日本・スペイン間社会保障協定について




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BEZOYA 2010/11/03(水) 15:35:51
2010年12月1日より日本とスペイン間の社会保障協定が発効になるとのことで、
色々と情報を探している者です。

協定には大きく2つの目的(1、保険料2重払いの防止 2、年金加入期間の通算)
があると理解したのですが、2番目の期間の通算に関して疑問があります。

日本とスペインでの期間通算は、単純に両国での加入期間を足すのみで良いの
でしょうか?

スペインの年金受給資格要件には、加入期間15年以上、さらには50−65歳のうち
2年間は加入期間があることというのがあると思いますが、スペインでの期間を
通算するために、この2年間というのが必要なのかどうかが分かりません。

例えば、
スペインで50歳まで10年間働き(年金加入し)、その後65歳まで日本で15年間
働いた場合、今回の社会保障協定によって、10年+15年で日本での受給資格で
ある加入期間25年も、スペインの受給資格である加入期間15年も満たすことに
なるのでしょうか?

それとも、50歳から65歳の間、スペインで2年間年金加入していないので、
スペインの受給資格は満たさないと見なすのでしょうか?

昨日バルセロナで本件に関する説明会が開催されたそうですが、所用で参加する
ことができませんでした。

どなたかお詳しい方、どうぞご教示願います。

ぴく 2010/11/03(水) 23:23:37
単純に期間を加算するだけで良いようです。
確かにスペインで年金を受け取る場合、2年間という規定はありますが、その期間を日本で年金に加入していればそれもスペインでの支払いとみなされます。

説明会がありますよ。 2010/11/03(水) 23:47:38
今日、明日とマドリーにある日本大使館で説明会がありますよ。

BCN 2010/11/04(木) 09:11:54
BESOYAさんの疑問点について、バルセロナでの日西社会保障協定説明会で質問がありました。スペインにおける50歳から65歳の間の2年間の社会保険支払いの条件ですが、日本で満たしていれば良いという事でした。
あと通算期間についてですが、両国で二重に加入していた期間を別々に通算することはできないはずです。つまり、日本で20年、スペインで10年加入していた場合で、両国で同時に加入していた期間が5年あった場合、20+10−5=25年間となります。

PACO 2010/11/04(木) 12:52:59
BCNさんが書かれた
>両国で二重に加入していた期間を別々に通算することはできないはずです。
と、いうのは本当なのでしょうか?
私は10年ほど両国に払い続けていたのですが、この場合はどちらかの10年間の支払いが無駄になってしまうということになるのでしょうか?

MONI 2010/11/04(木) 13:20:23
期間の通算の二重部分は期間は加算されませんが、納付額は加算されると思いますよ。
PACOさんの場合、10年間同じ期間に両国に納付したのであれば、期間は10年ですが、納付額は無駄にはならないはずです。
そもそも協定の目的が二重納付を防止するためなので、どちらかに支払えば良いという方向にするためですし。
今後はどちらか1方に納付するようになり、それぞれの加入期間の条件に縛られる事がなくなりますね。

日本在住 2010/11/05(金) 03:48:32
気になっていたところに、このトピック、
勉強させていただきました!

本年12月より発効になるとのことでしたが、
外務省のHPでは、締結は2010年にされていると
記載がありました。
締結はされたけれど、実際の発効が12月からと
言うことでしょうか?

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/h20/11/1184658_919.html

トピ主さま、便乗ですみません。
日本側での情報についてお詳しい方が
いらっしゃいましたら、教えてください。

日本在住で、スペイン人夫の年金手帳は
私の会社を通じて発行・支払を行って
おります。スペインでは支払っていません。
(健康保険も同じです)

発効が12月からということは、既に日本で
支払った分(=この期間、スペインでは
支払っていません)は通年加算されないので
しょうか?

スペインでは、年金を遡って支払うことは
出来るのでしょうか?(勉強不足ですみません)
もし、発効以降分でないと、通年に加算されないと
言うことでしたら、遡って払いたいと思うのですが。

2010/11/05(金) 10:35:29
大使館での説明は在住日本人全てを対象としたものではなかったのでしょうか、
今回は情報を得るのが遅く、残念ながら参加できませんでした。
スペインで年金を払った履歴がある場合、それを考慮した額の年金を日本で受け取る場合、
その際には必要な手続きがあると思うのですが、そのことに関しては説明はありましたか?
ご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。
資料等あるのなら大使館のホームページでも公開してほしいと思うのですが・・・

説明希望 2010/11/05(金) 11:16:00
スペイン在住ですが、大使館で説明があったことさえ知りませんでした。
確かに詳細が説明されたホームページなどが欲しいところですね。

ところで、個人的に理解していることが正しいのか確認したいのですが、
今回のスペイン・日本間のスペイン・年金協定は、加入機関の通算ができるというだけで、
年金の受取は、スペイン、日本それぞれ別々に受け取ることになる。
年金の受取金額は、スペイン、日本それぞれで支払っていた金額をもとに計算される、と思っていました。

だから日本の年金を満額で受け取るためには、(スペインの会社を通じて、社会保障を払っていたとしても)
日本の年金は払い続けた方が良いと思っていたのですが、この理解は正しいのでしょうか。

説明希望 2010/11/05(金) 11:17:35
すみません。誤字です。
×「今回のスペイン・日本間のスペイン・年金協定は、加入機関の通算ができるというだけで」
正しくは、
「今回のスペイン・日本間の年金協定は、加入期間の通算ができるというだけで」
と書くつもりでした。

MONI 2010/11/05(金) 12:42:03
スペインとの年金協定の説明は受けていませんが、先に協定している他EU国での経験からですが、
説明希望さんの認識は合っていると思います。

日本の年金は任意継続や過去に遡っての納付が可能ですので、
スペイン在住でも日本の年金を納付し続け、老後の受給額を増やす事も可能です。
私も日本での年金は払い続けていて、満額受給したいと思っています。
スペインでの納付期間は短くなる予定ですので、大した額を貰えないだろうと予想しているのと、
経済格差があるので、日本の年金の額であればスペインでそこそこの暮らしができると考えているからです。

協定締結のEU他国の場合、在欧期間に納付した年金を帰国時に一括で返却してもらう事も可能でした。
その年金返却金を日本の年金の未納付期間に充当し、日本での年金を満額受給したケースもありました。
受給時(65歳)に外国での手続きを行うのは面倒ですし、老後は日本で暮らす事が確実な方にはその方が簡単でした。
スペインでもそれができるかどうかは未確認です。

BCN 2010/11/05(金) 14:23:14
MONIさんが最後の段落でおっしゃっている事、日西社会保障協定では可能ではありません。もともとスペインの社会保険料というのは、会社負担及び個人負担の大部分がContingencias Comunesと呼ばれ、それが医療サービスや年金の原資となっています。社会保険の予算上は内訳が決まっているのでしょうが、払う側にしてみれば、Contingencias Comunesとして払った額のいくらが年金用でいくらが医療サービス用かわかりません。日本の場合は、サラリーマンだと、年金なら厚生年金、任意で国民年金、医療サービスは健康保険、他に雇用保険、介護保険とわかれていますが、スペインの社会保険システムはその様にわかれていないので、今回の協定締結においては、年金に絞って交渉を進めたとおっしゃっていた様に記憶します。

尚、年金受給の為の手続きですが、資格を得た時点で日本に住んでいれば日本で、スペインに住んでいればスペインで日本の分とスペインの分の年金受給に関する手続きができるという事です。但し、勿論日本の年金を支払うのは日本の機関であり、スペインの年金を払うのはスペインの機関となるという事です。

MONI 2010/11/05(金) 15:14:27
BCNさん、ありがとうございます。
同じEU内でもやはり国が違うと社会保険のシステムが違うので、年金の対応も違うのですね。
勉強になりました。

説明希望 2010/11/05(金) 15:26:14
MONIさん、BCNさん
大変分かりやすい説明ありがとうございました。自分の中で疑問だった部分がはっきりいたしました。
トピ主のBEZOYAさん、便乗質問で失礼いたしました。

BEZOYA 2010/11/10(水) 19:16:16
トピ主です。しばらく当HPにお邪魔しないうちに、色々と有益なコメントを頂きありがとうございます!

私も当説明会については、バルセロナ水曜会経由と思われますが、同僚の駐在員に聞きました。もう少し早くに分かっていれば、予定を作れたのになと思いました。

日本在住さん
説明会に参加した同僚駐在員から聞いた説明によれば、協定が実行になるのは2010年12月1日からで、保険料の2重払い防止に関しては、12月1日以前の2重払い分は返還できないけれども、年金加入年数に関しては12月1日以前に払った分もきちんと通算されるそうです。
12月以降に下記HPにてスペインとの協定内容も説明されるのではないかと思います。
http://www.nenkin.go.jp/agreement/index.html

たびたび質問で申し訳ないのですが、私は今スペインで働いており(現地採用)、日本でも任意の国民年金を払っています。任意で払っていてももちろん通算されますよね?!

asuka 2010/11/10(水) 20:18:36
駐在員です。スペイン滞在5年になります。その間スペインの年金制度に加入しています。しかし、12月からは日本のみの支払いになると思いますが、この場合もトータル15年の加入期間をクリヤーしていればスペインで年金が支給されると言うことでしょうか。

BCN 2010/11/11(木) 14:22:48
BEZOYAさん、日本とスペインで二重に支払っている期間は例えばそれが5年間であれば、通算5年間のはずです。年金額を計算される際には、日本の分は日本で、スペインの分はスペインで個別に計算され、各々の国で支払った期間に対して支払われる事になるはずです。

asukaさん、65歳になった時(その時に65歳がスペインでの年金受給権を得られる年齢であれば)、それまでに日本とスペインで15年以上社会保険料を支払っていたという実績があれば、スペインでは支払われた5年分に対して、年金受給の権利があるはずです。
また年金受給の為の申請は日本の年金事務局でできるはずです。

但し額には期待しない方がいいでしょうね。近い将来変更になる可能性があると思いますが、スペインでは年金額の計算は、65歳になる前15年間に支払った社会保険料をベースにして計算される事、その期間に実績がなければ、多分、社会保険料の最低月額で計算されることになると聞いたことがあります。

また年金を支払った社会保険料に対して満額もらおうと思うと、確か生涯35年間の支払いが必要になり、5年間はその1/7ですから。

説明会では、こちらでどのくらいの年金額が受けられるのかという事についてはスペインの事ゆえ、触れられませんでしたし、質問される方もありませんでした。正確な事は専門家に聞いてみてください。

BEZOYA 2010/11/11(木) 18:38:55
BCNさん
疑問がすっきりしました!ありがとうございます。
つまり、二重払いしている場合は通算できないけれど、きちんと年金受給額の計算には反映されるということですね。

この協定、スペイン側の事務処理はスムースに行くのか、ちょっと気になります。


追加発言は締め切られました。
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