マドリード公立学校に関する質問




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学校選び中 2022/03/01(火) 18:13:27
マドリード市内の公立学校に関してお尋ねします。

来年度の入学を控え学校選びをしています。家の近所には複数の公立学校がありますが、ほとんどは幼・小でのみで、幼・小中・高まである学校は徒歩圏内とは言い難い距離にあります。情報ページには、高校がない学校にはInstitutos a los que está adscrito el centroという情報があり付近の高校の名前が載っているのですが、これはその学校を卒業した暁には希望すればその高校(複数ある場合にはそのうちのどこか)へ問題なく進学できるのでしょうか?[質問1]

またほとんどの学校がバイリンガルとなっているのですが、これは全教科中英語を含めた3教科のみが英語で行われるとのことで、個人的には”なんちゃってバイリンガル教育”のように思えてならないのですが、実際にこのような学校へ通っていた方・通わせていた方はどのようにお考えでしょうか?(高校生以上の方の経験談を伺いたいのですが現在小中に通わせている方の現状のお話でも結構です)バイリンガルとは名ばかりなのか、それとも例え短くとも日々英語に接する時間が設けられていることは想像以上に有意義なことなのでしょうか?子供個人の適性ややる気、習い事などは除いての質問です。[質問2]

質問の理由は、今回幼稚園から始めるにあたり、次回高校進学時になにか困ることがあるのではないかと思ってのことです。例えば小中の成績がとてもよくても希望する高校へ入れなかったり、逆に小中ではぱっとしない学校に行っていたが高校で近所のいいところへすんなり入れた、というようなことから、バイリンガルではない学校を選んだとして、高校で急にバイリンガル授業を受けることになり当初苦労するのではないか、というようなことを不安に思っています。もちろん十数年後のことなので今とは制度が変わっている可能性は大いにあると思いますが、現状で良い選択をするために是非ご意見や経験談をお聞かせいただければ幸いです。

最後に、学校を選ぶにあたって放課後のクラブ活動の多様性を調べた方がいいと言われたのですが、ほかにも何か考慮した方がいいことはありますでしょうか?[質問3]以上長くなりましたがよろしくお願いいたします。

ママ友 2022/03/03(木) 10:19:57
書き込みがないのは、これまでも結構話し合われたテーマだからかも知れません。過去ログもお調べください。
マドリッドで子育てをしています。以下ご質問に答える形でマドリッドでの状況を書きます。
公立立学校は、幼児部・小学部でEDUCACION PRIMARIA,中学部・高等部(BACHILLERATO)でEDUCAION SECUNDARIAと別れていますので、高校までの一貫校というのはありません。コンセルタードの学校の場合は、一貫校はありますが、その場合高校だけは私立扱いで、授業料が発生する場合があります。Institutos a los que está adscrito el centroについてですが、これは義務教育である中学部への入学に際して、地区の小学校に通学している生徒に、同地区の中学校への優先的は入学が認められると言う意味です。ご質問者さんが言われる「高校」ではありません。ただ、EDUCACION SECUNDARIAは高等部までの6年一貫ですので、中学部へ入学してしまえば、そのまま高校まで進学出来ます。人気のあるINSTITUTO の場合(大学入学試験の成績が良いなどの理由で)は、この枠だけで定員がいっぱいになることが多く、他のコンセルタードの小学校や、ADSCRITO小学校以外からの入学は難しいのが現状です。
【質問1】バイリンガルについてですが、おっしゃっている様に、なんちゃってバイリンガル教育です。私に言わせれば、スペインでの「バイリンガル」のコンセプト自体がおかしいので、これに公立校で期待するのは限界があります。小学校6年生時に(今でも行われているのか未確認ですが)ケンブリッジの試験合格していることが条件で、英語のAVANZADOのクラスに進むことが出来ます。このレベルによるクラス分けは高等部まで続きますが、高等部では大学受験への勉強が主になりますので、英語の負担を少なくするために、レベルの低いクラスに自分で移る生徒もいます。【質問2】高校進学時に困ることのとご質問ですが、一番に思いつくのは、コンセルタード(特にカトリック系の学校の場合)で中学4年生までしかない学校から、公立のBACHILLERATOに進学するのは、定員の問題で志望する学校に入れないことが多くあるということです。また、ご質問のバイリンガルではない学校で学んだ生徒が、公立高校のバイリンガル過程に入ることは、質問1でお答えした理由でありません。高校から公立に進んだ場合はケンブリッジのFIRSTに合格していることが条件で、AVANZADOに進めます。合格していても、自分で選んでAVANZADOではないクラスに進む生徒もいます。そして、高校では英語以外の科目の授業を英語で受ける事はありません。おっしゃるように、これから先に制度も変わることもあると思いますし、子供の適性や成績、合う・合わないの問題から学校を変わることもあるかも知れません。長い目で学校選びをすることは勿論大切ですが、小さいうちは、特に評判が悪い学校しかない場合を除いては、近くで仲の良いお友達が一緒に入学できる学校を選ぶのが良いのかも知れません。
【質問3】課外活動などについて、毎年変わります。志望される学校の説明会・オープンスクールに参加されて、ご質問されるのが良いと思います。公立学校のクラブ活動は、本格的なものはあまりなく、あくまで、お仕事で忙しい親御さんの為のお迎えの時間を1時間遅らせられるための手段のような感じです。あまり多くを期待されない方が良いと思います。学校だけは、入学してみないことには本当のところは分かりません。また、とても評判の良い学校であっても、担任の先生とウマが合わないと、それだけで転校を考えたりと、色々です。ご近所の先輩ママのお話を聞くのも良いでしょう。でも、あくまで参考までにという気持ちで。
ここまで書いて、ご質問者さんが「高校」とおっしゃっているのは、EDUCACION SECUNDARIA(中学・高校)全体の6年間をを指していらっしゃるのかなと思い始めました。私が高校と書いたのはすべて、BACHILLERATOを指しています。もし、的違いな答えをしていたらごめんなさい。
また、更に疑問に思うことがありましたら、お役に立てるかどうかわかりませんが、経験からお答えできることもあるかも知れません。(当方、中学までコンセルタード、高校は公立です。)書き込んで下さい。

あんまり 2022/03/03(木) 11:46:47
日々の日常生活で既にご存じだと思いますが、あんまりスペインのサービス(教育含め)過剰な期待はしない方がいいのではないでしょうか。なんちゃってや、自称を受け入れられないとこの国では厳しいと思います

学校選び中 2022/03/05(土) 01:09:32
レスくださったお二方どうもありがとうございました。ママ友さんにはとても詳しくお話いただき大変参考になりました。

まず初めにトピの書き込みが分かりにくくなり申し訳ありません。高校はIESのことを考えて言っていたのですが、よく考えるとESOが含まれるんですよね。colesyguardesというサイトを見ていた時に例のInstitutos a los que está adscrito el centroという表記を見かけていたので、instituto=高校と思い込み中学をすっとばして考えてしまっていました。混乱を招いたこと、お詫びします。それで、IESへの入学が優先的になる、とのことですが、この優先というものがどの程度確実なものかもしご存知でしたら教えて下さい(例えば知り合いは希望していたところに全員が行けたとか、adscritoでも行けない人がいたようだ、等々)。近所の学校は三つの公立IESへ振り分けられるのですが、そのうちの一つがあからさまにレベルが低く(あくまで数値上でのことですが)そこしかadscritoされていない学校もあります。それで、その幼・小は良さそうな雰囲気なのだけれど、その先の進学を考えると長い目で見てどうなのかと思っています。

やはりなんちゃってバイリンガル教育と受け取られているのですね…。バイリンガルと看板を掲げているわりにはあまりにも英語の授業数が少ないし、いったいどうなっているんだろうと不思議に思っていたのです。最寄りの公立学校4校で2校がバイリンガル、もう2校がノンバイリンガルなので、それでも悩んでいたんです。私自身は日本語とスペイン語のバイリンガルの我が子にはあえて第三か国語を強制しなくてもいいと、少なくともティーンになるまではと思っているので、実際内容がそこまでではないならどちらの学校を選んでも将来的には問題なさそうですね。

課外活動は毎年変更になるのですね。私自身が本格的すぎる日本の部活動で辛い思いをしたので趣味程度に楽しんで参加してくれるレベルなら個人的にはちょうどよいです。日本では強制参加な学校が多いですが、スペインでは参加率はどのような感じですか?今月複数のオープンスクールに申し込みをしているので気になることを色々聞いてみようと思います。

今の土地には引っ越してきたばかりでママ友もおらず、主人側のスペイン人家族も同年代の子供がいないのでまったくここ数年の口コミ情報が手に入らないので、生の声をお伺いできてとても助かります。過去ログも見たのですが、コンセルタードへ通わせている方が多い様子だったので公立学校に限って新たに質問を立てさせてもらいました。私の検索不足でしたらこちらも併せてお詫びします。

エドゥカ 2022/03/05(土) 09:26:57
>バイリンガルと看板を掲げているわりにはあまりにも英語の授業数が少ないし

バイリンガル校は、国語、算数以外の授業は英語です。教科書も英語になっていて、テストも英語の質問に英語で答えなければなりません。
ですので、INFANTILから小学校の英語の授業に対応できるように、カリキュラムが組まれています。

大学での、海外プログラムも最近はバイリンガル出身の英語に堪能な卒業生たちが、大学3,4年生を抑えて、参加することも増えていると聞きます。

ママ友 2022/03/05(土) 09:42:13
Adscritoの学校から3つのIESに振り分けられるという例は私の住む地域ではあまり聞いたことがありません。通常は反対で、3つの小学校が1つのIESにAdscritoになったりしています。Adscritoの小学校からの『優先』がどの程度のものかというのは、それぞれのIESによっても違ってくると思います。

https://gestiona3.madrid.org/wpad_pub/run/j/MostrarConsultaGeneral.icm

こちらのサイトでそれぞれの学校の情報が調べられます。その情報の中のDATOS ESTADISTICO という項目にPROCESO DE ADMISIÓN (solicitudes presentadas, admitidas, no admitidas) という項目があり、何人応募があり、何人入学できたかが書かれています。この応募人数はAdscritoとそうでない生徒が別々に計上されているのではないのですが、参考になるのではないでしょうか。これも詳しい処は、オープンスクールで質問するしかないかなと思います。また、このサイトでは大学入試共通試験(EVAU)の結果や、落第する生徒の率なども調べられます。バイリンガルの学校の場合の英語検定試験の合格率も(2018年度までの情報ですが)出ています。SECCIONがバイリンガルの英語Avanzadoで、PROGARAMAがそうではないクラスの呼び方です。

子供たちやお友達をみていますと、みんな上手に英語話しますよ。すくなくとも、日本の子たちよりはずっと! みんな今インターネットで昔より沢山他の言語に触れる機会もありますし、小学校から英語に触れている分、普通に話せます。ただ、小学校のバイリンガルで例えば、理科の教科書が全部英語になっていて、授業を英語で受けているのを見たことがありますが、科目を「サイエンス」と呼んでいるだけで、教えている先生の英語がとんでもないレベルだったので、私はかえって悪影響のほうが多いのでは思ったくらいです。子供の通っていたカトリック系のバイリンガル小学校では、お祈りの中「ジーザス」という英語をいつまでたっても「ジェスス」と発音していたので、こりゃ駄目だと思っていました。ただ、既に日西バイリンガルの子供たちは耳もよく、他の言語を覚えるのも早い様に経験上思いますので、そこを上手に伸ばしてあげるのには大賛成です。でも、もし評判の良いNONバイリンガル校と評判がいまいちのバイリンガル校の2つで選ぶとしたら、以上の様な理由から、私は評判の良いNONバイリンガル校を選ぶかなという感じです。

課外活動は決して強制ではありません。ご家庭の事情(懐事情を含め)と子供の興味如何だと思います。男の子はみーんな、サッカーで、この国には他のスポーツはないのか!とつくづく思います。うちの子供は学校の課外授業ではスポーツはせず、地域のクラブチームでサッカー以外のスポーツをやってました。

ご近所に沢山の公立校があるのいうのは、恵まれていると思います。よい学校選びが出来ます様に。
尚、来年度の募集要項については、以下のマドリッド州政府のページに詳細があります。

https://www.comunidad.madrid/servicios/educacion/solicita-tu-admision-educacion-infantil-obligatoria-bachillerato

既にご存じかも知れませんが、念の為。


追加発言は締め切られました。
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