European Commitee on Radiation Risk欧州放射線リスク委員会)は10倍としています。
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/nuclear/articles/ECRR_Lesvos_Declaration_2009.html

これは一年にあびる量ですので、2年であれば2倍、3年であれば3倍、逆に3ヶ月であれば1/4となります。

さて、放射性物質が放射線を出す。と言いましたが、放射線を外からあびることが外部被曝で、放射性物質を呼吸や食べ物を通して体内に取り込んでしまうことを内部被曝といいます。体内に入ってしまった放射性物質は、身体の中で放射線を出し続けるので危険度は外部被曝の10倍。そして放射能に感受性の高い子供は大人の5倍と考えられます。

さらに、今後妊娠する可能性のある女性は注意が必要です。女性は、自分が胎児のときに一生分の卵子をつくり、卵子はその女性と一緒に年をとっていきます。したがって、女性が放射線を浴びると、すでに持っている卵子に影響がでます。結果、チェルノブイリでは事故以前には胎児でさえなかった子供たちに甲状腺癌の発症率が高くなっています。

放射線=ガンマ線、ベータ線など。身体を通り抜けるが、抜けるときに染色体を傷つける。種類により、飛ぶ距離が1cm 1m 宇宙を超える距離、といろいろある。

放射線物質=放射線を四方八方に飛ばす物質、セシウム、ヨウ素、プルトニウムなど。種類により水に溶けやすい、溶けにくいなど、性質がちがう。自然消滅しないので蓄積するが、半減期というものがあり、だんだん減ってはいく。半減期は物質、の種類によって変わる。ヨウ素131は8日、セシウム134は2年、セシウム137は30年、ヨウ素129は1600万年 ウラン238は45億年。この10倍の期間を過ぎると0,1%以下になる。

放射線も放射線物質も種類が山のようにあります。また、計る場所によっても値は変わっていきます。人、機関により、さまざまな異なる結果が出ているのはこのせいもあると思います。どの機関の言うことを信じるか、は、個人の問題になるでしょう。

ここに日本各地の放射線モニタリングが出ていますので、里帰りを考えていらっしゃる方はこれも合わせて、危険度を自分で考えて、決められるといいかと思います。
http://www.geocities.jp/environmental_radiation/

参考
http://www.asyura2.com/11/genpatu7/msg/460.html
http://www5.plala.or.jp/nijiya231-9288/Q_A/gennpatu/hatake_0735_genn.htm

こんなことも 2011/05/16(月) 03:48:26
やはり時間が過ぎて行くと、関心や心配の度合いが薄れていくのは避け難い事なんでしょう。
しかし、事態は収拾されているどころか、被害が計り知れない非常事態の事実が日々明白になっていくばかりなのですが・・・。

一部の関心を持つ者だけが集う場所で、情報交換をすれば良いとのご見解もありますが、私個人としては、逆に決してそうではない掲示板で、こうやって問題提議に芽が出たこれらのトピック(原子力発電<今、見直す時>も)だからこそ、その意義がとても重要だと受け取っています。
このような機会を作り続けてくれたトピ主さん(このスレッドは保存させていたく事にしました、大変お疲れさまでした)、また場を提供しつづけてくれたサイト管理者の方に感謝したいと思います。
こちらで、せっかく持ち得た知識や考えた事を忘れる事なく、少しでもこれからの行動に活かしていきたいと思います。
私にとっては、ここ二ヶ月間連日の投稿がとても気になるスレッドでした。

福島の汚染牛を 2011/05/16(月) 07:50:34
北海道や他地区にもっていかないで。!
牛の糞が土壌に入り込み、これやったら北海道の土壌も汚染されて、食材全部駄目になりますよ。
すぐ、やめて下さい。
外部だけでなく、牛だって内部も被曝してるのわかるでしょうに。!
牛乳から赤ちゃんのミルクを作るのですよ!
可愛そうでも、と殺処分して下さい。
枝野さんは、家族を海外に避難させたから、わかるでしょう。?
何故、国民を被曝させたいのでしょうか?
ほんとに、日本のこと考えてるの?
この政府は、日本をだめにしたいのか?

北海道も声を上げてください。!!!

汚染牛の移住? 2011/05/16(月) 09:59:01
「福島の汚染牛を」さん、牛たちの移住計画があるのですか?知りませんでした。。。それはマズイですよね。どこでそのニュースが見られるのでしょう?詳しく知りたいので教えて下さい。

福島の汚染牛 2011/05/16(月) 15:45:05
リンクが張れなくてすみません。
--福島の牛 北海道---と検索すると書いてあります。

農水省は2-3万頭を引き受けてくれる都道府県を探してるそうです。
東電が1号機の燃料棒の溶融をわざわざ後だしで発表した頃に
すでに、16頭が行ってしまいました。(泣)
北海道の新ほだか町で繁殖牛としてですが、親牛の出す母乳に放射能がでて、子牛にでるのでは--としんぱいです。
ストロンチウム、セシウム---。
内部被曝してる場合の繁殖牛の専門家のご意見を伺いたいです。
福島の南相馬市から飯館村に集められて、一応放射能検査を受けて行ったとのことですが、内部被曝はもちろん調べてはいません。

栃木県には肉牛、乳牛約1万頭を引き取りたいと言う方がいて、北海道も引き受けたいと表明してるそうです。
北海道は、ある方のブログでは、やらないように道内の方からのメ−ルがたくさん来てるそうです。
30位の都道府県が引き取りを表明してるとかで、驚きです。
まだ、間に合います。

原子炉のことより、どうやったら福島の土地や福島の方々、日本の被曝が減らせるか、それに考えをシフトしたほうがよいかもしれません。

北海道の牛乳を調べているうちにこの問題にぶち当たり、一体東電や政府は保身のためどこまで、福島にみならず特に子供、国民に被曝させたいのか?
一体、基準値以下、微量だからといって?ベクレルの母乳やミルクを赤ちゃんにあげたい母親っているのかな?って憤りを感じています。
東電・政府は、自分達のやったことに責任持って、福島の家畜を買い取って、処分するなり、福島のある場所で暮らせるようにしてあげるかがせめての鎮魂かとおもいます。
汚した物は、すべて原発の近くにまとめ、拡散させないこと。
処分場を作り、放射物質が半減していくのを待つしかないでしょう。

東電社員の家族と議員の家族たちにだけ情報を流し避難させ、福島に情報を入れなかった東電・政府の罪は重いです。
そして、黙って我慢してる国民の責任も重いです。

汚染牛の移住? 2011/05/16(月) 20:13:43
福島の汚染牛さん、ありがとうございます。
難しい問題ですね。。。
専門家の見解を聞きたいところですが、専門家もあんまり当てにはならないし。。。
放射線は0のほうがイイに決まっていますが、本当に実がいないのなら牛、豚、鶏にも人生を全うして欲しいと個人的には思ってしまいます。
でも、こうして放射能汚染は広がっちゃうのでしょうか。。。?私にはわからない???

NHK 2011/05/16(月) 23:33:13
2011年5月15日(日)、NHKで「ネットワークでつくる放射能汚染地図 〜福島原発事故から2か月〜」という番組が放映されたようです。
http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/05/16/nhk-etv-may15/

このトピで、福島の現状を文字を通して知ってきました。
しかし、実際に映像を見て現状を知ると、もう言葉がありません。
悲しいです。

このトピを通して沢山の事を学びました。
とても有意義なトピであったと思います。
スペインとは関係ない…でも自分の祖国の事ですよね。
自分の祖国、そして故郷を本気で心配してトピを立てるとマニフェストとは。
残念です。

遠藤です [E-Mail] 2011/05/17(火) 01:05:52
スペインには、または近隣諸国には原子力発電所はまったく存在しないのでしょうか?

もしそうであるならば、このトピは無意味でしょう。しかしヨーロッパに原子力発電所が無いなどという事はあり得ません。

実際事故が起こった時にどのような行動をとるかは、各国で違うのは当然です。

しかしこのトピが各国の参考にならないという考えは、私には理解できません。

スペイン、フランスでは絶対に事故は起こらないし、政府もきちんと対応し、国民も整然と事態を受け入れるとお思いなのでしょうか?

これは、スペイン探偵局の方への純粋な質問です。

なお 2011/05/17(火) 10:14:09
スペインにいて被災地の方のお話やご意見を直接聞くことが
できたり、専門知識の方のお話を聞けるのは、大変貴重かと
思います。縁あってこのスペイン探偵局さんでお会いできたのは
本当に感謝申し上げます。そして、福島第一原発は、前にも増
して収束となるまでに困難な問題が多く待ち構えています。
今後も日本人として知るべきことがたくさんあるべきです。
もし、バルナさんが解決済みマ−クをつけらるのならば、是非
他のサイトにて持続していただきたいと思います。多くのことを
知って考えて、行動を起こしていきたいと考えております。

[必見]チェルノブイリ超えた!3000万ベクレル 2011/05/18(水) 23:47:39
このニュースは本当なのでしょうか? http://savechild.net/?p=267

 皆の意見を照らし合わせることができるこのトピックは役に立っています。 スタッフさんの要望で2つトピを立てないでとのことなので、このトピこのまま続けたらどうでしょうか。 日本の中にいると情報操作で流されてしまいます。外の日本人の方が、正しい情報を判断、選択できるのでは、と思います。

うねやん 2011/05/20(金) 07:42:01
「必見」〜3000万ベクレルさん、これは残念ですが事実のようです。まさかと思いあちこちに問い合わせましたがまず間違いありません。
これの意味する所は福島浜通りは北と南に分断されたということ、チェルノブイリのように今後数十年は無人の土地となることです。チェルノブイリの現状をレポートした番組が流れていますが、想像して下さい、立ち入り禁止区域の状況、あれが将来日本に起こることなのです。
内部被爆した牛の問題も取り上げれれていますが、今神奈川、栃木で収穫されたお茶の葉から規制値以上の放射能が検出されています。又、下水の汚泥からも高濃度のセシウムが見つかっています。今後、日本のどこでもこういう問題が次々と起こります。放射性物質は遠くに飛んで土、植物、動物を汚染し続けます。空気中からなくなれば安全ではないのです。物質が落下すればそこでずっと放射能を出し続けるからです。半減期80年と言う事は80年経って半分、160年経って1/4と永久にゼロにはなりません。否定している学者もいますが食物連鎖の影響は避けられません。イタイイタイ病で有機水銀蓄積の恐ろしさは日本人なら知っているはず。放射能も全く同じです。政府はお茶は薄めて飲むから直ぐ人体に影響は無いといいますが、水銀でもホンの少しなら直ぐ人体には影響しないと言うのと同じです。同様に下水の汚泥は焼却処理しますが放っておくと煙、焼却灰にのって放射性物質が再度拡散する事になります。愛知県を始め、各地方自治体ではがれきの焼却を引き受けるといっています。政府は放射能汚染されたがれきの一部も一般のがれきと扱うと決めようとしています。こんな事になれば日本全国に放射能汚染が広がっていきます。極論を言えば、ばらまかれた放射性物質は総て回収して永久に隔離しなければ生態系の安全はありません。
将来を考えた時、私たちが今やらなければならないことは山ほどあります。どうか皆さん、いろいろな所への訴えかけ等、行動を起こしましょう。
またここで得られる情報は日本のみならずスペイン、フランスどこでも起こりうるものだ、と言う事を知って頂きたいと思います。他人事ではありません。日本のように起きてしまってからでは遅すぎます。どうかスペインの方も目を通して頂ければ、そして行動を起こして頂ければ幸いです。

なな 2011/05/20(金) 10:13:36
3000万ベクレル、とても驚きました。
しかも、チェルノブイリの汚染地帯よりも0がひとつ多い汚染とは。
東電、そして政府は3号機で爆発があって直ぐの頃には既にどのような汚染状態になるのかは大体想像出来ていたんでしょうね。
そして、頃合を見計らってレベル7と発表するも、レベル7に引き上げはしますがチェルノブイリには未だ未だ届きませんから大丈夫ですと。
まだまだどころか、0がひとつ多い汚染を引き起こしていてなお未だに収束へとは向かっておらず、汚染は広がっているという。
ネットワークでつくる〜NHKの放送を見て、涙が出てきました。

私自身も個人で色々と今回の原発事故の事に関して調べてはいますが、自分で調べきれないもの又は見落としていた情報等をこちらで見る事が出来てとても勉強になっています。
既に解決とされていますが、是非もう少しこのトピを続けて頂けたらなと思います。

宮城から 2011/05/22(日) 11:09:22
 >>スペインには、または近隣諸国には原子力発電所はまったく存在しないのでしょうか?


スペインに現存する原発の数は稼動中かどうかを問わなければ
7つです。他のヨーロッパの国に比べれば少ない方でしょう。
国境を接するフランスは原発大国58の稼動中の原発があり2つが
建設中です。原子力依存の高い国は上からフランス、スロバキア
ベルギー、スウェーデンとヨーロッパの国が並びます。
スウェーデンではもうすぐ高レベル放射性廃棄物を永久的に地中に
埋設する施設の建設が始まります。これらの廃棄物が危険を伴わないレベルになるまで10万年かかるそうです。
100000年・・・このような代物を扱っている以上どにに
住んでいようとも原発問題は他人事ではあり得ないと思います。

しばらく宮城の被災地の方にいましたが、一つ気になったのは
この時期は東北のあちこちで山菜やたけのこなどを山で見つけて
家庭で調理する光景が見られます。食物はお金を出して小売店
で買うのが当たり前の都会の役人には信じられないかもしれま
せんが、田舎の方では流通から全く独立した方法で得られた
食物が当たり前のように食卓に並びます。

政府が主導して検査、規制をしない限りはこのような食物は
検査もされないまま人々の口に入るでしょう。山菜類だけでは
ありません、海や川で釣られた魚等に関しても同様の危険が
あると思います。海洋汚染の検査に関しては、漁業関係者が
測定を望んでいるにも関わらず政府の対応は遅いと言わざる
を得ない状況です。

しばらく忙しかったのでこちらの方には目を通せませんでし
たが、バルナさんにとってはこのトピをこのような形で
継続するかどうかは悩ましい所だと思いますが私もこのまま
でも継続させていくのが望ましいのでは?と思います。

サンティアゴ 2011/05/23(月) 02:24:22
私も宮城さんに賛成です。個人的にはこの手の情報や知識は持ちえてませんが、このトピが多くの人になにかを訴えることは確実であると確信しております。
かと言ってそう簡単に政府の意向を変えられるのであれば話は早いのですが、そうもいかないわけで。気持がへこんでいくのも必至であるかとも思いますが、でもここはひとつ、ふたつ、みっつ、と、
一歩一歩前向きに進むしか方法、あるいは未来はないのでは?
この掲示板の主催者方も日本人でしょうし、そこんとこ解っていらっしゃるのでは?バルナさん、いかがでしょうか?

バルナ 2011/05/23(月) 09:39:17
トピ主の私がやめる、と宣言してから、私の予想とは反対に、皆さんが続けてコメントを書いてくださり、トピを続けてくださいという意見をメールでもいただきました。これで、少数のみが発言しているトピックという批判をくつがえすことができたと感じました。

スペインに関したトピックではない、という批判も、NHKさんがおっしゃるように、スペインに住む私たちの祖国のことですし、遠藤さんがおっしゃるように原発問題は世界の問題でもあります。スペインにも原発が6カ所、原子炉が8基、お隣には原発大国フランスがあります。また、1966年には、アルメリアで核爆弾を搭載した米国空軍機が墜落、プルトニウムが拡散して住民が被曝しています。

一度は終了します、と言ってしまいましたが、このように、いただいたご批判が的を得ていないことが証明できたと思いますので、続けることにします。

トピが長くなって、カーソルを送ることが面倒ではありますが、このまま続けるつもりです。行動力はあるものの、持続力に欠け、批判に弱い牡羊座、B型の私ですので、皆さま、これからもご支援の方、よろしくお願いします。

さて、日に日に情勢が変わっていく(残念なことに悪化していくばかりの)原発事故処理と汚染対策ですが、日本国内の方も、政府のいうことはどこかおかしいと気づき始めてきたような気がします。(まだまだ気づいていない方も多いようですが、少しずつでも、ということです)

http://www.youtube.com/watch?v=cZwG83Ihi-8&feature=related

ここの14分20秒あたりで“100ミリシーベルト/年以下の被曝量では癌が発生する等の科学的な証明関係は科学的な証明はできないという国際的な知見に基づいて云々”と厚生労働副大臣がはっきり発言しています。私は、これこそが今の政府の考えではないかと思います。証明できない=10年後に訴訟になっても国は負けない、ということで100ミリまでは大丈夫と表明しているのではないでしょうか。100ミリなら子供を含めた国民が大丈夫というのではなく、100ミリまでなら政府が大丈夫、ということです。
http://www.youtube.com/watch?v=1DQfFR4NsZM&feature=related

この小佐古氏の涙、小佐古氏は、この時まで原発推進派を率いる方でした。この方が涙を出され認められないと言っている20ミリです。それを、厚生労働副大臣が、科学的に証明できない、とさらっと言ってのけるところが恐ろしいです。

私は科学と物理学の境がよくわかっていませんが、放射線障害は、自分の身体の元素に放射線の元素が当たるかどうかの確率の問題で、疫学などの問題ではありません。少しショッキングですが、このビデオは、晩発性障害ではなく、東海JOCの事故の後、放射能の急性障害でなくなった大内さんの記録です。

http://www.youtube.com/watch?v=pYB58P3t_Hs&feature=related

放射能汚染の問題は一国の問題ではありません。それどころか、原発が日本に導入されたのは、冷戦時代、米国、ヨーロッパ、日本で、ソ連を中心とする共産勢力に対抗するための核装備をすることから始まったようです。

http://www.youtube.com/watch?v=EbK_OlzTaWU

マスコミは最初から原発推進に組み入れられていたことがわかります。というより、ヒロシマ、ナガサキで、反核の機運が高い日本を変えるのは、まずマスコミ、ということで、政府よりもマスコミをねらって原発導入が進められてきたようです。

フランスがなぜあんなに原発推進国なのかはわかりませんが、原発導入が冷戦時代の西側諸国の戦略であったと考えると、冷戦に参入するのが遅れた(NATO-OTANに入るのが遅かった)スペインに比較的原発が少ないことは理解できます。スペインやヨーロッパの原発問題も、時間があれば、考えていきたいと思っています。本トピを続けて読んでいくために、今後もさらに、カーソルを下へ下へと動かす面倒なトピになりそうですが、みなさんとご一緒にこれからも勉強していきましょう。 

バルナ 2011/05/25(水) 11:21:51
昨日のスペインのニュースで2,3号炉もメルトダウン(炉心溶融)、東電に情報隠しの疑い、とやってました。政府と東電の原発処理について、今後は国際的にも批判が大きくなりそうです。

4月23日の時点で、東電の責任者はホーマーシンプソン(漫画の)か、と言われています。
http://www.youtube.com/watch?v=NmNc6yPkAfM&NR=1

東電も政府も、何を考えているのか理解に苦しみます。事故からずっと、それぞれの段階で想定される状況のうち、常にその最も軽いものを選んでいる、という感じを受けます。東電は私企業なので、それもうなずけますが、保安員がそれではいかん、最悪の事態の想定から始めろ、と強く言うべき、と思うのに、保安員、出てきませんね。何をやっているのやら。

事故からもう2ヶ月以上が過ぎましたが、事態はどんどん悪くなっていくばかりです。

http://www.youtube.com/watch?v=VrOjQgshjJs&feature=related
ここで(4月のニュースで)独立した監視機関が必要という指摘がありますが、やっと一昨日参議院で行政監視委員会で、原子力専門家の小出裕章先生、格納容器設計者の後藤政志氏、地震学者の石橋克彦氏、自然エネルギー財団を立ち上げたばかりの孫正義氏の、反原発の4人を参考人として呼んで、監視機関をつくろうか、と話していますが、遅すぎです。が、それでも、一応前進ではあるかな、と思います。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=8WNFcNOkzIY#at=10374

事態は本当に悪くなっています。心配な放射能汚染の件ですが、一時的に大量に出たのは、1号機で爆発があった12日午後と3号機で爆発があった14日午後、つまり、仙台から東京圏にいたるまで、12日から15,16日くらいまで、非常に高い放射性物質が飛び散ったと予測されます。

“正門付近の放射線量は、3月12日4時00分まで0.07μSv/hと正常範囲だったが、4時30分に0.59μSv/h、7時40分に5.1μSv/hと上り、15時29分には1号機北西敷地境界付近で1,015μSv/hになった[42]。12日15時36分に1号機で爆発が発生し白煙が上がった。政府は12日18時25分、半径20km以内の住民に避難を指示した[6]。
3月14日11時01分、3号機でも水素爆発が発生した。付近の翌15日10時22分の線量は400mSv/h(1mSv/hは1μSv/hの1,000倍)と非常に高かったので、大量の放射物質が出たと推測された。15日6時10分、2号機でも爆発音があり、圧力抑制プールは圧力が3気圧から大気圧の1気圧に低下したので、損傷したとみられる[6]。ほぼ同時刻に4号機でも爆発があった。4号機は、15日と16に火災もあった。政府は15日11時06分、半径30km以内の住民に屋内退避を指示した[6]。その後敷地の線量は減少し、5月2日21時に正門付近では45μSv/hとなった。 (ウイキーペディア:福島原発事故)

福島の東電社員とその家族は、直後に爆発があり得ると想像したのでしょう。近所の人には何も言わないですぐに90kmより遠くに逃げています。
http://www.youtube.com/watch?v=EcF_75slgwk&feature=channel_video_title

震災当時は、津波被害者の救助、東北地方一帯の停電、と確かに、放射能汚染まで考える余裕はなかったのはわかりますが、それでも、原発になにかあったら、まずは逃げてそれから考える、ということを知っていたのは、東電職員だけ、というのは悲しい事実なようです。

このことを考えると、大量の放射能の放出後、3月20日になってから、県外に避難された20km圏の高野病院の患者さんたち、花ぶさ苑のお年寄りたちの処置は正しかったのだろうか、とさえ思えてきます。何時間もかけて避難する負担を考えると、残っていても変わらなかったのかもしれない・・・
もちろん、これは事故後、いろいろなことがわかってきたから言えることで、当時はまだ爆発(=放射能の大量放出)が起きる可能性が高いと考えられていましたので、もちろん、当時の判断としては正しかったと思いますが。

政府と東電の問題は、守るものは国民ではなく、政府と東電、と考えていること。これにつきると思います。

遠藤です [E-Mail] 2011/05/25(水) 13:46:37
バルナさんのご指摘は当然のものだと考えます。
被爆のリスクを考えれば、当然避難というのが政府の考え方です。
でも冷静に考えれば、残って介護を受け続ける。同様に残って治療を継続する。という選択肢がベストであるのは、私たちの両施設管理者間での共通認識でした。

避難は非常なリスクを伴います。まず、重介護を必要とする方達を安全に避難させるには、移動時間が短いこと。移動先の環境が介護に適していること。が最低条件です。
これは病院でも同じ、いやもっとシビアな条件が付きます。
移動距離が1時間を超えたら亡くなる方が相当数出て来る、近くに受け入れ余力のある病院が無い。
といったことが充分分かっていたからです。

そのため、町からの避難希望の確認には、残って仕事を続けると、お断りさせて頂いていました。

しかし、最大の誤算は原子力発電所の爆発に驚いた政府の指示、マスコミ報道による不安感から、職員の避難が自治体主導で家族ごと急速に行われたことです。

介護職員、看護職員とも3月14日までには施設では私と調理師の2名しか残りませんでしたし、病院でも残ったのは14〜15名に過ぎませんでした。
この時の入所者は37名、全員全介護に近い方たちばかりでした。
病院は平均年齢が85才超のお年寄り62名の療養病棟、精神療養病棟42名の計104名の患者さんがいらっしゃいました。

インフラは11日の大震災で全て断たれ停電も4日間続きました。
施設は病院から介護職員を1名借り、私と2名で37名の方の介護のため泊まり込み、仮眠は椅子でという余りにも困難な状態での仕事でした。食事はなんとか1日2回と間食、水分補給を調理師さんが頑張って手伝ってくれました。
病院ももちろん、言うまでも無くさらに大変な状況でした。

この状況を外部に伝えたくとも、電話は断線、携帯電話も通じず、停電はいつ復旧するかも分からない状態でした。

この状況を東京の大学を通じて内閣府に知らせてくれたのが、病院に来ていた非常勤のドクターでした。ご本人は残って手伝いますよと言って下さいましたが、巻き込む訳にはいかないのでタクシーで東京まで帰って頂いていたのです。

そんなことはすっかり忘れ、必死に毎日を過ごしていた時、救援が入りました。取りあえず電気設備の復旧、避難道路の整備、給水という最低限の復旧でしたが、その数日後には外部と連絡の取れる携帯電話も各1台入手できました。中継基地の被害を被らなかった会社の物があったのです。
この段階でインターネットの接続も確認出来、安否確認のメール
4−5件に現状報告をさせて頂きました。

ただ、幸いにも避難しなければ全員がつぶれると感じた時点で、県側から避難の支援について連絡が入ったのです。

それによって病院側が19,21日で生命の危険が比較的低い方を中心に68名、移動が危険な方36名は家族の同意を得て残って頂きました。施設側は介護を提供できる状態では無くなって来ていたので全員20日に避難を完了することに決めました。

この間バルナさん、うねやんの励ましとマスコミ等への連絡が私を励ましてくれました。
この場を借りて深甚よりお礼申し上げます。

このような状況はどこの施設、病院でも起こりました。
気が付いたら職員がほとんど避難して居なくなっていた。
という声を、一区切りついた後で知り合いの施設長、病院長から聞かされました。

これは国の判断があまりにも遅く、県も動けず、町村も動けずの状態から、いきなりすぐ避難せよという指示が出てパニック状態になったことが一因でもあり。
子供を持つ職員が家族を心配し避難させようという気持も当然
で、なんの非難もされるべきことではありません。

これが、現実に起こる当然の行動だということへ気が回らなかった責任は、管理者が負うべきものです。

悪条件が重なると、世界中どこでも同じような光景が見られるのは火を見るより明らかです。

こういった人間の価値観を無視して、職業人として無責任と非難するのは簡単ですが、いざその場にいたら自分はどうするだろう?ということも考えて頂ければ本望です。

参考になるか否かは皆さんそれぞれでお考えください。ひとつの
ケースレポートとして書かせて頂きました。

バルナ 2011/05/26(木) 22:55:36
遠藤さん、事故直後の詳細なご報告、ありがとうございました。

遠藤さんたちが、電気もなく、周囲とのコミュニケーションも一切なく、食糧どころか水の補給もないとき、私は、自治体の災害対策本部等に電話をかけまくっており、高野病院も花ぶさ苑もまるで消滅したかのように、どこも状況を把握していない状態にあっけにとられておりました。当時のパニック状況は、それを経験したものでないと実感として伝わってきませんが、こうやって遠藤さんが綴ってくださったことで、被災地以外の私たちも、少しでも当時の雰囲気を知ることができるかと思います。

地震津波被害に関して、政府、自治体が一時的にパニック状態になったのは理解できても、原発事故に関しては、原発の危険度を承知していながら、そして日本が地震国であることを充分理解しながら、地震津波による事故、避難、汚染、の想定をまったくしていなかった。つまり、想定外ではなく、想定自身がされてなかったことです。

http://www.youtube.com/watch?v=3gTKgDTeyQc&feature=related
このビデオの42秒当たりから元原子力安全委員会の委員だった武田邦彦氏が、原発推進派から原発批判派に変わった理由のひとつとして上げています。2006年に地震指針が提案されたが それは、想定外のことが起きれば、施設の破壊、大量の放射性物質の飛散、付近住民の被曝、が起こりうるが、それは想定の外である。

さらに、今、政府は100ミリシーベルト/年までは健康に影響があるという証明が科学的にされていない、という馬鹿げた理論をごり押ししようとしていますが、(これは世界の推進派のICRPの100倍、ヨーロッパのECRRの1000倍です)この100ミリというのは、ごく最近になって、一部の政府ご用学者が言い始めたことです。
http://smc-japan.org/?p=1413

100ミリで癌になる確率は100人に一人か二人だから問題ない、と。(ICPRの基準です。子供の場合は5人から10人。ECRRの場合、10人か20人に癌が発症、ERCCの基準に従えば子供の場合、50人から100人ですよ、山下先生)そして、これは1年だけ、その年だけの計算ですが、まだ収束されていない福島第一、1年で汚染が終わるとは私には思えません。

http://www.youtube.com/watch?v=Ld5f6YvEgrs&NR=1
ここの12分30秒あたりで、武田邦彦氏が人体実験だとおっしゃっています。そのとおりです。日本の政府は殺人政府になってしまったのでしょうか。

バルナ 2011/05/26(木) 22:56:19
http://www.youtube.com/watch?v=IVGKRPoyyfY
オペレーションコドモタチの山本太郎さんのメッセージ、私もこれを見たときからまったく同感でした。子供たちと妊婦さんは避難してほしいです。せめて事故が収束するまで。

そして、このせいで山本太郎さんはドラマを降板させられてしまいました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110526-00000021-flix-movi

日本のどこに言論の自由があるのでしょうか。

感謝 2011/05/27(金) 21:47:05
貯金尽き生活困窮「食べていけない」 70日以上 缶詰中心の食生活
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110528/dst11052800050002-n2.htm

義援金の総額は相当なものになると思うのですが、どうしてこんな状態がまだ続いているんでしょうか。
なんで自治体は早くアクションを起こせないのでしょうか。
こういう時に役に立たないのならなんのための義援金だかわかりません。

バルナ 2011/05/27(金) 23:35:21
感謝さん

震災直後は、津波被害者のニュースばかりで、原発事故のニュースが少ないと感じていましたが、最近は、まったく反対になってしまいました。熱くなるのも早いが冷めるのも早いのは、日本人の性格でしょうか。それとも人間はどこでもこうなのでしょうか。
宮城、岩手では給食におかずがない状態が続いています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110526-00000112-yom-soci

本当に、あの義援金はどこにあるのでしょうか。
生活に困窮している方には、一時金としてお渡しするなり、自治体や国が無利子で貸す、という方法もあると思うのですが。

先日、地震のあったスペインのロルカでは、政府が簡易テントを作り、炊き出しをしています。暖かいごはん目当てで、被災者でない方が大勢やってきて問題になっています。

国としての経済は豊かでも、少数の方々のことはすぐに忘れてしまう日本。福祉は進んでいても、失業者があふれているスペイン、果たしてどちらがましな国なんでしょうか。

バルナ 2011/05/28(土) 01:12:43
昨日のレスで、武田邦彦氏の、2006年の指針のことですが、こちらでもっとわかりやすく説明されています。原発とは、想定外のことが起きれば、施設の破壊、大量の放射性物質の飛散、付近住民の被曝、が起こりうることは認めるが、それは想定外なので、想定する必要はないと認める、ということです。
http://www.youtube.com/watch?v=miVcYx8nJ-g

原子力発電とはなんという傲慢なものなのでしょう。あの米国でも、電力会社、政府から独立した監視機関があり、近辺の住民には、事故があったら、というパンフレットが配られています。地震国日本で原発をつくるためには、政府が国民だけでなく、政府自身も騙さなくてはならなかったのでしょうか。大丈夫だ、安全だ、と繰り返すだけ、反対意見には正面切って反論するのではなく、さまざまないやがらせ。

福島や東海原発の元技術者で、原発反対の活動をされている菊池洋一氏が、反対派には家族にどんないやがらせがあるかわからないので、実家は福島だけれども、家族を残して一人で浜岡に住んでいる、とおっしゃっています。
http://www.youtube.com/watch?v=gNWVljrvl3o

子供に20ミリに関しては、やっと、文科省が“事実上断念”しましたが、20ミリを撤回はしていません。それでも校庭の利用基準を3,8マイクロ/時から1マイクロ/時に下げ(それでも8,8ミリ/年、1マイクロを24時間あび続けるとした場合)土壌汚染低減措置に国が財政支援をすると決定したことは、少し前進したと考えられます。(それにしても、子供に20ミリを強要するという、こんな明らかな世界の常識外れを少しだけ直してもらうのに、市民が、自治体が、これだけの大騒ぎをする必要があったのかと思うと、これから先が思いやられます。)
http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2011/05/post-3aaa.html

私は、もともとは、文科省が何かの学説を元にして20ミリとしたのではなく、福島県の学校の校庭の多くが3,8ミリ/時に近い値が出ていて、それを除洗する(表面を5cm削り取る)のは、仕事が増えるので、仕事をしなくてもいいよう、なんとか基準値を上げようとしていたら、ちょうどICRPの緊急時20ミリというものがあったので、それを採用することにしたのではないか、と考えていますが、考えすぎでしょうか。

どちらにしても、日本にはもうすぐ梅雨がやってきます。梅雨に入る前に、なんとか、1ミリを超えている校庭、公園すべて、除洗をやってほしいです。土は上と下と入れ替えるのではなく、きちんと取り除いてほしい。日本人は、一度決まれば仕事は早いので、期待しています。手遅れにならないよう。

梅雨と言えば、日本にお住みのみなさん。東北、関東に限らず、今年は特に雨に濡れないよう気をつけてください。上空の放射性物質は風にのり軽く1500キロメートルくらいはただようとのことです。雨がふるとそれが下りてきます。

それにしても、福島第一事故での被災地は比較的小さいとのことです。日本には常に偏西風(南西から東北に向いて吹く)が吹いていますので、放射線物質は主に海側に流れていっています(世界を汚染していることは同じですが)。これが、もんじゅや柏崎だったら、風はすべて日本本土を覆います。

風による放射線物質の飛散について、なぜ、政府も東電も、もっと以前から、この情報が最も大切だと考えていなかったのでしょうか。なぜ気象庁の情報を後(あと)出ししたのでしょうか。先日は、123号炉はすでにメルトダウンしていたという情報の後出し。そして明日、メルトダウンと爆発によりすばらしく高い値になっていると予想される、事故から5日間の放射線測定値を後出しします。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110527-00000845-yom-soci

理解できない 2011/05/28(土) 05:43:47
ロルカの町の規模と被災者の数、
東日本大震災で家を失って被災者が出た地域、
さらに原発事故の影響がある地域の広さと被災者の数を考えれば、
ロルカの事例を日本と比べること自体、無理があると思います。

自分の説に都合のいい例ばかり挙げて、それみたことかと論じるのでは、
原発推進派となんらかわりません。

1500キロも放射能物質が風に乗って、やがて雨になってふるのであれば、
関東どころか他の地域にも飛散しますね。住める場所ではなくなりますね。

ここまで大変な状況になっているとお考えなのに、
なぜこのような読者が少数の掲示板(スタッフの方すみません)で、
日本のみなさん目を覚ましてください、と訴えているのでしょう。
もっとたくさんの人が集まる掲示板や、情報を拡散しやすいtwitter、
検索連動型広告などを入れたHPを作成したりと、方法は色々あります。
もっともっと多くの日本人に呼びかけてはいかがですか。

この掲示板で話し合うことで、みなさんが危惧している日本の状況は変わるのですか?
このトピは一体なんのためのトピなのでしょうか。

曇り空 2011/05/28(土) 07:56:14
理解できないさんへ
スペインやその他海外在住の日本人の方、Twitterや Blog、また直接政府機関に抗議をして働きかけていらっしゃる方など、たくさんいます。
残念なのはそれでも日本在住の日本人の方が団結してアクションを起こすにいたらない事。見ていて歯がゆいです。
もちろん小規模の集会などはありますが、国民全体に広がって皆が立ち上がるような、そんな状況にならないんです。
どうしてでしょう、日本人の気質でしょうか?現地にいると実際に起こっていることに目をつむりたくなるのでしょうか?
この掲示板で話し合うことで、日本の状況がすぐに変わるわけではなくとも、
ここの読者が知識を得ることができます。そして個人個人でさらに情報を広めていくこともできます。
そこから先、日本での変化を起こすには日本に住んでいる日本人が直接大きな行動をとっていただかないと難しいですね。

宮城から 2011/05/28(土) 10:07:25
>>震災直後は、津波被害者のニュースばかりで、原発事故のニュースが少ないと感じていましたが、最近は、まったく反対になってしまいました。

全くその通りです。私の周りも興味を示す人はかなり少ないです。
時々現状を口にすると ”まだそんな状況なの?”で終わりです。
瓦礫の撤去を全て終わらせるのに3,4年。とささやかれている
状態だという事など想像だにできないでしょう。本当にあせります。

ところで義援金に関してですが、確かに外から見るとなぜこんなに時間がかかるのか?と思われるのも理解できます。が、家族と一緒に義援金申請の全てを行いましたが、申請までの複雑な手続きの
過程を知ったら多分、何故時間がかかるのか理解できると思います。
まず、通帳やはんこを持っていない人は銀行に行って紛失、再発行
などの手続きが必要になります。銀行には同じ状況の人たちが大勢詰め掛けているので、手続きに莫大な時間がかかるのは想像できると思います。そして罹災証明書の発行、この罹災証明には自宅が
全壊か半壊か、大規模半壊か、の認定が必要になります。一部地域を除いては、これは資格者がじかに赴いて認定します。

そして住民票その他の発行.....。そして家族に死亡者がいる場合の証明書の発行・・このような莫大な手続きを過疎地で平和な日々を過ごしていた役場の職員が担っているのです。そして彼ら自信も
自宅、家族になんらかの被害を受けているのです。現在、他の市町村から行政支援に来てくださっていますが、結局アウトソーシングできる部分というのは限られています。

自分の家族を失っても黙々と役場仕事を続ける姿を見て私はスペインでは絶対ないな・・と思いました。それを良しとするかどうかは別としてですが・・。

そして瓦礫の撤去、仮設テントの設置云々に関しても、私は日本の
底力を感じました。 勿論これらは民間の支援が入っていることも大きいと感じます。私の主人はスペイン人ですが、現地の様子を語るにつけて ”スペインでは絶対あり得ない事だ。さすが日本。”
と言います。個人的にはこれだけのインフラの復興、民間企業の機動力はスペインでは無理だったと思っています。そもそも公の精神という物が低いと常から思っていました。また現在の弱りつくしたPSにどれだけの事ができるのか甚だ疑問です。

勿論、行政の対応の遅さにはイライラさせられる事もあります。
特に子供たちの学校給食に関しては・・・。育ち盛りの従姉妹の
息子は私が”元気?”と聞くと ”毎日お腹すいてるー!”と
答えました。給食はパンと牛乳だけです。議員の方から行政に
改善要望は出ているようですが、改善する方向でいく・・と答えて
も一向に変化はなし・・。

行政の組織自体は元々が麻痺状態で決定システムが構築されていないのだと思います。原発事故への対応も同じですが、結局は
”日本型秀才のシステムの限界”があると思います。失敗する
のを嫌って誰もリスクも取らないし誰も責任もとらないし、誰も
決断したくない。 このような機能不全のシステムの元でも真面目に仕事をこなしていらっしゃる方もいます。こういう人たちに甘えて機能不全のシステムを変えようとしない行政には腹が立ちますが
その都度機関にメール、電話などで改善要望をするしかないのでしょう。

私自信twitterなどで発信もしていますが、あれは文字数も限られているので、このような場はとても有意義だと思っています。
このトピの存在意義に関しては揺らいではいませんが・・。

バルナさん福島のことでなく、トピずれになりましたがお許し下さい。

私も理解できない 2011/05/28(土) 12:15:40
原発を安全に続ける方法があるなら、そのトピが見たい。
無いならもうこのトピ無意味だからやめたら?
ただ原発怖いから止め!はもうウンザリ。
国が悪い、東電が悪い、
未曾有の出来事にあなたは的確に対処できますか?

興味 2011/05/28(土) 17:03:47
がないならほっとけばいいし、あんたたちに迷惑かけてるわけでもないだろうに。役に立ってるって言ってる人もいるんだから、そっとしとけばいいだけのはなしでしょうに。スタッフがきめることで、今のところそっとしておいてもらってるんだから、荒らすのよしなさいよ。

子孫を残せなくなる 2011/05/28(土) 19:20:51
私も理解できないさんは、
今回の事故を見て、原発は怖い、危ない、とは思いませんか?
何故原発を続けたいと思うのですか?

もう、どこに住んでいても他人事ではない問題だと思います。
原発は100%安全なものではない事が証明されたんです。
原発がなくても電気の供給に問題がないと言う事もわかっているのだからやめた方がいいと思いませんか?

不安 2011/05/28(土) 22:10:15
これまで書き込みこそしませんでしたが興味深く読んでいました。一部の荒らしに揺るぐことなく続けて欲しいです。母国を心配してこそのトピじゃないですか、何が悪いのかわかりません。

このトピのような討論、日本で暮らす日本人間での日常の話題には出てくるんでしょうか?私は日本の家族などと話すたびに、日本にいない私なんかよりずっと危機感が少ないと感じていますがそんなものなんでしょうか?日本の将来心配です。

バルナ 2011/05/29(日) 01:58:34
理解できないさん
<1500キロも放射能物質が風に乗って、やがて雨になってふるのであれば、
関東どころか他の地域にも飛散しますね。住める場所ではなくなりますね。
プルトニウムはハワイやカリフォルニアまで飛んでいます。住める場所ではなくなるほどではありませんが、少なくとも原発事故が収束するまでは、雨に濡れない方が良いということです。おっしゃったのは物理学者の矢ヶ崎克馬氏です。

<この掲示板で話し合うことで、みなさんが危惧している日本の状況は変わるのですか?
変わりません。

<このトピは一体なんのためのトピなのでしょうか。
このトピが勉強になるとおっしゃる方々と一緒に勉強していくためのトピです。

曇り空さん
<そこから先、日本での変化を起こすには日本に住んでいる日本人が直接大きな行動をとっていただかないと難しいですね。
私は、まずは私がひとり、そして、ふたり、3人と、原発問題を真剣に考える人が増えていけば、その日はきっとやってくると信じます。

宮城からさん
<バルナさん福島のことでなく、トピずれになりましたがお許し下さい。
全然トピずれではありません。震度9の大震災、もし原発事故がなければ、もっともっと行政が素速く動き、被災者支援が進んでいたことでしょう。震災の被災者は原発事故という人災の被害者でもあります。また、福島第一からの風は北に向かって吹くことが多いようです。宮城の汚染状況もできるだけ早く明らかにして、汚染状況をふまえた復興プログラムにしていかなくてはなりません。

<このような機能不全のシステムの元でも真面目に仕事をこなしていらっしゃる方もいます。こういう人たちに甘えて機能不全のシステムを変えようとしない行政には腹が立ちますが
現在まで、日本は、こういう人たちに支えられてきたのだと思います。幕末とか経済成長の初期のように、国難の時には、ちゃんとしたリーダーが出ますが、しばらくすると、機能不全の日本型秀才のシステムが始まり、次の国難までそれが続くというサイクルではないでしょうか 

以前に、私は、何度も、この事故は戦争に等しい、と言いましたが、まさに、戦争と同様の国難の時期だと思います。機能不全におちいっている日本システムの機能の回復か第一の事故収束か、どちらが先になるかはわかりませんが、この事故の重大さを国民の多くが理解したとき、日本は変わるのではないでしょうか。

不安さん
<このトピのような討論、日本で暮らす日本人間での日常の話題には出てくるんでしょうか?私は日本の家族などと話すたびに、日本にいない私なんかよりずっと危機感が少ないと感じていますがそんなものなんでしょうか?日本の将来心配です。
福島第一から50kmにいる私の友人でさえ、危機感は少ないです。マスクなんかしたら、私はとっても神経質、と宣伝しているようなものだから、できない。って言ってます。

それでも、ネットでは、多くの人が気がつき始めています。40年間も、あちこちで原発反対の講演を続けてきた小出裕章先生の講演も、最近は人が入りきれない状況です。そして、先日は国会に呼ばれました。20ミリ反対の福島のおかあさんも、最初に東京の文科省まで福島から出かけたのは、たったの一人だったけれど、次は10人になった。この次は100人になる、とおっしゃっています。少しずつでも、自分が考えるところから始めていきましょう。

放射線による晩発性障害(10年先よりあとに出る健康障害)は、特に子供、乳児、胎児に出る確率がとても高いのです。大人は自分で危険度を判断することができますし、情報を持たない、という選択もできます。けれども、子供たちは、守らなければなりません。日本でも、危機感を持ち始めている方々は、小さな子供を持つおとうさん、おかあさんが多いように思います。

国はそんな簡単に変わるものではありませんが、私たちがこうやって考えていくことが無駄だとは思っていません。

ところで、経済危機の深刻なスペイン、3月15日(15M)から各地で政府反対のキャンプイン(各地の主要な広場にテントを張って泊まり込みのデモをする)が行われています。Spanish Revolutionとも呼ばれていますが、PPSOE(右派で現在野党のPP党と与党のPSOE,社会労働党ですが、現在どんどん福祉教育費をけずっている、この2党を足したもの)に加え、労働組合に対してさえも反対し,“真の民主主義を、今”というスローガンで今でも続いています。

スペイン語がわかる方はこちら
http://www.youtube.com/watch?v=c2XFN-M6qDQ&NR=1&feature=fvwp

スペイン語がわからない方はこちら
http://www.youtube.com/watch?v=1SAfFFpGF3E&feature=related

バルセロナでは、本日28日にイギリスで行われたチャンピョンリーグ決勝バルセロナ(バルサ)対マンチェスターユナイティッドの試合を市民が集まって巨大スクリーンで観る場所がちょうど、キャンプインが行われているカタルーニャ広場だったので、27日に機動隊(警察?)が人々とテントを撤去しました。が、しかし、翌日の朝にはしっかり人もテントも戻り、結局、巨大スクリーンの方が別の場所に移動することになりました。
http://www.youtube.com/watch?v=Geg_6Xoy04s&feature=topvideos_news
これは、撤去のビデオですが、たったの1日で視聴者数がなんと、140万を超えています。コメントも9500。

ここまでしても、すぐには何も変わりません。

ところで、3対1でバルサが勝ちました。通りは今、大騒ぎです。

理解できない 2011/05/29(日) 06:05:17
私も東京に暮らしているので、放射能は怖いですよ。
実家は千葉で、思いっきりホットスポットになっていますし。
雨に濡れたらまずいなとは、多くの人が思っていると思いますよ。

国内の影響のある地域に住んでいて、怖くない人なんているのでしょうか。
怖いといえば、放射能だけでなく、まだまだこれから、東京直下や千葉県東方沖や東海地震など、
きっと近いうちに大きな地震があると思われるので、それもものすごく怖いですよ。

程度の差はあれ、被災していない地域の住民でも、あの地震と事故を体験したあとでは、
自分の足元の安全は確実なものではないと、体験として信じられるようになりました。
以前は、理屈ではわかっていても、実感としてはわかっていまんでしたから。

それから、私は原発推進賛成ではありません。
一言もそう書いていないのに、どうしてそう思われるのですか。なんでも1か0、または白か黒なのですか。
この問題が、そんな風に単純に解決できるものなのでしょうか。
1か0、そのような態度は結局、議論を生みません。
原発推進派も絶対反対派も、持論を補強するために自分の都合のいい情報だけを使っていては、
結局お互いに強く対立して、その先に進めません。
今日本にひつようなのは、その先に進むことです。

勉強するためというなら、もっと科学的で建設的な内容のトピにしてほしいです。
どんな情報も、反証が必要です。原発推進派、政府や東電の情報を疑うのと同様に、
このトピで支持している識者(反対派)の意見も、疑う必要があります。

また、原発なしでどうやってやっていくのか。
どのような手順で、原発を撤廃し、代替エネルギーに移行していくのか。
日本の環境では、どのエネルギーが実現可能で、どれが実現が難しいのか。
その際にかかる莫大な費用は、どのような財源から捻出するのか。
原発城下町の人々はもちろんのこと、原子炉やタービンなどを作る企業、
研究開発に携わる人々まで、原発産業に従事していた人たちは、これからどうやって生活の糧を得るのか。

まだまだたくさんあります。書ききれません。

このようなことを検証、調査、議論するのが、原発の未来について学ぶということだと私は思います。
そうでないのなら、ただただ原発や放射能への恐怖、政府や東電への不信をあおるだけのトピです。

また、日本にいる日本人は、何も知らない、何もわかっていない、何も考えていないと決めつけるのは、
スペインにお住まいの方々ですか? どの方が日本在住なのかわからないのですが…
みんな暢気に何も知らずに平和に暮らしていると、そんな風に見えるのでしょうか。
それは、あなたが日本に今いないからではないか、自分は海の向こうの安全な場所にいて、
実は何かを見落としているのではないかと、そう疑ったことはないのですか。

まあ、日本に在住する日本人はバカでものを考えない衆愚だと思っていただいて結構です。
そうです。私たちは衆愚なので、どうかもっと建設的なトピにしてください。

それから、本当に日本にいる同胞が心配なら、この掲示板を利用している場合ではないのでは?
もっと多くの人の目に触れる場所を利用しないと、効果は本当に薄いです。

理解できない 2011/05/29(日) 06:30:08
補足です。

少なくとも私の周囲では、東電や政府の発表を信じている人はほとんどいません。
あとは自分の身は自分で守りつつ、日常生活も続けないとね、という感じです。
個人によって、程度の差はもちろんあります。
その辺の空気感は、日本にいないとわからないことがかもしれません。

政府の無策無能に対して、なぜ日本人はデモを行わないのか、
団結して行動を起こさないのか、という疑問ですが(在京のスペイン人にも質問されました)、
これについては、未だ私も考え中です。自分が何かのデモに参加した経験もありません。

いろんな理由が考えられるとは思います。たとえば、
○民主主義自体、自分達の手で勝ち取ったものではないという歴史
 (勝ち取るものだという歴史的実感がない)
○デモをしても何も変えられないと思っている、政治に無関心
○学生運動の失敗
○デモを行う団体が、日本では、政治的カラーや偏りの強いグループであることが多い
○上記に関連して、気軽に参加できる雰囲気がない(まさに白か黒、の雰囲気)

他にも色々とあると思いますが、ざっと挙げるとこんな理由があると思います。
日本で15Mのようなことはまず、起きないでしょうねえ。
スペインに在住の日本人のみなさん、あなたが今の日本にいたら、
デモを自ら組織したりして、政府や東電に訴えたりできますか?
海外在住が長くなると、そんな風になれるのでしょうか?

理解できない 2011/05/29(日) 07:02:58
みんな不安なんですよ。

変な言い方になりますが、被災しなかった関東や東北の多くの人が、
地震や原発事故の被災者の方々に比べたら、自分達の境遇は本当にありがたいことだ、
申し訳ないと、そう感じつつ日々生活していると思います。
誰もが自分の抱えている不安や恐怖は、被災者の方々に比べたらどうってことないと、
なるべく外に出さないように、平常心を持つように心がけていると思います。

そんなことを想像したことはありますか?

原発の処理は長い時間が必要だろうし、まだかなり不安定な状態だし、子供がいる人、
若い女性は特に放射能が怖いでしょうし、地震もまだまだあるだろうし、今回の地震以降、
日本が受けた経済的打撃は計り知れないし、もちろん政府はもはや信じるに値しないもので、
どんな情報を信じるかは個人にかかっているわけで。
いろんなものが不安なんですよ。

そこへ、海外の向こうから、政府東電は信じるな、あなた達をだましている、
放射能はこんなに怖いものなのだ、ほら、あなたも影響をうけるかもしれないって、
熱心に呼びかけて、一体なにを目指しているのでしょう。

みんな信じてませんよ。わかってるんですよ。
でも、どこかへ逃げることはできないじゃないですか。
仕事があって家族がいて、どうにもできないですよ。逃げる場所だってないですよ。
だから自分なりに情報を得て、自分なりに対策を取っています。
マスクする人もいれば、しないひともいるでしょうね。
安全と言われていても、福島産や茨城産の野菜は絶対に食べない人もいます。

危ない危ないと、言われなくなってわかっているんです。
そんなことを呼びかけるぐらいなら、日本の未来の姿について、希望あふれる現実的な提案をしてほしい。

もしそれができないほどに、日本はもう末期的状況なら、この掲示板で訴えている場合ではないのでは?

簡単に書くと、これが個人的な私の感想です。

黒い羊 2011/05/29(日) 10:12:28
外で長いこと暮らしてるとかなり右よりになるもんで愛国心とかますもんなんです。今回のことでもただテレビやネットでしか見てるしかないからもう、日本に住んでる方とは違った意味で、どうすればいいのよ! みたいになるんです。だれも今の母国の状況を見て、バカにしたりおもしろがってもいません。ただ現実としてこれらの原発たるものの知識がないのが事実ですから、まずはそれを知る、ということ。私も賛成、反対、いろいろありますが、最後は自分で決めなきゃならないと思ってますから消してそれは日本の方だけではないわけです。隣のフランスで同じようなこと起きたら風向きしだいじゃかなりやばいとこにすんでるんですよ、国内にもありますしね。
建設的意見なら、あなたも協力してくださいよ。それで周りの方にもきいてみてくださいよ。ただやぶからぼうに、このトピ意味ない!とかいう書き込みならそれが一番建設的でないので、このトピのいち読者としてやめてほしいです。ただ文句ばっかり言ってなにもやらないより、文句言われながらもなんかやる。私はそちらに希望を見ます。

一人ひとり違うけれど 2011/05/29(日) 10:56:16
一人ひとり物の考え方、捉え方は違うので、
何が正しいとかそういう問題ではなく、他人の好意に甘えて
これ以上ここで続けることが非常識で厚かましいことなのだと思いませんか?

でもそれは投稿を続けている人にとっては正当化された
正しい事だから他に不快思う人がいても受け入れて当たり前というのでしょうか?

なぜご自分で掲示板なりブログなりを運営されそこで重い存分やりとりをされないのですか?

なぜ自分で運営されるサイトにこの時期にきて、移行する事をそこまで意固地に拒否されるのか?

理由が知りたいです。

なぜ、この「スペインに関する」ことを話し合うマイナー(スタッフさん、本当に失礼します!)な掲示板でここまで執拗に続けられるのですか?

私もここのトピは震災当初は非常に重宝して、主人に訳したりはしていましたが
あくまでもリベラル、公平であってほしいこの掲示板で続けるには話の方向が不信感と不安を煽りすぎる方向に向かっていませんか?

政府批判、はいいんです、言論の自由は誰にでも保障されているものではないですか?ただ場所が悪いと思うんですよ。

他人の庭で不当な扱いに対するストライキ、それ自体は高尚な目的で始まった、
を続けて居座っている様なものではないですか?

なぜ移行しないのか?その理由を教えてください。

災いを福にしよう 2011/05/29(日) 11:38:51
トピ主さん、
>以前に、私は、何度も、この事故は戦争に等しい、と言いましたが、まさに、戦争と同様の国難の時期だと思います。機能不全におちいっている日本システムの機能の回復か第一の事故収束か、どちらが先になるかはわかりませんが、この事故の重大さを国民の多くが理解したとき、日本は変わるのではないでしょうか<

とのご意見ですが、戦争とは悲惨さの度合いがケタ違いだから、
同じと考えろ、と言っても実感が持てないのでしょうね。
戦争の時は、
ご存知の原爆2個と日本全土への連日連夜の空襲、死者は350万人、一家全滅、あるいは日本中何処の家にも戦争による死者がいる、つまりどの家も遺族でした。
当然のことながら義援金も無ければ支援もない、ボランティア
なんて存在しない、家は焼かれ食料全く無し、日本全土が焦土
飢餓地獄でしたよ。
だから戦争の時の日本とは程度がはっきり言って大違いです。
ただ現象として似ている点は、
戦争が誰の責任かって考えてみると軍部、政治家、色々言える
けど、突き詰めていけば結局は日本国民全部の責任だとしか
いえないんですね。
つまり自業自得の部分がある・・戦争で死ぬならその前に
命がけで戦争阻止の国民運動をすれば良かったかもしれない・・
でも誰もしなかった。
これは今の原発問題にもいえる様に思えます。
原発建設を阻止しなかった、出来なかった、知識も意識も無かった、どれも結果的に原発を許したという点で同じことです。
許したのであれば
後々の受難、これも戦争の時と同じで自業自得の部分もあり、
それを考えず、他に悪者作って非難する・・・では問題は永遠
に解決しないのでは・・・

トピ主さんがクチを酸っぱくして言わなくても今、日本人は皆
原発について毎日考えていると思います。
誤解を恐れずに言わせて貰えば、今度の天災によって、日本も
(外国も)原発について考える為の千載一遇のチャンスを与え
られたと思っています。

トピ主がんばれ! 2011/05/29(日) 12:43:02
このトピックでは初めての書き込みです。
スペインに関する掲示板だとはわかっていますが、有意義な情報をここで得ていますので、スタッフの方のお許しのある限り続けてほしいと願っています。
スペイン在住者としてここの掲示板には本当にお世話になっていますし、日課のようにここを訪れ、興味深いトピック拝見しています。
ここ以外にごまんとある原発に関するウェブサイトはありますが、ここのトピックでパッと読めてありがたいと思っています。

不安 2011/05/29(日) 22:37:19
災いを福にしようさんの戦争の責任についてのコメントはかなりの問題発言だと思ったのは私だけでしょうか。

スペイン在住者が多い掲示板だからこそ有意義な情報のあるトピだと思います。読みたくない人は読まなければいいだけなのに何が不服なんでしょう。なぜ流すことが出来ないんでしょう。不適切でないと判断するのは管理者さんじゃないんですか?

同感ですけど 2011/05/29(日) 23:04:23
不安さん
当時の日本で、特高警察や憲兵にどれだけの戦争反対者達が虐待・虐殺されたかすら知らないような人の相手をすると、せっかくのいいトピの主旨が逸れてしまい台無しになるので、私はスルーする事にしました。

日本より 2011/05/30(月) 04:10:15
被災地ではありませんが、関東在住の者です。

時に疑問を抱きつつ、他のトピを見る時に、こちらの
トピも見て来ました。
日本在住の側からすると、スペイン在住の方の意見は、
言いたい事は分かるけど、それは海外にいるからこそ
言えることだなと思うこと多々。
理解できないさんと、ほぼ同様の意見を持っています。

こちらで生活していないと、実際日本人が今どういう
風に原発問題と接している、と言うことは分からないと
思いますが、その辺はご考慮頂けていますか?

日本に住んでる人に聞いたら「気にしてないから」との
答えが返って来て驚いた・・等々ありましたが、いくら
心配でも、外国人のようにそれを大手を振ってアピール
する民族ではないこと、お忘れですか?

みんな、気をしっかり持って、恐怖心だけを持たない
ように「大丈夫です」って言って、踏みとどまって
いるのですよ。

もし可能でしたら(無理だとは思いますが)一度日本に
長期で帰国されて、今どういう状況で、みんなが
「心配ない」と口で言っているのと、実は違うという
のを肌で感じてみるのはいかがでしょう?
そして、何か行動を起こしてはいかがでしょう?

バルナ 2011/05/30(月) 11:46:13
理解できないさん
何か大きな誤解があると思うのですが・・・

<ここまで大変な状況になっているとお考えなのに、
なぜこのような読者が少数の掲示板(スタッフの方すみません)で、
日本のみなさん目を覚ましてください、と訴えているのでしょう。

このトピの目的は、日本のみなさん目を覚まして、と訴えるものでは全然ありません。

<それから、私は原発推進賛成ではありません。
一言もそう書いていないのに、どうしてそう思われるのですか。なんでも1か0、または白か黒なのですか。
この問題が、そんな風に単純に解決できるものなのでしょうか。
1か0、そのような態度は結局、議論を生みません。

おっしゃるとおりです。理解できないさんを原発推進賛成と、私は思っていません。
私も推進派、反対派の二つに分けて議論を展開するのは現実的ではないと強く思っています。このトピは、賛成派、反対派の方々に論争していただくためのトピではありません。日本在住の方に、何かしてくださいとか、こんなに危ないんですよ、と訴えるためのトピでもありません。

このトピを読んでくださっている方の中には、他の日本在住の方もいらっしゃるので、毎日変わる原発事故処理等のニュースを見て、また、自分でいろいろ勉強しながら、これはお知らせしたい、と思った情報は、日本在住の方へ、ということで、ぽつぽつ入れていますが、もうご存じであれば、余計な情報ですので、読み飛ばしてください。

スペイン在住の私や、その他の発言者の方が、私の接する範囲での日本はこんな状態だ、というのは、日本の現実を肌で感じることができない海外在住の私たちが、このトピを通じて、それが日本全体のことなのか、など疑問に感じたことを発言しているだけで、日本在住の方々を批判しているわけでは全然ありません。

デモについては、人それぞれの考え方があり、なんで行動に移さないんだ、と考える方が、その考えを表明しているのであって、批判しているのではないと思います。私自身はデモは、あまり効果がないような気がしていますが、一つの表現方法だとは思います。

スペインの15Mやロルカの地震のことは、日本在住の方には、スペインはどうなっているんだという興味があるかと思いましたので書きました。また、スペイン在住でも、地域の問題は見落としがちですので、紹介しました。“どちらがましな政府でしょう”なんて書いてしまいましたので、日本政府批判と思われたのかもしれませんが、政府批判というなら、どちらの政府も批判するものです。

スペインでは、経済危機が深刻ですが、(失業率は21%ですが、18歳から26歳までの若者の失業率は50%に届くいきおいです)スペイン政府は、現実が全然わかってない、と誰もが思っています。与党も野党もその他の少数党も投票するに値しない、という決意が、スペインでは15Mという形で現れました。が、それでも、政府は知らないふりをしています。

が、上で紹介したバルセロナでのデモ弾圧ビデオの視聴者は180万人に増え、コメントは12000を超えました。コメントはスペイン語、英語、フランス語、ドイツ語、その他、とさまざまです。このように、自分では声は上げなくても、世界中で(EUだけかもしれませんが)非常に多くの方が関心を持っているということは、そのうちには政府を動かすひとつの動機になりえるかもしれません。

原発問題に関しても、関心を持ち続けていこうではありませんか、というのが、正にこのトピの主旨です。これで日本が、世界が、変わるのかどうかは、わかりません。ただ関心を持っているだけではだめだ、という意見の方もいらっしゃるでしょう。関心があるからこそ、攻撃的な発言や、ため息発言もぽろぽろありますが、それは、日本を、ましてや日本に住んでいる方々を批判するものでは、全然ありません。

<勉強するためというなら、もっと科学的で建設的な内容のトピにしてほしいです。
どんな情報も、反証が必要です。原発推進派、政府や東電の情報を疑うのと同様に、このトピで支持している識者(反対派)の意見も、疑う必要があります。

おっしゃるとおりです。ただ、このトピは、私が、原発に対するさまざまな立場の意見を総括して判断して、皆様にお知らせするというトピではありません。私は、私が納得できる識者から学んだことをここに紹介することで、問題提起をしています。それに対して、ここはおかしいと思われることがあれば、また、他の方はこんなことをおっしゃっている、ということがあれば、ぜひ、お知らせください。

<また、原発なしでどうやってやっていくのか。
どのような手順で、原発を撤廃し、代替エネルギーに移行していくのか。
日本の環境では、どのエネルギーが実現可能で、どれが実現が難しいのか。
その際にかかる莫大な費用は、どのような財源から捻出するのか。

この件については、孫正義氏がかなり具体的に答えていらっしゃいます。
http://www.youtube.com/watch?v=n5cXVURtXh0

私も理解できないさん
<ただ原発怖いから止め!はもうウンザリ

まさにそのとおりです。原発の何が怖いのかを、みなさんと一緒に勉強しましょう、というトピなんです。

宮城から 2011/05/30(月) 15:43:47
>>日本在住の側からすると、スペイン在住の方の意見は、
言いたい事は分かるけど、それは海外にいるからこそ
言えることだなと思うこと多々


住んでいる場所でヒエラルキーを構成されるとちょっと困り
ます。 外国に住んでいる人だって同じように心配している
んですよ。

私は外国在住ですが、仕事のスケジュールと懐の許す限りしばらくは頻繁に地元に帰って復興の活動に参加するつもりです。
宮城県なんて福島の隣ですが、食べ物も水も地物を食べています
し、雨には濡れないようにしていますがそれ以外は・・特に。
ほこりがすごいのでマスクは手放せませんが、暑い時にはやっぱり外してしまいます。

それでも、国が主導してもっと細かい検査をして欲しいと思って
います。国からの規制が入ればかなりの数の人の対応も変わりますし、現在の国の検査基準には少なからぬ疑問を持っています。

ただし、子供がいたりまた経済的な事等様々な事情で日本に帰るのが許されない方の方が多いと思いますが、それだからと言ってその人達の意見を軽視する理由にはならないと思います。


なぜこの@スペインでのこのトピを続けるのか?と言われれば
結局は”袖振り合うも多少の縁・・”的な事なのではないかと
思っています。こういった形で私も参加し始めましたし、広野
町の遠藤ですさんからのご意見などは私はとても参考になって
いました。こういった形で進めてきましたので文字制限がある
twitterやまたトピ主さんにブログなどを始めてもらうという
のも、もしもトピ主さんにその気があるのであればもう初め
られているだろうし、始められていなのにはそれなりの理由
があると思います。

正直ここの全てのトピに”このトピは何の、誰の為の?”
と言い出していたらキリがないのでは?何度もトピとして
あがっている”cino問題”なんて、最たる物ですが、それでも
定期的にトピがあがっていますよね。

このトピに公平さがかける、不信感や不安感を煽るだけだと
思っていらっしゃるようなら、反対意見を述べるて軌道修正を
図る事もできるという選択肢もあると思います。なぜその結論
がこのトピ事態をやめるということになるのでしょう?

勿論管理人の方が何らかの理由でこのトピをやめて欲しいと
仰られる事がありましたが、それは管理人の方に従うしか
無いのだと思います。

宮城から 2011/05/30(月) 16:10:17
 ただ私は”日本より”さんや”理解できない”さんの仰る
事が分るという一面もあるのです。
私が地震のあと一ヶ月程たってスペインに帰ってきたときに
感じたのは同じ日本人でも”あの時の日本を肌感覚で体験して
いる人としていない人の愕然とした差”のような物です。

3月11日の地震から津波に至る報道、そして福島原発の事故。
私は東京から東北の某都市にいましたが、毎朝
目が覚める毎に事態が悪化しているニュースを伝えられ、そして
余震、地震警戒速報、・・・。ガソリンを始め物資不足、インターネットでは様々な情報が流れて、子供がいる家庭にいた為に
東京で水道水の摂取制限が出た時に、勢いいさんで水を買いに
出て、なのに空の棚を前に呆然とした事・・。
東北の某都市はゴーストタウンのようにお店が閉まっていました。一体日本はこのままどうなるんだろう・・と不安で押しつぶ
されそうになりました。

勿論、福島原発の近くに住んでいらっしゃる方のご苦労には
比べ物になりませんが、それでもあの時のあの不安感、絶望感
を体験した者としなかった者では大きな違いがあると思って
います。 3月14日、15日の放射線量が最大値だった
というニュースを見ましたが、あの時どこで何をしていたかなぁ
あ〜、そういえばあんな事していたけど軽率だったかな〜・・
などと考える事もしばしばあります。

そういった事は当然ながらあの時、あそこにいなければ分らない
事だと思います。外国に住んでいる人が”安全地帯から絵空事を
言っている”という批判を免れるには結局の所そういった事への
想像力が必要になるのではないかと思います。

バルナさん、何度かこちらでやり取りを続けてきましたので
あえて信用して言わせて頂ければ、私自身もレスを見て
現地の事情を見ていないから言えるのかな?と思った事が
何度かありました。人間の生活というのは数値の羅列に即座
に対応する・・という風には中々いかない物なのではないか
と思っております。
もしも気分を害してしまったら本当に失礼しました。

先にも述べましたように、このトピのおかげでいろいろと勉強
できましたし、遠藤ですさんの貴重な体験も知る事ができました。私は何よりも無関心に陥るを恐れています。このトピを
あげてくださったバルナさんには改めて御礼を申し上げます。

敬意 2011/05/31(火) 02:32:03
このトピの一読者として、毎回、宮城からさんのわかり易く上品かつ知的で的を得た投稿、素敵に思います。バルナさんも頑張ってください。それから、どうやら5号機とか他の装置も調子がよくないみたいで心配です。

だからこのトピックなんじゃないのかな 2011/05/31(火) 20:33:29
災いを福にしようさんが言っているように
(反戦運動がどの程度で行われていたかはまた別にしても...。実際、戦争容認・黙認・肯定派のほうが圧倒的に多かったわけだし)

>つまり自業自得の部分がある・・戦争で死ぬならその前に
>命がけで戦争阻止の国民運動をすれば良かったかもしれない・・
>でも誰もしなかった。
>これは今の原発問題にもいえる様に思えます。

だからこそ、今、皆ひとりひとりが原発について考えて判断して行動しようとしていて、その沢山ある行動の一つがこのトピックなんじゃないかな、と思います。

判断するには、いろんな情報を入手して、沢山の議論をすることが必要ですし。
スペインと関わりのある日本人にとっての議論の場がここで、運営者が許す限りはいいんじゃないかなと思いますが…。

特に、スペイン在住の日本人がこれだけ集まる場って、他にはないような気がしますし、関係なくはないんじゃないのかな。
震災を体験した人はその人の視点で、自分の生まれた国の危機を遠く離れた外国で見ていた私たちは私たちの視点で語り合えばいいんじゃないかな?と思います。

「体験してないから分からない」で終わらせないで、そこから「体験してない人に分かってもらう」ために言葉を尽くして、お互いの経験や経験から学んだ知恵や考えを、皆で共有していけばいいんじゃないかな。と思いますが…。

議論になっているのでしょうか? 2011/05/31(火) 23:29:22
>たくさんの議論をすることが必要
>賛成派、反対派の方々に討論していただくためのトビ

などと書いてありますが、議論になっているのでしょうか。
少し反対意見があると、轟々に批判されたり、さらっと無視されたり、議論には全くなっていないと思います。

書き込んでいる人のほぼ100%の人が原発反対意見であり、それ以外の意見に全く耳を傾けない態度に思えます。別トビでもそうです。

理解できないさんの、「白か黒ではなく、そんなに単純な問題ではない」という意見に同意します。「このトピで支持している識者(反対派)の意見も、疑う必要があります」にも同意です。私は原発反対派ですが、もっといろんな角度から見て、反対意見も賛成意見も双方の意見を交換したかったです。しかしその意見を全く無視する意見が多く、雰囲気であり、だから一切他の意見が差し込めません。

私は他に手段があるのなら、別のところで意見を交換するようなページを作ってほしいと願っています。反対意見が全く差し込めないトビになっており、その意味でこの掲示板と主旨が違っているからです。これは完全に独立すべきトビだと思います。

例えばFacebookはいかがですか?
一度に皆で予定や意見を交換するのにも便利だそうです。それに他の人達にも輪が広がって、ここで意見を交換するよりも有意義だと思います。

それでは 2011/06/01(水) 01:28:47
あなたが主催者でよろしくお知らせ下さってもよろしいかと。お待ちしてます。

議論になっているのでしょうか? 2011/06/01(水) 05:27:35
それでは、さん

その反応が私にはついていけないのです。

議論がされておらず、違う意見に耳を傾けていないようだという1つの意見を、そうだっただろうかとトビを読み返すなどの行為はされないんでしょうか。

facebookなど他の手段ではいかがですか?との提案に、そんな方法もあると考えたりされないんでしょうか。

提案に対してその反応では、意見が交換できなくなります。

もしかして? 2011/06/01(水) 06:59:51
以前お邪魔した、実家が福島の「もしかして?」です。
ちなみに現在東日本の某都市在住です。

日本に住んでいるから感じられること、海外に住んでいるから抱ける意見云々というお話が出てましたが、その間にヒエラルキーを作ってしまうのは私も反対です。が、両者の間に差が出てくるのは確かだと思います。
というワケで、私が今現在日本にいて感じることをちょっと。

(上の方にも日本人はどうして行動を起こさないのか?とありましたが)日本国内では、既に、緩やかではあるものの、粛々と、原発というシステムを終わりへと導く手続きが始まっているように感じています。
原発は「もう終わった技術」であり、今更「原発推進」なんて、ちゃんちゃら可笑しくて言えない空気に満ちています。

ただし、あくまでもそれは静かに、そして緩やかに進んでいます。なぜなら、今急に原発が全てなくなったら、いきなり「電気が足りなくなる(かもしれない)」からです。
なので、代替の発電技術を急いで充実させていきながら、一方で原発を徐々に終わらせるやり方が現実的のように思います。そういう意味では一種の「現状維持」と同居した状態が、何年、何十年かは続くんじゃないかと思います。

ところで、これはあくまで、すでに原発で「痛い目」を見てしまった日本にいるから感じられる「終わりの始まり」であり、実際、今同じような痛い目にあっておらず、且つ原発を持っている諸外国にには、「日本はそうなっちゃったけど、うちはもっと安全な原発を作ればいいじゃん。」という意見を持つ国家もあるでしょう。で、そこに暮す人々は、「ちょっと待った!元来原発は危険なんだから、この期に及んで続けるなんて大反対!」といって行動を起こすケースは、充分納得がいきます。つまり、コトが起こっていない海外では、原発を終わらせるためには、それ相当のエネルギーが必要。だからこそ、デモその他諸々の運動も意味をなすのかもしれません(まあ、海外在住の日本人と、その国の人では異なる部分もあるかとは思いますが)。

でも、日本では、コトが起こってしまったぶん、原発に対するダメダメ感が非常に強く、運動するまでもない…という感じもありますね。もし今回、日本でなく別の国で同じような事故が起こっていたら、きっと今以上に日本では原発反対等の運動が活発になっていたのではないでしょうか?

情報の隠蔽やら政府の対応の遅れやらで、確かに混沌とした状態ではありますが、それでも、大雑把には、「原発おしまい」の方向に向かっていると感ぜざるを得ません。

で、ちょっとつづく。

もしかして? 2011/06/01(水) 07:19:53
ちょっとつづきです。

ところで、原発や放射性物質、放射線について、ここにはいろいろな情報が載っていて、とても勉強になりますが、今まであまり(全く?)載せられて来なかった、低線量被曝についての情報を少し。
たぶん「トンデモ情報」とか「不謹慎」、「裏になんかある」みたいな感じで、目にしても無視して来たのだと思いますが…。

放射線安全研究センター

http://criepi.denken.or.jp/jp/ldrc/index.html

某ラジウム温泉

http://kadoyasan.com/radium-onsen01.html


低線量被曝については、疫学的データが少ないようですので、今後福島が、いわゆる「人体実験」の場となるのは、正直許せません。
でも、もし、何年かたって、安心して福島で暮せるようになったとき、「あ〜、あんなこともあったよね〜。」なんて、ちょうど2年前の「新型インフルエンザ」で大騒ぎした時みたいに(感染した人が乗ってた飛行機消毒したり、日本全国みんなマスクしたり…で、結局大流行して、かかってみたら意外と軽かった…)話せたら、この大不幸の中のほんのちょっとの幸いなのかもしれない、と思ったりしてます。

もしかして? 2011/06/01(水) 07:26:07
あ、ラジウム温泉のページ、こちらのほうがわかりやすかったかも。

http://kadoyasan.com/radium-world.html

すみません、 2011/06/01(水) 10:03:41
放射線安全研究センターの詳細が見れないのですが・・・
試に-低線量被曝-で検索しても出てきません。
論文はいくつか出てきますが、よくわかりません。

もしかして? 2011/06/01(水) 13:01:50
>すみません さん

う〜ん、
私の環境(グーグルクロムとエクスプローラー)ですと、
上記に記載しました↓のURLですぐ見られるんですが(汗。

http://criepi.denken.or.jp/jp/ldrc/index.html

もしくは、「放射線安全研究センター」でググルとトップに出て来ます。Yahooでもトップに検索されて来ます。
でも、サイトそのものが見られない場合は…こちらこそすみません(汗。

バルナ 2011/06/03(金) 00:59:00
このトピについて、さまざまな意見が出てきました。

繰り返しになりますが、もともとFUKUSHIMAの事故がこんなに大きなものとは思っておらず、大震災と原発事故の直後、こちらスペインの報道で、FUKUSHIMAがチェルノブイリと同様に、原発大事故の代名詞になっていくのがくやしくて、この事故がどういう事故なのか検証したい、と思って始めたトピです。

そんなことは個人でやればいいのではないか、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、当時は、スペイン在住の多くの日本人が心を痛めていて、スペイン探偵局にも、なにか支援を、在スペインでできることは、というトピが乱立していました。私は、そういった皆さんと情報を分け合って、この事故のことを考えていくことは有意義だと考えました。

当時の私は、原発安全神話を信じており、日本で、あのチェルノブイリと同様の事故が起きるわけがない、と考えていました。津波のせいで一時的に操業不能になってはいても、しばらくしたら収まるにちがいないと。I LOVE FUKUSHIMAという陳腐なタイトルは、原発事故が収まり、被災者支援も軌道にのったら、事故はありましたが、FUKUSHIMAは、こんな素敵なところです、と白虎隊のことなども交え、FUKUSHIMAの魅力をスペインのメディアに紹介したい、そのときのタイトルは I LOVE FUKUSHIMA (スペイン語ではなく英語なところがミソだったのですが)にしようと考えていました。

ところが、私の予想に反して、事故はどんどん悲惨な状況になっていき、調べれば調べるほど、こんなことも私は知らなかったのだ、という現実に直面しました。

それから、勉強を続けて現在に至っています。

トピの目的が最初のものとは変わってきて、参加者が限られている、という批判もあり、私も、一時は、スペイン探偵局にはふさわしくないトピかもしれないと考え、やめようかと思ったのですが、読んで勉強している、続けてほしいとおっしゃる方が私の予想以上に多かったので、再び、続けることにしました。スペイン探偵局はスペインに関心のある日本人のためのものですが、スペイン在住の日本人が現在の日本に関係した問題を考えていくトピであってもなんら問題はないと思います。

私たちは日本に住んではいませんので、日本の現状がわからず、日本にお住みの方には、いらつく発言もあるかもしれません。できる限り想像力を働かせて、被災者の立場になって、と常に考えてはいますが、現実にはなかなか難しいこともあります。わかってないなと読み飛ばしていただくか、具体的に、この発言はおかしい、と示していただければうれしいです。

原発事故の収束は日に日に遠のいていく感があります。事故の想定を全くしていなかった政府や東電が、住民本位の対策を取ろうとしているとは思えないことがどんどん出てきて、特に最近では、ついつい強い言葉で政府東電批判をしていたかもしれません。反省します。

ただ、このトピをどうするかというご意見に関しては、もう続けることに決めましたので、スペイン探偵局のスタッフさんからご意見があった場合以外は、今後、お答えしませんのでご了承ください。


敬意さん
全く同感です。

宮城からさん、お忙しいなか、お時間を割いてコメントをいただきありがとうございました。
<現地の事情を見ていないから言えるのかな?と思った事が
何度かありました。人間の生活というのは数値の羅列に即座
に対応する・・という風には中々いかない物なのではないか
と思っております。

ご指摘、感謝します。なかなかむつかしいものですが、できるだけ、想像力を働かせていきたいと思っています。宮城からさんや遠藤ですさんの現地からの情報は、本当に貴重でありがたいといつも思っております。今後もよろしくお願いします。

災いを福にしよう さん
言いたいことは同じです。戦争といっても、新しい意味での戦争です。そして、事故の前は原発について知ろうともしなかった私たちすべてに責任があると思います。

この映画、東京原発、は2002年の作品だそうです。8まであります。原発の怖さを訴える努力はたくさんあったのですが、こんな映画があったことさえ知りませんでした。
http://www.youtube.com/watch?v=oIRSk45ea0Y&feature=related

おっしゃるとおり、重要なのは、誰かを非難することではなく、今後、さらなる被害者を減らすために、今ならまだできることがあるということです。

多くの日本の方がもう気がついていますが、100ミリシーベルト/年までは疫学的に癌発症は証明されていない、とか、ただちに健康に云々 とかではなく、各地の放射線値をきめ細かに計り、マップをつくり、それをきちんと公表し、基準値を見直してほしいです。放射線値マップはボランティアの方があちこちで作っているようですが、国が先頭に立ってやってくれたら・・・

もしかして?さん
低線量被曝についてのリンク、見ました。
放射線は身体を通り抜けるときに、細胞をつくっている元素の一部分を壊していきます。被曝が低線量の場合は、その壊された元素は時間と共に元にもどることも多いようです。また、身体に悪いところがある場合、そこを被曝によってこわされると、身体はよくなることもあります。癌の放射線治療がその良い例です。(癌の場合は低線量ではないと思いますが)
原子力技術研究所では、100ミリ/年以下は確定的影響ではなく、100ミリ以上の被曝と癌発生率から仮定したものである(であるので信頼できない)と言っていますが、チェルノブイリで実際に多くの当時の子供たちに甲状腺癌が発症しているのを見れば、100ミリ以下でも健康に影響があるのは明らかだと思います。

問題は、低線量被曝よりも内部被曝です。原子力技術研究所はアルファ線がベータ線、ガンマ線に比べ、飛ぶ距離やものを突き抜ける力は格段に小さいが、(空気中では、1cm、1m、宇宙まで)その小さな距離で放出するエネルギー量はとても「い版Г瓩討い泙后Jコ誉iコ舛魑曚す「鵑西豺隋△海離▲襯侫\「エm呂某搬里鬚海錣靴討いC泙后F睇ニ鑁「両豺腓蓮△箸討眈「気僻楼呂蚤燭C慮義任魏C垢里如∋イ屬閥Δ砲發箸北瓩襪海箸牢タ圓任C覆い修Δ任后」
原子力技術研究所では、内部被曝についてはなにも言ってないようですが、私の見落としでしょうか?

矢ヶ崎克馬氏:依然として最大の驚異は内部被曝のリスク
http://www.youtube.com/watch?v=SALUz7FJr2A

バルナ 2011/06/03(金) 01:01:19
すみません。最後の段落がなぜかヘンになってしまいました。

問題は、低線量被曝よりも内部被曝です。原子力技術研究所はアルファ線がベータ線、ガンマ線に比べ、飛ぶ距離やものを突き抜ける力は格段に小さいが、(空気中では、1cm、1m、宇宙まで)その小さな距離で放出するエネルギー量はとても「い版Г瓩討い泙后Jコ誉iコ舛魑曚す「鵑西豺隋△海離▲襯侫\「エm呂某搬里鬚海錣靴討いC泙后F睇ニ鑁「両豺腓蓮△箸討眈「気僻楼呂蚤燭C慮義任魏C垢里如∋イ屬閥Δ砲發箸北瓩襪海箸牢タ圓任C覆い修Δ任后」
原子力技術研究所では、内部被曝についてはなにも言ってないようですが、私の見落としでしょうか?

バルナ 2011/06/03(金) 01:09:02
問題は、低線量被曝よりも内部被曝です。原子力研究所はアルファ線がベータ線、ガンマ線に比べ、飛ぶ距離やものを突き抜ける力は格段に小さいが、(空気中では、1cm、1m、宇宙まで)その小さな距離で放出するエネルギー量はとても「い版Г瓩討い泙后Jコ誉iコ舛魑曚す「鵑西豺隋△海離▲襯侫\「エm呂某搬里鬚海錣靴胴圓C泙后F睇ニ鑁「両豺腓蓮△箸討眈「気僻楼呂蚤燭C慮義任魏C垢里如∋イ屬閥Δ砲發箸北瓩襪海箸牢タ圓任C覆い修Δ任后」
原子力研究所では、内部被曝については何も言っていないようですが、私の見落としでしょうか?

もしかして? 2011/06/03(金) 06:11:37
>バルナさん
提示したサイトに目を通して頂けてうれしいです。
「放射線安全研究センター」のサイトですが、Q&Aで「食物に放射性物質が入っているが、人体に影響はないのか?」との問も扱っているので、内部被曝を完全に無視してるワケではないと思います(震災に際し出来たサイトではないので、内容にズレはあると思いますが)。
ただ、低線量・高線量被曝と、内部・外部被曝は、絡み合いつつも「質」の違う話なので、整理して考える必要があると思います。
だからこそ、低線量・内部被曝・外部被曝…それぞれの側面から情報をチェックしておく必要があるんじゃないかと思います。
(ちなみにICRPの基準には、内部被曝は考慮されてないですよね…)
そういう意味を込め、低線量被曝に関する話が出てないかも?と思い、2つのサイトを紹介させていただきました。

バルナさんも仰るとおり、癌治療に使われている放射線は、低線量ではありません。治療にもよるかと思いますが、数万シーベルトだそうです。なので、これは「放射線の危険性」敢えて利用しているのであって、結果的に体に良い効果があったとしても、低線量の事例には当てはまりません。

チェルノブイリで子ども達に甲状腺癌が増えたのは事実です。しかし、これが「低線量被曝」だったかは疑問が残ります。地域によっては、1000ミリシーベルトを超えていたといわれています。また、牛乳や野菜等の経口摂取管理が杜撰だったことが指摘されています。もともとチェルノブイリ周辺の住民がヨウ素欠乏症で、放射性ヨウ素を溜め込みやすかったこともあるでしょうが、食品から放射性物質を摂取したことで、結果的に「低線量被曝」で終わらなかったのではないかと思います。
なので、低線量被曝というよりも、「高線量の内部被曝」だったのではないかと考えています。

大切なのは、これと同じように、日本でも「内部+外部被曝」で気づいたら「高線量被曝になっちゃってました」ということにならないよう、適切に食品や生活環境を管理すること、そして、「どこからどこまでを低線量とするのか」を見極めることだと思います。
正直、「超低線量」の基準を提示され、それ以外は、「晩発性障害の危険があります」といわれても、福島県内に残って暮さざるを得ない人には、その線量を下回る環境での生活は、(グラウンドの土を掘ったりしても)不可能なケースも危惧され、日々、ただ神経を擦り減らすだけになりかねません。
そこから考えていくと、(まだまだ議論が必要ですが)「放射線安全研究センター」が疑問視する、“被曝の影響に関する「しきい値無し直線仮説」”は、再検討が必要なのではないか?と感じています。
「危険かどうか解らないから、大事をとって怖がっておこう」というのは、平常時には正論でも、福島で生活するとなると、一種の足かせのように感じられます。

長〜くなりましたが、以上が、今現在、私が(情報を集め)考えていることです。
…というワケで、私は、日常に戻ります。

バルナ 2011/06/04(土) 23:12:00
先日のレス、終わりの方が何度やっても文字化けしてしまい、失礼しました。どうしてなんでしょうね。少しヘコみました。このレスはうまくいくと祈っています。

もしかして?さん
<大切なのは、これと同じように、日本でも「内部+外部被曝」で気づいたら「高線量被曝になっちゃってました」ということにならないよう

まったく同感です。そのためにも、各地できめ細かに放射線量をはかって公表していくことが重要だと思います。食品に関しても同様です。また、放射線の影響は年齢によってちがいます。放射線の影響に特に敏感な妊婦さん、乳児、成長期の子供と大人は分けて考える必要があると思います。

政府が指定する避難地域からはすべての住民が対象ですが、対象を年齢別に分けてもいいのではないかと思うのです。例えば60代よりも上の方になると、放射線の影響はかなり減りますので、避難地域ではあっても現在の放射線量によっては、避難しないという選択があってもいいかもしれない。反対に子供に対しては、避難地域を広げるなどの、そのとき、その場に応じた柔軟な対応が必要だと思います。

政府がきちんと指示すれば、この柔軟な避難は可能だと思うのですが。。。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/6830
http://news.livedoor.com/article/detail/5484987/

バルナ 2011/06/05(日) 11:58:37
昨日のお昼のニュースで、フランス、ローヌ川沿岸にある原発14基が旱魃による水位低下のため、冷却に支障が起きており、スイスのレマン湖の水門をもっとあけるように要請したが、最悪の場合は発電量を下げるしかなく、その場合、原発に電力の75%を依存するフランスの電力供給に支障が出る可能性がある、と言ってましたね。

なんだ、原発だって電力の安定供給できてないじゃん、と思いました。

感謝 2011/06/05(日) 13:04:22
バルナさん、すみません。
ニュースってどちらのですか?
記事を探しているんですが、見つかりません。

バルナ 2011/06/06(月) 00:00:08
感謝さん
これはカタラン放送のニュースですhttp://www.tv3.cat/videos/3561130/Telenoticies-migdia-04062011
の6月4日のお昼のニュース Telenotícies migdia 04/06/2011
の19分05秒くらいから始まります。

私も、他にないか、と捜してみましたが、これしか見つけられませんでしたので、トランスクリプトと要訳をやってみました。

França viu aquest any una sequera eccepcional, que comença a tenir efectes amb les seves centrals nuclears. Els fa falta aigua per poder mantenir-ne la refregeració, i si no s’aconsegueix, es pot arribar a donar la situació que les centrals hagin de reduir d’una forma important de la producció de l’electricitat, això, en un dels paisos més dependents a l’energia nuclear.
Les 14 centrals nuclears construïdes a la rivera del Roine acusen la sequera històrica que viu França. Normalment fan servir l’aigua del riu per refredar els reactors, però la baixada del nivell del Roina ha alertat els responsables de la seguretat. Aquesta setmana n’ha hagut de prendre mesures excepcionals
Durant una part del dia hem de baixar la nostra producció per garantir la reglamentació del govern sobre el medi ambient.
França ha demanat a Süissa una vestiment d’aigüa extraordinari que deixin baixar l’aigua del llac Léman, l’origen de Roine. La temperatura dels reactors ha arribat els crítics 24 graus al màxim autoritzat per la legistlació de la seguretat nuclear de França. Si no, l’altra opició és baixar el nivell de la producció de centrals nuclears, però la afectació pot ser molt gran, ja que el 75% d’electricitat a França és d’origen nuclear.
La utilitat de la seguretat nuclear pot demanar als exportadors nuclears una baixada de potència dels reactors, que per tant produiran menys electricitat. També es pot demanar, fins i tot, que l’apaguin perquè és molt més fàcil refredar un reactor apagat que un reactor en funcionament.

Així doncs, la gestió de corrents fluvials serà essencial. Tots els grans rius de França tenen aquestes comportes o encluses que s’obren o tanquen segon les necessitats Ès un sistema una mica antiquat, però la sequera d’aquest any només comparable amb la de 1976 està posada a prova a aquestes infraestructures.

今年の干ばつでフランスの原発操業に影響が出始めている。冷却のための水が足りなくなると、発電を大幅に削減しなくてはならなくなる恐れも出てきている。
ローヌ川の川岸に設置されている14基の原発は、川の水を冷却に使っているが、今年の例年にない干ばつのせいで川の水量が減り、安全に支障をきたす恐れがあり、特別な措置をとらざるを得なくなっている。
政府の決めた環境基準を遵守するため、1日のうち、数時間、発電を削減している。
フランスはスイスに、例外的にローヌ側の水源であるルマン湖の水を放流するよう要請した。原子炉の温度は、フランス政府が安全基準とする最上値、24度に達している。水量が上がらない場合は、原発の発電量を減らすしかないが、国内の電気の75%を原発に頼るフランスでは、大きな問題になる可能性もある。
原子炉の製造者に原子炉の出力を下げるよう要請するのも一つの方法であるが、停止炉を冷やす方が簡単なことを考慮すると、原子炉の停止も考えられる。
川の水量が増えるかどうかが鍵となる。フランスでは全ての川の水量がこのように鉄の扉の開閉でコントロールされているが、これはかなり古いシステムである。このインフラが現在でも有効かどうか、1976年以来の、今年の干ばつで試されることになろう。

感謝 2011/06/06(月) 10:29:18
バルナさん、ありがとうございました。
家の近所でも草木が秋のごとく枯れたり落ちたりしていたので、どうしたんだろと思っていました。
旱魃が原発にまで影響するとは想像だにしていませんでした。
原発推進のフランスとしてはあまり事を大げさにしたくないんでしょうね。
しかし、夏にローヌ川沿いに遊びに行こうかななんて計画していたのですが、少し怖くなってきました。

バルナ 2011/06/10(金) 01:58:57
本トピが、本題から離れて、日本政府批判の声が強くなってきていたこと、反省します。

私が、あれれ、と思い始めたのは、例の学校の20mSv/年です。原発事故から1ヶ月もたってから、原発から30kmから50km離れた飯舘村が計画避難地域に指定されましたが、その理由は20mSv/年を超えると予測されるから、です。20ミリは避難しなくてはならない量だと言いながら、一方で、しかも子供に20ミリまでは大丈夫、と言うのは、どう考えてもおかしい、と思いました。これは何かの間違いで、文科省はすぐに撤回するだろうとも思っていました。ところが・・・ 最近になってやっと目標を1ミリにすると発表しましたが、20ミリを撤回したわけではありません。

政府はICRP国際放射線防護委員会の声明をもとにしたと言いますが、ICRPの大きな問題は、ICRPが、内部被曝をほとんど考慮に入れていない点です。内部被曝とは、放射線を出す放射性物質が呼吸や食物摂取等により体内に入って、体内から放射線を出し続けるというものです。体内に入った放射性物質の中には、排出されるものもたくさんありますが、数日間でも体内にあれば、その間、放射線を出しているわけですし、身体が放射性物質と認識せず、身体にため込むものもあります。

放射線にはアルファ線ベータ線ガンマ線と主に3種あり、この順に飛ぶ距離が長くなる代わりに、エネルギーは小さくなります。体内に入ると半径40マイクロメートル(紙の厚さ)しか飛ばないアルファ線が一番強力に細胞破壊をしていきます。ICRPは、アルファ線の影響もベータ線の影響も体重で割る、という計算を用いることで、集中的な被曝の影響を非常に少なく見積もっています。
http://archives.shiminkagaku.org/archives/radiation_001.pdf

低線量被曝について、100ミリ/年までは健康に害があると疫学的に証明されていないので(癌が発症してもその癌が、他の化学物質や喫煙、遺伝などのせいではなく、10年以上前の被曝のせいだとは証明できていない)恐れることはない、100ミリを一度に浴びたらたいへんだが、1ミリずつ100回浴びるのなら大丈夫だと山下俊一長崎大教授がおっしゃっています。
http://smc-japan.org/?p=1413

また、放射線安全研究センターでは、しきい値なしLNT仮説(100ミリ以上の場合、癌発生率は線量に比例して増えていきます。その比例を仮説として100ミリ以下にも当てはめると、低線量であろうが、癌発生率はあびた線量に比例するので、ここまでは安全という量はない、という説)を見直すべきであり、やはり、少しずつなら100ミリまでは安全だと言っていますが、

被曝とは、放射線が細胞をヒットすることですが、1mS/年というのは、1年間に一つの細胞を放射線が5回ヒットするという計算だそうです。

“人間と放射線”の著者、ゴフマン氏はこうおっしゃっています。

“低線量の被曝が安全であるかどうかを論議する“立派な”学会に自分は何度も出て、私は学者が次のようにいうのを少なくとも10回以上は聞いている。1mGyの放射線を瞬間的に浴びたときに発ガンの影響があることは認めたとしよう。しかし、その同量を1年間かけてゆっくり浴びた場合は、1秒間で浴びた場合の31536000倍もゆっくりと被曝するのでそれだけ安全である(1年=31536000秒)。
これを「低線量被曝の神話」と言ってもいいだろう。ガンの発症はあるひとつの細胞のなかのある特定の染色体異常が引き起こされることによって始まる。そこを「ヒット」する放射線がありその特定の個所が破壊され、しかも生体がその破壊を修復する、ないしその細胞を“殺してしまう”(アポトーシス)ことに失敗して、その細胞がガン化して増殖しはじめることで始まる。したがって、特定の個所がヒットされることが即ガン化につながるわけではない。
われわれの計算のようにある細胞を5回ヒットするような被曝であれば、そのヒットが1秒間に生じるか1年間かけて生じるかで仮にその危険度に変化があったとしても、せいぜい5倍の違いでしかない。(均一にヒットが来るとして、初めの1秒間が終わった後の2ヵ月間ほどは“ゆっくり”の方はまだ0回ヒットということがあるから。)“

http://www.ne.jp/asahi/kibono/sumika/kibo/note/naibuhibaku/naibuhibaku7.htm
の7-3より


ICRPでは、しきい値なし仮説を採用しています。つまり、低線量でも安全ではない、ということです。

もしかして?さん
<「危険かどうか解らないから、大事をとって怖がっておこう」というのは、平常時には正論でも、福島で生活するとなると、一種の足かせのように感じられます。

私は、やはり危険だと思います。子供や妊婦さんには避難してほしいです。やむを得ず残る方も情報をちゃんと知っている方がいいのではないでしょうか。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=41980&from=yh

バルナ 2011/06/11(土) 00:46:37
低線被爆の影響に関しては、チェルノブイリでも20年後に出てきているのは確実です。
http://www.youtube.com/watch?v=BiFTMaApEpw&feature=related

福島には逃げられない人がいる、のではなく、政府が指示して少なくとも30歳以下の方たちには避難命令、勧告を出してほしい、と切に思います。情報を小出しするだけで、不安な人は自主避難してくださいでは、あまりに無責任すぎます。

東北魂 2011/06/11(土) 02:37:04
こころから福島ならび東北の復興を願っています。

東北大好き 2011/06/11(土) 03:27:03
私もいつも復興を願ってます。
みなで頑張っていきましょう。

バルナ 2011/06/12(日) 01:22:55
東北魂さん、東北大好きさん、ありがとうございました。

あれから3ヶ月が過ぎました。当初は2,3ヶ月くらいで...と思っていた原発事故は、収束のきざしなどまったくなく、毎日毎日悪化していくような気がしていますが、実際にはどうなのか。放射能漏れはもちろんまだ続いていますが、少しは安定してきたので、少しずつ情報を出すようになってきて、それで、毎日毎日驚かされているのだろうか、それとも、事故処理は安定などしていないけれども、ただ、国民が気がつき始めていて、もう隠しきれなくなってきたので、出しただけなのか、わかりません。

事故から2ヶ月以上たってから、事故直後からメルトダウンが始まっており、水素爆発で多量の放射能がまき散らされていた、との発表があり、3月14、15日頃は多量の放射性物質が空気中にただよっていたことが明確になりました。いわき市にいる友人に、あの爆発は核爆発じゃないので大したことないみたいだよ、と言っていた私は耳を疑いました。もし1日でも2日でも前にわかっていたら、仮に避難できなくても、ヨウ素剤を飲むとか、海草を食べるとか、少なくとも家から出ないようにする、くらいのことはできたかもしれない...

ただ、このような放射線からの防衛策は、事故後に学んだことです。当時の福島は、まだ停電と余震が続き、ガソリンもない。仮に爆発の可能性がわかっていたとしても何もできなかったかもしれません。東京から東北にかけてお住みの方も、あの時点では仮に情報があったとしてもパニックになるだけだったかもしれません。メルトダウンも、まだあの時点ではわかっていなかったのかもしれません。

それでも、私が不安に感じるのは、14,15日に大量の放射能があふれていたけれども、それで病人が出たわけではない。だから低線被曝は怖くない、という論にすり替えられていくような気配が見え隠れすることです。低線被曝は10年後、20年後に影響が出ます。特に胎児、子供に影響が大きく出ます。家を、ふるさとを捨てるのが、いかに残酷なことかは想像を絶することですが、それでも子供たちだけでも守れるように、村や町一括しての避難ではなく、放射線量を量るポイントをもっと増やして、線量の多いところからは一時的にでも、年齢に応じて避難させてほしい。地元で金持ち避難と呼ばれている自主避難ではなく、充分に経済的な支援をすぐに出してほしいと強く思います。

福島の子供たちのことを考えていて気がついたのですが、福島に原発が最初にできたのは40年前のことです。現在、60歳の方がまだ20歳のときです。つまり、現在の地元の方々のほとんどは、原発誘致に参加したのではなく、気がついたら原発が地元にあった、そして、40歳までの方は、たまたま生まれたところに原発があったのです。原発は絶対に事故をおこさない、と言われ、1基あるならもう1基あっても同じようなものと、確かに増設は認めたかもしれません。でも、地元だって原発のおかげでいい思いをしてきたなどというのは、現在80や90歳の人には言えることかもしれませんが、現在の住民の方にはまったく当てはまらないことだと思います。

低線被曝から子供たちを守るために避難地域を広げてほしい、と思うのですが、40台、50台の男性にとって、避難はとてつもなく重大なこと、彼らの今までの人生を否定すること、だとも思うのです。人は、30くらいまでは、人生をこう生きたい、ああ生きたいといろいろ考えるものですが、40くらいになると、自分の人生はだいたいこういうものというのがわかってきます。特に男性の場合、xxさんという名前よりも、近所では床屋のおじさん、とか、鳥屋のおじさん、xxスーパーの店長さん、社会的にも、養鶏業経営、とか、運送業とか、農業とか、自分が何かということが決まってきて、その中で落ち着いて、自分を磨いていく年代ではないでしょうか。家庭も落ち着き、自分はこれなんだということを、40年も50年もかけて、やっと手に入れたところで、目に見えない匂いもない放射能に追い出されてしまう。

それまでの人生が、まるで泡のように消えてしまい、避難したその日から、ただの失業者になってしまうのです。補償金をどんなにもらっても取り返せるものではありません。

40代50代の人は、もっと若い人よりも放射能による健康被害は少ないので、ある程度原発から離れていれば、残るという選択もありますが、子供や若い人のいなくなった地元に残る、というのも、悲しい選択です。

さらに、あの震災から現在まで、東北一帯では余震が毎日のように続いています。震度5.6といった大きなものもあります。原発の風上にあるせいで、ぎりぎり避難地区に入っていないいわき市には、浜通り地区から遠くに避難した人たちがたくさん戻ってきています。皆さんが不安を抱えながら生活していらっしゃいます。

東京でも、下水処理場で2,7マイクロSv/時という“「ぁ品コ誉「カ―个気譴泙靴拭@複横娃蹌V/年の福島の小学校では3.8マイクロ/時まで平常どうりに体育の授業をしてよいと政府が言ってます)東京の方も不安は大きいと思います。放射線量を量るところをもっともっと増やしてホットスポットを見つけ、住民に知らせること、正しい情報を素速く出していくことが何よりも重要だと思います。

うねやん 2011/06/12(日) 16:04:07
パルマさん
原発を何とかしなくてはならないと、いつも奮闘しておられ心強い限りですが今日はちょっと違った観点から意見を述べたいと思います。
当然私は核廃棄物の存在を知り、原発は出来るなら全て止めなくてはならないと思います。ですが起こった事故の影響、今後の事もよく考えておく必要があると思います。

日本時間、11日TVで沖縄出身の原発労働者が死後労災認定が認められた第1号として興味ある番組がありました。放射線被曝の怖さを世に知らしむる道しるべとも言えるものです。
彼は沖縄出身、40の時ハローワークの紹介で原発運転員の職に就いたそうです。それから10数年彼は悪性リンパ腫で亡くなりました。
各地の原発を転々とし、体調が悪くなって奥様のいる沖縄に帰った時その姿に驚いたそうです。50歳なのに外見はまるで80近い姿だったとのこと。その時、被曝量の累積値はたった100mSvだったそうです。彼はこの放射線が原因と認められ労災が認められたのです。
瞬間的に100mSvを浴びるより、長きにわたって浴び続け100mSvになったのでは肉体に与える影響が全く違うと言うことの証拠です。今はまだこの人一人ですが間違いなく今後このような人が増え続けます。ロシアでも既に少女がガンになったなどと言うことは伝えられています。
原因は簡単な事です。単なる数学の確率論を当てはめれば、一回にどかんと大量浴びるより、どんなに少なくても長時間浴び続ければ人間のDNAを壊す確率はとんでもない値になるのです。
自然界から与えられる被曝量は日本で2.4mSv/年、時間あたり0.27μSvです。それが自然(神)から人間を始めあらゆる生命に与えられた許容放射線量です。万物の進化を促すのに必要な放射線量なのです。それ以上の被爆はあらゆる生物に急激な変化を及ぼし、それを神は許さないでしょう。(私は宗教家なのではありませんが、科学を学ぶと嫌でも神の存在を考えずにはいられません。)
彼の場合、40年かかって浴びる放射線量を10年で浴びた為、身体の老化が促進され、DNA損傷でガンになったとも考えられます。
パルマさんのご心配はもっともなことで今後東日本あちこちでこういう事が必ず起きます。どこまでが安全などというボーダーラインはありません。若い方、子供、妊婦さんなどは津波の時と同じで、今すぐ日本アルプス以西に逃げる以外手はありません。

最後に非常に気になる発言があったので私の考えも入れ、お伝えします。
スペインのカタルーニャ国際賞を受賞した村上春樹さんのスピーチにあるように日本人は核の被害者でありながら今度は核の加害者になったのです。日本に住む日本人は自分が撒いた種の実を自分たちで刈り取らなくてはならないのです。被爆した人、今被爆している人には何と言って良いか分かりませんが、これが日本人が選んだ道の結果なのです。最後に村上さんのスピーチを掲載します。

うねやん 2011/06/12(日) 16:07:22
村上春樹さん:カタルーニャ国際賞スピーチ原稿全文

カタルーニャ国際賞の授賞式で、スピーチする作家の村上春樹さん=スペインのバルセロナで2011年6月9日、ロイター 9日のスペインのカタルーニャ国際賞授賞式で配布された作家村上春樹さんの受賞スピーチの原稿全文は次の通り。(原文のまま)

 「非現実的な夢想家として」

 僕がこの前バルセロナを訪れたのは二年前の春のことです。サイン会を開いたとき、驚くほどたくさんの読者が集まってくれました。長い列ができて、一時間半かけてもサインしきれないくらいでした。どうしてそんなに時間がかかったかというと、たくさんの女性の読者たちが僕にキスを求めたからです。それで手間取ってしまった。

 僕はこれまで世界のいろんな都市でサイン会を開きましたが、女性読者にキスを求められたのは、世界でこのバルセロナだけです。それひとつをとっても、バルセロナがどれほど素晴らしい都市であるかがわかります。この長い歴史と高い文化を持つ美しい街に、もう一度戻ってくることができて、とても幸福に思います。

 でも残念なことではありますが、今日はキスの話ではなく、もう少し深刻な話をしなくてはなりません。

 ご存じのように、去る3月11日午後2時46分に日本の東北地方を巨大な地震が襲いました。地球の自転が僅かに速まり、一日が百万分の1.8秒短くなるほどの規模の地震でした。

 地震そのものの被害も甚大でしたが、その後襲ってきた津波はすさまじい爪痕を残しました。場所によっては津波は39メートルの高さにまで達しました。39メートルといえば、普通のビルの10階まで駆け上っても助からないことになります。海岸近くにいた人々は逃げ切れず、二万四千人近くが犠牲になり、そのうちの九千人近くが行方不明のままです。堤防を乗り越えて襲ってきた大波にさらわれ、未だに遺体も見つかっていません。おそらく多くの方々は冷たい海の底に沈んでいるのでしょう。そのことを思うと、もし自分がその立場になっていたらと想像すると、胸が締めつけられます。生き残った人々も、その多くが家族や友人を失い、家や財産を失い、コミュニティーを失い、生活の基盤を失いました。根こそぎ消え失せた集落もあります。生きる希望そのものをむしり取られた人々も数多くおられたはずです。

 日本人であるということは、どうやら多くの自然災害とともに生きていくことを意味しているようです。日本の国土の大部分は、夏から秋にかけて、台風の通り道になっています。毎年必ず大きな被害が出て、多くの人命が失われます。各地で活発な火山活動があります。そしてもちろん地震があります。日本列島はアジア大陸の東の隅に、四つの巨大なプレートの上に乗っかるような、危なっかしいかっこうで位置しています。我々は言うなれば、地震の巣の上で生活を営んでいるようなものです。

 台風がやってくる日にちや道筋はある程度わかりますが、地震については予測がつきません。ただひとつわかっているのは、これで終りではなく、別の大地震が近い将来、間違いなくやってくるということです。おそらくこの20年か30年のあいだに、東京周辺の地域を、マグニチュード8クラスの大型地震が襲うだろうと、多くの学者が予測しています。それは十年後かもしれないし、あるいは明日の午後かもしれません。もし東京のような密集した巨大都市を、直下型の地震が襲ったら、それがどれほどの被害をもたらすことになるのか、正確なところは誰にもわかりません。

 にもかかわらず、東京都内だけで千三百万人の人々が今も「普通の」日々の生活を送っています。人々は相変わらず満員電車に乗って通勤し、高層ビルで働いています。今回の地震のあと、東京の人口が減ったという話は耳にしていません。

 なぜか?あなたはそう尋ねるかもしれません。どうしてそんな恐ろしい場所で、それほど多くの人が当たり前に生活していられるのか?恐怖で頭がおかしくなってしまわないのか、と。

 日本語には無常(mujo)という言葉があります。いつまでも続く状態=常なる状態はひとつとしてない、ということです。この世に生まれたあらゆるものはやがて消滅し、すべてはとどまることなく変移し続ける。永遠の安定とか、依って頼るべき不変不滅のものなどどこにもない。これは仏教から来ている世界観ですが、この「無常」という考え方は、宗教とは少し違った脈絡で、日本人の精神性に強く焼き付けられ、民族的メンタリティーとして、古代からほとんど変わることなく引き継がれてきました。

 「すべてはただ過ぎ去っていく」という視点は、いわばあきらめの世界観です。人が自然の流れに逆らっても所詮は無駄だ、という考え方です。しかし日本人はそのようなあきらめの中に、むしろ積極的に美のあり方を見出してきました。

 自然についていえば、我々は春になれば桜を、夏には蛍を、秋になれば紅葉を愛でます。それも集団的に、習慣的に、そうするのがほとんど自明のことであるかのように、熱心にそれらを観賞します。桜の名所、蛍の名所、紅葉の名所は、その季節になれば混み合い、ホテルの予約をとることもむずかしくなります。

 どうしてか?

 桜も蛍も紅葉も、ほんの僅かな時間のうちにその美しさを失ってしまうからです。我々はそのいっときの栄光を目撃するために、遠くまで足を運びます。そしてそれらがただ美しいばかりでなく、目の前で儚く散り、小さな灯りを失い、鮮やかな色を奪われていくことを確認し、むしろほっとするのです。美しさの盛りが通り過ぎ、消え失せていくことに、かえって安心を見出すのです。

 そのような精神性に、果たして自然災害が影響を及ぼしているかどうか、僕にはわかりません。しかし我々が次々に押し寄せる自然災害を乗り越え、ある意味では「仕方ないもの」として受け入れ、被害を集団的に克服するかたちで生き続けてきたのは確かなところです。あるいはその体験は、我々の美意識にも影響を及ぼしたかもしれません。

 今回の大地震で、ほぼすべての日本人は激しいショックを受けましたし、普段から地震に馴れている我々でさえ、その被害の規模の大きさに、今なおたじろいでいます。無力感を抱き、国家の将来に不安さえ感じています。

 でも結局のところ、我々は精神を再編成し、復興に向けて立ち上がっていくでしょう。それについて、僕はあまり心配してはいません。我々はそうやって長い歴史を生き抜いてきた民族なのです。いつまでもショックにへたりこんでいるわけにはいかない。壊れた家屋は建て直せますし、崩れた道路は修復できます。

 結局のところ、我々はこの地球という惑星に勝手に間借りしているわけです。どうかここに住んで下さいと地球に頼まれたわけじゃない。少し揺れたからといって、文句を言うこともできません。ときどき揺れるということが地球の属性のひとつなのだから。好むと好まざるとにかかわらず、そのような自然と共存していくしかありません。

 ここで僕が語りたいのは、建物や道路とは違って、簡単には修復できないものごとについてです。それはたとえば倫理であり、たとえば規範です。それらはかたちを持つ物体ではありません。いったん損なわれてしまえば、簡単に元通りにはできません。機械が用意され、人手が集まり、資材さえ揃えばすぐに拵えられる、というものではないからです。

 僕が語っているのは、具体的に言えば、福島の原子力発電所のことです。

 みなさんもおそらくご存じのように、福島で地震と津波の被害にあった六基の原子炉のうち、少なくとも三基は、修復されないまま、いまだに周辺に放射能を撒き散らしています。メルトダウンがあり、まわりの土壌は汚染され、おそらくはかなりの濃度の放射能を含んだ排水が、近海に流されています。風がそれを広範囲に運びます。

 十万に及ぶ数の人々が、原子力発電所の周辺地域から立ち退きを余儀なくされました。畑や牧場や工場や商店街や港湾は、無人のまま放棄されています。そこに住んでいた人々はもう二度と、その地に戻れないかもしれません。その被害は日本ばかりではなく、まことに申し訳ないのですが、近隣諸国に及ぶことにもなりそうです。

 なぜこのような悲惨な事態がもたらされたのか、その原因はほぼ明らかです。原子力発電所を建設した人々が、これほど大きな津波の到来を想定していなかったためです。何人かの専門家は、かつて同じ規模の大津波がこの地方を襲ったことを指摘し、安全基準の見直しを求めていたのですが、電力会社はそれを真剣には取り上げなかった。なぜなら、何百年かに一度あるかないかという大津波のために、大金を投資するのは、営利企業の歓迎するところではなかったからです。

 また原子力発電所の安全対策を厳しく管理するべき政府も、原子力政策を推し進めるために、その安全基準のレベルを下げていた節が見受けられます。

 我々はそのような事情を調査し、もし過ちがあったなら、明らかにしなくてはなりません。その過ちのために、少なくとも十万を超える数の人々が、土地を捨て、生活を変えることを余儀なくされたのです。我々は腹を立てなくてはならない。当然のことです。

 日本人はなぜか、もともとあまり腹を立てない民族です。我慢することには長けているけれど、感情を爆発させるのはそれほど得意ではない。そういうところはあるいは、バルセロナ市民とは少し違っているかもしれません。でも今回は、さすがの日本国民も真剣に腹を立てることでしょう。

 しかしそれと同時に我々は、そのような歪んだ構造の存在をこれまで許してきた、あるいは黙認してきた我々自身をも、糾弾しなくてはならないでしょう。今回の事態は、我々の倫理や規範に深くかかわる問題であるからです。

 ご存じのように、我々日本人は歴史上唯一、核爆弾を投下された経験を持つ国民です。1945年8月、広島と長崎という二つの都市に、米軍の爆撃機によって原子爆弾が投下され、合わせて20万を超す人命が失われました。死者のほとんどが非武装の一般市民でした。しかしここでは、その是非を問うことはしません。

 僕がここで言いたいのは、爆撃直後の20万の死者だけではなく、生き残った人の多くがその後、放射能被曝の症状に苦しみながら、時間をかけて亡くなっていったということです。核爆弾がどれほど破壊的なものであり、放射能がこの世界に、人間の身に、どれほど深い傷跡を残すものかを、我々はそれらの人々の犠牲の上に学んだのです。

 戦後の日本の歩みには二つの大きな根幹がありました。ひとつは経済の復興であり、もうひとつは戦争行為の放棄です。どのようなことがあっても二度と武力を行使することはしない、経済的に豊かになること、そして平和を希求すること、その二つが日本という国家の新しい指針となりました。

 広島にある原爆死没者慰霊碑にはこのような言葉が刻まれています。

 「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませんから」

 素晴らしい言葉です。我々は被害者であると同時に、加害者でもある。そこにはそういう意味がこめられています。核という圧倒的な力の前では、我々は誰しも被害者であり、また加害者でもあるのです。その力の脅威にさらされているという点においては、我々はすべて被害者でありますし、その力を引き出したという点においては、またその力の行使を防げなかったという点においては、我々はすべて加害者でもあります。

 そして原爆投下から66年が経過した今、福島第一発電所は、三カ月にわたって放射能をまき散らし、周辺の土壌や海や空気を汚染し続けています。それをいつどのようにして止められるのか、まだ誰にもわかっていません。これは我々日本人が歴史上体験する、二度目の大きな核の被害ですが、今回は誰かに爆弾を落とされたわけではありません。我々日本人自身がそのお膳立てをし、自らの手で過ちを犯し、我々自身の国土を損ない、我々自身の生活を破壊しているのです。

 何故そんなことになったのか?戦後長いあいだ我々が抱き続けてきた核に対する拒否感は、いったいどこに消えてしまったのでしょう?我々が一貫して求めていた平和で豊かな社会は、何によって損なわれ、歪められてしまったのでしょう?

 理由は簡単です。「効率」です。

 原子炉は効率が良い発電システムであると、電力会社は主張します。つまり利益が上がるシステムであるわけです。また日本政府は、とくにオイルショック以降、原油供給の安定性に疑問を持ち、原子力発電を国策として推し進めるようになりました。電力会社は膨大な金を宣伝費としてばらまき、メディアを買収し、原子力発電はどこまでも安全だという幻想を国民に植え付けてきました。

 そして気がついたときには、日本の発電量の約30パーセントが原子力発電によってまかなわれるようになっていました。国民がよく知らないうちに、地震の多い狭い島国の日本が、世界で三番目に原発の多い国になっていたのです。

 そうなるともうあと戻りはできません。既成事実がつくられてしまったわけです。原子力発電に危惧を抱く人々に対しては「じゃああなたは電気が足りなくてもいいんですね」という脅しのような質問が向けられます。国民の間にも「原発に頼るのも、まあ仕方ないか」という気分が広がります。高温多湿の日本で、夏場にエアコンが使えなくなるのは、ほとんど拷問に等しいからです。原発に疑問を呈する人々には、「非現実的な夢想家」というレッテルが貼られていきます。

 そのようにして我々はここにいます。効率的であったはずの原子炉は、今や地獄の蓋を開けてしまったかのような、無惨な状態に陥っています。それが現実です。

 原子力発電を推進する人々の主張した「現実を見なさい」という現実とは、実は現実でもなんでもなく、ただの表面的な「便宜」に過ぎなかった。それを彼らは「現実」という言葉に置き換え、論理をすり替えていたのです。

 それは日本が長年にわたって誇ってきた「技術力」神話の崩壊であると同時に、そのような「すり替え」を許してきた、我々日本人の倫理と規範の敗北でもありました。我々は電力会社を非難し、政府を非難します。それは当然のことであり、必要なことです。しかし同時に、我々は自らをも告発しなくてはなりません。我々は被害者であると同時に、加害者でもあるのです。そのことを厳しく見つめなおさなくてはなりません。そうしないことには、またどこかで同じ失敗が繰り返されるでしょう。

 「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませんから」

 我々はもう一度その言葉を心に刻まなくてはなりません。

 ロバート・オッペンハイマー博士は第二次世界大戦中、原爆開発の中心になった人ですが、彼は原子爆弾が広島と長崎に与えた惨状を知り、大きなショックを受けました。そしてトルーマン大統領に向かってこう言ったそうです。

 「大統領、私の両手は血にまみれています」

 トルーマン大統領はきれいに折り畳まれた白いハンカチをポケットから取り出し、言いました。「これで拭きたまえ」

 しかし言うまでもなく、それだけの血をぬぐえる清潔なハンカチなど、この世界のどこを探してもありません。

 我々日本人は核に対する「ノー」を叫び続けるべきだった。それが僕の意見です。

 我々は技術力を結集し、持てる叡智を結集し、社会資本を注ぎ込み、原子力発電に代わる有効なエネルギー開発を、国家レベルで追求すべきだったのです。たとえ世界中が「原子力ほど効率の良いエネルギーはない。それを使わない日本人は馬鹿だ」とあざ笑ったとしても、我々は原爆体験によって植え付けられた、核に対するアレルギーを、妥協することなく持ち続けるべきだった。核を使わないエネルギーの開発を、日本の戦後の歩みの、中心命題に据えるべきだったのです。

 それは広島と長崎で亡くなった多くの犠牲者に対する、我々の集合的責任の取り方となったはずです。日本にはそのような骨太の倫理と規範が、そして社会的メッセージが必要だった。それは我々日本人が世界に真に貢献できる、大きな機会となったはずです。しかし急速な経済発展の途上で、「効率」という安易な基準に流され、その大事な道筋を我々は見失ってしまったのです。

 前にも述べましたように、いかに悲惨で深刻なものであれ、我々は自然災害の被害を乗り越えていくことができます。またそれを克服することによって、人の精神がより強く、深いものになる場合もあります。我々はなんとかそれをなし遂げるでしょう。

 壊れた道路や建物を再建するのは、それを専門とする人々の仕事になります。しかし損なわれた倫理や規範の再生を試みるとき、それは我々全員の仕事になります。我々は死者を悼み、災害に苦しむ人々を思いやり、彼らが受けた痛みや、負った傷を無駄にするまいという自然な気持ちから、その作業に取りかかります。それは素朴で黙々とした、忍耐を必要とする手仕事になるはずです。晴れた春の朝、ひとつの村の人々が揃って畑に出て、土地を耕し、種を蒔くように、みんなで力を合わせてその作業を進めなくてはなりません。一人ひとりがそれぞれにできるかたちで、しかし心をひとつにして。

 その大がかりな集合作業には、言葉を専門とする我々=職業的作家たちが進んで関われる部分があるはずです。我々は新しい倫理や規範と、新しい言葉とを連結させなくてはなりません。そして生き生きとした新しい物語を、そこに芽生えさせ、立ち上げてなくてはなりません。それは我々が共有できる物語であるはずです。それは畑の種蒔き歌のように、人々を励ます律動を持つ物語であるはずです。我々はかつて、まさにそのようにして、戦争によって焦土と化した日本を再建してきました。その原点に、我々は再び立ち戻らなくてはならないでしょう。

 最初にも述べましたように、我々は「無常(mujo)」という移ろいゆく儚い世界に生きています。生まれた生命はただ移ろい、やがて例外なく滅びていきます。大きな自然の力の前では、人は無力です。そのような儚さの認識は、日本文化の基本的イデアのひとつになっています。しかしそれと同時に、滅びたものに対する敬意と、そのような危機に満ちた脆い世界にありながら、それでもなお生き生きと生き続けることへの静かな決意、そういった前向きの精神性も我々には具わっているはずです。

 僕の作品がカタルーニャの人々に評価され、このような立派な賞をいただけたことを、誇りに思います。我々は住んでいる場所も遠く離れていますし、話す言葉も違います。依って立つ文化も異なっています。しかしなおかつそれと同時に、我々は同じような問題を背負い、同じような悲しみと喜びを抱えた、世界市民同士でもあります。だからこそ、日本人の作家が書いた物語が何冊もカタルーニャ語に翻訳され、人々の手に取られることにもなるのです。僕はそのように、同じひとつの物語を皆さんと分かち合えることを嬉しく思います。夢を見ることは小説家の仕事です。しかし我々にとってより大事な仕事は、人々とその夢を分かち合うことです。その分かち合いの感覚なしに、小説家であることはできません。

 カタルーニャの人々がこれまでの歴史の中で、多くの苦難を乗り越え、ある時期には苛酷な目に遭いながらも、力強く生き続け、豊かな文化を護ってきたことを僕は知っています。我々のあいだには、分かち合えることがきっと数多くあるはずです。

 日本で、このカタルーニャで、あなた方や私たちが等しく「非現実的な夢想家」になることができたら、そのような国境や文化を超えて開かれた「精神のコミュニティー」を形作ることができたら、どんなに素敵だろうと思います。それこそがこの近年、様々な深刻な災害や、悲惨きわまりないテロルを通過してきた我々の、再生への出発点になるのではないかと、僕は考えます。我々は夢を見ることを恐れてはなりません。そして我々の足取りを、「効率」や「便宜」という名前を持つ災厄の犬たちに追いつかせてはなりません。我々は力強い足取りで前に進んでいく「非現実的な夢想家」でなくてはならないのです。人はいつか死んで、消えていきます。しかしhumanityは残ります。それはいつまでも受け継がれていくものです。我々はまず、その力を信じるものでなくてはなりません。

 最後になりますが、今回の賞金は、地震の被害と、原子力発電所事故の被害にあった人々に、義援金として寄付させていただきたいと思います。そのような機会を与えてくださったカタルーニャの人々と、ジャナラリター・デ・カタルーニャのみなさんに深く感謝します。そして先日のロルカの地震の犠牲になられたみなさんにも、深い哀悼の意を表したいと思います。(バルセロナ共同)

バルナ 2011/06/12(日) 23:29:00
うねやんさんありがとうございました。

本当に100mSvまでは安全だなんていうことは全然ありません。少なければ少ないほどいいのです。住民の方ももちろんですが、原発作業員の方の被爆量もたいへん心配です。

6月11日、兵庫県保険医委員会で行われた小出裕章先生の講演です。新たに出たデータをもとに、原発と放射能汚染の現状について語られています。2時間15分と少し長いですが、現在の状況が理解できると思います。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=Kr9HlbBwyk4#at=4482

また、村上春樹氏のカタルーニャ国際賞授賞式のスピーチはここで見られます。4まであります。
http://www.youtube.com/watch?v=Fuk4ww_rKl0

バルナ 2011/06/15(水) 23:55:07
50歳代の男性が自殺しました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110614-00000091-yom-soci

10年後、20年後のために、福島の子供たちの命を救うことと、現在の50歳代の男性のケアを最優先してしてほしい。

福島の40代50代の男性は、避難しようかどうか迷っている方ばかりではありません。多くの方々が原発で働いています。東電の社員や作業員の方ばかりではなく、地元の消防団や救急隊の方々も、自分自身が被害者であり、被災者であるのにもかかわらず、被曝しながら働いています。こういったことは、メディアではあまり取り上げられていませんが。

699 :名無しさん@十一周年[sage]:2011/03/15(火) 00:07:16.68 ID:ZBmJqNxuO
90人くらい交代で10秒ずつ修理してるか無理だ
塩がこびりついて
もうみんな規定量以上被ばくしてる
人手足りないんだ
しかも東北など被災しているところからの出稼ぎ組
みんな家族の安否すらわからね状況
もう家族にはあえないな…
自衛隊の皆様も…
修理もどる

東電の下請けにいる友達も津波で家を失って
被災者になったが呼び出された。
一週間行くと一年は入れないらしい、
と言う事は数日で一年分の放射線を受けることになるのか。
ニュースで足を被爆してヘリで輸送された人がいると聞き心配になったが、私には何もできない。
何かをできる立場の東電役員、先手先手で物事を進めなさい。

投稿: いわき | 2011年3月24日 (木) 22時05分

http://tonchamon.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-ae62.html
より


下請け労働者についてはこの記事を見つけました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110614-00000017-zdn_mkt-soci

バルナ [E-Mail] 2011/06/30(木) 11:41:14
連続投稿は避けようと思い、どなたかがコメントを入れてくださるのを待っているうちに、トピが最初のページからは消えてしまいました。6月のページにもないので、検索で捜しました。コメント締め切りにはなっていないので、まだ書き込みができると信じております。どちらにしても、非常に長いトピになってしまいましたし、何度も書きましたが、チェルノブイリとは違うFUKUSHIMAを応援しようとしていた最初の頃とは、状況が全く変わってきましたので、まとめとして以下のコメントを言わせていただいて、今回は一度、ここで解決ボタンを押したいと思います。

もっとずっと短期間で収束する、少なくともはっきりと収束に向かう、と思っていた震災津波をきっかけとした福島第一原発事故ですが、いろいろな情報が錯綜し、今でも、収束には向かっているのでしょうが、それも確かではありません。(メルトスルーして地面にめりこんでいるウラン燃料による地下水汚染対策、東電は、まだまだ時間があるとしていますが...)

もうメルトダウンしていたということで、水蒸気爆発による新たな大量の放射能飛散の危険はなくなったようですが、これからは、放出された放射能とどう共存していくのかの問題になってきました。日本各地の放射能汚染の正しく素速い情報が求められます。

3月12日からの数日間、大量の放射能が拡散されたことが3月23日に、気象庁によるSPEEDI(放射性物質拡散の情報)と共に発表されましたが、これでは、半減期8日間のヨウ素が減るまで待っていたと考えてもおかしくありません。

福島原発事故における被曝対策の問題、現況を憂う(3)西尾正道、北海道がんセンター院長
http://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC/548a752507bc6c3aa0fd3db058e8098a/page/3/

放射能は自身が半減期を繰り返して消えてくれるまで、なくなることはありません。一時期とても心配されていたヨウ素に関しては、半減期が8日なので現在ではほとんど心配することはなく、これからは半減期が30年のセシウム137に注意を払っていく必要があるようです。

内部被曝とは、放射線を出す放射性物質が、体外に排出されるまで身体の中で放射線を出し続け、身体の中から細胞、あるいは細胞の中の染色体を傷つけ続けるというものです。放射線にはアルファ線、ベータ線、ガンマ線と主に3種あり、アルファ線は身体の中では4マイクロメートル(紙の厚さ)しか進まないものの、そのエネルギーは強烈で、10万個の細胞を破壊、あるいは傷つけます。ベータ線は体内では1cm進みます。内部被曝はこのアルファとベータ線がもっとも危険です。

内部被曝についての考察、矢ヶ崎克馬 (琉球大学)
http://www.cadu-jp.org/data/yagasaki-file01.pdf

ところが、人間の身体にとってもっとも危険な内部被曝はしっかりと計る方法はないようです。ホールボディーカウンターは、その人が取り込んだ放射線物質から出ているガンマー線の量をはかるもので、そこからアルファ線やベータ線の量を予測するということだそうです。

放射能の量を計る値について調べてみました。

ベクレル:放射性物質が1秒あたりに出す放射線の個数。放射線の強さなどは関係ない。

グレイ:生体の単位重量当たりの放射線のエネルギー、放射線が人の身体を走り抜ける際に、その人の細胞内の科学的結合を壊します。細胞の化学的結合は非常に小さなエネルギーによって保たれていますが、そこを放射線が巨大なエネルギーを出しながら通るので、それにより、結合が壊されます。

シーベルト:アルファ、ベータなどの線の種類により、人体が受け取る放射線の違いを考慮して出した値、ということですが・・・
グレイが放射線のエネルギーを計る単位なので、それに それぞれ強さの違う放射線の生物学的効果比RBEという係数をかけて計算するとあります。
シーベルト= グレイxRBE
それぞれの放射線のRBEはウィキベディアでは ガンマ線ベータ線1,アルファ線20となっていますが、日本の法律(原子力災害対策特別措置法)ではすべておしなべてRBEを1としています。

内部被曝6-1
http://www.ne.jp/asahi/kibono/sumika/kibo/note/naibuhibaku/naibuhibaku6.htm#61setsu

低線量被曝については、以前に書きましたが、低線量被曝も内部被曝も結局はあまりよくわかっていない。つまり、人により、組織により、判断がちがってきます。

はっきりとわかっていないことは、安全と考えておいた方がいい、果たしてそうでしょうか。ものによってはそうだと思いますが、放射能の問題は命に関わる問題です。村上春樹氏もおっしゃるように、私たちの祖国、日本は世界で唯一、原爆を落とされた国です。私たち日本人は、原爆のあと生き残った人の多くが、放射能被曝の症状に苦しみながら、時間をかけて亡くなっていったことを知っています。

ところが、日本降伏後、原爆投下のたった1ヶ月後の1945年9月6日、まだ多くの人が原爆で苦しんでいるときに、米国人のファーレル准将の海外プレスにむけての発表では

原爆放射能の後障害はありえない。広島・長崎では、死ぬべきものは死んでしまい、9月上旬現在において、原爆放射能のため苦しんでいるものは皆無だ。

としています。米国では内部被曝を少なく見積もってきました。これは原爆開発を推進するため、また、劣化ウラン弾の使用を認めさせるためだと思われます。ICRPもIAEAも内部被曝を軽視していると言われています。

それに対してECRR(欧州放射線リスク委員会)はチェルノブイリの経験から内部被曝を重用視し、結果、両者の主張する危険度には20倍ほどの開きがあります。

ICRPとECRRそれぞれの勧告について
http://smc-japan.org/?p=1941

どちらを信じるかは個人の自由かもしれません。が、日本人は、ヒロシマ、ナガサキの原爆による放射能障害を経験として知っています。放射能は怖い、というのは私たちの常識ではないでしょうか。

バルナ [E-Mail] 2011/06/30(木) 11:47:35
私は、飯舘村の方々の避難が決まった頃、これは戦争ではないか、と思い始めました。戦争ほどの国難時以外に、自然災害を除いて、国民が避難を余儀なくされることがあったでしょうか? 安全神話に国民が騙されていたというのは、日本は神国だから負けないと騙されていたことに似ていますが、太平洋戦争と決定的に違うのは、財界、国、マスコミ側に自衛隊が入っていない点です。

池田整治氏 福島原発ではいま? 日本のターニングポイントhttp://www.youtube.com/watch?v=9zDwj7lKg2M

防衛戦略としても日本の原発は危ないとおっしゃる池田氏は、大災害があったとき、日本政府は現地対策本部を置くのが普通だが、今回の震災では政治家は現地にやってこない、とおっしゃっています。

政府や東電は安心、安心、というが、やはりどこかおかしい、というのは、こういったところから、皆さんが気づいているのではないでしょうか。

日本の法律である1ミリシーベルト/年を急に20倍に上げてしまうのも、どこかおかしい。いくら緊急時だからといっても、2,3倍ではなく、急に20倍です。さらに、100倍でもいいと言い始めていますが、これが、専門家のほとんどが言っているということならまだ納得できそうですが、そう主張しているのはほんの一握りの専門家ではないでしょうか。どこかおかしいと感じるのは普通だと私は思います。

日本は国土の広いロシアと違い、全住民の避難や移住は難しいところがあるのはわかりますが、それでも、子供と妊婦さんだけは避難させてほしいと私は思います。避難したいと考える方が負担なく避難できるように(避難すること自体がもうすばらしい負担なのですから)と考えていたらこんなブログを見つけました。

子供たちを放射能から守る福島ネットワーク
http://kofdomofukushima.at.webry.info/201106/article_1.html

みなさん、長いですが、このコメント欄を読んでみてください。今福島にいらっしゃる方々がどんな気持ちか、遠くに住んでいる私たちには想像することしかできませんが、この方々の苦しみを考えれば、少しくらい経済が悪くなろうが、不便があろうが、原発はやはりやめるべきだ、と思いませんか。

原発ばかりでなく、1950、60年代に行われた多くの核実験も放射能汚染を地球上に残しました。世界で癌死の比率が増えてきているのも、ひょっとしたら世界の放射能汚染のためかもしれません。放射能は、それぞれの放射性物質が半減期を繰り返してなくなっていかない限り、人間の力で消すことはできません。現在、福島第一で行おうとして、なかなか進んでいない汚染処理も 処理、とは放射能を消すことではなく、集めるだけのことです。フィルターには超高濃度の放射能が残ります。この汚染されたフィルターをどうするのか、東電は何も言いません。

チェルノブイリのときに放出された放射能はヒロシマ原発800発分だそうです。福島ではちょっと前までその1割程度、最近では7分の1と言われていますが、それでも原爆の100発分以上、そして、FUKUSHIMAはまだ収束していません。

3/18京大原子炉ゼミ1もうやめよう、原子力ほんとうに 小出裕章
http://www.youtube.com/watch?v=a6sVZA1wMRU&feature=related

汚染水は海洋汚染の問題だけでなく、福島第一で働く作業員の方の作業環境にも大きく関係します。作業員の方の被ばく問題は切実です。日本の他の原発はどちらにしてももう動かない、全国の作業員が福島第一で被曝上限まで達して、もう原発で働く人がいなくなってしまうから、というコメントをどこかで読みました。可能性はあると思います。

バルナ [E-Mail] 2011/06/30(木) 11:48:48
政府、マスコミがどんなに安全だと言っても、電力会社が節電できるのか?と脅しても、もう日本国民は騙されない決心を固めつつあるのではないでしょうか?

城南信用金庫が脱原発宣言、理事長メッセージ
http://www.youtube.com/watch?v=CeUoVA1Cn-A

ダッ!ダッ!脱原発の歌 制服向上委員会
http://www.youtube.com/watch?v=ByP8m3XOZdw&feature=related
上記、歌詞付き
http://www.youtube.com/watch?v=cOO28PDvamI

バルナ [E-Mail] 2011/06/30(木) 11:50:11
[[解決]]
震災をきっかけに始まった福島第一原発事故ですが、問題は福島だけでも東北だけでも日本だけのものでもないことがわかってきました。原発の問題は世界の問題です。世界中から原発をなくさなくてはいけません。

私は、今回の事故を通して、福島の方々の苦しみを通して、多くを学ばせていただきましたが、これからは、スペインやヨーロッパの原発の状況を考えていきたいと思います。

まずは、カタルーニャのここに連絡してみます。
Tanquem les Nuclears 原発を閉鎖させよう
http://www.tanquemlesnuclears.org/


FUKUSHIMAをチェルノブイリにはしたくないという想いで始めたこのトピックでしたが、とうとうFUKUSHIMAは原発事故の代名詞になってしまいました。それなら、せめて、チェルノブイリでは変わらなかったけれど、FUKUSHIMAから世界が変わったという、そんな代名詞にしたいと思いませんか。

前にもやめるといったり、始めると言ったり、ということがありましたので、今回は、もう解決マークをつけることにしますが、何かコメントがありましたら、ぜひお知らせください。

今までにレスをいただいた皆様、私の仕切りがへたで、ご意見を無視したような部分があったかもしれません。福島第一事故の状態がめまぐるしく変わっていき、それにふりまわされてしまったところもあります。日本にいらっしゃる方には、わかってないな、と思われたこともあったかと思います。お気にさわられたこともあったかもしれません。お詫びします、ごめんなさい。

皆様、長い間、ありがとうございました。

復興大臣 2011/07/04(月) 14:22:45
http://www.youtube.com/watch?v=rrFd2Od-Cq8

まだ見てない方へ。


追加発言は締め切られました。
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