「プレステージ号の重油流出事故のニュース」 (2002年11月14日)

(新聞による発表)
 鳥類学者達は、プレステージ号から流出した重油の、水鳥たちへの被害の可能性を前に対策を講じている。

 

 SEO/BirdLife(スペイン鳥類学協会)は、石油タンカー、プレステージ号から流出している重油が、ガリシア海岸付近に季節移動中の渡り鳥たちへ及ぼす影響を危惧し、ガリシアの協力者諸氏に警戒を呼びかけている。

 状況が非常に危惧されるため、SEO/BirdLifeは、市民保護団体やガリシア州の環境問題機関に対し、必要なこと全てに協力する意向を示した。 更に、当局が適切と認めるのであれば資材や専門家を提供すると申し出た BirdLife International に、今回の災害の状況について報告した。現在のところ、重油の被害に遭った鳥類は見つかっていないが、流出した重油が接近した場合、海岸線の監視は必至であろう。

 ここ数日間、何千という数の水鳥たち(シロカツオドリ、ミズナギドリ、カモメ、カイツブリ、アジサシ,charranes,Sterna、etc)がガリシア沿岸に渡って来ている。 この重油流出で大きな被害を受けている種の中にバレアール・ミズナギドリ(Pardela Balear/Puffinus mauretanicus)があるが、これは現在絶滅の危機に瀕しているバレアーレス諸島固有の種で、冬越しのため地中海からビスケー湾方面へ渡る。 そして、これらの鳥たちは、移動中の休養と食料確保のため、フィニステレ南部に立ち寄るのである。

 SEO/BirdLife は、フランス沖でエリカ号が沈没した時同様、デリケートなエリアを定め、石油タンカー通過を排除する、国際協定を制定する必要性を強く訴えている。

<その他の情報>
 岸辺の鳥類に関する活動議定書 (http://www.seo.org/AvesMarinasCampanias.asp /翻訳省略)


連絡先:
カルロタ・ビアダ(スペイン鳥類学協会保存部局)
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