財産分与・遺産相続の話




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けちけち 2010/07/24(土) 10:57:41
結婚して半年ほどになります。スペイン生活も長いのですが、結婚してからいろいろ問題が続き、最近こんなこと(タイトルの件)も考えるようになりました。

現在住の州では、特に申請しなければRegimen ganancialが適用されると認識しています。このRegimenによると結婚前に所有していた財産は各自のもの、結婚後の収入は折半、と思っていたのですが、これはまちがいでしょうか。確かに、銀行預金など、どこからが結婚後の収入かなんて入金の日付で判断するしかありませんよね。

今、私は失業中ですので収入は夫のものだけになりますが、実は貯金は私のほうがずっと多くあります。結婚前に働いていた当時、一生懸命貯金したものです。そして日本にも祖父母の遺産などにより、その何倍もの貯金があります。夫はこのことは知らないでしょうが。

スペインの貯金はともかく、日本にある貯金は離婚しても夫とその家族にとられてしまうのは納得がいきません。万が一、私が先立った場合は当然遺産相続人は夫になるわけですが、私としては日本にあるお金は私の家族に使ってほしいのです(そもそも私が稼いだお金ではありませんし)。海外にいて親の面倒など見られない分、少しでも老後に役立ててほしいのです。その場合、公正証書(あるいは遺書?)を作成するしか方法は無いのでしょうか。

とりあえず,Regimen ganancialについて詳しい方がいらっしゃいましたら、結婚前の収入についてはどうなるのか教えてください。

それにしても、30代で、特に健康上問題も無いのに遺書の作成を考えるなんて、おかしいでしょうか。

みわ 2010/07/24(土) 13:14:08
自分は専門家ではないのですが、おっしゃっているRegimen ganancialとSeparacion de bienesの違いは
こちらのページが参考になるのでは、と思います。
http://iabogado.com/guia-legal/familia/la-celebracion-del-matrimonio

このページを拝見する限り、けちけちさんの日本の預貯金は、Regimen ganancialにおけるbienes privativosとなり、離婚してもご主人のものにはならない気がするのですが……。どなたか詳しい方の意見が付けばいいですね。

また遺書につきましては、30代で遺書の作成をすることは何らおかしなことではありませんよ。もし、誰に分与するか、きちっと考えてきたいとお思いなら作成しておくのが賢明と思います。

よく分かりませんが。 2010/07/24(土) 22:12:19
>万が一、私が先立った場合は当然遺産相続人は夫になるわけですが、私としては日本にあるお金は私の家族に使ってほしいのです(そもそも私が稼いだお金ではありませんし)。

家族と離れて住んでいる分、せめて日本のお金だけでも自分の親の方に…という個人的な感情は理解できますが、
法律上はどうなんですかね?

でも、けちけちさんはスペイン人の旦那さんと結婚した(旦那の家族の一員になった)のだから、自分の財産(相続された分も)も同じ扱いじゃないのかな。

もし、逆に旦那が先だたれた場合に、旦那のお母さんから、「あの子は私の息子だから、けちけちさんに渡す分はない。」と言われるのと同じなのでは?(他のトピで、旦那の両親から、家族の一員と思ってもらっていないとかありましたように…)

財産の持っている額が多いと少ないとかは、関係ないような気がします。

もし、けちけちさんが先立たれるのが心配であれば、元気な今のうちに、ご両親やご兄弟の方の口座に使ってほしい気持ちを振り込めばいいのでは??

横レス 2010/07/24(土) 22:52:15
横レスで恐縮です。
遺書は自殺する人、又は死ぬことが確実な人が残す文章の事で、財産分与などの法律的な問題を記すものは遺言書と言います。
僅か一字違いですが、その意味合いはかなり異なり不吉な言葉ですので、誤用されているのがつい気になり書込みさせて頂きました。

最後まで 2010/07/25(日) 01:16:42
自分の財産は自分で自由に処分できますよね。法律上もモチロンOKです。ただし、日本でもスペインでも、法定相続分というのがあるので、法律上権利のある人が遺言書で全く遺産がもらえない場合など法定相続分の何割かを請求する権利はあります。
逆に遺言書がない場合には法定相続分で相続人に財産分与されます。
ですから、自分が万が一、親よりも先に死んでしまった場合には老後の足しにしてもらいたいという意思があれば、遺言書を作成するのが良いと思います。
ただ、どこで作ればよいのかは??ですよね?
スペインで作るとあえて知らせなくてもよい財産の存在が分かってしまって、ご主人の機嫌を損ねるかもしれないですものね。
はっきり言って、日本の財産までは知る由もない(御主人も税務上も)ので、日本の家族に残したい財産に関しては日本で遺言書を作ってもいいのかもしれません。
御主人の家族の一員になったと言っても、日本の家族との歴史のほうがはるかに長い場合はけちけちさんのように考えるのが自然だと感じます。
まだ結婚して半年ということですから、お子さんが出来るとまた状況も変わるでしょうし、「元気な今のうちに」という御意見には賛成できません。
いろいろな意味で、お金は最後までもしくは御両親が必要になるまでは管理されるべきだと私も思います。
持てる方の悩みで羨ましい限りですが、ある程度のまとまったお金がある場合は心配の種もありますよね。

けちけち 2010/07/25(日) 11:24:21
まずは横レスさん、誤字の指摘をありがとうございました。大変なちがいですよね。嫌な思いをされた方がいたらごめんなさい。

本題についてですが、今日久しぶりに日本の母と電話で話をした際にちょっと切り出してみました。すると「よくわかりませんが」さん同様、まだ元気なんだから次回帰国した際に自分で資金移動(家族に送金等)すれば、とのことでした。もっともですね。

主人は精神的な先天的持病があるため、子供はもつ予定はありません。しかもこの病気が厄介で症状が出たときには散財・借金してしまうなんてこともありうるのです。(何の病気かお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、一応ふせておきます)それもあって、すべてではなくとも私の貯金は日本の家族に託しておきたいと考えたのです。

少し冷静に考えてみることにします。もしもの場合、遺言書を作成する方法をご存知の方、教えていただけると幸いです。スペインではこれもnotarioの管轄(?)でしょうか。また、その文書が日本でも通用するためにはどういう手続きが必要なのでしょうか。

NOTARIA 2010/07/25(日) 15:31:20
スペインでの遺言書の作成はNotariaの管轄です。それが日本に通用するのか、または日本で別途作成が必要かはあいにく存じません。

老婆心 2010/07/26(月) 10:04:34
ちょっとトピすれですが…。
けちけちさんの日本での預金額がどれくらいかわかりませんが、送金する額によっては贈与税が掛かってしまいます。
1年(この一年は法律で期日が決まっています)110万円以下では贈与税がかかりませんが、それ以上の金額の部分にはかかってしまいます。
また、生前に受け取った贈与の税金を相続時に清算する方法もありますが、こちらには贈与される方が贈与を受けるたび申告しなければなりません。

けちけちさんの事情が事情なだけに、遺言書を書かれるのも悪い方法ではないと思います(親御さんは抵抗があるでしょうが)
日本での遺言書は簡単なものでは、遺言書として名前と日付が自書で書かれていれば大丈夫ですし、状況の変化によって何度も書き直しがききます。
スペインでの遺言書の書き方について詳しいレスがつくといいですね。

私の場合 2010/07/26(月) 12:59:53
けちけちさんとはちょっと事情が違うのですが、私もスペイン人夫との間に子供がいません。
もしもの時には日本の家族にある程度の遺産を確保して欲しいと思い、一昨年スペインで遺言書を作成しました。

スペインでは公証人notarioのところで遺言書を作ってもらいました。私の場合は以下のような手続きでした。
1)電話で最寄りの公証人を探し、電話で面談予約を入れる。
2)当日、自分の意向を事務所の人(公証人ではなく秘書のような人)に大まかに説明する(自分なりに重要ポイントをメモしていくと良いと思います)。
3)事務所には遺言書フォーマットがあるようで、それに事務員が、私の言った点を加筆修正しながら入力し「遺言書案」を作成(その間、30分程度、控室で待ちました)。
4)公証人との面談(公証人が「遺言書案」を読み上げ、私は意味が不明なところなどを質問、自分の意図と違っているところは修正を依頼しました)。
5)事務員が「遺言書案」を訂正しプリントアウト。
6)再度公証人との面談と、文面の確認(私はここでも気になる文を書き直してもらいました。)
7)再度事務員が修正・プリントアウトした「遺言書」に公証人と私本人が署名、私は「控え」として、コピーを1通受け取りました。
8)作成料はよく覚えていませんが、70ユーロ位支払いました。

この文書は中央(名前が思い出せません。法務局のようなところ)に送られ保管されるそうです。
また、文書番号さえわかれば、どこの公証人事務所でも、内容の変更が可能(その都度料金は払いますが、何度でも)だとのことです。

内容についてですが、「スペインの私の財産はXXX(私のスペイン人夫)とYYYが・・・の割合で相続する」「日本の財産(土地・預金含む)は、全てYYY(日本の家族)が相続する」としたうえで、「もしYYYが死亡するなどしてYYYの相続分を受け取れない場合はYYYの直近近親者が相続する」という一文を入れてもらいました。
また、法定相続分として夫のスペイン家族が異議を申し立てた場合には応じる必要があるのですが、その場合も現在住んでいる家(持家)の名義を半分渡したり、家を明け渡すなどということを避けるため、夫の家族には「法定相続相当額の現金を支払う」という一文も入れましたもらいました。

なお、この「遺言書」の有効性ですが、私が日本大使館に尋ねたところでは、以下のような説明でした。
私の理解が間違っていることもありますので、日本大使館領事部にお問い合わせするのが良いと思います。
私の場合はとても丁寧に対応していただきました。

1)スペイン人と結婚し在住(住民票がスペイン)している場合、「スペインの公証人立会のもとに作成した遺言書(スペイン語)が有効。日本の財産についての遺言書(日本で作成する日本語の遺言書)を別途作成する必要はない。
2)日本の相続人(私の家族)はスペインでの相続手続きで求められる書類を用意し提出することを求められる。
3)詳細は日本のスペイン大使館領事部で聞くこと。

私も「遺言書」がすぐ必要になるほどの年ではないと思っていたのですが、ある時相続の大変さを見聞きし、気持ちが変わりました。
日本国内でさえ相続手続きは面倒、まして私が死んだあと日本の家族に多大な迷惑をかけたくないと思い、遺言を作成しました。
スペイン語の「遺言書」を自分なりに翻訳し、原文コピーと一緒に先日家族に送りました。心配ごとが一つ減りました。

スペイン・日本の相続税・法定相続額についてなどは、けちけちさんご自身が公証人などに確認してみてください。

私の場合 2010/07/26(月) 13:24:05
すみません。紛らわしい書き方をしてしまいました。
「スペイン語の「遺言書」を自分なりに翻訳し、原文コピーと一緒に先日家族に送りました」と書きましたが、当然これらには法的な有効性はありません。
実際の相続手続きには、正式書類が必要になりますし、日本語の書類にはアポスティーユが必要になるようです。
私の場合は、日本の家族に遺言書の存在を知って欲しいと思い参考に送りました。
何かあったら、日本の税理士と相談し、スペイン大使館、外務省などに問い合わせて欲しいと思っています。

けちけち 2010/07/26(月) 19:06:09
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「私の場合」さん、具体的な情報をご丁寧に説明くださりありがとうございました。私ももう少し自分の意思を固めた上で、Notarioの所へ相談へいってみようと思います。
その書類を日本で有効にする方法がまだ分からないのですこしふあんです。私の家族はスペイン語はまったく分かりませんので、「私の場合」さん同様日本語訳をつけておかないといけないと思うのですが、そこに日本大使館で翻訳証明でもつけてもらえば、家族の負担(手続き面での)家族の負担は少し減るのではないかなあと思います。
とりあえず、ここで解決とさせていただきます。回答を下さった皆さま貴重なご意見・情報をありがとうございました。

ケチケチ様へ、 2010/07/28(水) 09:07:12
解決になったところ、蒸し返すようで、おまけにもしも話が食い違っていたらごめんなさい。
わたしの知り合いの奥様に、先天性の精神疾患で、数年前より投薬に頼って平常の生活を送っている方がいます。このかたは、万が一の可能性を回避すべく、旦那様へ、法的な権限を任せる手続きをしました。奥様の家族は体裁も含め初め反対したようですが、結局は旦那様を信用することで収まったようです。この一見で、この夫婦かなり落ち着いたように見えます。ケースが違ったらごめんなさい。

けちけち 2010/07/28(水) 10:04:35
「ケチケチ様へ」様、ごもっともな意見です。わたしも2年前に主人(当時は結婚していませんでしたが)預貯金を使い果たし、その上、両親が貯金(たんす預金なんですね、この夫婦は・・・)まで盗んで散在するということを思い出し、いちど法的権限委譲の公正証書のことをくちにしてみました。そのときの主人の怒りようったら。「俺は無能な人間じゃない」とかいって、普段わりと冷静な人が声を荒げて怒りました。障害者申請もできるはずなので、本当はその話もしたかったのですが、実現ならずです。彼の両親も世間体をかなり気にする人たちですので、絶対反対すると思います。ですから、とりあえずは自己(財産)防衛を、と思い投稿させていただいたしだいです。

ケチケチ様へ、 2010/07/28(水) 18:53:19
精神科医の承諾書があれば、共有財産については権限放棄を強要できるような話もそのとき聞きましたが。。。ちょっと厳しいかもしれませんね。夫婦の関係を厳しくするのもためらわれるでしょう。心痛お察しいたします。同様な障害を持つ家族の会などを探して情報集めするのも一つのでだと思いますが、解決策が見つかると良いですね。


追加発言は締め切られました。
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